仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「迷宮脱出に挑むライダーたちは城の中で大量のジャマトに襲われてしまいます。状況打破の為に覚悟を決めた丹波一徹様こと仮面ライダーケイロウ。無謀とも言える一徹様の特攻に両津様もタートルズとなって追いかけようとするも空しくジャマトライダーの攻撃を喰らって倒れてしまいます。果たして皆さまはどうなってしまうのでしょうか? ちなみに一徹様はこれまたライダーシリーズには珍しい高齢ライダー。現在68歳で、演じられている藏内秀樹様は更に1歳上の現在69歳。大レジェンドライダーと呼ばれます本郷猛役の藤岡弘、様が現在77歳なので最年長ではありますが、TVシリーズで初出演ライダーで最年長と言えばやはり藏内様が演じた一徹様では無いかと思う所存です」
「なんか恥ずかしくなるねぇ、こうして紹介されると」
「年寄りの冷や水ですけどね」
「ツムリさん、私にも塩じゃない?!」

 夏が目の前です。身近なお年寄りにはくれぐれもご注意ください。


変攻VI:愛僧渦巻く迷宮の脱出ゲーム

「おじいちゃん?!」

 

 ギーツとナーゴはケイロウの悲鳴に気付き、吹き抜けの転落防止のための柵を飛び越え階下に降ちる。倒れたケイロウを抱えたナーゴ。ギーツはタートルズと共にホールのジャマトたちと戦う。

 

「下がってろ! タートルズ、お前は皆を守れ!!」

「わ、わかった!!」

 

 ギーツに促され、後ろに引くタートルズ。現在ホールで戦うのはギーツだけだ。

 

「ふん!」

「ジャ!」

 

 メイドジャマトの1体を殴り飛ばすギーツ。その手に持っていたアイテムボックスに気付く。手に取って蓋を開く。その中には黄金色に輝くレイズバックルが入っていた。

 

「……これは」

 

 バックルを手に取るギーツ。フィーバーバックルだ。

 

 

 強制変身解除された一徹の傍に居るナーゴ。そこへ景和たちが合流する。タートルズがマリアたちの所へ戻り、周囲のジャマトたちを蹴散らしたからだ。

 

「景和、お願い!」

 

 一徹を景和に任せ、また何処かから侵入してきたジャマトの群れに向かうナーゴ。辛そうな一徹に景和が声をかける。

 

「おじいちゃん! ……どうしてそんな無茶を?」

「こんな年寄りより先に……若い子たちを死なせるわけにはいかないだろ」

 

 息切れを起こしながら答える一徹。傍で戦っていたタートルズが戻り、周囲の様子を見ながら声をかけた。

 

「景和……お前もこんなんだったんだぞ」

「……俺が?」

「いつまでもグズグズしていていいのか? おっと! 来るな、てめえらぁああ!!」

 

 近くにジャマトたちが迫ってきたために急ぎ飛んでいくタートルズ。

 そして弱っている一徹を見てギーツは激を飛ばした。

 

「死を覚悟するな。必ず勝ち抜けると信じろ!」

 

 そう言うとドライバーを回転させる。

 

『 REVOLVE ON 』

 

 更に、手に入れたフィーバーバックルを差し込んだ。

 

『 SET!FEVER!』

 

 他のバックルよりもクセの強い陽気な音声が鳴り響き、バックルに備わったレバーを引くとスロットが回転する。スロットが『???』と揃った瞬間、更に音声が鳴る。

 

『 GOLDEN FEVER!!』

 

 リボルブオンの回転が起きて、ギーツの身が上下入れ替わる。

 

『 JACK POT HIT GOLDEN FEVER 』

 

 音声が鳴り終わるタイミングで全身に赤いブーストアーマーが展開され金色に輝くマフラーが巻かれた。

 ギーツはフィーバーブーストフォームとなった。

 

「……そうすれば、運は巡ってくる」

 

 様子見をしていたジャマトたちが一斉に襲ってきた。だがギーツは難無く撥ね退ける。ブーストバックルの力でその拳と蹴りは威力が倍増されていて、アーマーの一部がバイクのマフラーと似た形状をしていて一挙手一投足毎で炎が噴き出した。その戦いを見て皆の胸に希望の炎が灯る。ただ一人を除いて。

 

「けっ! ギーツの野郎め、なんて嫌味なんだよ!」

「……どうされましたか、両さま?」

 

 ギーツの挙動を見て嫌気が起きてるタートルズ。その不機嫌な様子にマリアは質問した。

 

「見てわかんねぇのかよ。ギーツのやつめ、マリアのファイティングスタイルをそのまま真似てやがる。あいつ、この僅かな間に覚えやがった」

「まぁ! 本当ですわ……アレはアタシの戦い方ですわ?!」

 

 足払いの所作、拳の振るい方、身の躱し方とどれを取ってもマリアの動きと同じものだ。

 

「ヤダねぇ――天才ってヤツ? ワシなんていまだにマリアの戦い方なんて真似できねぇのに」

「両さまはリーチの差が大きいですから仕方ありませんわ。アタシは大好きですけど♪」

「へーへー、お世辞でも嬉しいぜ。どーせワシは手足が短いですよーだ」

「もう、両さまったらスネちゃって♪」

 

 腕組みしたタートルズの傍にピッタリ張り付くマリア。侵入してくるジャマトもだいぶ減ってきたし、皆の首の締め付けもしばらくは大丈夫だろう。

 と、思っていたらギーツとジャマトライダーが真正面から衝突する事により衝撃波が起きて、破片が飛んでくる。

 

「危ねぇ! 皆、物影に隠れろ!! あのバカ、ワシらの事なんかお構いなしだ!!」

 

 急ぎ柱の陰に皆が隠れる。その時ギーツはゴールデンレバーを回してブーストライカーを召喚した。

 

『 GOLDEN FEVER VICTORY !』

 

 吹き抜けのガラス天井を突き破ってブーストライカーが飛んで来た。

 

「嘘だろ?! アイツ、こんな所で乗り回す気か!」

 

 ブーストライカーは吹き抜けホールの狭い柱の影も縫うように走り抜ける。その突進に慌て逃げるジャマトまで出てきた。

 その中で1体のジャマトが盛大に転ぶ。その手に持っていた黒いアイテムボックスは何故か綺麗な放物線を描きすっぽ抜けた。「ぴょ――――――ん!」と言う擬音が相応しいくらいに吹っ飛んだアイテムボックスはとある人物の後頭部を狙っているかのように飛んでいく。ギーツ以外の皆がその存在に気付いたために、その人物に注意を促す言葉を叫んだ。

 

「「「「「両さん、後ろ――――!!」」」」」

「あん? ぶふぉおおおおおおおお?!」

 

 皆の注意も空しく、せっかく注意を促したのに当の両津が後ろを振り返ったためにヘルメット越しではあるが物凄く鈍い音を立てて顔面に直撃したのである。叫んだ皆がそれぞれのリアクションで非常に残念そうな顔をして「あーあ……」と漏らす。

 

「両さま――――――!! お怪我はありませんかー?!」

 

 急ぎマリアが倒れたタートルズの頭を抱え込む。

 

「痛ぇええええ――――!! あー痛かったぁ……見事に星が飛んだぜ……」

 

 タートルズの近くには彼のヘルメットを壊す勢いで飛んで来たアイテムボックスが転がっていた。

 

「このボックス、……すっごく黒くね?」

 

 アイテムボックスとしては初めて見る色である。外面はつや消しの黒だ。そして蓋を開けると……

 

「黒い……フィーバーバックル?」

「両さま、これは何なんですの?」

「さぁなぁ……ちょっと嫌な予感がしてきたぜ」

 

 両津がその黒いフィーバーバックルを手にした頃、吹き抜けホールを縦横無尽に走り抜けていたギーツが、どうにも攻撃が決まり切らないジャマトライダーたちに手こずっていたためにブーストライカーを停めて様子を伺っていた。どうやらまだ外部からジャマトも内部へ侵入してくるようだ。ギーツはブーストライカーに跨りながらタートルズに声をかける。

 

「タートルズ!」

「あん?」

「来いよ。一緒に暴れようぜ」




 筆者です。「変攻VI」をお送りしました。
 本編11話「謀略II」を土台として両さんを参加させたこちらの話、いよいよ両さんが暴れようとしています。果たして黒いフィーバーバックルの効果はいかに? 詳細は明日の更新分でお楽しみください。今回少し短めの本文となりましたが、明日の更新分のために少々削りました。その分盛り上げます! 皆さまが楽しめるといいな!!

 では今回の小ネタを。

 ギーツのフィーバーバックルでの無双・・・本編を筆者の視点で見た上で文字として書き起こした上で両さんたちの視点も加えて会話を足したものとなります。小ネタとして扱うかは考えましたが、筆者にとってはこれが「珍戦」での両さんフィーバーを書くきっかけでもありましたので。いやでも本当にライダーバトルを文字で表現するのって難しいですね。ドライバー音声の指摘、からの誤字報告機能を使った修正依頼を受けていたのは先の話の後書きで書きましたが、今後はこういう細かい所作の描写にもご希望が入る可能性があるかと考えると精進するのみです。趣味の世界で良かった……

 「両さん、後ろ!」・・・往年の「志村、後ろ!」を彷彿とさせるアクションです。もう完全に出オチ。今後も何度も出ますのでご了承くださいw

 さぁ何度も言いますが、いよいよ両さんが黒いフィーバーバックルを使って戦います。その戦いが皆様をどれだけ楽しませる事が出来るのか非常に楽しみで怖くもあります。
 では明日の夕方17:30の更新をよろしくお願いいたします。

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