円堂守の時空最強イレブンはタキオンスパイラルになりました
「豪炎寺くん、強くなりましたね。独学でここまでとはあっぱれです」
「金雲さん、ありがとうございます。疑わずに交代をしてくれて」
「いえいえ……ここで決めなきゃ炎のエースストライカーの名が泣きます」
プロミネンスとの試合が終われば豪炎寺は真っ先に金雲さんに頭を下げた。
特に信頼関係が無い中で金雲さんは迷いなく自分を投入してくれたとその事についてお礼を言う。
「豪炎寺、パワーアップしたのは分かる。空白の期間がある以上お前がなにもしない男ではないからな……だが、なにがあった?」
「あ!エイリア学園の、ジェネシスの!」
豪炎寺がチームを抜けて再び舞い戻った。それは素直に受け入れはする。パワーアップしていたのも受け入れる。
ただ俺の負傷退場と違い豪炎寺は体調に関しては万全であり、豪炎寺が居てくれれば今まで苦労していた部分であるエースストライカー等をどうにかすることが出来た。わざわざ離脱し、再び舞い戻ったのには理由があるだろうと鬼道は聞いたのだがジェネシスのエイリア学園のサッカーボールが降ってきた。
「やぁ」
「グランか」
「っ、なにしに来やがった!!」
ジェネシスのサッカーボールが降ってきたかと思えばグランが現れた。
気さくに俺に声をかけてきたのだがバーンが叫んだ。
「決まっているだろ……お前達の処遇だ。エイリア皇帝の意思でジェネシスがどのチームなのか決まった。それに対して反論したお前達は雷門に挑んだんだろう?エイリア皇帝はその事について怒りはしない。むしろ期待している……だが、その期待をバーン、いや、プロミネンス。お前達は裏切った……成果を上げられない奴等には裁きを」
「っ!!」
ジェネシスのボールが眩く光ればバーン達プロミネンスが消えた。
成果を上げることが出来なかった奴の末路を見せつけた……んだが、何処に消えた?いや、物質転送装置って言うかワープ装置はイナズマイレブンの世界では当たり前の様に存在しているから星の使徒研究所に転送されてんだろうな。
「ガゼル、エイリア皇帝が与える最初で最後のチャンスだ……情けない姿を見せるなよ」
「その様な心配をするよりも、寝首をかかれない様にするがいい」
「おっと、それは円堂くん達が君達ダイヤモンドダストにすることじゃないかな?……悪いがベンチで見させてもらう。出来れば処分はしたくないから」
プロミネンスが敗れて文字通り消えれば今度はダイヤモンドダストの出番だ。
「ああ、それと……もう警戒しなくていいよ。エイリア学園は君達にサッカーで挑む。サッカーを不利になる八百長はしない」
「……そういうことか」
「鬼瓦さんに事情を話してな……今までエイリア学園に家族が人質に取られていて……本当ならば力を貸したかった。だが」
「豪炎寺」
「なんだ?」
「妹を人質に取られたからサッカーを捨てた。それは責めない……でも、サッカーと未来を選ぶ時が来たら出来ればサッカーを選んでくれ」
「ああ……瞳子監督、オレは後半戦から試合に入りました。ダイヤモンドダストとの試合も前半ぐらいなら可能です」
グランがエイリア学園の八百長や妨害工作についてはもうしないと堂々と誓い、鬼道がサッカーでなく妹を選んだ事を理解した。
その事については俺は責める事はしないが、もし世界への挑戦編の様な事が起きたのならば俺は責めていた。
豪炎寺は試合を後半戦から入ったのでまだスタミナが余っている……いや、今までの燻りをどうにかしたいと言う思いがあるんだろう。
豪炎寺はサッカーが大好きだ。妹の優香ちゃんはサッカーをしている豪炎寺が大好きで、豪炎寺は優香ちゃんが好きだ。
迷いはあったがサッカーを捨てた。だが、それは決してサッカーが嫌いになったからじゃない。サッカーが好きな思いやサッカーで酷い事をしているエイリア学園と戦ってる奴等の前に駆けつけたかった。サッカーでエイリア学園を倒したかった。それが出来ない状況が長く続いていたから……色々と疼いているんだろうな。
「ダメですよ、豪炎寺くん。ドクターストップです」
「なにを?オレはまだ動けます!」
「ダメです……貴方はジェネシスと戦う為に今ここで倒れてはいけません。それとも信頼出来ませんか?円堂くん達を」
まだまだ動けることを主張する豪炎寺に対して金雲さんはダメと言う。
その辺の決定権は豪炎寺でも金雲さんでもなく瞳子監督が持っている。フルタイムは無理でも前半か後半のどっちかが出れる。体力の回復を考えて後半に出して点を取ってくれれば個人的には嬉しいが……ジェネシスのことを考えれば豪炎寺は必要無いな。
「豪炎寺、気持ちは嬉しい。でも、このチームで勝たなきゃ……ダイヤモンドダストに勝ったら、本気の練習試合をする。そこでジェネシスに挑む最強のメンバーを選出して練習する。お前の出番はここじゃない」
「…………お前にそういう風に言われるとな……仕方がない」
ダイヤモンドダストも蹴散らしてやると決めていたのだが、これからのスケジュールについても考えている。
豪炎寺1人が強くてもチームとして意味が無い。ダイヤモンドダストに俺達だけで勝たないと……少なくとも、今ベンチに座っているグラン率いるジェネシスはダイヤモンドダストにもプロミネンスにも勝ってるんだ。
「なっ!?」
「へぇ……負けた奴等の回収だけだと思ったけど、いいものが見れたね」
ジャージを脱いでアップを始める俺を見てガゼルは驚きグランは面白いと笑みを浮かべた。
今の俺はGKのユニフォームでなく普通のユニフォームを着ている。円堂守といえばGKとして強いとか色々と考えているだろうが、俺はリベロとして戦う。
「円堂守がGK以外のプレイヤーだと……」
「言っとくがな!負けるつもりはないからな!本気で勝つためにリベロにコンバートしているんだ!」
GKの俺を破ることで価値を手に入れようと思っていたのか、ガゼルは戸惑いを隠せない。
だが、俺は負けるつもりはなく本気で勝つために一次的にとは言えポジションをコンバートをしているんだ。
「エイリア学園を倒すための新しい戦術か……ならば、思い知らせるしかないな」
頭に血が上ったかと思えば直ぐに冷静になった。
エイリア学園対策新しい戦術を加えた。それを潰せば、よりエイリア皇帝とやらに認められる。下手したらGKとしての俺を破ったという実績よりも強いかもしれない。
「土方、世話になったな……オレが見ておく」
「おう!……お前等!兄ちゃん達が彼奴等を倒してやるから泣くんじゃねえ!兄ちゃん達は絶対に勝つ!お前等は絶対に泣かない!約束だ!」
「「「うん!」」」
隣の家のおばちゃんが面倒を見てくれるからと言って土方の弟達が世話がかかることには変わりはない。
今まで世話になったし今度は自分の番だと豪炎寺は土方の弟達の側に居て土方が安心してサッカーをすることが出来る。
ダイヤモンドダスト
FW ガゼル フロスト
MF ブロウ リオーネ ドロル バレン
DF アイシー アイキュー クララ ゴッカ
GK ベルガ
雷門B
FW 染岡 佐久間
MF 不動 土方 音無 少林
DF 風丸 円堂 冬花 土門
GK 源田
ベンチ 吹雪 五郎 影野 五条 一之瀬
「詰まるまでは不動くん、貴方に任せるわ」
「物分かりのいい監督で嬉しいねぇ」
雷門Bのキャプテンは俺だが司令塔は不動だ。
帝国学園で不動と接した時に分かったことはコイツは非常に頭の回転がいいキレ者な戦術家だ。態度とかが悪いが実力は本物だ。
瞳子監督も横で色々となにかを言ったりしなくても不動が色々としてくれる。
ただ不動は今からフィールドに立ってリアルタイムで色々と複数のことを処理しなきゃならない。だからベンチで俯瞰して試合を見ることが出来ない。イナズマジャパンのベンチウォーマーとしてネタにされた不動だが、ベンチウォーマーになっていたのは戦術を変える為だ。
王道的な戦術は鬼道が一通り出来るし、必要だと判断したら久遠監督が対策を考えて指導する。
だが相手だって当然戦術は練ってきており、不動はベンチでそれを見る。よく居酒屋とかで中年オヤジが酔っぱらって俺が監督ならばこの選手はこういう風に使う!とか言ったりするが、不動はそれをホントに実行している。そんな印象だ。
「さぁ、雷門Bvsダイヤモンドダスト!円堂はリベロとしてフィールドに立ち、エイリア学園を相手にする!」
「氷のストライカーは出ないか……ナメられたものだ」
試合開始のホイッスルが鳴り響いた。ガゼルは同じ氷系だからか吹雪に対して意識しているところはあったが吹雪はベンチスタートだ。ダイヤモンドダストからのキックオフで始まった……が、読み通りだ。
ダイヤモンドダストはジェネシスに負けている。そして俺はジェネシスと1回戦った。ジェネシス以上じゃない、それだけで心のゆとりが生まれる。
「言っとくが俺はお前等を見下してるがナメちゃいねえ!超キラースライド!!」
「ウォーターベール!!」
「っぐ!」
ボールを持っているガゼルに対して不動はキラースライドでボールを奪いに行く。
ジェネシス以上じゃないとは言え物凄く強いチームでは変わりはない……ダイヤモンドダストはバーン達、プロミネンスと同等のスペックの認識でいい。
「バーン達と同等のスペックだろう?ならば言ってやる。その程度の認識ならばお前達は凍てつく氷河に飲まれるのを」
読まれていた?いや、大丈夫だ。
バーンのミキシマックスはガゼルがバーンに自分を模せと言ったから。ダイヤモンドダストとプロミネンスは仲が悪い。プレイに支障を起こすレベルだと原作知識がある。
とは言え、今までダイヤモンドダストは身を潜めていた。ガゼルが熱くなって感情で極力動かないようにしているから。
余計な事をしていない、そして雷門、俺を倒すのだと入念に準備をしてきた。
「っち……向こうはエースに加えて2人馬力か」
「気付いたのね」
「だが、遅いな」
誰にでも分かる燃え上がるような明確な派手さがあるプレイは無かった。
ガゼルがドリブルで突破する。ただそれだけだ。当然と言えば当然だが、俺達はディフェンスに集中をする。ガゼルが個人技かパスかと予備動作等から見抜かなければならない。それに合わせたり予測したりして動かなければならない。
だが……アイシーとアイキューの天才的知能を持ったコンビに読まれている。
不動は直ぐにスポーツIQがとびっきり高い奴、しかも2人居ると見抜いた。鬼道クラス、いや、違う。頭の
アイキューとアイシーが俺達の動きを制限する。
俺ならばゴッカがマンツーマンで抑えることに集中する。だが、リオーネやクララは特定の選手を抑える事をせずにそのタイミングでその場所に居たらそれだけで1手や2手奪われると言う絶妙なまでのポジションに立っている。
「我がダイヤモンドダストにはプロミネンスの様な暑苦しい者達は居ない!」
「あの2人に見えるだけじゃなくて全員かよ!?」
「いや、あの2人が要なのは間違いじゃない!だけど、他も物凄く高いんだ!」
ガゼルがプロミネンスに居るタイプの選手はいないと断言すれば、正体に気付いた土門。
ダイヤモンドダストとは初の試合、雷門側のメンツは最強クラスだがクロノストームやタキオンスパイラルの様にチームとしての完璧な調和が取れているチームじゃない。
「1人1人が広い視野や高い判断力、決断力、知性を持っている……」
アイシーとアイキューがとてつもない知性を持っている。その知性を活かしてさりげないフォローを入れたりしている。
だが、それだけならば鬼道と不動が同じフィールドに立っている時のイナズマジャパンと大して変わらない。だが……ダイヤモンドダストは全体的に頭の部分が良い!アイシーとアイキューが考えて、皆が感情で揺れ動かずにそれを処理する。
「チームスポーツは頭が良いのは武器になるって言うけど……ここまでのタイプは始めてだ」
「これこそがダイヤモンドダストにのみ出来る必殺タクティクス!不協和音!」
尾刈斗中と練習試合をせずに色々なチームと練習試合をした。
御影専農の様にデータサッカーをしていた。
鬼道レベルじゃないが優れた司令塔が指揮するサッカーをしていた。
壁山や土方レベルじゃないが体格が良い奴等がディフェンス重視のサッカーをしていた。
風丸程じゃないが足の速さを売りにしたサッカーをしていた。
フットボールフロンティアに出ている学校やこの戦いで巡った学校が完全上位互換だったりしたが色々なチームがあった。
全員が高い知性を持っている。それぞれが即決即断で間違いじゃないベストな行動をする。
僅かなズレなんかはアイシーとアイキューが補正し……その時に最も相手にとって来てほしくない最悪な盤面を生み出す。
「クソっ!」
サッカーは11人が生み出すハーモニーと言う考えがある。そしてそれは間違いじゃない。ボールを奪いに行く時にその時に来てほしくない盤面が作られる。
最高の盤面の上で選手が動き続ければ最高のポテンシャルを発揮する。
だが、最低の盤面の上で選手が封じられ続けば選手は最悪なコンディションになってしまう。
やっている事は別に難しいことじゃない。相手の行動を見て予測して動いて潰したり妨害したりする。スポーツでは極々普通なことだ。
全員が鬼道や不動、神童レベルじゃない。だがそのレベルの司令塔が出す作戦を特にサインやアイコンタクト無しで動くぐらいの事が出来るレベルの頭は持っていて相手の嫌なところを的確に突いてくる。
「ノーザンインパクト!」
「ハイビーストファングG3!……それは俺にだけは通じん!!」
的確に俺達を封じた。
勿論、ガゼルとの勝負が出来ないわけじゃない。ただガゼルとの勝負を成立させても、ガゼル自身がトッププレイヤーだ。個人技で封じるのは難しく、俺達の少しのアイコンタクトや予備動作から高度な予測をし、それに合わせて動いてくる。
ガゼルはノーザンインパクトを撃った。
源田はパワーアップしたハイビーストファングでキャッチした……唯一、この不協和音から逃れる事が出来ている。
「……染岡!化身だ」
「はぁああ!!戦国武神ムサシ弐式!」
「っ、化身!」
不動が色々と考えた結果、染岡に声を掛けた。化身と言う一言で染岡は化身を出せと言っているのを理解し、化身を出した。
戦国武神ムサシはシュート技の化身だ。だが、化身は出しているだけで全てのスペックが上がる。
「風神の舞!」
風丸がボールを受け取りドリブルで上がっていく。
化身を出したという事は染岡が点を取りに行くのだと判断した……染岡へのパスコース等が厳しくなる。
「染岡!」
「オラァ!!」
「不動、あれじゃあ」
「安心しろ」
染岡が化身によるスペック底上げゴリ押しで風丸からのパスを受け取った。
正確さや戦術などでなくシンプルな力勝負、それはいいが化身を出したりしたのならばスタミナの消費が激しい。この戦術を使い続けるのならば染岡は下手したら前半戦の終盤で使い物にならなくなる。
染岡は戦国武神ムサシでボールを奪い自分のスペースを獲得する。
それが出来たと分かればこれ以上は不要だと戦国武神ムサシを消した。
「化身を最初の1回に絞ればいい……コレで様々なブラフを生み出せる」
不動はニヤリと悪役な笑みを浮かび上げた。
染岡の化身によるゴリ押し……それはダイヤモンドダスト達にとっては攻略が困難なものだ。ブロック・ザ・キーマンみたいな必殺タクティクス……を使う以上は必殺タクティクス、不協和音を使えない。
「この必殺タクティクス、不協和音ってのは相手からすれば最高のチューニングだ。だから何処か1つでもズラせばそこからボロボロと零れ落ちる」
「だが」
「染岡が使い物にならなくなったら逆戻りだろう?問題はねえよ」
1つでもズラせばボロボロになる、その見解は正しいだろうが何処かの段階で染岡が倒れたらまた逆戻りになる。
その事についても不動は計算済みであり、染岡はシュートチャンスをものにした。
「いくぜ!」
スタミナを考慮して化身を出さない……!
「ワイバーン!」
「ブリザード!」
「そうか、オーバーライドのシュート技か!」
「そう!ワイバーンクラッシュとエターナルブリザードのオーバーライドであるワイバーンブリザード!こいつによって相手に更に悪循環を生み出す!」
染岡単体の必殺技ならば染岡をメタればいい。ここでオーバーライドのシュート技ならば他の選手達も強力な必殺技を携えている。
不協和音を無理矢理破れるのは染岡だ。染岡が無理矢理破るのならば不協和音を解除し別の戦術を使わなければならないが、染岡以外の伏兵が居るのだと2人もしくは3人での1つの必殺技を使うのでなく、必殺技と必殺技を合体させたオーバーライド技を使う。
「不協和音は普通の極値にある必殺タクティクスなら異端の極値にある超次元な技術で攻めりゃいい……1度の力技と数枚の手札を見せる事で相手を不透明の無限の揺さぶりにかける。特に頭が良い奴は無限の可能性を視野に入れてしまう!さぁ、まずは1点!ここから無様に崩壊、なんだと!?」
ワイバーンブリザードで先制点を上げる、そこからボロボロとダイヤモンドダストを潰す。
不動の作戦や思惑は間違いじゃない……ただ1つ、ワイバーンブリザードがゴールに向かわなかった。ゴールに近いがズレた方向に飛んだ。
「ダメだ、あのエターナルブリザードは……確かに久遠さんのエターナルブリザードは単体としては〇をあげる事が出来る。でも、ワイバーンブリザードになるなら……僕だったら軌道補正をしつつ威力を上げれるかもしれない……でも、僕は完璧じゃない。完璧じゃないならかもしれないなんて淡い希望……でも……」
ワイバーンブリザードが成功し点を取る。
シュート自体をブロックされたんじゃない。純粋にぶつかり合えばゴールを破る事が出来る……
「っち……おい!!海にサッカーボールが飛んでったから新しいの持ってこい!!」
不動は失敗したことに苛立っているな……今のは確実に決まる流れで失敗したらな……。
海にサッカーボールが飛んでいった。それは大海原中の生徒が後で回収をしてくれるがイチイチ待っていたらキリが無い。待っている間にプランBの作戦を考えたりは出来るのだが不動は苛立ってその辺の頭が回っていない。
「サッカーボールを……む?」
新しいサッカーボールの用意をと古株さんが言えばサッカーボールが飛んできた。
足の力にものを言わせたものでなく古株さんが綺麗に受け止めやすい感じで飛んできており古株さんは受け止めた。
取りあえずコレで試合は再開する事が出来るが、あのパスは誰が出したとふと視線をボールが飛んできた方向を見た。
「あいつがボールを……円堂?」
「……嘘、だろ?」
ボールを古株さんに飛ばした奴を見て俺は固まった。
確かにそれとなくは聞いている。居てもなにもおかしくはない……だが、だが……
「やぁ、俺も混ぜてくれないかな?」
なんでお前が居るんだよ!?
イナズマイレブン最強の選手、ヒデナカタが俺達の前に現れた。
必殺タクティクス
不協和音
常に最適な行動を取り、相手を最適な妨害する。妨害された相手はコンディションが大幅に下がる。
一見、超次元な要素が無い普通のプレイをしているよう見えるのだが相手の動きの予測等をリアルタイムで処理出来る高い知能を持っている選手達でなければ使えない。相手の動きを見たり予測したりして動くスポーツの基礎を極めたとも言える必殺タクティクス
ゲーム的な話をすればオフェンス時に発動可能
GK以外のステータスをコマンドバトルに負けるかボールを奪われるまで大幅に下げた状態にする。
オーラによる底上げでのゴリ押しに弱い。
ちょこっと見せる 世界への挑戦編
「っは!魔王が出てきたかと思えば混成チームかよ!」
天空の使徒と魔界軍団Zを倒したら案の定、ダークエンジェルになって帰ってきた。
それを見た不動は呆れている……
「ドヤってるとこ悪いが、それは既に経験済みなんだよな」
プロミネンスとダイヤモンドダストの混成チームであるカオスとの試合があった。
だから天空の使徒と魔界軍団Zの混成チームが出てきてもだからどうしたとしか言いようがない。それは既に経験済みだからな。
「ついさっき負けたばかりの人が混成チームになって挑んできてもね……」
「まぁ、どっちも思ってたよりも弱かったしもう1回試合して終わらせようよ」
俺達は試合をして疲れているが、決して連戦が出来ないわけじゃない。
アフロディはインパクトが無いといい、吹雪がダークエンジェルを倒してさっさとこの事件を終わらせようとするのだがダークエンジェルから悍ましいオーラが出た。
「今さらそんなものを見せられて怯える僕達でも?」
普段から色々と超次元のせいか若干感覚が麻痺しているアフロディ。
しかし、この世界が超次元サッカーな世界なのでダークエンジェルから悍ましいオーラが出ても怖くはない。フィディオ達も悍ましいオーラに少しだけ驚いたが、ついさっき倒した奴等という認識があるから全く怯えていない。
「ふっ!ならば魔王の力を見せてやろう!ふん!!」
「っ、がぁ!?」
「マモル!?おい、勝負をするのならばサッカーだろう!なにをするつもりだ!!」
悍ましいオーラを放っているデスタが手を翳せば激しい頭痛がし走馬灯の様なものが見える。
超次元サッカー世界なのにサッカーをしない。暴力で決着をつけるつもりなのかとフィディオは怒りを顕にする。
「バンダナの男!次の試合もお前がキャプテンとして出るだろう!」
「だから彼を潰すつもりか!!」
「違うな!問おう!貴様が今まで歩んだサッカー人生でもう二度と戦いたくないとも思える最強のチームを!!」
セインが次の試合、俺がキャプテンとして出る事を聞いた。俺が危険だからと潰すつもりかとエドガーが言うが違う。
セインが聞いてきた。今まで歩んだサッカー人生の中で最も強いチームについて。
「天界と魔界の者が混じり合い、魔王の膨大な憎悪のエネルギーでスタミナが切れる事が無い!そして相手チームを率いるキャプテンが最も強いと感じたチームに魔王の力で変身する!貴様達に絶望を味あわせてやる!!」
「今まで戦った最も強いチーム…………だ、ダメ!!あのチームは、あのチームだけは絶対にイメージしないで!」
「安心しろ!決勝トーナメントに出場したイナズマジャパンをベースにAブロックのチームのエース達が居るんだぞ!世界最強のチームって言ってもおかしくねえんだ!なにが出てきても問題は無い」
どういう原理かは分からないが変身する事が出来る。
俺が最も強いと感じたチームに。テレスはここにはEUや南米のトッププレイヤー、そいつらのチームを倒したイナズマジャパンがいる。どんなチームが出てきても勝つことが出来る世界最強のチームだと豪語する。
「守くん、ダメ!!」
「俺が率いていた帝国学園か?」
「僕が率いる世宇子中かい?」
「いや、俺達ジェネシス?」
「私達イギリス代表ナイツオブクィーンか?」
「俺……は、エンドウとちゃんと戦ってないな」
「ミー達ユニコーンか!?」
「スタミナ切れを起こさないカズヤ達が……いや、逆だ!ユニコーンの面々を模すならスタミナなんて関係なくやりやすい!」
「いや、オレ達、イタリア代表のオルフェウスか!?」
冬花は俺が今まで戦ってきた中で最も強いと感じたチームについて知っている。
鬼道は、アフロディは、ヒロトは、エドガーは、テレスは、マーク達は、フィディオは自分なのかと聞いてくるが違う。
「俺が今まで戦ってきた中で最も強いと言えるのは…………」
「「「はぁあああ!!!」」」
俺は激痛と見えている走馬灯の様なものから今まで戦ってきた中で最も強いと言えるチームを思い浮かべた。
それを口にしたのでダークエンジェル達は禍々しい憎悪の念を纏い……俺が最も強いと感じもう二度と戦いたくないと思ったあのチームに変身した。スタミナ切れが無いあのチームなんて、悪夢だ。
どっちにしよう
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アフロディ(イナズマジャパン)
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アフロディ(ファイヤードラゴン)