カニバ戦記―Chase the dream―   作:ラハガ

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01.はじめまして、ハガンと申します。

 

 

 ドーン。ドカーン!!

 

 近くの島から大砲の音が聞こえてくる。

 その島は海軍基地の支部があり、海賊たちが毎日のように連れてこられていた。

 

 俺は、海賊も海軍も馬鹿だと思う。

 同じ人間なのにお互い潰しあって何が楽しいだろうか?

 だから俺は、海に出るものを『カニバリスト』と呼んでいる。

 

 『カニバリスト』。

 辞書で引くと、人を食うこと。と出てくる。

 まぁ、少し意味は違うがそういうことだろ?

 

 でも俺は今、その集団の仲間入りをしようとしていた。

 時は数時間前に遡る。

 

 あ、そうそう。

 俺は「ハガン」。東の海(イーストブルー)生まれ、東の海育ちで、現在十七歳。

 小さい頃から武術を習っていたから、体には相当の自信がある。

 

 

 

―数時間前―

 

 

 俺は先ほどの海軍基地の支部に来ていた。

 特に用事などないが、中に潜入するのは中々のスリルがあって楽しい。

 それに、たくさんの海兵や海軍(カニバリスト)たちを見ていると面白いものだ。

 

 そんなこんなで俺は天井裏に隠れていた。

 

 すると、後ろからコソコソした声が聞こえてくる。

 まずい……。誰だろうか?海兵か?

 

 

「おい」

「なんだよ。あんまり大声を出すな!」

「どうやってでるんだ?」

「ここを真っ直ぐ進んだら出れるはずだ」

 

 

 どうやら脱獄した海賊たちのようだ。

 この完璧な整備の中、抜け出るとはたいしたものだな。

 ま、俺みたいな餓鬼一匹を侵入させている時点で海軍の負けだが。

 

 相手は俺の気配に気づかないで真っ直ぐ進んでくる。

 

 と、顔をあげた瞬間、麦わら帽子を被った男と目があった。

 もちろん俺は声をあげないが、麦わらがめちゃくちゃでかい悲鳴をあげる。

 

 

「ぎゃあああああああああああああ。

 ゆうれいいいいいいいいい」

 

 

 ……。

 ほら、バレた。下が騒がしくなってきたぞ。

 どうしてくれる麦わら……。

 相方も麦わらの声に驚いたのか目を見開いて見つめていた。

 

 

「おい。

 アイツら海軍から逃げてるんだろ?

 出口、教えてや……」

 

 

 俺が言い終わる前に、二人はどこかにいっていた。

 というよりも、天井を突き破って下に降りていた。

 

 思いっきり一戦やるつもりじゃねェか!

 でもまぁ、楽しそうだ。

 

 俺も軽い身のこなしで下に飛び降りる。

 

 そこは既に戦闘後で海兵は皆、倒れていた。

 

 

「へぇ、強いんだ。二人共」

「まぁな」

 

 

 ニシシと笑う麦わら。

 その顔はどこかあの人に似ていて……。

 

 

「だって、俺。

 海賊王になる男だぜ?」

 

 

 ……海賊王?

 

 

「あァ!」

 

 

 無意識のうちに声に出ていたようだ。

 もう一人の方を俺は見る。

 

 緑頭に腰には三本の刀。

 知っている男だ。

 つい一か月前にもあったばかりの男だった。

 

 

「なんだ、テメェ、ハガンか。

 こんなところでなにしている?」

「そんなの俺の勝手だろうが。

 まァ、その話は外でしよう。まずは脱出。こっちだ!」

 

 

 気づけば、俺たち三人の周りは海兵で囲まれていた。

 俺を先頭に麦わら、緑頭と続く。

 

 

 思わせぶりなことを口に出してみたが、詳しくはここを出てからじゃないとな……。

 

 

 それから数分。

 俺たちはいとも簡単に脱出し、俺の暮らしている島へと戻ってきたという事だ。

 

 海軍はまだ俺たちが中にいると思っているのか大砲をどんどん打ち込んでいる。

 

 

 あはは。

 やっぱり見てて飽きないな。

 こんな面白いものを潰すのはやっぱりもったいないと思うんだけどなぁ……。

 

 

 

 

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