ミカとナギサの幼馴染   作:あるふぁせんとーり

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リエちゃんの水着はアズレンのセントルイスみたいな感じです
身体もだいたいセントルイスみたいな感じです


記録95:Go to 逃避行

「リエさん、そろそろセイアさんが迎えに来る時間ですが……」

「……だよ、ね……」

 

 トリニティ、ティーパーティー寮。

 一応最後の仕事を片付けておくべく、昨夜はバカンスの荷物などを持ち込んでナギサの部屋に泊まっていたリエ。

 何故か「水着を着てきてほしい」とセイアから連絡を受けた二人は、朝のシャワーを浴びてそのまま水着に着替えていた。

 

「……ナギサ、ちょっと、後ろの紐結んでくれない……?」

「紐……ああ、これですね。どれくらいの固さで結べばいいですか?」

「蝶結びで出来るだけ固く……ほんと、浮足立ったとはいえ、なんでこんな紐みたいなビキニ買っちゃうかな……」

「まあ、ほどけたら大惨事でしょうね……」

 

 仕事のストレスから解放されたいという意思の表れか、二人共今年の水着は去年に比べて布面積が減少傾向にある。

 ナギサは胸元がぱっくりと開いた黒のスリングショットとその上から透明感のある薄手のラッシュガード、リエはいわゆるマイクロビキニにギリギリ分類されるかどうかというくらいの、シンプルな白ビキニに同じく白の小さめのパレオ。

 ちなみにサングラスはおそろいだし、ポニーテールもおそろいである。

 そしてナギサがリエの紐を結び終えたちょうどその時、ナギサのスマホに、セイアから「到着した」と連絡が入った。

 

「リエさん、セイアさんが第四裏門の方に車をつけているそうです」

「了解。セイアの運転、相変わらずなのかな?」

「さあ、どうでしょうか。……」

 

 突然何か大きな疑問でも生まれたかのように、唐突に黙ったナギサ。

 「どうかした?」とリエが尋ねるとナギサは静かに頷いた。

 

「リエさん、ここから第四裏門ってどれくらいかかりましたっけ」

「10分……15分はかからないかな」

「リエさん、着替えって持ってきましたか?」

「ううん。「水着を脱いだらバカンス気分が解けて仕事を思い出してしまうだろう?」とかで、セイアが持ってくるなって──」

 

 ほとんど言いかけて、リエはナギサが大層焦った顔をしていることに気がついた。

 先述の通り、調子に乗って刺激的な水着に身を包んでいる二人。

 普通の上着を着て誤魔化せば「そんなところまで君達は世間体に囚われているのかい?」とセイアにネチネチ馬鹿にされることは間違いない。

 つまりはどういうことかというと、第四裏門まで浦和ハナコせざるを得ないということである。

 

「……まあ、露出って結構楽しいよ?それに仕事ほっぽらかしてバカンス行く時点で露出よりヤバいことしてるし」

「……ええ、それもそうですね」

 

 そして二人は水着姿のまま、堂々とトリニティ校内へ繰り出した。

 

「……ねえ、あれティーパーティーの……」

「ナギサ様意外とあるんだ……」

「っていうかリエ先輩でっっっか……」

「優雅だけど優雅っていうよりえっち……」

 

 そんな噂話と、彼女達の隠し撮りがこっそりと出回るのはまた別の話である。

 


 

「おはよう、セイア」

「……お、来たか。今日は最高のバカンス日和だね。ナギサ、リエ」

「そう、ですね。しばらくは快晴続きみたいですし……」

 

 そしてセイアは「二人共、似合ってるじゃないか。やはり夏は解放的でないとね」と二人の水着を褒めつつ、オープンカーのトランクに荷物を乗せるよう促す。

 リエはクーラーボックスとパラソル、ナギサ用の折りたたみビーチベッドを積むと、ナギサと共に後部座席に座った。

 助手席には浮き輪やらシュノーケルやらアロハシャツやらを完全装備した、ティーパーティーの誰よりも夏を楽しんでやるという強い意志を感じさせるシマエナガくんが座っていた。

 

「チーチー、チーチーピー!(やっとふたりもなつをたのしむかくごをきめたんだね!もえるようななつをたのしもう!)」

「今日のシマエナガさんは一段と元気ですね……」

「そうだね。ここ最近は毎日早起きしてプール代わりのボウルで泳いでいたよ」

「健康的……」

 

 肩を寄せ合う少し眠そうな二人に、どうせ昨夜まで仕事していたんだろう、なんて考えていたセイアだったが、彼女は何かを思い出したようにナギサ達の座る後部座席へと振り返り、手を伸ばした。

 

「二人共、スマホを出してくれ」

「……ああ、そういえば」

「そういう約束、だったね」

 

 そう言って大人しく自分達のスマートフォンを差し出す二人。

 これもミカとセイアの「リエとナギサをお仕事から隔離しちゃうぞ大作戦」の一環である。

 要は外部との連絡手段を奪うことで、物理的に仕事どころじゃなくしてやろうということだ。

 

 ミカとの約束は守りたい、さりとてトリニティの業務が滞るというのも絶対に避けたい、そんな葛藤を抱えた二人に対してセイアが示した解決策。

 それこそが「バカンスの間だけはセイアがティーパーティーの業務を全て引き受ける」というもの。

 そんなことをしてしまって大丈夫なのか、と二人は妥当な疑問を抱いたが、セイアは「過程の一切を無視すれば、私が一番効率良く処理できるからね」と笑っていた。

 

「三浜までは3時間かからないくらいだろう。道の駅なんかに寄ったとしても、12時半には着くだろうね。最も、二人がそれを望むなら、だが」

「道の駅……どうする?」

「そう、ですね……水着で入れるところがあるのなら」

「おそらく無いだろうね」

「……じゃあ直行で」

「承知した。もし疲れているんだったら、到着まで二人で寝てるといい。バカンスに向けた英気を養うためにもね」

 

 その言葉に、二人は「お言葉に甘えて」と互いに体重を預ける。

 ナギサはリエの胸を枕代わりに、リエはナギサの羽に頭を埋めた、その次の瞬間だった。

 

「っ!?」

「な、何事ですか……!?」

「何って……アクセルを踏み込んだだけだよ」

 

 セイアによる時速150kmのドライブが、幕を開けた。




久々の皆さんの反応、とても喜んでます
読了報告とか、相変わらずファンアートなんかも待ってるので、あったらもっと喜びます


……あとえっちなやつ、ナギサ様に生やしてリエちゃん総受けにしたいです
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