虚夜宮内部、イーグルの宮。
少し霊圧を使い過ぎたな、早く俺の部屋のベットに行きたいのだ命の危険は無いだろうが身体を動かすのが怠く感じる、あぁ、ハリベルの紅茶が飲みたいな。
イーグルは自身の霊圧を使い過ぎて意識を失った。
「うぅ、これは?」俺は確か俺の宮のリビングで意識が無くなったが此処は俺の部屋のベットでしかも頭には濡れたタオルが置かれていた。
誰かが運んでくれたのだろうか?周りを見渡すが誰も居ないので特定出来ない。
その時部屋の扉がガチャリと音を立てて開いた。
「起きました?」
部屋に入って来たのは手に水が入ったグラスを持っているハリベルだった。
「よく、俺だと分かったな」
今の俺は男状態でハリベルには見せた事は無かったと思う。
「当たり前ですよ、雰囲気が同じですし自分の主を見間違えることは有りませんよ」
ハリベルは服で口元が見えないが多分笑っているのだろう、ハリベルは優しく俺を起こして水を飲ませてくれる。
「悪いな、身体が上手く動かせなくてなハリベルが居てくると助かる」
俺達の身体は霊圧をものを言う、その身体を動かすエネルギーが切れては動かせない。
「勿論ですよイーグル様の御身は私が世話をします」
ハリベルには本当に世話をかけているな。
「イーグル様でもこんなになるんですね」
「ん、俺も生き物だこれぐらいなる時はなる」
「はいはい、ごめんなさい」
笑ながら言うハリベルは反省はしていないな、何故だ。
「でも心配したんですよ?もしもの事が有って帰って来ないんじゃないかとか、私は不要だと思われたんじゃないかとか、色々考えて居たんだですよ?」
ハリベルは目に涙を溜めて俺を見てくる、部下であるハリベルは俺には分からない感情がある。
「すまなかったハリベル、そこまでは考えていなかった」
泣きそうハリベルをベットに引き寄せ抱きしめる、ハリベルは緊張しているのか体温が高い。
「なっ何を!」
「少し聞いてくれ、俺には固定の性別は無い、俺は女でもあるし男でもあるそれは本当だほら」
俺は女状態で抱きしめる。
「本当なんですね、ずっと接していたイーグル様は偽物なんじゃないかと思いましたよ」
「そんな事はないさ俺の自慢の部下に嘘はつかない、これも証拠に取っとけ」
ハリベルの頭を後ろから掴み無理矢理引き寄せる。
「んむ⁉︎」
「俺のファーストキスだな」ハリベルとキスをした事は有るがキスが目的ではなかったので考えない。
「ど、どうして!こんな事を」
ハリベルは当たり前の事を聞いてくる。
「すまなかったお前の事を考えて無かった、俺とでは嫌だったか」
俺は自分の事しか考えずハリベルの事を考えてはいなかった、ハリベルは嫌だったかもしれない。
「違います!そうじゃなくて…少し急だったものでよく分からなかったんです」
そうか嫌では無かったのか、なんか嬉しいな。
「そうか、なら良かったよ」
「えっ?イーグル様もう一回!ちゃんとやって下さい!」
それは甘えだぞハリベル。
「駄目だ日頃の感謝でしたんだ、何回もしては価値が下がるまた今度だハリベル」
「それは少し酷いですよ、よく分からなかったですし」
ハリベルにはああ言っておいたが何度も出来るほど俺は男じゃないんでな。
「そう言えば、リコはどうした?」
「リコ殿は治療が出来るので皆さんの治療をして貰ってます」
リコが治療か出来るのか。
「リコは治療が出来るのか?聞いた事が無いな」
「そうなんですか?何やら注射を刺して回ってましたが」
そうか回復薬か注射型も有るのか、確かに飲ませるよりも楽で早いな。
「誰に注射をしてたんだ?死んだ十刃も居ただろう?」
普通武器を持った強者同士では即死の結果が多い、死神達の隊長にはそこそこ強い者もいた死者は出たはずだ。
「生き残ったのはリコ殿の治療が間に合ったグリムジョー、ノイトラ、ヤミー、後はイーグル様と現世に向かった二人だけです」
ハリベルは下を向きながら教えてくれる、短い間だったが死んだ奴の中には不器用ながらもいい奴はいた、ハリベルは仲間を失った事を悔やんでいるのか。
「心配するな戦士は闘いの中での死は誉るものだ、勿論勝てれば一番いいのだが別に悔やむ物でもない別れはいつか来るんだ」
ハリベルはずっと部下の三人を守ってきた、仲間を失う感情は無かったんだな。
「減ったな話した事は少なかったしよく分からん奴も居たが、いずれも仲間だった失うには惜しい奴らだった、過去の事は今言っても変わらないリコの所に連れて行ってくれ」
リコが持っているスーツを着なければ何故か落ち着かない、長いこと着ているので逆にないと違和感を感じる。
「分かりました、此方ですついて来てください」
ハリベルは俺に涙を見せないよう直ぐに前に進む。
少し歩いているといつも藍染の報告に使っていた部屋に来た、床には質素な布団が置かれ生き残った十刃が寝ている、ヤミーは暑いのか何も掛けていない。
こいつらは生き残ったのか、こう見ると随分少なくなったものだな。
「リコ、スーツを返してくれ」
「はいはーい!少し待っててね」
中には人は入って居ないが動きはリコが動かしているせいかリアルで中に誰も居ないと思うと不気味だ。
返してもらったスーツを着込む、これだこれでこそプレデターだ。
「元十刃達起きてくれ!言いたい事がある」
病み上がりで怠そうだが全員起きた。
「今回の闘いで藍染は倒されそしてこの主の居ない虚夜宮は俺が支配することにしたお前達は引き続き警備に当たってくれ、勿論俺に不満が有る者この虚夜宮で王に成りたい者の勝負は受け付けるぜ?俺からはあと一つ警備の者が死んでは困るのでな警備をするものは極力死なぬよう頼む」
「けっ!旦那も素直じゃないな!」グリムジョー俺は新たな仲間探しがめんどくさいんだ。
「なら直ぐに戦って俺が勝ち!こ宮の王になってやる!」ノイトラ自分の力に自信を持ってからにしろ、手が震えているぞ。
「はっはっは!旦那と勝負するのはよっぽどのバカか!自分の能力も理解出来んアジューカス上がりの奴らだな!」差別的な言い方だが事実なので反論出来ないしするつまりもないが。
「イーグル卿が王か儂はいつになったら神のなれるのか、大丈夫かのぅ」バラガンは自分の髭を撫でながら呟く、悲観的になるな努力すれば出来る。
「俺は死なない強い仲間がいい、イーグルの旦那は死にそうにないな」なんだ失礼な言い方じゃないか、俺も死ぬ気はさらさらないのだが。
「全員いいみたいだなそれではこれで会議を終わる、それぞれくつろいでくれもしもの時は連絡をする」
粗方傷が治った奴から自分の宮に帰っていく、これでハリベルは悲しまないなこれで良かったんだ、何かが侵略してきたら真っ正面から叩き潰してやる。
「ハリベル!俺達の宮に戻るぞ久しぶりにハリベルの紅茶が飲みたい」
「イーグル様はいつもお優しい、紅茶も上手くなりましたからね♪自信はありますよ」
ハリベルは胸を張りながら俺に応える、大きく揺れる胸が印象的だった。
「それは楽しみだ、紅茶を飲み終わったらハリベルの訓練だな」
「訓練すんのか?俺も混ぜてくれよ強くなりてぇんだ!」
「グリムジョー、途中で抜けられんぞいいのか?」
訓練を途中で辞めては逆効果になるからな。
「当たりめぇだぜ、俺も強くなったから見せてやんよ!」
グリムジョーが強くなったか、ハリベルも強化しなければな。
「では30分後俺の宮の前に来い」
「わかったぜ!俺も準備してくるじゃあな!」
グリムジョーは明日は遠足でもある小学生のように帰っていった。
「ハリベル、では行こうか早く飲みたくてな」
「では!早く行きましょう、さぁ!」
「そう引っ張るな、紅茶は逃げないぞ」
「ノイトラ!まず手始めにてめぇだっ!」
「んだとてめぇ!たった一回勝っただけで調子に乗りやがって!その伸びきった鼻へし折ってやる!」
「うるせぇんだよてめぇら!寝れねぇじゃねぇか!」
「スターク!私も紅茶飲みたい!」
「イーグルの旦那は優しいが最低限の礼儀はしとけよ、俺でも庇いきれないぞ」
「分かってるよ!バカスターク!」
「儂も寝てるかのぅ、今は若者の時代だしの」
虚夜宮は常に五月蝿くあり続けた。
これでBLEACHのアランカル編は本当に終了です、サイドストーリーも入れるかもしれません(気まぐれで)。
読んで頂きありがとうございました、次回作はブラックラグーン舞台は世界屈指の無法地帯のしまロアナプラ、そこでは日常的に殺人、銃撃が起きる腐った人間、汚職放題の豚をイーグル君が狩る!(読み切り風広告で嘘が少々)