教祖様になっちまったぜ   作:アルピ交通事務局

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神様見習いの仕事

 

「お前は、アフロディ!?」

 

「すまないね……豪炎寺くんを期待しているみたいだけど僕なのは」

 

「なんでお前が!?」

 

「おや、目金くんが何処で修行をしてきたか聞いてないのかい?」

 

 フードを被っている男の正体はアフロディだった。アフロディは豪炎寺だと期待されているところ悪いがと申し訳なさそうにする。

 半田がなんでここに居るのかを聞いたら目金が何処で修行をしていたのかを聞き返せば思い出す。

 

 目金はフットボールフロンティアに出場していた学校を巡っていた。

 野生中から準優勝の学校である世宇子中まで巡り猛特訓に励んでいた。

 

「僕が、呼んだんです」

 

「目金……」

 

「色々と試してみましたが僕は、ゴッドブレイク1発で使い物になりません。だから、僕が倒れた後を任せても問題は無い最強の選手を……」

 

「っは!誰を呼んだかと思えば神のアクアなんてドーピングをして無様に敗れた奴だろ?そんな奴が来たって意味ねえんだよ!」

 

「では、目金くんからアフロディくんへとチェンジで」

 

「ちょ、ちょっと待ってくれよ!コイツは」

 

「監督の指示に従ってもらいますよ、半田くん」

 

 ゴッドブレイクを撃ったことで使い物にならなくなった目金とアフロディが入れ替わる。

 そのことに関して半田は抗議をするが、金雲さんは聞く耳を持たない。いや、この場合は半田達が疑心暗鬼になっているからだろう。

 

「まさかまさかのアフロディの加入!!さぁ、プロミネンスからのキックオフです!」

 

「バーン」

 

「ああ……」

 

 点を取られたことでバーンの意識が切り替わった。

 アフロディに対して雑魚とは言っていたが、油断をして点を取られたりなんかを繰り返している。ヒートが冷静になるように言えばバーンは冷静になり……プロミネンスは静かに闘志を燃やす。

 

 目金が抜けてアフロディが入った。それによってチームの和が……さっきよりも乱れている。

 ボンバーがボールを貰いドリブルで駆け抜けていきパスを回していく。

 

「俺に任せろ!旋風陣!」

 

「フレイムベール!」

 

 徐々に徐々にゴールまで上がってきた。

 小暮は旋風陣でレアンからボールを奪おうとするがフレイムベールが炸裂し、吹き飛ばされる。

 

「バーン!」

 

「来たか……アトミックフレア!」

 

「ムゲン・ザ・ハンド!!」

 

「なっ!?」

 

 バーンにまでパスは繋がり、アトミックフレアを撃った。

 立向居のムゲン・ザ・ハンドはもう既に完成しておりバーンのアトミックフレアを軽々と受け止めればバーンは驚いた。

 

「俺は円堂さんにゴールを任されたんだ!そう簡単にゴールを奪われるものか!」

 

「よし!このままカウンターでヤンス!」

 

 立向居がムゲン・ザ・ハンドでボールをキャッチすればありえないとなるバーン。

 栗松にボールが投げられれば栗松はドリブルで駆け抜けていくがヒートとバーラが道を阻む。2人体制のブロック、いや、ブロック技が来る。だが2人で来ているという事は何処か穴がある。栗松は何処かパスのルートが無いのかと探して見つけ出した。

 

「っ!?」

 

「「デュアルストーム!」」

 

 だが、栗松はパスを出さなかった。2人がデュアルストームでボールを奪えば再びプロミネンスの番になる。

 パス回しは問題は無い…………

 

「このままじゃダメですね」

 

「ええ……」

 

 再びバーンはアトミックフレアを撃った。

 エイリア学園のキャプテンであるバーンのシュートが一番強いのかアトミックフレアを重視している。だが、立向居のムゲン・ザ・ハンドが完全にアトミックフレアを攻略しておりキャッチされる。

 

 立向居は完全にアトミックフレアを攻略している。

 ここまではいい。ここからカウンター!と言う展開になるのだがカウンターが上手くいかなかった。バーンのアトミックフレアが止められた瞬間に立向居がボールを他の誰かにパスをする事が出来ない様にルートを潰した。

 

 栗松か壁山にパスが通る様にしており、パスが通ればドリブルで突破する。

 壁山はディフェンスには定評があるがドリブルの突破力が足りない。栗松にパスが渡れば栗松はドリブルで駆け抜けていく。

 

「おい!あいつが空いてんぞ!」

 

 栗松が突破する事が出来ないと分かっている綱海はアフロディがフリーな状態を伝える。

 栗松は一瞬だけチラリとアフロディを見た。アフロディはパスを渡せるフリーな状態だった。だがそれでもアフロディにパスは通らなかった。

 

「なにやってんだよ!今のはパスが通っただろ?」

 

「無理だよ」

 

「無理って、なんでだよ!?」

 

「あんた知らないの?……あいつ、ドーピングをしていて他の学校の生徒を試合でボコボコにしたんだよ?」

 

 綱海は明らかに今のタイミングでパスをすればパスは通ったと主張をしたが小暮が無理と言った。

 アフロディにパスを通せば攻撃の突破口は開く、綱海はそう感じているし試合を見ている俺達Bチームも思っている。でも、小暮と塔子がアフロディへのパスを出せないと判断しその理由を語る。

 

 アフロディは神の力と称してドーピングをしていた。それだけでなく意図的に選手達をボコボコにして病院送りにした。

 そのことに関して中学生の少年サッカーに関わった事があるものならば知らない奴が居ない方がおかしいぐらいは有名な話だ。

 

 確かにアフロディは選手としてはこの上なく強い。

 その点だけは認めているが皆が大好きなサッカーでドーピングをするどころか意図的に選手達を病院送りにしていた。その過去の経歴はどう頑張っても消えることは無い。

 

「なにやってるの……立向居くんのムゲン・ザ・ハンドだって限界があるのよ……」

 

 アフロディにパスを通せばシュートを決めるチャンスが生まれる。

 だが逆を言えばアフロディにパスを通さなければシュートが決めれずボールが奪われる。

 

 立向居がムゲン・ザ・ハンドでアトミックフレアをキャッチしているがポンポンと出せるわけじゃない。

 バーンがアトミックフレアを出すことが出来なくなっても他にも選手がいる。GKだから当然と言えば当然だが立向居は1人でゴールを守っている。まだ疲労の色は見られていないが、これから何本もシュートを叩き込まれたら流石の立向居も限界がある。

 

 幸いにも控えに木野がいるが、木野だって限界がある。

 

「ムゲン・ザ・ハンド!」

 

 三度ムゲン・ザ・ハンドでボールをキャッチしたら即座に動いた。

 だがコレで3度目だ。3度目となるのならば対応をすることが出来る奴は居る……そう、綱海だ。

 

「立向居!俺にボールをくれ!」

 

「はい!」

 

 綱海がマークを外した後に立向居からボールを受け取る。

 ここでいきなりのツナミブーストなんてことはせずにドリブルで駆け抜けていくが、ここまでの流れは栗松や壁山の時と似ている。だがここからが違う。

 

「受け取れ!!」

 

 綱海はアフロディに向かってパスを出した。

 

「っちょ、力み過ぎだよ!パスは優しくしないと!」

 

 まだまだサッカー初心者の綱海のパスは荒かった。

 アフロディに対してパスを通さなかった栗松達への苛立ちも入っているシュートに近いパスをアフロディに向かって飛ばす。フリーになっているアフロディは胸で軽くトラップした。

 

「ありがとう、綱海くん……僕の経歴を聞いても偏見を持たずにパスをしてくれて」

 

「気にすんな!それよか頼んだぜ!」

 

「ああ」

 

 綱海はアフロディの経歴を聞いても偏見を持たずにパスを出した。

 その事についてお礼を言えばアフロディはドリブルで駆け抜けていく……かと思えばボールをコツンコツンと蹴った。

 

「いい気になるな!」

 

「神の力はもう無いんでしょ!」

 

 ボニトナとボンバがアフロディからボールを奪いに行く。

 アフロディは手を高く掲げ……指を鳴らした。

 

「極ヘブンズタイム」

 

 世宇子中との決戦の時と変わらない、いや、それ以上のヘブンズタイムを使った。

 ボールを奪いに行ったボニトナとボンバが暴風に吹き飛ばされていき、ドリブルを再開すればGKであるグレントの前までやってきた。そしてアフロディは黄金の翼を生やした。

 

「ゴッドブレイク!」

 

 アレは紛れもなく、俺のダイヤモンドハンドを破ったゴッドブレイクだった。

 神のアクアが完全に抜けておりリハビリに励んだ結果、神のアクアを飲んだときと同じレベルの力を会得した。

 

「バーンアウト……っぐ、がぁ!?」

 

「ゴォオオオル!アフロディ、ゴッドブレイクでグレントから点を奪った!雷門中、追加点です!」

 

 アフロディのゴッドブレイクでグレントから再び点を奪った。

 雷門中のメンバーはアフロディを見る目を変える……アフロディは神のアクア抜きでパワーアップし、真っ当な道に戻った。

 これで地に落ちていたアフロディの信頼は戻るどころか最強の選手として雷門中に助っ人に入ってくれたと大きく評価が変わった。

 

「ホッホッホ……無敵ですね……何処ぞのジェネシスさんと同じマスターランクのチームってホントなんですか〜」

 

「っちょ、金雲さん。煽らないで」

 

 アフロディが新たに点を取ったことで不協和音を奏でていたチームは1つになった。

 金雲さんは勝てると確信を得てプロミネンスに対して挑発的な発言をするのだが……これで終わり、なのか?

 

「っ……っ……」

 

 バーンがこんな筈は無い!と言いたげだが必死になって堪えている。

 どうやらバーンは自分のアトミックフレアで確実に点を取れると思っていた……だがそれが出来なかった。

 

「ふっ、無様だな」

 

「んだと!?」

 

「アレだけ大口を叩いていた割にはなにも出来ていない……同じマスターランクの中でも恥晒しめ」

 

「テメエ!」

 

「私の様に静かになれなければ意味がないだろう」

 

 バーンが熱くなっている中でガゼルが煽る。

 そこで限界を迎えたのか、バーンは叫べばガゼルは冷静になれと遠回しにアドバイスを送っている……周りを見れば口にはしないが、熱くなっていて頭に血が昇っているプロミネンスの面々。ダイヤモンドダストの面々ならばこんな時には冷静になって行動するだろうと考えており……バーンは深呼吸をした。

 

「ガゼルの様にか……っち……」

 

 舌打ちをしながらも、プロミネンスのキックオフで試合は再開する。

 バーンはガゼルの様になれという意味を考える……そしてオーラを纏う……え、っちょ?おい。

 

「はぁあああ!!」

 

 バーンがオーラを纏った。

 燃え盛る炎の様なオーラかと思えば極寒を彷彿とさせる冷たいオーラを纏い……バーンの見た目が髪の毛の色こそ違うが雨宮太陽そっくりになった。

 

「いくぞ!」

 

 プロミネンスからのキックオフで始まったら……バーンの動きが違った。

 まるで別人が乗り移ったかの様な動きをする

 

「ウォーターベール!」

 

「!?」

 

 塔子がボールを奪いに行こうとすればバーンはフレイムベールでなくウォーターベールを使った。

 おいおいおい、どういうことだ?バーンが覚えているのはフレイムベール、ウォーターベールはダイヤモンドダストの技だろう?

 

 状況が飲み込めてない。それは反対側の観客席で見ているダイヤモンドダスト側も同じだった。

 バーンがどうしてウォーターベールを使えたか、それが分からないでいるがバーンはパワーアップをしたのは確かだった。

 

「いくぜ!サンシャインストーム!」

 

「ここに来ての新技!?」

 

「ムゲン・ザ・ハンド……っぐ、ぬぅわぁ!?」

 

 バーンはサンシャインストームを使って点を奪った。

 さっきまでアトミックフレアに拘って使い続けていたのにも関わらず、サンシャインストームを自力で生み出した。アトミックフレアよりも威力が上のサンシャインストームを使い立向居のムゲン・ザ・ハンドが破られた。

 

「ムゲン・ザ・ハンドが……破られた?」

 

 必死になって会得したムゲン・ザ・ハンドが破られた。

 その事にショックを受ける立向居だったが試合はまだ終わっていない。前半戦が終了のホイッスルが鳴った。

 

「……金雲さん、バーンが明らかにパワーアップをしています。なにがありました?」

 

「アレはおそらくは……ミキシトランスでしょう」

 

「ミキシトランス?」

 

「嘗て諸葛孔明が使ったと言われる自身の力を他人に分け与える技術です!」

 

 アフロディがバーンが明らかに強くなっていると気付いた。

 バーンが強くなっている原因はなんなのかと聞けば金雲さんは諸葛孔明が使った技術と言った……まぁ、間違いじゃないが間違っているとも言える。

 

「おそらくはバーンくんはガゼルくんを模すことで力を得たのでしょう……恐ろしいですね」

 

「金雲さん、俺のムゲン・ザ・ハンドが……」

 

「ええ、破られましたね……ですが、その技は進化し続ける奥義です」

 

 立向居はムゲン・ザ・ハンドならば大丈夫と言う思いが潰れて不安そうにするがムゲン・ザ・ハンドは使えば使う程に進化する究極奥義。気持ち1つでパワーアップさせることは可能だ。

 

「……バーンがパワーアップをして、変わったわね」

 

「ええ、実に厄介です……なにせこのチームにはエースが居ないので」

 

 バーンがパワーアップをした事で試合の流れが大きく変わった。

 金雲さんも流石にコレは予想外であり、Aチームの欠点、エースストライカーが居ないことを呟く。

 

「…………」

 

「あのバーンと戦うことが出来る選手、それさえ居れば勝つことが出来る……」

 

 2−1で有利なのはこっちだが、立向居のムゲン・ザ・ハンドを破ったのだから悠長にしていられない。

 後半戦開始のキックオフとなりバーンがボールを持てば独壇場だった。バーン1人でチームのレベルが何段階も上がっている。

 バーンと戦うことが出来るストライカー、それがいれば勝てる……そう、それは居るんだ。

 

「ドラゴンキャノン!」

 

「サンシャインストーム!」

 

「おおっと!ヒートとバーンによるシュートチェイン!」

 

「ムゲン・ザ・ハンド!……っぐ、がぁ!?」

 

「ゴォオオル!!後半戦、開始早々にプロミネンス追加点を獲得!これにより、同点となりました!」

 

 バーンのパワーアップでプロミネンスも連鎖的にパワーアップをしている。

 試合の流れは目金とアフロディが雷門Aに優勢に動くかと思ったがバーンがガゼルとミキシマックスを使ったことで逆転を許してしまった。

 

「…………」

 

「おっと、フィールドに乱入者?何者だ?」

 

 バーンを突破しなければ意味がない。同点からのキックオフが始まろうとしたその時だった。

 ジャケットを着た1人の男が現れた……誰だ誰だとざわめいている。俺はそれが誰かなのは知っているので満面の笑みを浮かべた。

 

「思う存分、思いっきりお前のサッカーをやるんだ!豪炎寺!!」

 

「……円堂……ああ」

 

 観客席で俺が叫べば豪炎寺がフードを外した。あの豪炎寺修也が帰ってきた!と騒いでいる。

 

「っは!誰が来るかと思えば炎のストライカーか!ちょうどいい!お前も倒してやる!」

 

「審判、選手交代!シャドウくんと豪炎寺くんを!」

 

 豪炎寺の途中参加を認められないと叫ぶかと思えば豪炎寺を逆に倒してやると笑みを浮かべるバーン。

 豪炎寺の加入が認められたので金雲さんがシャドウと豪炎寺を入れ替えるように宣言し、豪炎寺はフィールドに立った。

 

「豪炎寺くん……大丈夫ね?」

 

「ああ、もう大丈夫だ……オレが帰ってきた以上は点を決めてやる。それがオレの仕事だ」

 

 なにか事情があって豪炎寺は手を抜いていた。それを理解している夏未はもう大丈夫かと聞けば大丈夫と頷いた。

 そして本来の仕事、雷門のエースストライカーとして点を取りに戻ってきたと伝えれば……試合は再開する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いい顔をして帰ってきたな……これならばこの試合は問題は無い……最弱のメガネである彼も強くなり、チームも1つに纏った……次の試合、いよいよ俺の出番だな」




大丈夫、オリオンの刻印ルートじゃないから。
イナズマジャパンに入るかファイヤードラゴンルートなのかを聞いてるだけだから

どっちにしよう

  • アフロディ(イナズマジャパン)
  • アフロディ(ファイヤードラゴン)
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