無冠の王 外史 愉快犯と共に悪意に導かれ セレブロ√ 作:カグ槌
前回のあらすじ
ハルト達の戦いに乱入しテラフェイザーを簡単に退けたのは 凪と違う世界でダークザギもして戦うもの 頭に響く声から敵ではないと理解したハルトであったが言語の壁が立ち塞がる そんな時 セレブロが通訳を買って出たのだ
そしてセレブロの努力により判明したのが…
何故か俺の記憶にあるハルカのやった愚行を知りマジギレしていたのである、そしてバーサーカーよろしく暴れるダークザギは理性が飛んだまま俺達に襲いかかった
溢れた闇のエネルギーで一時的にザギに戻れた凪が居なかったらどうなってた事やら
そして修復されていく町の中心に蠢く影を見てハルトは全力で警戒している
「止まれ!お前は何者だ!……って答える訳ないか……」
ハルトはレイディングガンを使いバリスレイダーを展開するとパル(義体)が
「お前たち、さっさと動いてアイツを早く包囲しなさい駄犬ども」
指示を出す姿に頼もしさは覚えるが
「パルは何でそんなにギルバリス関係に当たりきついのかなぁ?ギャラクトロンに故郷の星でも滅ぼされたの!?…じゃなかった」
警戒を解かない中 現れた人物は両手を上げて現れた…敵意を感じないのもあったが、あの声の主の言葉を丸呑みすれば敵ではないのだろう…ならやる事はシンプルに
「取り敢えず貸し借り作るのは嫌だから怪我してるなら治療する」
結果としてテラフェイザーから助けてくれたし暴走してるなら体の負荷もあるだろう…なら貸し借りはイーブンにしたい
「パル、頼んだ」
「かしこまりました、手荒な真似はしませんが抵抗しないで貰いたい」
「わかった」
取り敢えず彼をナースデッセイ号の医務室まで運び終え医療型に改造したチブロイドに治療と検査を受けさせる
そしてブリッジにて、暴走してたザギのデータを解析すると
「あのダークザギの中にはウルトラマンノアのノアイージスに該当する器官を確認しました」
「嘘だろ…マジか……ツー事はノア級のやばい奴だと……はぁ…」
いや最近の俺はギリギリまで頑張った、ギリギリまで踏ん張ったのにやってくる、ピンチのピンチのピンチの連続……そんな時
「ウルトラマンが欲しい〜」
『私を呼んだかい?』
「引っ込んでろ」
ガイアの主題歌が流れていたが、あの時一番欲しかった技としては
「コスモスのフルムーンレクトなら何とか出来たよな…」
慈愛の戦士の怒りを鎮める光線ならとか考えているが
「ま、結果としてグリッドマンが怪獣を倒して一件落着!だけど」
セレブロが言葉を引き継ぐ
「『だが、コイツが何者か分からない以上放置もできんぞ』」
「だよな、味方だとは聞いてるけど…つーか、何でハルカの事知ってんだ?あの世界の住人?いやそれなら警察に突き出すよな?」
『いやいや宇宙人と一緒に全世界でテロしてる奴がいるなんて今の人類の警察に言ったらどうなると思う?』
そんなトレギアの言葉にハルトは
「頭おかしい人だよな…それ」
納得しかないと
『まぁ彼の治療はチブロイドに任せて、休むと良い…丁度ある人から差し入れを預かっていてね飲むと良い』
トレギアに渡されたのは牛乳飲料、ほほぉ
「そうだな…考えても埒が開かないし少し休憩するか、ありがと」
そう言って一口飲む…うん、甘い!
「美味しいじゃん!カフェオレかな?おかわり!!」
とドンドンおかわりしていくハルトだがセレブロはふと疑問に思う
「『おいトレギア、これ何て飲み物だ?単純なコーヒー牛乳ではないだろ?』」
『その通りだ、確か…カルーアミルクとか言ってたかな?』
「『っ!バカ!それは酒だ!!』」
『え?』
カルーアミルク、それはサトウキビと焙煎したコーヒー豆から生まれた蒸留酒を牛乳で割った飲み物なのだ…つまり甘いしお酒の匂いもないが歴としたお酒である
「うーーん………あれ?……」
下戸なハルトが酩酊するには十分すぎる度数なのだ
「『言わんこっちゃない』」
「ハルト?」
ムジナがブリッジに入ると泥酔してるハルトが目に入る
「何で酔ってるの?」
「『トレギアがカフェオレと間違えてカルーアミルクを出した』」
「そう言うことか……ねぇ」
「『好きにしろ後は知らん』」
『ご自由に』
「じゃあ遠慮なく」
そして慣れた手つきでムジナはハルトを連行すると部屋の鍵をかける…そこで最近耐性が出来たのか少しハルトが覚醒して現状を知る
「ムジナさん!?またか!!」
「まただよ……それより似合う?ほら…この間は他の人がいたから見せちゃダメだって…」
そうムジナがチャイナドレスを着ていたのだ
「此処であの時のフラグ回収だとぉ!いやとても似合います!」
「そう良かった…なら他の衣装も見ない?」
「………是非」
そして2人はーーー
ーーーーーーーー
「いきなりだがトレギアのウルトラ占いのコーナーだ…今日のラッキーアイテムはガンバルクイナくん、女性はこれを持つだけで意中の人が君を必死に守ろうとするかも知れないよ!アンラッキーアイテムはノスフェルと火球とスペシャルドックだ!そして一言……死なないで」
「『お前が言うと物騒極まりないな』」
「以上 トレギアのウルトラ占いだ」
ーーーーーーーー
翌日、ハルトは連絡先を交換していた内海から川下りに行くという話を聞いて
「豊かな自然でBBQか……」
ハルトが思い出すのは家族の為に火おこしして肉や野菜を焼いたのに焼き加減が甘いだの何だの難癖つけられて結局一口も食べられずに後片付けまで押し付けられた事を
「………………」
忘れよう、あんな記憶は…それより
「今度皆を誘ってみるのもありだな〜」
クスリと笑うもハルトは真面目な思考に切り替えた
「なぁマコト、凪」
「ん?」「何や?」
「今回だけど念の為、グリッドマン同盟の人を警護してくれるか?」
「何でや?別に話聞く限り楽しい遠足やろ?ならワイ等が警護する意味なんてないんやない?」
「なるほど……グリッドマンの弱点を突く可能性があるのか」
「『そう言う事』」
「何やグリッドマンの弱点って?」
マコトは分からないと首を傾げたのでハルトが説明する
「グリッドマンは俺達みたいにアイテム一つで変身出来ない、裕太君とアクセプターとジャンクが揃わないと変身出来ない縛りがある」
つまりグリッドマンの弱点はどれか一つでも欠けたら変身出来ない事にある、まだ怪獣を暴れさせている犯人の思惑は読めないが警戒しておくに越したことはない
「……せやったな怪獣が現れても彼が遠出しとったらグリッドマンにはなれへんから、万一に備えてワイ等に護衛をって訳やな」
「そう言う事だ頼む」
「ワイ等は構わんけど…なぁ」
「あぁ、アイツはどうする?」
2人の懸念材料は現在、治療を受けているダークザギ?の彼である
味方と言われたが、まだ信頼を置くには時間がかかるのだろうし2人からしても危険性のある人物を残したままなのは心配だろう
しかし現状を考えればコレがベストであるともわかる、ハルトが此処に居ればテラフェイザーが現れる事もなくグリッドマンは怪獣の相手に専念出来る
「白スーツは俺だけ狙ってるみたいだしな」
なら釘付けにする意味も込めて俺は此処にいた方が良いと判断した
だが分からない事もある、そもそも彼の目的は何なのだろうマコトや凪を派遣させたと思いきやテラフェイザーとなり俺達の邪魔をする
「まだ白スーツやあの声の主がどう動くか分からない現状、俺は連中の目につく範囲で行動するのが良いと思ってな」
最悪 この街で戦闘になっても何とかなると判断した
「分かった….アッチは任せろ」
「せやな、ハルさん頼んだで!」
「おう!」
同時刻 別の場所にて
「一体、あの声は何なんだ?私の知る歴史にあんなイレギュラーは無かったはずだ」
間一髪脱出に間に合ったがボロボロの白スーツは突如現れたイレギュラー ダークザギについて考える
「そして現れたイレギュラー…あの外観から見るに来訪者が限りなくノアを模倣することに成功した世界のザギだろう」
どの歴史を見てもダークザギにはノアイージスに該当する器官は存在しない…ならば分岐した世界のザギと考えれば自然だが
「っ!こ、このままでは俺の推しが危ない…あの声の主は味方云々と言ってたが…いつ裏切るかまた暴走するか分かったものではない、その前に排除せねば……そうとも…あの危険因子は排除する!俺の推しの為に!!」
その手に握られている怪獣メダルが怪しく光っている
「そうとも…このゾグ第二形態とギガバーサークのメダルがあればダークザギなど恐るるに足らん…見ていると良い…ダークザギ…」
最早逆恨みに近い感情を抱く白スーツだった
ーーーーーーーー
翌日 凪とマコトはグリッドマン同盟警護の為にコッソリと行動を開始したムジナも行きたそうにしていたが…ハルトが後日一緒に行こうと言ったので、取り敢えずは落ち着いている
さてと……そろそろ時間だ
ナースデッセイ号 艦内
ハルトが医務室に足を運ぶと件の人物が包帯を巻かれているのを見て
「よぉ、怪我は大丈夫かい?」
「あぁ問題ないよ…治療してくれてありがとう」
「何、礼はいらねぇよ、こっちもテラフェイザー倒して貰ったからなお陰で共闘相手も助けられたしな貸し借り作るのは趣味じゃない」
「けど暴走して君を傷つけかけた」
申し訳無さそうにする姿にハルトはカラカラ笑うも本題は忘れてはいけない
「そりゃ不可抗力だろうさ暴走してたんなら仕方ねぇよサンダーブレスターだって最初は制御出来なかったんだ慣れてけば良い……さて…お前さんには色々聞きたい事があるんだよ、お前は何者か?俺や愚妹の事を知ってるのか?そして…あの声の主は何故、俺の味方をするのか?」
さてさて鬼が出るか蛇が出るか、それが問題だな
さてさて■■から語られる事実を聞いたハルトは、どうするのか?そして白スーツが用意した二枚のメダルが齎す厄災とは……次回を楽しみに!
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