無冠の王 外史 愉快犯と共に悪意に導かれ セレブロ√   作:カグ槌

12 / 28
10話 そうだ!旅行に行こう!後編

 

 

前回のあらすじ

 

過労で倒れかけたハルトを見たムジナは笑顔の説得により リゾートホテルの宿泊に向かったのであった

 

 

ここはそのリゾートホテル

 

 

 

「ふへぇ……やば…」

 

 

その絢爛豪華さにハルトはドン引きしていたが

 

 

「……………」

 

 

ムジナはガンガンと歩いていくのを見て思わず追いかけた

 

 

「え?ちょっ!ムジナさーん!!」

 

 

そしてチケットをフロントの人に渡したのだが

 

 

「あ、同室ですね!どうぞごゆっくり!」

 

 

「………ふぁ!」

 

まさかの相部屋だと!……よし

 

 

「金ならあるから別の部屋を「行こう」え?俺と一緒で嫌じゃないの?」

 

 

 

「ハルトなら構わない」

 

 

「え?」

 

 

「………行こ」

 

 

「あ、ちょっ!」

 

 

ムジナに引っ張られて部屋に着き荷物を置くと

 

 

「なぁ本当に良いのかよ」

 

 

「良いって言ってる、ハルトは嫌?」

 

 

「嫌じゃねぇよ……けど」

 

 

〈アンタなんかと一緒にいたくないわよ!近づかないで兄ってだけで恥ずかしいんだから!〉

 

 

「俺なんかが「なんかじゃないよ」…」

 

 

「ハルトは強いよ」

 

 

「セレブロ達ありきだけどね『よく分かってる』そりゃな俺の発送を実現出来るのはセレブロ達の協力あってのものだからさ」

 

 

とカラカラ笑うがムジナは否定する

 

 

「けどそうさせたのはハルトだよ?私も助けてくれなかったら…今頃どうなってたか分からないし」

 

 

ムジナは言うがハルトは少し目線を逸らして

 

 

「まぁな…お前可愛いしほっといたらどうなってたのやら」

 

 

「え?」

 

 

「なんでもねぇよ、取り敢えず飯まで時間あるんだ遊ぶんだろ行くぞ」

 

 

とムジナの手を引き遊びに出るのであった、本当に何でもないのだ!

 

 

そんで中を散策してたら

 

 

「マジで豪華だな、チケットくれた奴には礼を言わないとな」

 

 

 

「…………ねぇアレ」

 

 

「あ?……へぇプールか」

 

 

「水着もあるんだ…」

 

 

「泳ぎたいのか?」

 

 

「うん!」

 

 

「じゃあ行くかね」

 

 

ハルトはやれやれと溜息を吐くと更衣室で着替えるとパーカーを羽織ってムジナを待っていた

 

 

 

「はぁ……泳ぎか」

 

 

「『泳げないのか?』」

 

 

「んや、残念ながら俺の泳力はツインテール並みと言っておくよ」

 

 

「『エビのようにバック泳法しか出来ないか哀れな』」

 

 

「違うわ!そんくらい泳ぐの早いって訳」

 

 

「『しかし貴様は分からん』」

 

 

「何が?」

 

 

「『本来なら俺のような生き物をこの星の原生生物は嫌う…なのに何故お前は俺と組む』」

 

 

 

セレブロと組む理由か…色々ある家族やその周囲への復讐…コレに尽きるが根幹は……多分

 

 

 

「全部憎いから」

 

 

 

これなのだろうな…

 

 

 

「『?』」

 

 

「俺は別に愛着なんてないんだ…俺の大事なものはこの世界に残ってない、なら嫌いな連中諸共全部壊してさ…新しい文明や価値観を作る…嫌ならまた自滅させてやる」

 

 

「『ほぉ』」

 

 

「何度でも遊べる世界の方が楽しいだろセレブロ?人間は必ず再興する、そしたらまた自滅させる…それを繰り返してやるんだ」

 

 

笑顔で世界への復讐を語るハルト

 

 

この彼の言葉を当てはめるとこうだろう

 

 

ー愛さえ知らずに育ったモンスター、叫びはお前の涙なのか?ー

 

 

自分を愛してくれた人はもういない、ならば躊躇いなんてないのだ止まる理由なんてないのだと覚悟を決めていると

 

 

「まーた難しい顔してる、今日は仕事を忘れて楽しまないと」

 

 

「………///」

 

 

ハルトが目線を向けると紫と黒のビキニを着たムジナがいた…何というか普段露出少ない私服だったからか…何というか…こう、着痩せしてたんですねと彼女の戦闘力がやばいな

 

 

そりゃ周りの視線集めるよ、視線が痛いよ!やれやれだが…役得かな?

 

 

「んじゃまずは何処から行こうか?」

 

 

「私、これから回りたい!」

 

 

と腕を組みながら地図を指差す

 

 

 

「きゃああああ!」「あはははは!」

 

 

 

ある時は浮き輪を使ったウォータースライダーに一緒に乗り

 

 

 

「いやっほおおお!」

 

 

「しゅわっち!」

 

 

飛び込み台で二人飛び降りて水柱を上げ

 

 

「凄いね流れるプール」

 

 

「あぁただ流れに身を任せるのみだ」

 

 

浮き輪に浮かんで流れるプールの流れに従う

 

 

 

とまぁ楽しい休みを満喫している

 

 

 

「んじゃ次の売店によるか」

 

 

「そうだね」

 

 

そんな感じで話してると

 

 

「なぁ兄ちゃん、良い女連れてるなぁ俺達も仲間に入れろよ」

 

 

アロハに日焼けと…いかにもなチンピラに絡まれたのである

 

 

「はぁ……行こムジナ」

 

 

「うん」

 

 

変な奴は関わらないのが1番だとムジナの手を取るが

 

 

「おい待てよ、何無視してくれてんの?」

 

 

「は?」

 

 

「だーかーら、お前なんか勿体無い位のいい女連れてんじゃん俺達に任せて何処か失せろっての空気読めよ」

 

 

下品な笑みを浮かべる連中…うん完全にダメな奴だ

 

 

「やなこったデートしてるのに邪魔すんな空気読めよ」

 

 

「へぇ…ねぇ彼女、そんな奴より俺達と「つまらないから嫌」な…」

 

 

「折角の旅行なの……邪魔しないで」

 

 

「へぇー気の強い女はタイプなんだよなぁ俺の物にしたくな「死ね」ぎゃぁあああああ!」

 

 

何かもう我慢出来なかったのでハルトはセレブロの恩恵で強化された身体能力を全力で使った右足を蹴り上げ野郎としての尊厳を蹴ったのである

 

 

「あ……がぁ……て、てめぇ…」

 

 

「此処でそう言うナンパとか恐喝するからだろ?警備員来るまで伸びてろ…それとだ」

 

 

ハルトはムジナの肩を取り自分に抱き寄せる

 

 

「この子は俺の女だ、お前等に渡すかよ」

 

 

ハルトはドン!と言うと

 

 

「////////!!」

 

 

ムジナの顔が普段のクールさが吹き飛ぶ程に顔面が真っ赤になっていた

 

 

「や……やっちまえ……おまえら!」

 

 

同時に取り巻きが襲い掛かろうとしたが何故か内股であった……そりゃあの威力で蹴られたくないよな、まぁ

 

 

「何つーか……今更だなぁ」

 

 

こちとらウルトラマンと戦ってんだ今更。生身の人間相手に遅れを取るかよ

 

 

取り敢えず適当にいなしてプールに投げ飛ばすと未だ疼くまるリーダーに目線を合わせると

 

 

 

「次俺達絡んだら、消すぞ下等生物(猿)ども」

 

 

半分、セレブロの意識も出ていたのか左の瞳が赤く光るのであった

 

 

「……………!!」

 

 

すると男は生物的本能を感じたのかあまりの恐怖に気絶する

 

 

 

「はぁ…折角の気分が台無しだな」

 

 

「そうだね……ねぇハルト」

 

 

「ん?」

 

 

「そのさっき…俺の女だって……」

 

 

「あ…ごめん……っ////」

 

 

「ううん…ありがとう…凄い嬉しい……」

 

 

「か、勘違いすんなよ…俺を誘ったお前がいなくなったら、この旅行の意味がなくなるだけだからな」

 

 

「『お前のツンデレに需要はない』」

 

 

「んだとぉ!」

 

 

「ふふふ…そうね。じゃあもう少し遊ぼうか」

 

 

「………ん「すみません!」あ?」

 

 

 

その時、何処かの職員が現れたのだ

 

 

聞けば、あのチンピラども今までこの手の迷惑行為をしていたと何でもオーナーの身内で好き勝手されていてホテル側も困ってたらしい、んで俺がやらかしたのを誰かが動画にしてたらしく、それを証拠に今までの迷惑行為も纏めて通報したと…んで結果お礼をさせて欲しいと…いや何故こうなった

 

 

俺とムジナは貸し出されたスーツとドレスに着替えると

 

 

 

「では、お2人でごゆっくり」

 

 

と通されたのは、ホテル最上階のレストランだった

 

 

「いや此処の飲み食いってかなりのお金が飛ぶような…TV番組でも言ってたなぁ…」

 

 

「ホテル側の奢りだってさ…遠慮なく食べちゃおうよ」

 

 

「そうだな……なら」

 

 

「『此処から此処まではダメ』」

 

 

「バレてたか」

 

 

「『お前ならやりかねないからな』」

 

 

セレブロに止められたのが不満だが2人は予想外のディナーを楽しんでいた

 

 

 

今思えば…何となくだがフラグはあったのだろう ハルトは久しぶりのお酒を飲んだ事と普段の疲れも相まってかなり酔っていた…がムジナは涼しい顔をして飲んでいた事を…彼女のお酒の強さを

 

 

 

「うーん………」

 

 

「そろそろかな…ハルト?」

 

 

「んー」

 

 

「完全に酔ってるね…疲れもあるかな?セレブロ?」

 

 

「『何だ?』」

 

 

 

「コレからする事邪魔しないでね」

 

 

「『する意味がない…俺もハルトの影響で酩酊してるから睡眠を取る』」

 

 

 

「わかった、ご馳走様ありがとう」

 

 

「いいえ…ではおやすみなさいませ」

 

 

ハルトを担ぐとムジナは店員にお礼を言い部屋に戻ると、ムジナはハルトをベットの上に放り投げた

 

 

 

「…………ん〜……ん!」

 

 

流石のハルトも酩酊から少し覚めて現実を理解すると

 

 

 

「む、ムジナ!ごめん酔ってたみたいだ…運んでくれてありが……「ねぇ」ん?」

 

 

「私も酔ってるみたいだから、良いかな?」

 

 

「………はい?」

 

 

何それ意味わかんない?と首を傾げると

 

 

「じゃあ合意の元という事で」

 

 

そしてムジナが顔を近づけてきた辺りでハルトは理解した、まずい!色んな意味で食われる!

 

 

「いや!今のはい?は確認だよ!む「ごちゃごちゃうるさい」んぐっ!!」

 

 

ハルトは何とか止めようとしたが寄った体ではうまく力が入らずにムジナに押さえつけられたまま、唇を奪われた

 

 

 

「ん……」

 

 

「!!!!!」

 

 

しかも割とディープなのをされハルトは余りの展開に目を回し始めるとキスも終わり、2人を繋いだ銀色の橋が途切れるとムジナは恍惚とした顔で

 

 

「では」

 

 

「ちょっと!!いや、まっ!ー

 

 

 

 

ー画面が乱れていますので暫くお待ちくださいー

 

 

ーその間 皆さまにはシルバーブルーメがMACの衛星基地を襲うシーンを見てお待ち下さいませー

 

 

 

翌朝

 

 

 

「もうお嫁に行けない」

 

 

酔った勢いと酩酊して非力になっていたとは言え、まさか女性に押し倒されて始めてを迎えるなんて……と落ち込むハルト

 

 

だが安心しろ並行世界の君も大体似たようなものだから!

 

ーーーーーーーー

 

魔王「そーだなー、三人がかりで拘束されてないんだから良いんじゃないかー」

 

 

剣士「そうだよ、麻痺毒使って動き止めてからの行為じゃないんだから」

 

 

不敗「俺とか赤雷に打たれて魔法の三節棍で動き止められてからだからなぁ…」

 

 

魔王と不敗「つかお前麻痺毒撃ち込まれたの!?」

 

ーーーー

 

 

悲報、どこのハルトも似たようなものだった

 

 

 

「なら私がもらうから安心して…それにそれは私のセリフ」

 

 

と同じく一糸纏わぬムジナが毛布とシーツを手繰り寄せて体を隠すが、そのシーツには赤いシミが…はい確定ですね

 

 

「責任取らせていただきます」

 

 

「分かりました取ってもらいます」

 

 

「けど何で俺なの?俺なんか……」

 

 

「誰かを好きになるのに理由が必要?私はハルトが良いの何かじゃない」

 

 

「……………分かった…んじゃ改めてムジナ、貴女が好きです俺と一緒にいてください」

 

 

「はい…地獄に落ちても私と一緒だからね」

 

 

「おう……さて…まずは後片付けからだな」

 

 

そして服を着ると片付けに入ったのであった

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

フロントに行くと

 

 

「昨晩はお楽しみでしたね」

 

 

「あんたはド○クエの宿屋の人か」

 

 

「失礼しました…楽しかったですよね」

 

 

「今わかった、アンタもグルか!」

 

 

「はい、告白の背中を押してほしいと言われたのでお酒に少し盛りました!」

 

 

「明るくカミングアウトしたぞ、この人…まぁ彼女の気持ちを見て見ぬふりしてたのもあったからとやかく言わないさ」

 

 

ハルトはやれやれと呆れている、ムジナは因みに二度寝してる…部屋のロックはかけたし何なら護衛の怪獣までつけたから大丈夫だろうな

 

 

 

しかし幸せと不幸とは表裏一体である

 

 

 

「あら愚兄じゃない、最近見ないと思ったらこんな所で何してるのかしら?」

 

 

 

「あら愚妹じゃないか、最近見なかったから誰かわからなかったわ」

 

 

この世界を三度焼き払っても許せない…それこそガタノゾーアやルーゴサイトを呼びたくなるくらいに大嫌いな奴 実妹のハルカと会ってしまったのだ

 

 

 

「あぁ…なるほどね、お金がないけど泊まりたいから泊めてくれって文句を言ってるんだ貧乏人はこれだからみっともないわねぇ」

 

 

 

「残念だけど俺、此処に宿泊してんの…それと貧乏なのは何処ぞのアホンダラが金せびるからだろ?」

 

 

「はぁ?いやいやそんな虚勢貼らなくても」

 

 

「本当ですよ、この方は当ホテルに宿泊いただいております」

 

 

その言葉に何を思考したのか

 

 

「へぇ…なら私も同じく泊まって良いわよね?」

 

 

「金あるの?」

 

 

「いやいや何言ってるの?愚兄が全額出すのよ泊まれるくらいのお金はあるのよね?なら出しなさいな、この私にね」

 

 

 

「馬鹿じゃねぇの?」

 

 

「じゃないとお父さんとお母さんに言うわよ?お兄ちゃんが私の頼みを聞いてくれなーいって、そしたらあの2人怒るでしょうね」

 

 

 

「知らね……それに」

 

 

ーお前等は破滅エンド確定だよ、シルバーブルーメの餌かな?ー

 

 

「取り敢えず周りの迷惑考えな…まぁ言うだけ無駄か、迷惑しか振り撒かない害虫だからな」

 

 

本当、メイツ星人とムルチの回にいた村の人よりも悪辣な奴だな…つかメビウスに出た新聞記者の方が善人に見えるわ、だって周りの客の冷めた目に気づかないんだもの

 

 

 

「何よ!存在そのものが迷惑な奴が私に指図するんじゃないわよ!!」

 

 

ハルカは平手打ちをしようとしたが

 

 

「『不愉快だ』」

 

 

セレブロが反応して手を掴み、そのまま力を込めへし折る寸前まで力を込めた

 

 

 

「や、いたたたたたたた!やめなさい!……やめろっていってんだろうがぁ!!」

 

 

しかしセレブロは冷めた、それこそ実験動物を見るような目で見ていると

 

 

 

「『ハルトの妹と知り興味はあったがつまらんな』」

 

 

 

そう言うとハルトに体を返したセレブロは思う

 

 

 

ーあんなのがこの星の原生生物なら滅ぼすのも面白いー

 

 

破滅させるなら盛大にさせてやろう、相棒の溜飲も下がるならな

 

 

文明を滅ぼす遊戯を楽しむ愉快犯はゲームの盤面に 道化にもならない小娘を上げる手筈を整えたのであった

 

 

 

 






次回予告

ハルトの実妹 ハルカの登場は楽しい旅行をしていたムジナの機嫌を損ねてしまう そんな彼女がハルカを排除する為に呼んだ怪獣とは!


家族を不幸にする為 彼女に手を汚させない為 ハルトは初めてムジナと喧嘩をする

次回 怪獣恋歌 ファイブキングvsタイラント お楽しみに!


「ネタバレ!?」

新作 ハルトin インフィニット ストラトスwith ガンダム 専用機は?

  • グシオンリベイクフルシティ
  • アスタロトオリジン
  • マルコシアス
  • ウヴァル
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。