白い邪神、ゆるすまじ   作:下半身のリキキリン(サイズXS)

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勝てるとは言ってない。


種族値ALL120の神をゆるすな(ふくつのこころ)

 白い邪神、ゆるすまじ。

 たとえ、刺し違えようとも必ずやあの邪知暴虐の神に裁きの鉄槌を下さねばならぬ。

 

 私がやらずして誰がやる。これは使命である。復讐である。踏み(にじ)られた誇りと矜持を取り戻すための聖戦である。

 神に挑むは無謀の試みと(わら)いたくば腹を抱えて高らかに哄笑するがいい。されど、この轟々と燃え滾る覚悟の炎が揺らぐことは断じて無いと知れ。

 

 確かに一度は邪神に完膚なきまでの敗北を経験した。数々の強敵を退けてきた(たくま)しき我が同胞たちが、まるで赤子の手を捻るように易々と倒さてゆく光景は、私の記憶に払拭し(がた)い絶望を刻みつけた。神を打倒できると一瞬でも戯言を浮かべた己の驕りを戒めたこともあった。

 だが、諦めはしなかった。

 諦めずに食らいついた。

 最後の(よすが)となった相棒と共に駆け出し、我武者羅に雄叫びを上げながら、シズメダマと呼ばれる変な球体を握り締めた拳を振り上げ、ヒスイ地方なる魔境にて荒ぶる魑魅魍魎どもを一方的に黙らせてきた秘技『お焼香パンチ(威力100)』を邪神へと繰り出した。

 森羅万象を見下して止まぬ傲慢の権化たる邪神の穢れなき脚に、屈辱の泥土を踏ませた人間は世界は広しと言えど私だけだろう。自慢の相棒と同時に叩きつけた渾身たる一撃の拳打は、それまで無傷を貫いていた邪神を吹き飛ばし、あろうことか大地に膝を突かせたのだ。

 

 その時、私は確信した。

 如何(いか)(よろず)の宇宙を創造したと(のたま)う神格と言えど、未来永劫に紡がれていく生命の螺旋は()うに神の手から離れ、一つの宇宙として独立しているに違いない。

 (すなわ)ち、神に支配された箱庭で踊る哀れな操り人形(マリオネット)を甘受するのではなく、宇宙すらも超越する輝かしき可能性を秘めたるひとつの生命(いのち)として在り続ければ、神殺しの英雄譚も夢物語には収まらぬというワケだ。

 (あまね)く生命は自由だ。

 可能性は常に自由と一緒(とも)にある。

 親鳥の寵愛と庇護の下で育つ無垢な雛鳥の翼では無窮の空へ羽ばたくことはできずとも、巣から旅立ち、傷と痛みを背負い、それでも自分の力で生き抜くことを選んだ誇りある翼であれば、雲を突き抜け蒼天を舞うことも不可能ではない。

 

 つまり、この拳は、いずれあのクソゴミカス神に届くやもしれない。

 

 今はまだその瞬間(とき)ではないという純然たる事実を前にして私は顔を歪めた。私の弱さなど兼ねてより(いた)く痛感している。仮にも私のことを主人として四分の一ほど認めてくれている同志たちは心技体を鍛え抜いた武人として確立しているにも(かかわ)らず、身体的にも精神的にも極めて軟弱な私が皆の足を壮大に引っ張っている故に、この恥ずべき(てい)たらくに陥っているのだ。

 悔しかった。無念であった。

 しかして、暗雲に射す一筋の光明は見えた。

 この敗北は明日の(かて)として胃袋に一旦押し込む他あるまい。改めてボケカスう〇こ神への叛逆の志を誓い、来たるべき再戦の日に向けて修練を欠かさず、ド外道チ〇カス神が無様に這いつくばる姿を想像しながら、ド畜生CVだけは良いゲロカス神に隷属された服従の生活を耐え抜けば、その先に掴むべき光があるはずなのだ。

 

 諦めない。

 断固として諦めぬ所存である。

 邪神の吐き気を(もよお)す謀略によって幾千年もの時を遡って戦乱の大地に立たされようと、ド腐れ玉ネギ便所バエに時間旅行とは名ばかりの紀元前の無法地帯サバイバルツアーに連行されようと、極悪ゲロ以下カスピンクに武装したマフィアの本拠地に強制転移されようとも、あらゆる災難を払い除けて、すべての諸悪の根源たる邪神を討ち、この手に勝利の二文字を掲げよう。

 さもなくば、安寧の日々は私の下に永遠にやってこない。

 (かつ)て夢見た順風満帆な薔薇色の生活が私の脳裏を物悲しく(かす)めていった。

 可憐なる黒髪の乙女と恋に戯れ、幻想に溢れる此度の世界を巡りながら愛を育み、最終的には幸福に充ち溢れた家庭を持つ。これを身の丈に合わぬ夢幻(ゆめ)だと嗤うなら、私の瞳がこれまで捉えてきた若き冒険者たちの夢の軌跡は何だったというのか。夢を追い求めることは、この世界で平等に分け与えられた不変の権利ではないのか。私にだけ与えられなかったというのか。

 

 白き邪神、決して(ゆる)すこと(なか)れ。

 叛逆の狼煙(のろし)(かね)て天に昇っている。我が同胞たちはあの時の雪辱を果たすべく、鍛錬を惜しまず、見違えるほどに屈強と相成った。我々の弱点を補う新たな同志も加わり、我が勢力は隙の無い盤石の布陣へと進化した。私自身も持病が年々悪化していることを除けば、肉体の頑健さにはより磨きが掛かり、この鉄拳は岩をも砕き霧すら晴らす人外の領域に至りつつある。男子三日会わざれば刮目して見よとは言うが、もはや凝眸するまでもない驚愕の成長っぷりである。数年の月日は霊長類の限界という殻を破り、別に登らんでもいい高みまで私を昇華させたのだ。クククッ、誰か助けてくれ。

 すべては邪神、貴様が撒いた種よ。毎度毎度、地獄の業火で蒸したような死屍累々とした現場に拉致連行しよってからに。おかげで一筋の涙も流せぬ不撓不屈の躯体(からだ)に到達してしまった。絶対にゆるすまじ。エイチ湖あたりに沈めてやるわ。

 

「なぜ、そこまで神を憎むのです? 僕らを転生させてくれた恩人のような御方ですよ」

 

 これは私の事情を知る唯一の協力者であり、また唯一の同郷である男の言葉である。

 

「それになんだか楽しそうじゃないですか。禁止伝説や幻に好かれるだなんて、まるでゲームの主人公そのものですよ」

 

 咄嗟に彼を怒り任せに殴らなかった私の底知れぬ慈愛は聖人君子と肩を並べることだろう。全国の教科書に記載されるも時間の問題である。激情に血が滲むほど握り締めた拳固を(ほど)いてやれる寛大な精神を持つ者は、マザー・テレサかガンジーか、この私ぐらいだろう。

 やれやれ、まったくこれだからゆとりってやつは。少しは感謝してほしいもんだぜ。

 私は礼節を重んじる一人の紳士として留飲を下げ、肩を竦めながら熱い珈琲に舌鼓を打ってから一息入れて、軽く助走をつけつつ彼を思いっきり殴った。

 握り拳では握手はできぬが、その逆も(しか)り。握手していたら上手く殴れないのだ。なので私は拳骨を選ぶ。言葉には気を付けろ。貴様の顔面に拳が飛んでくるぞ。

 

「ぶへぇあッ!? ──……い、意識が……いま飛びましたよ、間違いなく」

「加減はした。ありがたく思え」

「ひとのパンチとは思えない」

「低確率だが、追加で攻撃力も上がる」

「それはもう『コメットパンチ』なんですが」

 

 人間やめたんすか、と悶絶しながら横目で恨めしそうに睨む男に、私は胸を張って答えた。

 

「あの邪神を殴るためなら、常識なんぞいくらでも捨ててやるわ」

「捨てないでください。義妹(いもうと)さんが悲しみますよ」

「問題ない。あの子は強い。わかってくれる」

「そういう問題じゃあないんです。まったく、あなたって人は、女性の気持ちを何もわかっていない」

 

 ならば貴様には女心がわかるのか、と小一時間ほど問い詰めてやりたいが、私の純真無垢な硝子の(ハート)にも亀裂が入ることは必定であるため自制した。

 乙女の心は複雑怪奇の様相である。舐めてかかると手痛いしっぺ返しを食らう。

 我が最愛の義妹を除き、(よこしま)なる下心にも似た企みを懐に忍ばせながら、数多の異性と甘酸っぱい交流を図ってきたが、私が女心を理解していないが故に親密な関係性には辿り着けず、その(ことごと)くを辛酸なる惨敗の味に変えてしまった。主な敗因として挙げられるのは、恋愛に関する私の経験値不足が約二割と、例の如く間が悪く強制転移を仕掛けてくる邪神が(およ)そ八割と見積もっている。つまり、私に恋人ができない理由の大半は邪神の所為である。マジで赦さん。ウバメの森深くに埋めてやる。

 

「そういえば、先日、国際警察の方が訪ねてきましたよ」

「なにやらかしたんだ、お前」

「僕じゃありません。どうもあなたのことを嗅ぎ回っているようです」

「人違いだろ。心当たりがない」

「まっさか。心当たりも何も、なにかしら大きな事件が起こるたびに、不思議と現場に居合わせるスーツとグラサンの怪しい男がいたら、そりゃあ誰だって調べますよ」

 

 私は反射的に自分の容姿を改めた。

 光沢の少ない黒色の織物で仕立てた背広は喪中を疑われるほどに慎ましく、機動力を確保するために解放的に着崩しているといえ、一般的な会社員の風貌を象徴するかのような恭しい恰好である。

 飢えた野獣のように剣吞な眼力を宿す双眸を誤魔化す黒一色のサングラスや、私の肩を特等席と誤認している束子(たわし)のような毛深い小猫も、知的で誠実な私の魅力によって、ちょっとしたオシャレなアイテムに見えてくるだろう。(いま)だにモデル業界からスカウトの声が掛からないことの方が、個人的には(いた)く不気味であると常々考えていた。

 恐らく、ベストオブ紳士たる私の存在が(おおやけ)になれば、市場からメンズスーツがビジネスカジュアル問わず(こぞ)って姿を消し、仕立て屋は一年先まで予約が埋まるほどの人手不足で頭を抱え、子供から大人まで紳士服に身を包ませる空前の背広ブームが到来することにより、売上の低下を危惧したスウェット業界から圧力が(およ)んでいるに違いないと踏んでいる。おのれスウェット業界。貴様らは黙ってスポーツブランドと手を組んでいればいいのだ。

 

「スーツとグラサンの何が悪い。どんな景色にも溶け込める唯一無二のドレスコードだぞ。怪しさの欠片もない」

 

 如何(いか)なるTPOにも難なく適応する完全無欠の素朴な服装を着こなす男性に、見当違いの懐疑的な(まなこ)を向け、あろうことか身辺をコソコソ調べ回り、罪もない善良な私の生活を脅かそうというのか。なんたる横暴か。国際警察が聞いて呆れるわ。抗議の文書を直筆で100枚ほど送りつけてやろう。署名運動も辞さない所存である。

 

「少なくともグラサンは違うでしょう。怪しいです。それにどちらかと言うと、あなたはヤクザです。言動も含めてね」

「失礼な。いまタバコ咥えてるから、そう見えるだけだ。この節穴め。その両目は飾りか。えぐるぞ」

「そういうところです。あとここ禁煙です」

「知っとるわい」

 

 (まこと)に遺憾であった。

 私はただ憎悪すべき邪神の意に従わされ、世界が滅亡する瀬戸際に瀕した現場に有無を言わさず急行させられ、不服ながらも事態の収束に尽力しているだけに過ぎない。

 邪神から下される指令の内容が「メザメシモノ ヲ シズメロ」とか「センソウ ヲ オワリ ニ ミチビケ」などと極めて漠然とした抽象的なものであるために、事態をややこしくさせている節も否めないが、私とて(わか)らないなりに奮闘しているのだ。その努力を疑われる筋合いはない。

 神と呼ぶべき大いなる存在に裏から操られ、必然的にその場に居合わせては、危機的な状況を(いたずら)に搔き乱し、事が済めば忽然と姿を消す野生のグラサンスーツの一体どこが、主にどこらへんが怪しいと言えるのだ。

 

 …………。

 

 恐らく全部であった。

 

「ほぼ不審者ですね」

 

 否定はできなかった。その根拠を用意できなかった。

 確かに(はた)から見れば、()も不自然な男に見受けられる。あらゆる事件の中心地に当然のように居座る不審者は、誰がどう見ても真の黒幕である。私が無関係な第三者の立場に置かれていたら、そこそこの確信をもって、そいつが事件の発端となった元凶か、あるいは裏で糸を引く黒幕だと、はっきり断定していたことだろう。

 しかし、これはすべて誤解である。私は(むし)ろ裏から糸を引かれている被害者であるし、()くまで巻き込まれた側の人間だという事実だけは忘れないでいただきたい。

 

「ちなみにですが、あなたはロケット団を始めとする裏社会の組織に関わる最重要人物として、マークされているようです」

「ロケット弾とはまた物騒な。生憎だが、殺傷力のあるものは造れんぞ。材料さえあれば、めかくしだま、とかいうスモークグレネードはクラフトできるが」

「武器のことじゃあないです。ロケット()です。団体の方ですよ」

「なんだ。宇宙開発事業の団体か。どのみち関わりは無いな」

「おや。ロケット団も知りませんか。アニメだとほぼ毎回出てましたよ。ムサシとかコジローとか、やーなかーんじーって」

「あー……知っているような知らないような」

「相変わらずの無知っぷりですねえ」

「知らんもんは知らん」

 

 私はそれ以上の問答に嫌気が差し、診察用の硬い長椅子に腕を枕にしながら寝転がった。丸椅子に腰かける男は、私の不遜な態度に苦笑するだけで咎めはしない。

 

「ああ。そうそう。国際警察の方が、指名手配も視野に入れているとも仰ってました」

 

 あまりにも軽々しく地上に放擲されたその爆弾に、私の脳は情報の処理を潔く諦め、(しばら)く呆けたように愕然とさせた。咥えたままだった煙草が口唇から(こぼ)れ落ちて、(ようや)く私の意識は再起動を果たした。

 

「し、しし、指名手配……? えっ、ええ? 誰が? 俺の知り合い? たしかに上半身いつも裸のヤツとか、蝶ネクタイのストーカーとかがいるから、そいつらならあり得なくもないが……」

「とぼけないでください。あなた以外にいないでしょう」

 

 指名手配犯とは、実に穏やかではない。

 それも国際警察から直々にともなれば、その汚名が(もたら)す忌々しい効力はこの星の裏側にまで及ぶと考えられる。

 邪神を打倒した暁には、可憐な黒髪の乙女と夏色に彩られた恋に落ち、晴れて婚約すれば子宝に恵まれ一国を築き、世界を巡りながら知見を広め、人々から尊敬と羨望の熱い視線を欲しいままにする英雄的な存在として君臨するも悪くないと妄想を膨らませていた私にとって、それは限りなく残酷と言える仕打ちであった。

 

「ふ、ふざけるな。どうして俺がそんな」

「国際警察の判断としては妥当だと僕は思いますけどね」

「お前はどっちの味方だ」

「もちろん。あなたの味方ですよ」

「じゃあ何とかしろ」

「無茶を言いなさる。人里離れた孤島にわざわざ研究所を作るほど大の人嫌いである僕にできることと言えば、こうしてあなたとコーヒーを飲みながらお喋りすることと、あなたが知らないゲームの知識をお譲りすることぐらいですよ」

 

 男はにんまりと笑った。邪悪を絵に描いたような笑顔であった。

 

「あなたを〝守り人〟として(まっと)うさせる。それが僕に与えられた使命なんです」

「そんなゴミみてーな使命、さっさと捨てちまえ」

「神に復讐(リベンジ)を誓っている、あなたにだけは言われたくないですねえ」

 

 これもすべては(おぞ)ましき白い邪神の卑劣なる策略だとでも言うのか。

 転生して二十と幾年の月日を経て、輝かしい薔薇色の二度目の人生(セカンド・ライフ)は、ついに私の指先から完全に離れてしまったのだ。

 

 自己の研鑽を絶やさず、衆目の嘆声に耳を傾け、時には正義の炎を燻らせ悪辣たる野望を打ち砕き、時にはほろ苦い青春の恋路に(うつつ)を抜かし、可憐な乙女を(そば)に侍らせ多くの人々が尊敬してやまない完全無欠の勝ち組に昇り詰める細やかな野望を胸に秘めながら、私は片頬を泥水に浸しながら労働に殉ずる哀れな奴隷のような悲惨な運命に甘んじていた。

 よもや、取り返しのつかない惨状である。

 可及的速やかに助けを呼んでほしい。完膚なきまでに崩壊した理想論を一晩の間に建て直せる建築家の知り合いがいたら、是非とも紹介してほしい。さもなくば、時間(とき)(つかさど)ると言い伝えられている神格をこの場に招来させ、たとえ世界の摂理に反して宇宙が崩壊しようと、時空間を遡行して過去の自分を木端微塵に粉砕することも(やぶさ)かではない所存だ。

 幸福の追求は全人類に等しく授けられた普遍の権利であるにも(かかわ)らず、(すく)い上げた砂塵のように両手から(こぼ)れていったのは何故(なにゆえ)か。私にはそれを知る権利がある。黙秘権を行使するな。それでも神か。貴様なんぞ便所の紙にも劣るわ。

 

 こんなはずではなかった。

 社会的地位は汚泥を(すす)る最下層に押し込まれ、類稀な才能は日の目を浴びる機会を(ことごと)く潰され、挙句は知らぬ間に犯罪の片棒を担がされた。今や国家権力に日夜追われる身である。

 どうしてこうなった。天にどれだけ訊ねてみても沈黙の末に後悔ばかりが襲ってくる。

 

 すべては私をこのような地獄に陥れた唾棄すべき邪神の仕業である。

 

 これより語るは、物語の主役というにはあまりに役不足であることを否めない〝私〟のみっともない半生であり、そんな愚鈍で小狡い主人を曲がりなりにも慕ってくれた同胞との小さな絆であり、または寄る辺なき怒りの拳を神へ振り下ろす反逆の旅路でもある。

 甘酸っぱい芳醇な恋の行方を嬉々として語れそうにないのは私個人としても大変心苦しいし、何なら悔しさで涙を禁じ得ないが、気色の悪い妄想を垂れ流して満足できるほど達者ではない。()いてはご容赦していただきたい。

 

 読者諸賢におかれては、非教育的な見るに堪えぬ醜態の数々をお見せすることになるだろうから、早々にここから立ち去ることを推奨する。如何(いか)に暇を持て余しているからとはいえ、貴重な時間をわざわざ(どぶ)に捨てることもないだろう。

 

 それでも読み進めるというのならば、そんな趣味の悪い物好きどもに免じて、恥も外聞もかなぐり捨てて赤裸々に語ることを約束する。

 




※この作品はギャグです。
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