ミカとナギサの幼馴染   作:あるふぁせんとーり

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ヨガエアプなのでバリ短いです


記録98:ヨガ講座

「ただいま〜」

「……あれ、ミカさんは?」

 

 散歩から帰ってきた二人が尋ねると、砂浜に置かれたベッドで横になって本を読んでいたセイアは「ミカなら先生達を連れてバーベキューの準備だよ」と答える。

 どうやらトラブルが起きたらしく、始まるのは3時頃になりそうだと続ける彼女。

 二人は顔を見合わせた。

 

「……まあ、クレープ食べたばかりですし……」

「全然待てる、よね」

「ふふっ、サービスエリアに寄った成果だね」

 

 そう言って笑うセイアだったが、たった今別の大きな問題が発生したことに三人は気づく。

 何を隠そう、皆が帰ってくるまで1時間半もの間、時間を潰さねばならないのだ。

 

「どうしますか?」

「……さあ?」

 

 久々の休みに慣れないナギサとリエは完全にノーアイデア。

 首を傾げ、再び顔を見合わせる。

 しかしそんな中、セイアは不敵な笑みを浮かべていた。

 

「ふっ、こんなこともあろうかと私はとあるものを用意してきたんだ」

「もしかして……」

「とっておきが……!」

「ほら、見たまえ二人共──!!」

 

 そう言ってセイアが取り出したのは何の変哲もないゴムマット。

 「「?」」と揃って首を傾げる二人に、セイアは「全く、無知は罪とはこのことだね」とため息を吐いた。

 

「君達、ヨガがどれだけ素晴らしいものか知らないのかい?疲労回復、代謝活性、滋養強壮、恋愛成就、千客万来……この世の素晴らしいご利益はだいたいヨガで説明できるんだ」

「流石の私でも嘘だと分かりますよセイアさん」

「……そうか、残念だな。ミカなら騙せたと思うんだが……」

「ミカでも無理だよ」

 

 そしてセイアは砂浜にペッペッペッと3枚のヨガマットを敷くと、二人に「まあ騙されたと思って」と声を掛ける。

 さっきあんなことを言っておきながらよりにもよってその言葉選びか、とかなりツッコミどころはあるものの、二人は大人しくそのマットの上に乗っかった。

 

「それじゃ、まずは基本のポーズから行こうか」

「基本?」

「ああ。まずはラジオ体操のアキレス腱のように右脚を前、左脚を後ろにしてくれ」

「……こう、ですか?」

「それでいい。そしたら次は身体を左に向けて、右手を前、左手を後ろにまっすぐ伸ばすんだ」

「こんな感じ?」

「……っ、確かに、身体の筋肉が伸びているような気がします……」

「ふふっ、そうだろう。これは戦士のポーズⅡと言ってね、ヨガの中ではだいぶ有名なポーズなんだ」

 

 少し誇らしげに言うセイア。

 そして頭の上でシマエナガくんが同じようにポーズをする中、彼女は「ああ、言い忘れていた」と呟いた。

 

「このポーズ、もっと有名な呼び方があってね」

「有名な呼び方?」

「ああ。なんでも、インターネットでは「横スマ」と呼ばれているらしい」

 

 残念ながら、リエとナギサにはピンときていないみたいだった。

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