無冠の王 外史 愉快犯と共に悪意に導かれ セレブロ√ 作:カグ槌
前回 酔った勢いでムジナに押し倒されたハルト、彼女の想いを知り晴れて結ばれるも突如現れた実妹ハルカの登場によりハルトのストレスは頂点に来ていた!
ホテルの部屋にて
「はぁ………」
ブラックホールも飲み込めない重い溜息を吐いたハルトはベットの上で不愉快な態度を示していた、あの後、支離滅裂とした発言をしたアンポンタンは警備員に連行されて行ったのを見てハルトは中指立てて煽るのも忘れないが
「どうしたのハルト?」
膝枕をしながらハルトの頭を撫でる恋人につい愚痴がこぼれてしまう
「いや、楽しい雰囲気に水を差す嫌な奴がいてさ」
そう言うとムジナは小首を傾げる
「誰?」
「ん?俺の妹」
撫でる手が止まった
「え?それって…」
「そーそー俺が最終的にとんでもない絶望に叩き落としたい奴」
具体的にはダークルシフェル、エンペラー星人、ダークルギエル、ハイパーゼットン、ルーゴサイト、イフ、円盤星人達に取り囲んでボコボコにして貰うくらいには絶望して欲しい奴だ…あのメビウスの新聞記者やコスモス世界の防衛軍の人が可愛く見えるくらい、悪意の煮凝りみたいな奴だ
「ふーん…」
「けど今はどうでも良いかな」
「良くないよ「え?」折角の旅行だよ?楽しくやりたいのにハルトが嫌な思いするのは嫌」
「大丈夫だって、あの馬鹿やらかして警備員に連行されてたし…もう戻ってこねぇよ愚か者だけど馬鹿じゃないから」
今は報復の意思はないと言うハルトにムジナは
「けど今!「しなくて良い…嫌なら此処から出て買い物かプールで泳ぐか?」…」
「ムジナ?」
「そんなのおかしい…」
「安心しなって、復讐するのが今じゃないだけ…あの家族には相応の絶望を与えるからさ…だろ?セレブロ」
「『あぁ、あの女の愚行を見たお陰で破滅させる為のインスピレーションが止まらない』」
セレブロも言うがムジナはムスッとしたままであったのでハルトは笑いながら
「大丈夫大丈夫、ちゃんと復讐はする…ムジナも休みを楽しも…俺の所為で嫌な思いして欲しく無いし」
「…………そうだね」
そしてこの日は穏やかに過ごせたのであった…のだが
「へぇ、これが融合怪獣シミュレータか」
自分のスマホに新しく入ったアプリを見ると
「『そうだお前の知識と情報を元にパル監修で製作した、これを使えばどのメダルの組み合わせでどんな怪獣になるか分かる』」
「へぇ、んじゃ」
ゴルザ、メルバ、超ゴッヴ、ガンQ、レイキュバス= ファイブキング
「お、正解!」
ゲーム感覚でメダルのコンボを探しているとムジナがムッとした顔でコッチを見る
「ねぇ仕事は忘れようって言ったよね?」
「ごめん…つい…」
「もう…じゃあ此処で飲もうよ」
「おう」
その日は不愉快な記憶を忘れる勢いで楽しく飲めたが
「………………」ジー
「大丈夫、押し倒したりしないから」
「いや別にそれは良いんだけど…」
「良いんだ」
「うん………ん?あれ?…そっか……レイバトスを蘇らせればギガバトルナイザーが…それとバット星人を蘇らせて…ゼットン養殖……うん……モンスアーガやゼットンを通信販売して……その怪獣に…サイクロメトラを寄生させよう……うん…スペースビーストもよいかな…」
「ハルト?」
「『ダメだムジナ、完全に酔ってる』」
「お酒弱いのかな?無理したらダメ」
「んー」
「『食うなら好きにしろ、俺は止めん』」
「じゃあ遠慮なく」
「『いや食うのかよ』」
「………ん?ちょ…ムジナ!おまっー!」
昨日のようにムジナは流れるような動作でハルトをベットに押し倒し、そして
ー画像が乱れております、少々お待ちくださいー
ー変わりに斎田リコ宅で描かれたノスフェルの絵を見て和んで下さいー
ートラウマがある方はシビトゾイガーが群れでアートデッセイ号を襲うシーンをご覧くださいー
そして翌日 ホテルの屋上付近でムジナは空間投影された映像を見ていた そこはハルトの生まれた家であり彼の復讐ターゲットが集う場所だ
家では
「本当愚兄の分際で…あのホテルに泊まるとか……まぁ良いわ次のみかじめ料を沢山ふんだくれば…今度は皆で行けるよ!」
「そうだな…しかし酷い奴だ俺達は家族なのに貯金のことを内緒にしているなど…これは帰ってきたら教育しないとダメだな」
「そうね、あのホテルに泊まれるお金があるならもっと働けるわよね?とんだ金のなる木よ」
と悪い笑みを浮かべるハルカ達であるが光学迷彩で隠れた浮遊監視ユニットの存在に気づかなかった
『ターゲット発見』
「ありがとうパル」
『構いません、聞くだけで不快指数上昇してますハルトは復讐すると言ってましたがムジナ、貴女が手を下すことを推奨します…或いは私にバトルモードの許可をナースキャノンを叩き込んでやります』
「うん……けど私がやるよ」
そう呟くとムジナが取り出したジードライザーと怪獣カプセルをナックルに装填して起動する
『タイラント』
「いけ!」
そしてムジナが呼び出したのは、かつて伝説のウルトラ兄弟五人抜きを果たした最強の怪獣にして元祖合体怪獣
「!!!!」
暴君怪獣 タイラント 参戦!
その登場により街は大混乱、避難のサイレンが止まないでいる中 ハルトはホテルで
「………………」
ムジナに搾られており干涸びていた
「『おいハルト』」
「なぁセレブロ…何でムジナは普通に動けてるの?」
「『知らん……それよりTVを見ろ』」
「あ?」
TVをつけるとタイラントが実家の近くで暴れていると言うニュースだった
「これって…」
「『ムジナだな』」
「っ!何やってんだあの馬鹿!予定にないだろう!!」
ハルトはゼットライザーを起動するとベットから転がり落ちると同時に足元に展開したインナースペースに入る
『TOKIWA アクセスグランテッド!』
『ゴルザ、メルバ、超ゴッヴ』
「闇の力 お借りします!」
『トライキング!』
ハルトはトライキングになるとタイラントの進行を阻止せんと立ち塞がった
『トライキング、確認』
「ま、来るよねハルト」
ーどう言う事だよムジナ!ー
「やっぱり許せないよ…ハルト不幸にしておいてのうのうと生きてるなんて!」
ーだから最高の不幸にするために準備してんだよ!そもそも短絡的に踏み潰して終わりなら最初の変身時にやってんだ!ー
「っうるさい!それとこれ…操作が面倒!」
とムジナは操作端末であるジードライザーとナックルを地面に置くとタイラントに照準を合わせた
「インスタンス・ドミネーション!!」
同時にタイラントの目が赤く染まり動きが機敏になった、何というのだろうかコントローラーを変えたらゲームの腕が上がるような感じだろうか
ーマジかよ!ー
「うん!やっぱり、こっちの方がしっくりくる」
此方は自分の体の延長で動かしているのにタイラントのこの精度って!俺と大差ない!
ーこれが怪獣使いって事かよ!ー
そして更にタイラントは両手が武器なのにだ
同じくパワー型のトライキングが競り負ける程の怪力で押し倒しにくる
ーふ……ざ…けん…なぁ!!ー
何とか足はらいで体勢を崩すとハルトは2枚のメダルをライザーに装填した
『ガンQ、レイキュバス』
「これならどうだ!」
『ファイブキング!』
両手に怪獣の力を付与しファイブキングになるとガンQの目から光線を発射するがタイラントも合体怪獣だベムスターの宿る腹部に光線が吸い込まれていった
ーげぇ!ー
「今度はこっち!」
バラバの力で射出されたアンカーがファイブキングの首を絞めにきた
ーっ!………あ…がぁ……この!ー
手が怪獣なので振り解く事は出来ないならとレイキュバスの力でアンカーを凍らせて物理的に砕いた
「!!!!」「!!!!」
しかしアンカーは再度修復されるが睨み合いとなる
ーくそっ!拉致があかん!!ー
「『仕方ない、合体してる数は彼方が多い』」
ーそう言う問題じゃないだろ!!ー
しかし能力が似ている以上は地力の勝負になる ファイブキングがタイラントに負ける筈ないと信じてるが
ー体に力が入らないー
色々こちらの調子に問題がある…困った!と頭を悩ませているとハルトの額にとある青いメダルが直撃した
インナースペース
「って!!んだよ!!このめだ…る?」
拾ってみるとそこには怪獣ではない顔が入っていた…端的に言おう
「え?トレギア?」
1番最近(ハルト世界)登場した悪?のウルトラマントレギアのメダルだったのだ
「何だこれ?セレブロ?お前が作ったか?」
「『こんなメダル作っていない』」
「は?んじゃ誰が「僕のメダルが気になるかな?」っ!!」
ハルトはびっくりしたままメダルを手放すとメダルから立体映像として現れたのは紛れもない ウルトラマントレギアだった
「来たな!タロウ厄介オタクめ!!」
「ウルトラマン全般に厄介オタクな君に言われたくはない…それと僕の自己紹介は不用だね」
「何で来た?つか今取り込み中!」
「そうみたいだが、インナースペース内では外との時間の流れは異なる少し雑談する時間位はあるだろう?」
「………何のようだよ?」
「僕は君に興味があるんだ、仮にも元は技術者だからね君の発想や好奇心は僕も気になっている」
「流石は狂おしい好奇心と親から名付けられただけある……つかデビルスピリンターの改良とか別アプローチの研究とか普通に思いつくだろ?それこそウルトラマンヒカリとか」
命の物質化なんてとんでも無い事してるし、あの人…だがあの人は少し休むべきだと思うだから発明したアイテムをストルム星人やら俺に取り憑いてる奴やらにパクられるのだ…盗まれた時の対策くらいして欲しいよ!!
「ヒカリ長官でも無理だ、あの人や光の使者は片方の面でしか物事を見ない…デビルスピリンターも怪獣を暴れさせているベリアルの負の遺産程度にしか考えていない、新しい素材や利用法を考えた君のような発想に至らないのさ、この僕でもね」
「トレギアも光の人(ウルトラマン)か…」
「まぁね……さて本題だ」
「お、おうなんだよ」
「君に力を貸す代わりに君の好奇心で僕を満たしてくれ」
「は?好奇心を満たす?」
「まぁ君は好きに暴れてくれて構わない…だがウルトラ怪獣なんてつまらない枠組みで怪獣を見ない方が良い。怪獣や宇宙人は自由だ、その方が君の力をもっと発揮出来ると思うよ」
「…………っ!!!!」
トレギアの言葉は自分の固定概念を的確に見抜いていた 確かに自分の力は怪獣の力…だが既知の組み合わせになる事のみで満足していたのだから
「合体怪獣のその先を考えなかったとは…ウルトラファン失格だな…そうだよ…変化を恐れてはいけないんだ!!よし色々試すぞ!そだ!これで行こう!」
と取り出したメダルを見てトレギアは笑う
「ほぉ…やはり君の好奇心や発想は面白い…では対価だ使いたまえ」
そう言いトレギアの幻影が俺に渡してくれたのは籠手型のアイテムが右手についたのだ
「え?…た、タイガスパーク!?」
光の勇者、力の賢者、風の覇者が使う変身アイテム タイガスパークだった
「それとコレだ」
と渡された箱を開けると中には怪獣の形をした指輪が
「か、怪獣リングだぁーー!」
ウルトラマンタイガを闇堕ちさせたヤバいアイテムであるが貰えるなら嬉しいぜ!!
「『こ、こんなアイテムが…』」
「好きに使うと良い」
「言われずとも!!……んじゃ見てろトレギア、走れ!俺のイカれた好奇心!」
そう言うとファイブキングからトライキングに戻るなり新しいメダルをリードした
『ブラックキングジョー、ゼガン』
選んだのは宇宙ロボットと時空破壊神の怪獣メダル これをリードするとセレブロもノリノリなのか声を合わせた
「『キエテカレカレータ!!』」
すると同時にトライキングの両腕が変化を始める右腕がブラックキングジョーの大口径ライフル ベダニウムランチャーへと変わり左腕は時空破壊神 ゼガンの持つカラータイマーを思わせる球体と変わる
イカれた好奇心が生み出した新たな五体合体
ー完成!ファイブキング・ネオ!ー
「!!!!」
超合体怪獣 ファイブキング・ネオ 誕生
「これは凄い、だがタイラントにはベムスターの力がある飛び道具は効かないよ?流石のゼガンの力でもね」
「そこでコレだよ」
『カモン!』
タイガスパークを待機モードにすると左手中指に現れた怪獣リングをリードする
『ガーゴルゴンリング エンゲージ!』
「これでも食らえ!!」
右腕のベダニウムランチャーから放たれた石化光線によりタイラントのベムスター部分は石化した
「これで吸収出来ねぇだろ…こいつで決める!食らえ!!ゼガントビーム!!」
左腕のゼガンから放たれたゼガントビームはタイラントに直撃すると同時に極小のブラックホールを発生させタイラントを異空間へと吹き飛ばしたのである
「………あ、タイラントの遺伝子取るの忘れた」
「『安心しろ…採取済みだ』」
「さっすがセレブロ!よしベリアル、ゴモラ、タイラントでベリアル融合獣だ!」
「面白い発想だね」
「……つかトレギア、何ナチュラルに混ざってるの?」
「僕はメダルから生まれた存在だ、本体とは違う…他の個体より好奇心が強いだけのね」
「トレギアがトレギアしてるだけじゃん」
「失礼な…だが君の行動は面白い、楽しませて貰うよ」
「『トレギアが仲間になった?』」
「これ喜ぶべき?」
拝啓 ウルトラマンタロウ、タイガ親子へ
アンタらの親友とライバルがとんでもねぇ形で味方になったんだがどうしたら良い?
さて無事にタイラントを倒したのだが問題がまだある
「ムジナ、何で俺が怒ってるか分かるな」
「…………夜無理矢理したから」
「それはそれだ…別に嫌じゃないから……つかパルまで介入してたのかよ」
『はい、ハルト指示をください。ネオマキシマナースキャノンで消し飛ばして見せます』
「待て!あのビームまだ強化出来んのか!…じゃなかった…ありがとうなムジナ」
ハルトは笑顔でムジナに答える
「え?」
「俺なんかの為に怒ってくれたの死んだ爺ちゃん、婆ちゃんだけだったからさ…嬉しいんだよ…まぁタイラントけしかけたのはアレだけど…」
誰かが自分の為に…それだけで嬉しいものだ
それが
「彼女が怒ってくれたのは…嬉しい」
「………そう」
「けど次からは俺に断り入れてからな!パルも分かったか!」
『畏まりました、ハルト…次回はゼガントナースキャノンでこの街を消去します』
「殺意があがっとる!!!!…まぁ良いか取り敢えずホテル戻るか、まだ一日あるしさ…のんびりと行こう…つか飯食べるか」
『地球食か…興味深い』
「え?トレギア?」
よく見るとハルトの肩に小さくなったトレギアが乗っていた…幸いなのかアイテムの関係か俺とムジナだけ見えているようだな
『ハルト、僕にもご馳走してくれないか?あのマン、セブン、ジャック、エース…そしてタロウと名だたるウルトラ兄弟があのゾフィー隊長を放っておいてまで食べようとした地球食、僕も興味がある』
「あの話、光の国でも話題になったのか…つかギンガに出たフィギュア化したタロウとか見たら何て言うんだろ…」
「『俺のポジションが危ない…』」
『安心したまえセレブロ、僕はただ好奇心で協力してるだけで戦いは専門じゃないからね』
「『そうか』」
「はぁ…何か変なのがまた増えた」
『並行世界の君は僕みたいなの百人以上受け入れてるよ』
「よくメンタル持ってるな、その世界の俺!!はぁ……疲れた…そういやぁ温泉あったよな入ろ」
「うん、家族風呂予約されてたから一緒に入ろう?」
「…………ふぁ!?」
はい!トレギアメダルからウルトラマントレギア参戦!
まぁベリアロクみたいに中身は別人です、技術者と好奇心強めなキャラですね!
次回予告
何故かサラッと仲間になったトレギア、タイガ本編の所業を知るハルトは警戒するが
『おや、こんな所に新しいウルトラマン…ウルトラマンZの完全版DVDが』
「流石だな相棒(トレギア)」
あっさり懐柔されたのである
「『それで良いのか、お前』」
そしてTVを見たハルトは叫ぶ
「俺のゼッパンドンのメダル持ってったのアンタかーーーー!!」
『はははは!』
「『大丈夫か本当に?』」
そんな中 世間で流行っている怪獣育成ゲームから最強?の怪獣が暴れ出す!次回 知らない間にタイトル伸びてたセレブロ√ 第12話
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