仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリ! 纏様のドキュメンタリーはまだまだ続きます。合格条件は麗子様が変身する仮面ライダーアテナの攻撃に3分間耐えきること。果たして纏様は無事に合格出来るのでしょうか?」
「いやまぁ合格したからデザグラに参戦したんだけどさ」
「纏様……流石にそこまで言うと身も蓋も無いと言いますか……」
「だって事実じゃん。筆者の感情が昂っている所悪いけどさ、この話随分引っ張り過ぎなんだよ」

 これは纏の言う通りである。本当に申し訳ない。

「確かにその通りですが……そういう所は何だか両津様みたいですね」
「やめてよ! ツムリちゃんまでそんな事言うの?!」
「でも結構バッサリ行きますよね。ではここで簡単な質問をしましょうか」
「……怖いなぁ。質問って?」
「目の前に大荷物で困っているお年寄りが居たら?」
「助ける。速攻で」
「ですよね? では逆にイキっている若者たちが電車内で暴れていたら?」
「止める。口答えでもするなら手を出す」
「ですよねぇ……。ではこの世の悪が現れたら?」
「戦う! 誰が止めようと!!」
「ほら……典型的な勇者様タイプなんですよ。ちなみに両津様に同じ質問をしたら最後だけ違っていました」
「……何て答えたの、アイツ?」
「”媚び売って取り入って相手が機嫌が良くなって調子に乗って油断したタイミングで下克上”だそうです……」
「……あり得る」

 両津の上手い所は生来の悪人顔を利用して悪人に取り入る点だ。その後に両津自身がケチョンケチョンになるのが典型だが。


麗羅VIII:そして彼女がやってくる

「ちくしょう! 歯が立たない!!」

「まぁまぁ纏さん、落ち着いて」

「麗子様のあのライダースーツ、耐えきるにはかなりの技量が必要になりますわね」

 

 苛立ちが抑えきれない纏をなだめる早矢とマリア。現時点で纏は麗子に3回挑んでいるがどれも惨敗。どうしても3分の壁を越えられない。しかもアテナシステムには問題があるらしく連続での稼働は不可。一度起動すると6時間は開けなけばならないらしい。その事でプラスと麗子も話をしていた。

 

「お父さんたちもその問題だけはクリア出来なかったみたいですね……」

「でもプラスくんならそれが可能と」

「いずれ成し遂げます。ですが……」

「そうね。アタシたちには時間が足りないわ。アタシだとラヴィシステムは上手く稼働できないし」

「本当にすいません」

「謝るのはこっちの方よプラスくん。貴方は良くやってくれているわ。後は纏ちゃんに期待するしかないわね」

「ええ。僕も調整を試みていますのでもう少しなんです。纏さんがラヴィシステムの真の能力を使いこなせれば……うわぁ?!」

 

 プラスが項垂れるも麗子はその頬に、ココアを入れたマグカップをくっつける。流石にいきなり頬に熱いカップを押し付けられたら誰だって驚く。

 

「な、何するんですかぁ?!」

「ごめんごめん。あんまり真剣な表情で思いつめていたからさ、からかいたくなって♪」

「酷いですよ、もう……」

「じゃあお詫びにどーぞ♪」

 

 麗子はプラスの頭を掴んで自身の胸に埋めた。麗子の双丘の谷間に埋もれたプラスはじたばたともがいていく。

 

「ぷはっ! 苦しいですって!!」

「あら? おっぱいは嫌い?」

「……子供じゃないですから」

「そう? むしろ大人の方が好きなものだけどね~コレは」

「……そんな大人になりたくないです」

「ふ~ん、それは例えば両ちゃんとか?」

「! べ、別に両津さんは関係無いでしょう?」

 

 図星をつかれた。プラスにとっては父親の次に近い大人の男で、ある意味頼りになって、そして一番憎たらしい存在。それが両津勘吉だ。想い人の檸檬も、先ず話題に出すのが両津なので度々羨ましくも感じている。

 

「先ずはプラスくんの持っている感情と向き合うのが、大人への一歩だとおねーさんは思うんだけどなぁ~」

「! 僕の……感情」

 

 麗子の言葉で肝心な事に気付いたプラス。そして麗子はもう一つ質問をする。

 

「ところでさ、例のプログラムって対処できた?」

「いやまぁ、何とか……でも本当に使うんですか? あまりオススメはしませんが」

「纏ちゃんがしっかりと2分30秒以上持ちこたえたら使うとするわ。そうしないと今度はアタシの方が危ないし」

「そうですか……でもなんで活動限界3分ギリギリまでを合格点としたんですか? 今の纏さんならもう少し短い時間でも十分戦えるはずなのに」

「あの両ちゃんが負けたゲームだからよ。並みの人間なら先ず持たないわ」

「! そうでした……そうでしたね」

 

 先の麗子の言葉に加え、改めて両津の凄さを思い知るプラス。そして自分の小ささを思い知る。だからこそ、今一度両津と言う存在と自分自身に向き合わなければならないと決意した。

 そしてマリアと早矢は纏の特訓を考える。撮影した動画を見ながら今の纏に足りないものを洗い出して強化しようと考えた。

 

「とにかくこの6つの球体が問題ですね」

「しかもビームを放ってきますわ」

「またフワフワと飛ぶし、とにかく動きも読めないんだよなー……」

 

 そしてマリアと早矢が導き出した答えは、

 

「とにかく速度です」

「そして見るよりも思うよりも身体が動く反射神経ですね」

「そうなっちゃうかぁ!」

 

 目標は見つかったが一朝一夕にできる話じゃない。そしてもう彼女たちに残されている時間は少ない。纏が重い腰を上げて特訓を始めようとしたその時、彼女たちが居た会議室のドアが勢いよく開かれた。

 

「ハーイ! 水臭いよ、皆♪」

「契約期間はまだ残っていたからな。最後まで付き合おう」

「ウ~ン♪ 皆のハートがビンビンと心地ヨイビート、刻ンデルヨ~♪」

 

 ジョディーとバクニュー大佐、そしてクララが来てくれた。

 

「ありがとう皆……! 良し、麗子の攻撃から何としても3分耐えてやる!!」

「「「「「おう!!」」」」」

 

 彼女たちの声が1つになった。

 

「あらら……これはいよいよ本気で挑まないとならなくなったわね~♪」

 

 会議室の入り口近くで様子見をしていた麗子が呟いた。

 

 翌日の夕方。再びドーム施設にて麗子との再戦を行う纏。いつもと違う様子に気付いたプラスが声をかける。

 

「? 纏さん、大丈夫ですか?」

「え? あー平気平気。ちょっと昨日の特訓で盛り上がっちゃってね……」

「それなら良いんですが……」

「へへへ……あれ? このバックル、昨日と少し形が違ってない?」

「ええ。僕なりに考えた結果がこれです。より両津さんの使っていたものに近付けました」

「勘吉の使っていたバックルか……へへへ、なんだか気恥ずかしいね♪」

「だから……だからきっと纏さんも戦いやすくなったと思います」

「うん! それじゃあやるとするか。麗子さん!!」

 

 目前で待機していた麗子に声をかける纏。麗子も気合いを入れ直したのかトレーニングウェアを着込んでいる。

 

「準備は良いみたいね。じゃあ行くわよ!!」

『 IMITATION DRIVER ATHENA, LOG IN 』

「ああ、いつでも来い!!」

『 SET ――』

 

 ラヴィのエントリーフォームから即でレイズバックルのアーマーが展開される。互いのドライバーから発せられる音声も耳には入らない。そして決着の時はやってきた。

 

『 LOVE A SYSTEM ATHENA…… 』

『 READY……FIGHT!!』

「たぁあああああああああ!!」

 

 そしてとうとう2分30秒耐えきったラヴィ。アテナがいよいよ本気を出してきた。

 

「ここまでは良かったわよ纏ちゃん。だとしたら本気を出さなきゃ失礼よね」

「あんまり出して欲しくないなぁ!」

「いえいえ……せっかくだもの。行くわよプラスくん!」

「は、はい!!」

『 MODE HIBIKI START 』 

 

 空中に漂っていたアリエルレイを各箇所に再収納したアテナのアーマーに変化が表れた。グレアの様に全体に黒色が広がり、背中にはコウモリを連想させる2対の翼が広がる。女神の様な美しさを感じさせたマスクも2本の太い角を生やし、邪悪な牙を浮かべた物へ変わっていた。別室で様子を見ていた5人もこの変化には驚く。

 

「これってデーモン……?」

「いや、これではジャパンの古い伝承で見る”ONI”だろう?」

「凄イヨ! 基本数値ガドンドン上ガッテイク!!」

「纏さま……」

「纏さん、耐えて下さい!!」

 

 ヒビキモードを発動させたアテナがラヴィに突進してきた。腕のアーマーには鍵爪らしき武装が追加されて振れただけで引きちぎられそうな雰囲気を漂わせてくる。古来アテナは戦いの神と言われているがこれは正しく戦鬼。その強烈な攻撃を寸前の所でかわす。

 

「あっぶね!! まだこんな攻撃を隠していたのか!!」

「女の武器は隠してこそ価値があるの。でもいざと言う時に出し惜しみせず使わないと」

「そうかい! じゃあアタシもそうするかねぇ!!」

『―― CHARGE! 』

 

 レバーアクションを行ったラヴィ専用のレイズバックルで形成された武器に、桃色と白色のエネルギー波が集まっていく。しかもそれだけじゃない……

 

「形が変わっていく……フフ、プラスくんね。ちゃんとアタシが伝えた事を理解できたんじゃない♪」

 

 麗子の助言を自分なりの解釈で汲み取ったプラスは新たな機能をラヴィの専用バックルに組みこんだ。それが今、発動したのである。新たな形状となった武器を振るうラヴィ。

 

「! へぇ……こりゃ丁度良いや。鬼退治だ!!」

「良いわよ! かかってきなさい!!」

「うららぁあああああああああああ!!」

『―― STRIKE!!』




 筆者です。「麗羅VIII」をお送りしました。

 打倒仮面ライダーアテナと特訓をしました纏ちゃんでしたが、そこは麗子さんも無策ではありません。強化バージョン「ヒビキモード」を繰り出してきました。ラヴィもプロトタイプから正式版への改良が行われました。これは開発者のプラスくんの心の成長のメタファーでもあります。

 では今回は先ず、纏ちゃんが変身する仮面ライダーラヴィについて。まだ詳細は書けませんが色々と組み上がっています。と言うか外観のデザインについては筆者が別の趣味であるプラモデルにて30MMそして30MSを行っているのですが、それらを組み合わせて考えています。それこそ仮面ライダーシリーズの玩具「装動」とかフィギュアライズスタンダード辺りを持っていればまた色々イメージも出来るのかもですが、それだと既存のライダーからの脱却が難しいので、この決断が正しいものだと信じたいです。筆者のX(旧Twitter)垢にてそれらの写真を上げましたのでリンクを貼っておきます。お時間ある方は是非ご覧頂ければ幸いです。
 https://twitter.com/karazyu13zo/status/1716652968790102199

 そして次に仮面ライダーアテナ。麗子さんが変身します。白銀のボディですね。中川くんのとは別仕様のイミテーションドライバーを使います。中川くんとは違ってプロビデンスカードのスキャンです。アリエルレイと言う球体を身体の各部位に収納しますがグレアやアポロと違って球体の数は6つ。1つ多い分オッパイがクッキリとしているアーマーとなっています。でっかいですw 強化バージョンのヒビキモードを使用すると全身が黒く染まり角とカギ爪が装備されます。戦闘力も数倍です。勿論リスクはありますけどね。詳細についてはまた明日更新分の本文でご確認ください。

 追記

 緊急で更新しております。今日あったこち亀に関しての衝撃的な事を是非にと。関東圏では昨日か今日辺りで発売になったのでしょうか。”秋本治のナイス!なチョイス こち亀3”ですが、ご余裕ある方は是非にお買い求め下さい。ネタバレになるのでそれが何かは言えませんが、書下ろしを先ずはご覧ください。今言えるのは此処までです。

 では明日も間に合えば17:30更新ですのでどうか宜しくお願いします。

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