無冠の王 外史 愉快犯と共に悪意に導かれ セレブロ√   作:カグ槌

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この物語に光の救いなんてない 人は自ら育てた闇により滅びるのみ

前回のあらすじ

家庭環境がメイツ星人のいた村レベルの悪意に満ちた場所で育った青年 常葉ハルト

彼はひょんとな事から出会った宇宙人セレブロと「自ら育てた闇に食われて人は滅ぶ」最悪のゲーム


文明自滅ゲームを一緒に遊ぶ事にした


方や娯楽の為、方や世界への復讐の為に




1話 始まる狂気 前編

 

 

インナースペース内

 

 

「しかし凄いなセレブロ、一体どうやって作ったんだ?」

 

 

ハルトは前回手に入れたゼットンメダルを見ていた

 

 

「『それは元々、ウルトラマンヒカリが技術開発局で開発していたアイテムだった』」

 

 

「………え?」

 

 

「『それを前の文明自滅ゲームで作った怪獣ゲネガークを使い光の国を襲い、ドサクサ紛れに奪ったのだ』」

 

 

「えええええ!じゃあコレはあの伝説と名高いウルトラ兄弟の1人!ウルトラマンヒカリの発明品なのか!命の物質化を果たした事で有名なあの!!つか盗品かい!!」

 

 

「『ほぉ博識だな、そうだそのウルトラマン ヒカリだ』」

 

 

「しかもこのライザーって…マジのウルトラマンのアイテム!?光の国の皆さん!宇宙の平和も大事だけどまずは自分の国の治安とさ警備体制も考えて!悪人がいないからとかじゃなくて外部からの侵入者も警戒してええ!あとヒカリさんはゆっくり休んでください!!…てかあのウルトラ兄弟とかと戦って奪ったのコレ!?その方が凄いぞセレブロ!」

 

 

 

余談だが、ハルトの世界ではウルトラマンタイガまでしか放送されておらず、ウルトラマンZやその関連アイテムの存在は知らなかったのだが、その当時 伝説のウルトラ兄弟はアブソリューティアンの襲撃によりユリアン王女が誘拐され光の国には主力となる戦士が不在だったのもセレブロが火事場泥棒を起こした理由でもある

 

 

 

「………あれ?じゃあそのゲネガーグ?って奴は今は何処にあるの?」

 

 

「『ゲネガーグで逃げてる途中に追いかけてきたウルトラマン ゼロのゼロスラッガーに切り刻まれてもう無い、そしてゲネガーグが前に食べた四次元怪獣(ブルトン)が発生させた四次元空間に飲み込まれこの世界に来た訳だ』」

 

 

「流石ゼロさんだぜ!!…ってブルトンなんて危険物飲み込んでたのか!!って、あれ?ヒカリさん怪獣の研究してたの?なんか意外」

 

 

「『違う、本来それはウルトラマンの力を内包したウルトラメダルを使うのが正しい使い方なのだ…それを俺が応用して怪獣の力を使えるようにした』」

 

 

「あのヒカリさんの技術を……セレブロお前凄いな」

 

 

「『そうだろう』」

 

 

「けどゲネガーグが無くなったから、この地球に外からの脅威を与えられなくなったのかゲームするなら道具がないとダメじゃん」

 

 

「『そうだ、だから別の恐怖を与える必要がある』」

 

 

「まぁ怪獣なんてフィクションの存在だからなぁ…変身して自作自演で暴れるのもなぁ…」

 

 

「『本当にこの世界には怪獣はいないのか?フィクションのみの存在なのか?』」

 

 

「あ?」

 

 

「『貴様の記憶を覗いたが、ドラゴンやエルフ、ドワーフなどのような空想の生物やネッシーと言うようなUMAが居ないなど誰が証明出来る』」

 

 

「いやいや実際にいたら目につくだろう?」

 

 

「『火のない所に煙は立たない、何事にも根拠があるのだ』」

 

 

「ん?つまりドラゴンとかネッシーには何かの存在証明に足る根拠があるのか?」

 

 

「『そうだ、それを俺はこう考える』」

 

 

それはドラゴンとかネッシー、エルフはセレブロみたいな宇宙人や怪獣が嘗てこの地球に来て暴れた、あるいは存在していた事の証明であり 人はその恐怖を忘れないように神話や伝承とはして残したというもの

 

 

だが

 

 

「その仮説が本当なら化石や足跡がないと証明出来ないぜ」

 

 

「『そうだが。この世界にも怪獣がいるかも知れない…過去の宇宙人からの贈り物だ』」

 

 

「昔の人が命を賭けて封じ込めたパンドラの箱を開けに行きたい訳ね」

 

 

その箱の中には希望なんてないだろう

 

 

何せ開けるのは箱から出たものにしか興味のない二人なのだから

 

 

 

「『それを探すぞ、まずは情報が欲しい何とかならないか?』」

 

 

「それなら〜」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

図書館

 

 

「こういう場所なら情報は集まるよ」

 

 

翌日、ハルトは大学図書館に立ち寄り大量の本やインターネットからの情報を集めていた

 

未だ地球の常識に疎いセレブロにも地球という星を知る勉強の機会だし、ハルトからしても何か手がかりになればと思ったのだ

 

 

「『面白いな地球の原生生物はこのような形で記録に残すのか…実に原始的な方法だな』」

 

 

「へぇ〜じゃあ宇宙では記録をどう残すんだ?」

 

 

「『高度な電子デバイスで何万年も残すのが普通だ』」

 

 

「その辺は寿命もあるよねぇ〜…しかしこんなオカルト雑誌や文献から実在を証明しろとか難しいなぁ…こんなん大半がホラ話だし」

 

 

「『そうでも無いぞ』」

 

 

「え?」

 

 

「『コレを見ろ』」

 

 

「ん?これって……確か」

 

 

セレブロが見せたのは20年以上前のとあるネットの記事だ

 

何でも中国で発見されたミイラが日本の大学で生き返って暴れ出したって話、当時の目撃者は研究していた先生とその親戚の女の子?らしいのだが…

 

 

「コレがどうしたんだよ?」

 

 

「『ここの記述だ』」

 

 

「龍を操ったと言われるミイラ…ってまさか」

 

 

「『怪獣の香りがするな』」

 

 

「なるほど龍を操るっての怪獣の可能性もあるしその一族とはレイオニクスの可能性もあるか」

 

 

「『どうだ?気になるだろう?』」

 

 

「けど中国なんて簡単に行けないぞパスポートやそもそもの資金だって」

 

 

「『関係ない』」

 

 

「は?」

 

 

資料を片付け終わり外に出たハルトの足元に現れたのは馴染みあるインナースペースだった

 

 

「え?」

 

「『行くぞ中国』」

 

 

「うおおおおおおい!」

 

 

そのままハルトはインナースペースからの転移に巻き込まれ気づけば

 

 

ネットで見た風景の中だった

 

 

「ま、まさかマジで中国来たの?」

 

 

「『この方が手っ取り早い』」

 

 

「帰り道どうすんのさ!」

 

 

「『同じ方法で帰る』」

 

 

「簡単に言ってくれるな本当…んでこの記事に従えば、この辺でそのミイラが出たって話だぞ?」

 

 

「『そうか』」

 

 

「さーて、どう探すか」

 

 

「『地下に潜るぞ』」

 

 

「地下?ご当地悪の組織の力を借りるの?」

 

 

「『違う物理的に潜るのだ』」

 

 

「どーやって?」

 

 

「『ゼットライザーで怪獣になれば直ぐにできる』」

 

 

「あぁ…アントラーとかグドンになる訳か」

 

 

「『やるぞ』」

 

 

「おう」

 

 

そして再度インナースペースに潜り込むと

 

 

「『お前用にアクセスカードを発行した、それを使え』」

 

 

「えーとこうか?」

 

 

『TOKIWA アクセスグランデット!』

 

 

「『そして生成したメダルを入れる』」

 

 

「よし」

 

 

ハルトはメダルを一枚装填した

 

 

「『地底怪獣』テレスドンな名前で言おうぜ」

 

 

『TERESDON!』

 

 

「『キエテカレカレータ』っておい!」

 

 

『テレスドン!!』

 

 

その音声と共にグングンカットで現れたのは細長い口先と巨体を誇る地底怪獣 テレスドンだった

 

 

『!!!!』

 

 

突如現れた巨大怪獣の出現、街は大パニックとなるがテレスドンはお構いなしに地面を強引に掘り始めたのである

 

 

 

 

結論から言おう発掘は空振だった

 

 

 

「『何故ダァ!』」

 

 

「そりゃ闇雲に掘っても見つからねぇよ」

 

 

離れた歓楽街の飲食店で食事を取るハルトはセレブロの言葉にそう返す

 

 

「つか、そんな怪獣ミイラとか化石とか発掘しても政府の連中が抑えるだろう?いたら世界震撼するよな」

 

 

そう答えるハルトだが、その推理は後に的を得ているとは知らなかった

 

 

「それよりデビルスプリンターの件だけど何か分かった?」

 

 

「『貴様の推測通りデビルスプリンターからレイブラッドの因子を極々僅かだが検出した』」

 

 

「やっぱりか」

 

 

光の国を追放された悪のウルトラマン

 

 

ウルトラマンベリアル

 

彼はウルトラマンでありながら怪獣使いレイオニクスでもあり、その手には怪獣達を従えるギガバトルナイザーを携え光の国に叛旗を翻した 悪のカリスマである

 

 

その功績はウルトラの歴史に燦然と輝いているのだ光だけでなく闇の方面でも名を馳せている

 

 

 

「『だがレイオニクス因子のサンプルと言える程の量はない、何処かからデビルスプリンターを大量に調達せねば』」

 

 

「それってどうやるの?」

 

 

「『怪獣メダルを使い、怪獣を呼び寄せ余ったデビルスプリンターを食べさせて体内で培養させる』」

 

 

「ふーん……で。どの怪獣にするんだよ?」

 

 

そんな媒介にしても大丈夫な怪獣なんているの?と晩御飯を食べていると

 

 

「『そこだ現状、我々の戦力で倒せる怪獣は限られる現地勢力の兵器など怪獣に有効とは言えないからな』」

 

 

「そうだよなぁ…ってエースキラー使えよ、あいつは初代マン、セブン、ゾフィー、ジャックと言ったウルトラ兄弟の技全部使えるぜ?」

 

 

「『成る程考慮する……おいハルト、この星の原生生物はツインテールを食べるのか?この星の技術でアイツを倒せる兵器があるとは思えんが…』」

 

 

「は?何言ってんのお前?人間がツインテールを食べる?」

 

 

「『しかし…この味は間違いツインテールの物だ!』」

 

 

「ツインテール?…この味?」

 

 

とハルトは目線を下ろす食べていたエビチリに目が行った、そういう事か

 

 

「あぁ…ツインテールはエビの味がするんだっけ……あ!!」

 

 

「『どうしたハルト?』」

 

 

「いやいや効率よくデビルスプリンターを培養する方法を考えた」

 

 

「『何?』」

 

 

「なぁセレブロ、ツインテールとグドンの怪獣メダルって持ってる?」

 

 

「『持っているが…何に使う?』」

 

 

「2体を首都で呼んで戦わせる、出来ればツインテールのメダルは沢山あると嬉しいな人が多い場所で暴れた方が恐怖を煽れるし世界の主要国で暴れたとなったら国際社会の目も引けるぜ」

 

 

 

ハルトが立案した計画をセレブロに伝えると

 

 

「『それは良い!この世界に怪獣の恐怖を宣伝できるし俺達はデビルスプリンターを大量に入手できる一石二鳥じゃないか』」

 

 

「んじゃ食べ終わったらツインテールメダル量産だな」

 

 

「『はははは!楽しみになってきた!』」

 

 

 

取り敢えずインナースペースに戻りメダルガッチャーで大量にツインテールメダルを生産すると

 

 

 

 

数時間後 首都 北京 

 

 

眠らない大都市 今日も沢山の人が行き交うが

 

 

この街を地獄に変える さぁ文明自滅ゲームの前準備と行こう

 

 

 

計画開始

 

 

「『よし……デビルスプリンターとグドンメダルを投げろ』」

 

 

「あいあいさー!」

 

 

指示に従い二つのアイテムを遠くへ投げ起動させる街の中心部に強い光が発せられ中から

 

 

「!!!!!!」

 

 

両手が鞭となった巨大な生物 地底怪獣グドンが現れた、しかもそもそもの気性が激しいグドンがデビルスプリンターの力で凶暴化しているとくれば

 

 

「!!!!!」

 

 

街を手あたり次第に破壊し、足元にいる人間や車を大量に踏み潰していくのを遠くのビルの屋上からハルトはセレブロと一緒に楽しく見ていた

 

 

 

「いやぁ!やっぱり怪獣はこうでなくちゃ!!」

 

 

両手を叩いて賛辞を送るハルト、セレブロも満足している

 

 

「まず第一段階、地底怪獣を使い街を破壊する」

 

 

「『そーそー、そしたら軍が出張るけど地球の武器じゃグドンは倒せないよ』」

 

 

その言葉が証明するようにグドン目掛けて戦車の砲撃や戦闘機のミサイルが直撃するが傷一つない、お返しとばかりにグドンの鞭攻撃で火の玉となり街へと墜落していった

 

 

「街が怪獣によって壊されていくのって見てて楽しいね」

 

 

そんな歪んだ情動をハルトが抱き始めていた

 

 

「そうだよ…全部壊せ……怪獣…こんな世界全部壊しちゃえ!!」

 

 

その命令が届いたのかグドンは力強い咆哮を上げて街を更に破壊して回る

 

 

 

「『おい計画の途中だと言うのを忘れるな』」

 

 

「わーってるよ、さーてそろそろシェルターに人は逃げたかな?」

 

 

「『確認した地下にいるぞ』」

 

 

「バカだよね〜地底怪獣なのに縄張りの地底に隠れるとかさ…まぁ面白い事になるから良いんだけど」

 

 

「『計画を第二段階へ移行させる』」

 

 

そう言うと逃げた人が集まっていたシェルターを破壊しながら巨大な尻尾と上下が逆さになった巨大な怪獣が現れた

 

 

その頭の位置からお察しの通り彼は人間を襲う、つまりシェルターはその怪獣の餌箱としての役割を果たしたのである

 

 

 

「!!!!」

 

 

古代怪獣 ツインテール 参上

 

 

 

「いやぁ!デビルスプリンターを食べさせたとは言え中々の食欲と暴れ振りだねぇ!!」

 

 

愉快愉快と笑うハルトに対しセレブロは

 

 

「『さて、2体の関係性を考えれば』」

 

 

「うん!怪獣バトル開始だよ!さぁ見せてよ光の巨人が介入しない世界で見せる君達の生存競争をさ!!」

 

 

「『そして2匹の争いに網を投げるのは俺達だ』」

 

 

「そうだけど収穫はまだまだ先だよセレブロ?ちゃーんと実らせないとメダルとデビルスプリンターが勿体ないからさぁ最低とも元は取らないと」

 

 

実験開始だ

 

 

 

 

 

 

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