ワンピース世界のモンスターハンター 作:麦わらのジャギィ
「ワッハハハハハハハ!」
ここは最弱の海、
シンと静まる夜の海に、不釣り合いな程明るい声が響いていた。
「おいウソップ!あれやってくれよアレ!」
「おっ、あれかァ?よーし、見てろぉ~~~
必殺!変顔星ィ!!!」
ギャハハハハハハハ!!!!
「何歳児だ?あいつらは...」
緑髪の剣士が、呆れたようにぼやいた。
「ほんっと、お金も心もとないっていうのに、あの馬鹿共ときたら...」
「あァ~~~~~~~!悩まし気なヌァミさんも素敵だァーーーー!!!!」
ため息をつくオレンジ髪の美女に、くねくねと奇妙な動きをした金髪の男が目をハートにしてまとわりつく。
こうして、新進気鋭の海賊団、麦わらの一味の夜は更けていく。
船は着々と、
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「ンォッ!敵襲か!」
鈍い音と共に、大きく船が揺れた。
明らかに波のそれではない規模の揺れに、一味3人が飛び起きた。
全員甲板に乗り出し、海を凝視する。
「岩か何かにぶつかったのかしら...。ウソップ!船の様子はどお?」
「おう!問題ねえ、浸水はナシだ!」
長い鼻の男が、大声で答えた。
「ふぅ、とにかく、何事もなくてよかった。船に戻ろう、ナミさん。ここは冷える。
眠気が覚めちまったなら、あったかいホットミルクでも出そうか?」
「ありがと、サンジ君。そうさせてもらうわ。」
二人が、仲良く並んで歩きだした。
「ねぇサンジ君、俺は?」
「海水しこたま飲んで寝てろ」
「殺す気かァ!!!」
張りつめていた空気が消え、いつもの日常が帰ってくる。
三人の顔に笑顔が戻り、船室へと歩みを進めた、その時だった。
「ッ!ナミさん危ねェ!」
「きゃあッ!」
激しい揺れが、船を襲った。
あまりの揺れに立っていられず、ナミがバランスを崩した。
咄嗟にナミを支えたサンジは、怒りの形相で、海を睨みつける。
ザババという轟音と共に海水が盛り上がり、巨大なシルエットが浮かび上がる。
「いぎゃあああああああああああああ!!!!!」
目も舌も飛び出し、もはや人間かどうか怪しい姿となったウソップが鳴き声を上げた。
「「どうした!ウソップ!」」
今更飛び起きた麦わら帽子の男と緑髪の男が、船室から飛び出した。
と、同時に、目の前の怪物に目をむいた。
「なんッじゃありゃァ!!」
「うんまそぉだなあァ!」
両者ともに構え、戦いの構えをとる。
いざ勝負、と飛び掛かる直前、麦わら帽子の男、ルフィが何かに気が付いた。
「なんだあいつ、ケガしてる。ウソップ達がやったのか?」
「いやいやいや!俺たちは、何にもやってねえ!
きっと、他の海王類との争いに負けたんだ、構うことはねぇ!ルフィ、やっちまえ!
俺が指揮をとる!」
「あんたねぇ...」
しれっと戦いから逃れようとするウソップに、ナミ達が呆れる中、その時は突然やってきた。
ザバァッという音と共に、小さな人影が海から飛び出した。
男は青黒い鎧を身にまとい、巨大なハンマーを背中にたづさえている。
にもかかわらず、まるで重さなど感じていないかのように、何十メートルもある海王類の背を駆け上がった。
そして、海王類の頭を蹴り、高く高く空へと舞い上がる。
天まで届くほど高く跳んだ男は、ハンマーを振り上げた。
ハンマーを振りぬき、そのまま空中で縦に回転する。
落下と共にその勢いは増していき、やがてそれは一つの弾丸となった。
「スピニングメテオォ!!!」
その一撃は、海王類の脳天に風穴を開けた。
「「な・な・な・なんだあいつ~~~~~!!!!」」
「へぇ...」
「おんもしろそ~~な奴だなぁ!!」
麦わらの一味の面々が騒ぎ立てる中、男は浮かぶ海王類の背に上り、船に向かってつぶやいた。
「...乗せてくれ」
「おう!いいぞ!」
「...ぇえええええええええええーーーーーーーー!!!!!!」
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「...助かった。」
ルフィによって引き上げられた、海水でビショビショの男は、ボソッとつぶやいた。
「おう!気にすんな、お互い様だ!」
そう言って快活に笑うルフィの後ろから、ナミが尋ねる。
「ねえ!あんたいったい何者なの?どっから来たのよ」
誰もが気になっていた質問なだけに、一味の皆が固唾をのんで男を見守る。
「...」
男は、深刻そうな顔をして答えない。
数秒が何時間にも感じられる中、男がゆっくりと口を開いた。
ぐぎゅるるるるるるるるるるるるる....
「寿司が食いたい。」
「「「ずこー!!!!!!」」」
「アッヒャッヒャッヒャッヒャ!!
お前おもしれえなぁ!...そうだ!俺と一緒に海賊やろう!!」
「...海賊?」
気に入ったと、豪快に笑うルフィがそう言った瞬間、男の雰囲気が変わった。
「お前たちは、海賊なのか?」
着けている兜のせいで、その表情は見えない。が、男の言葉には明らかに怒りの色が滲んでいた。
「おう!俺はモンキー・Ⅾ・ルフィ!海賊王になる男だ!!」」
「ーーそうか。なら、俺はお前を殺さなければならない。」
男は、ゆっくりと顔を上げて呟いた。
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