英雄教室の脇役暗躍者   作:たかたけ

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 最近感覚がバグって来た。みんなどのくらいの文字数がいいの?

アンケート作ろ。

あ、今回試しでめちゃくちゃ短いです。

 そのうちなろうの方でこのくらいの文字数で出してみよっかなって思ってます。


入学試験編 Episode2

 

 実技試験その2の森にあるフィールドの中をアウレリアと翔也は辺りを警戒しつつ歩いて移動していた。

 

「(“頑張る”とは言ったものの、この2人1組計50組の試験…慎重に動かないとかなり危険だ。さっき移動した時にフィールドの広さはかなり広いといいのは分かったがそれでも人が何処にいるかは分からない…もし戦いが起き、その近くにいた組が漁夫の利をして来た場合不意を突かれ敗北することは想像に容易い)」

「──ん」

「(特に接近しなければ攻撃できない俺と、戦闘力がほぼ無いと言っていいほどのアウレリア…俺たちの相性はかなり悪いと言える。特に多対1の経験がない俺は相手に隙を与える可能性が高い)」

「──さん」

「(一応弓は持って来ているが俺のスキルではほぼほぼ意味がないだろう。できても牽制程度だ。……何処かに隠れていてもらうか?俺だけなら奇襲攻撃で何とか─いや、それはリスクがありすぎる。)」

「─也さん」

「(一体どうすればいいんだ?)」

「翔也さん!」

「うおっっ」

 

 自身の名前を呼びながら正面からずいっ!と。端正な顔を近づけられた翔也は思わず驚愕の声をあげて上半身を仰けぞった。

 

「…アウレリア。どうしたんだ」

「どうしたって…。翔也さんがずっと名前を呼んでいたのに無視して来たんじゃないですか…!」

「あれ…?そうだったか?」

「そうです!」

 

 頬をプクッと膨らませたアウレリアが私、怒っています!といった雰囲気を醸し出している。翔也はアウレリアの機嫌を治そうと少し考えるが前世含めて女の子と喋った経験が死んでいる俺には難しい…と、頭を抱えた。

 

 翔也が頭を抱えていると突然正面からプッと笑いを堪えるような声が聞こえた。

 

「ふふ…!」

「……」

 

 口元を手で隠しながらふふ…と笑うアウレリアにポカンあっけに取られる翔也。しかしそんな翔也に目もくれずアウレリアは喋り出した。

 

「すいません…。少しからかいすぎましたか…?ふふ…」

「……」

「もしかしたら違うかもしれませんけど…この試験の事を悩んでいてくれてたんですよね?」

「…まあ」

「やっぱり!私って悩み事とか聞くの得意なんですよ?だから、私に相談してみてください!」

 

 任せてください!と、自信ありげに豊富な胸をポンっと叩くアウレリアに翔也は少し苦笑いを浮かべる。原作のアウレリアは賢明であり、判断力もある。此処は相談してみるのも一興だと翔也は判断した。

 

「…そうだな。まずは自分の得意な事を共有しようか」

「…!はいっ!」

 

 アウレリアは頼られた事が嬉しかったのか瞳をキラキラとさせている。眩しい。

 

「じゃあ俺から。俺の固有星型は【一体化】結構汎用性高くて自然とか武器とかを一体化させる事ができたりする。武器は双剣で、対多数を相手にした経験がないから出来ないかも」

「…なるほど。これは難しいかもしれないですね…」

「ああ、一応弓も使えるができても牽制程度だろう」

「…はい。じゃあ私ですね!私の固有星型は【祝福】です。私がスキルを使うとその効果が3倍になります!でも出来るのはバフを掛けることと、回復術くらいですかね…」

 

「「う〜ん」」

 

 今度は2人揃って頭を抱える。暫くするとアウレリアがあ!っと。何かを思いついたように声を漏らす。

 

「あの…翔也さんの【一体化】は他の人も一緒に使えないんですか?」

「…試したことがないな」

「っ!じゃあ、試してみましょう!」

 

 そう言ったアウレリアに自身の手を掴まれる。翔也は彼女の提案に頷いて、アウレリアの少し体温の高い手に握られながら【一体化】しようとする。

 

「じゃあ、やるぞ。【一体化】 [+自然]」

………。

 

「?何も変わりませんね…失敗、でしょうか」

「ちょっと待ってくれ」

 

 翔也はスキルが作動しているか“気配察知”を使って確認をとる。

 

「…いや、成功だ。アウレリアの気配が消えてる」

「本当ですか?でも、何か変化してるようには感じませんけど…」

「多分、手を離したら分かるんじゃないか?」

「手を…?わっ!翔也さんが見えなくなりました!」

「やっぱり接触しないとスキルが適用されないのか」

 

 翔也の予想通りにアウレリアからは翔也のことが見えていないようで、手を振っても気づいていない。

 

「じゃあ此処からは手を繋いで移動しようか」

「はい!…そういえば、何で翔也さんはこのことを知らなかったんですか?」

 

翔也とアウレリアは再び手を繋ぐ。

 

「え?まあ、試す友達も居なかったし、そもそも人と鍛錬をしたりもしないしな…」

「…じゃあ、私が“初めての友達”と言うことですか?」

「まあ、そう言うことだな」

 

 上目使いで翔也を見上げるアウレリアに翔也は少し言葉を詰まらせながら答える。

 

「ふふ…。じゃあ私たちは“初めて”同志ってことですね!」

「…………。そうだけど、それは色々、誤解を生みそうだ…」

「??」

 

 翔也の言っている事が分からなかったアウレリアは首を傾げながら手を引かれ、森の中を歩いて行った。

 

 

✴︎ ✴︎ ✴︎

 

 翔也はアウレリアと手を繋いで歩きながら頭上にある残りの組み数を確認する。ウィンドウが示す数は37…始まってから30分程経ったがもう13組のペアが致命傷を受けてリタイアをしたと言う事だ。

 

 これが多いのか少ないのかは分からないが初期地点の2つの組みはおそらくだがかなり近くに設定されていたと思うので、まあそこそこ減っている方ではないだろうか?基本的にどの組みも生存を意識するだろうし、無闇矢鱈にたたかいには発展しないだろう…と翔也は考えた。

 

 少し歩いていると“気配察知”に人の反応が現れた。翔也は警戒心を高める。

 

「…翔也さん?」

 

 翔也の警戒心が上がった事をアウレリアは敏感に感じ取り、心配げな声で名前を呼んだ。

 

「正面。二人組」

「!どうしますか…?」

 

 必要な内容だけを伝える翔也。アウレリアはその2人をどうするのか…という意味で聞いて来たのだろう。それに翔也も答える。

 

「やれそうならやろう。先にバフを掛けといてくれ」

「はい…!【祝福】[祈祷] -“闘神の加護”“伝令神の加護”“守護神の加護”“森の寵愛”」

 

─スキル[祈祷] -“闘神の加護”が使用されました。一時的に戦闘力に補正がかかります。【祝福】により効果が300%上昇します。

─スキル[祈祷] -“伝令神の加護”が使用されました。一時的に移動に補正がかかります。【祝福】により効果が300%上昇します。

─スキル[祈祷] -“守護神の加護”が使用されました。一時的に防御力に補正がかかります。【祝福】により効果が300%上昇します。

─スキル[祈祷] -“森の寵愛”が使用されました。森にいる間一時的にステータスに補正がかかります。【祝福】により効果が300%上昇します。

 

「……」

 

 鳴り止まない通知音(補正効果)に呆けてしまう翔也。「聖女」の圧倒的な星気量、才能、世界の祝福。そう、このゲームのメインキャラはこうなのだ。

 

 圧倒的な理不尽。

 埒外の才能。

 暴虐の力。

 【星天学園の英雄生徒】はこういう才能の塊どもの集まりなのだ。

 

 翔也はふう…と息を吐いて落ち着きを取り戻す。こんな事で意識を乱されていたらこの先が心配だ。

 翔也は改めて気を引き締めてスキルを発動する。

 

「【一体化】[双剣]…じゃあ行ってくる」

「はい。いってらっしゃいです」

 

 翔也はアウレリアを大きめの木の後ろに隠した後、繋いでいた手を離しゆっくりと先ほどの二人組に近づいた。

 

 

 

side二人組

 

「よし、このまま身を隠して最後まで生き残るぞ」

「う、うん」

 

 片割れの短髪の男は内心笑っていた。

 

「(天下の星天学園もこんなもんかよ!俺にとっては楽勝だな!)」

 

 もはやこの試験は敗北の可能性を疑いすらしない短髪の男。

 

「ね、ねえ。本当にこれで大丈夫なのかな?」

「ああ?今更何言ってんだよ。最後まで生き残った組を漁夫の利で殺す。この作戦に何の問題があるっていうんだぁ?」

「そ、そっか…そうだよね」

 

 いまいち煮え切らない様子の前髪が長い男に短髪の男は苛立ちを隠しきれていない。

 

「(チッ…何でこんなヘナヘナしたやつがペアなんだよ!どうせなら絶世の美少女とペアになって俺のかっこいいところを見せたかったぜ…!)…おい、そろそろ移動するぞ」

 

 短髪の男は背後にいるであろう前髪の長い男に声を掛ける。

 

「…?」

 

 しかし、短髪の男の後ろから返事は返ってこない。

 

「おい、何で返事をしねえんだ?っ!?」

 

─バタ

 

 短髪の男が振り返った瞬間見たものは前髪の長い男が地面に倒れ込む瞬間だった。

 

「チッ!クソが!何処にいやがる!!」

 

 青白い粒子になっていく前髪の長い男を尻目に短髪の男は腰に収めていた剣を抜きながら辺りを確認する。

 

─木。

─木。

─木。

─木。

 

─木。

─木。

─木。

─木。

 

─木。

─木。

─地面。

─木。

 

─地面。

─木。

─自分の躰。

─木。

 

─?

 

 短髪の男はようやくそこで自分の首が切られていることに気づいた。

 

─いつ?いつ斬られたんだ!?

 

 体と離れた首は地面を転がり、そして止まった時には先ほど離れてしまった自分の身体が見える。

 

 そして、その後ろ。腰から剣を抜き取っている途中の体は自身が切られたことに気づいていないかのように止まったままの状態の男の背後に双剣を持った男の姿が1人、そこにいるのが当たり前のようにそこに居た。

 

─いつからそこに!気配も足音も何もなか…──。

 

 斬られた男は目の前が青白い粒子に包まれてそこで意識が無くなった。

 

─────────────────

 

「アウレリア、終わったぞ」

「あれ?もうですか?」

「ああ、さっき掛けてくれたバフのおかげだ」

「いえいえ!全然私なんて…」

「いやいや、そんなわけないだろ?めちゃくちゃ助かった」

「…………はぃ。ありがとうございます…」

「。ああ。こちらこそ」

 

 その後も翔也とアウレリア達は順調に試験を進める。

 

 そして、遂にこの試験が始まってから丁度1時間が経とうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 ばいちゃ

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