イチカ:根は比較的狂暴だが、それを克服するために善性や理性を後天的に獲得した。少し不器用なところもあるが、下手に色々出来てしまうため、かえって打ち込めるものが見つからない
もしかしてこの世界のイチカ、リエにゲロ重な感情抱えて脳焼かれてるんじゃ……?
あとキリを良くするために短めです!
「……あんなに使っちゃって大丈夫なの?」
「大丈夫……確かに、かなり時間は使ってしまいましたが……」
「いやいやいや、お金!あんなに使っちゃって大丈夫だったの?だって──」
「?たった二万も使ってないでしょう?」
なんとか祭を突破して、再び脱衣所。
着替えながらキョトンとして答えるナギサの顔を見て、先生は今更思い出した。
彼女達……ティーパーティーは揃いも揃って相当なお嬢様であること。
特にリエ、ミカ、ナギサの三人はトリニティでも頂点を争うほどの名門の生まれだと、彼女はティーパーティーを訪れた時に聞いたことがあった。
「たった二万?!たった二万?!?!」
「……?それがどうかしましたか?」
「いーなー!いーなー!私は五千円までなのに!私もナギサの家の子供になりたい!私もお嬢様になーりーたーいー!」
「……では、私の姉になって下さると?」
先生が目を見張る中、ナギサはいたずらっぽく笑う。
けれど彼女の視界にはそんなのは入らず、ただ「あめおねえちゃん!」と幼いナギサが声を掛けてくる景色だけが浮かんでいた。
「──生?先生?」
「……!!やっぱこの話は無しで!私死んじゃう!」
「あ!いた!先生もナギちゃんもまだ着替えてるの?早くしないと置いてっちゃうよ?」
「大丈夫!すぐ行くよ!」
二人は素早く水着に着替え直すと、ミカ達の後を追いかけた。
「ここは……」
さっきよりもずっと広い空の下、足元を見るとアスファルト、遠くを見るとビル群の間を通った高速道路が伸びている。
どうやら、今度は都会の高速道路に送られたらしい。
いよいよ超能力じみてきたな、とセイアがため息をつくと、相変わらずハイテンションな彼女の声が聞こえてくる。
「『お、きたきた!!お祭りお疲れ様!浴衣は後でお持ち帰りおっけーだかんね!』」
「いいの?!やった!」
「『もちろん!そして次は……夏だ!海だ!つまりは戦車だ!『ハイウェイ・タンクレース』!!』」
そう言うと、彼女達の隣に自動運転で来たらしい戦車が止まる。
クルセイダー巡航戦車、トリニティで一般的に流通しているものだった。
「これ……」
「ひとまず乗ってみましょうか」
ナギサは慣れた手付きでハッチを開け、中へ降りる。
先生達もその後に続いて戦車に乗り込んだ。
「目的地は10キロ先、制限時間は……20分ですか」
「ナギサ、リミッターは?」
「外して構いません。10分しか動かしませんので」
そう言って、彼女は操縦桿を握りしめる。
リエも彼女と言葉を交わしながら、周囲の機器を弄り始める。
「これ大丈夫なの?セイア」
「ああ、心配する必要はないよ。何せナギサは──」
リエが機器の調整を終え、ナギサが操縦桿を動かし始めた瞬間、戦車が唸り始め、一気に加速する。
彼女の瞳に、鋭い光が宿った。
「戦車に関しては右に出る者はいないからね」
先生の本名は『
可愛いですね、Vtuberかな?