仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリ! 纏さんのドキュメンタリーはいよいよクライマックスです!」
「あー……長かったぁ。もうこの章で9話じゃん」
「ですのでそこまでメタな話題は……」

 気が抜けた纏は完全にリラックスモードだ。これにはツムリも呆れ顔になる。

「しかしあのヒビキモードと言うのは凄いですね。やはりモチーフとしたのは仮面ライダー響鬼でしょうか?」
「アタシはその辺あまり詳しくは無いけどさ、プラスくんの話だと結構色んな要素が入っているらしいよ。男ってだいたいライダー好きだよね。寧ろ嫌いなヤツの方が珍しいくらい」
「それはやはり日本が50年にも渡って誇る特撮シリーズですからね。老若男女幅広いファンが居ます」
「まぁアタシもカッコ良いとは思うけどね。ただあまりに作品数も多いからどれがどれやらなぁ……ツムリちゃんのオススメってある?」
「それは間違いなく電王です! ダブルも良いです! 少々クセが強い作品がお好きならファイズもカブトもキバも良いです。ライダーとパートナーとの友情がお好きならオーズも良いですよ!! 平成19作品のアフターとアナザーを見たいならジオウも良いです!!」
「う……うん。じゃあ最初に言った電王辺りからかなー……」

 今後纏がライダー沼に落ちていくのはまた別の話。


麗羅IX:そして彼女がやってくる

 纏が仮面ライダーラヴィとしてデザグラに参加するかの試練。麗子が変身する仮面ライダーアテナからの攻撃を3分耐えきる。2分30秒耐えきったが、アテナは強化バージョンのヒビキモードを繰り出してきた。それでもラヴィは耐えて耐えて耐えきる。

 そしていよいよ3分となる。ヒビキモードのアテナは片方の角が折れ、背中の翼も千切れ、両腕の鍵爪も既にボロボロだ。

 

『 TIME UP SYSTEM ATHENA DOWN MODE HIBIKI DOWN』

「とうとう耐えたわね、纏ちゃん」

「……耐えた。耐えた! 耐えたぞ皆ぁ!!」

 

 右腕を高く上げて別室の皆にアピールするラヴィ。見守っていた皆も心の底から喜んでいる。

 

「コングラチュレーション♪ おめでとう纏!!」

「やったな、擬宝珠巡査!!」

「纏スッゴーイ♪ 麗子ノ攻撃ニ耐エキッタヨ――!!」

「やりましたね、纏さま……」

「おめでとう纏さん。両津さんは任せましたよ……」

 

 変身解除した纏。だが疲れがピークに達したのかよろけて膝を付く。心配したプラスと変身解除した麗子も纏に駆け寄ってきた。

 

「あたた……流石に無理があったか」

「大丈夫ですか?」

「大丈夫、纏ちゃん?」

「うん大丈夫。ありがとうプラスくん、麗子さ……ん?」

 

 信じられないものを見るように目を丸くして麗子を見る纏。それもその筈、麗子は今、美しい裸体を露わにしているからだ。先ほどまでの激闘で汗ばんだ肌……ピンク色の乳頭は元よりそれを備えた巨大な乳房、細くくびれた腰元と支える艶めかしい両腿、更にそこからスラリと伸びたバランスの良い脚。そして成人女性なら殆どの人間は当然生えている彼女の頭髪と同じ金髪の陰毛まで汗で濡れ切っている。様はスッポンポン。麗子は今、全裸なのである。

 

「! あっちゃあ~……もうプラスくん! 全然直ってないじゃない!!」

「す、すいません!! やっぱりヒビキモードは調整が難しかったようで……」

「そんな事より! プラスくんは見ちゃダメ!! もー誰か、麗子のためにタオルか着替えを持ってきて――!!」

 

 大声で叫ぶ纏の為に急ぎ出て行くマリアと早矢、そしてクララ。残されたジョディーとバクニュー大佐は呆れていた。

 

「全く……賑やかな連中だな」

「仕方ないよ~。皆、両さんの仲間だもの」

「あのHENTAIジャパニーズか……彼も幸せ者だな。こんなに慕う者が居るんだから」

「そうね。でも両さん、一体何処に行ったのかしらね」

「……まだ被害はジャパンだけに留まっている様だが。気を付けろよジョディー。”デザグラ”の脅威が我が国にまで及んで来たら……」

「そうね。どいつもこいつも欲望塗れのアメリカなんてとっくに終わっちゃうわ」

 

 纏のライダー決定も済んだため、これにて選抜と特訓で集められた皆は解散となる。今後プラスは施設を移し父・スパークたちと合流。秋本商事出資の新たな開発チームを組む事になっている。着替えを終えた纏は麗子に呼び出しをされて皆と別れた。

 

「来たよー麗子さん」

「お疲れ様~。これが済んだら一緒に帰りましょう。車で送るわ」

「良いのか? ウチの方に寄ると遠回りだろ?」

「別に構わないわ。少しくらい」

「だったら何か奢るよ。しばらくウチにも来てないだろ?」

「う~ん、お気持ちはありがたいけど遠慮しておくわ。落ち着いたら改めて伺わせてもらうから」

「そっか……」

 

 PCで書類の作成を終えた麗子はデータの提出と自身管理のクラウドへの保存チェックを終えてようやく一息ついた。

 

「あー終わったぁ~! それじゃ行きましょうか」

「はいよ。荷物持とうか?」

「ありがとう。じゃあこれを御願い」

 

 纏と麗子は駐車場に向かう。2人は麗子の愛車ポルシェ911に乗り込んだ。ドイツのチューニングメーカー、ケーニッヒによるカスタムバージョンである911。年台物となってはいるが度重なるカスタムが施され現行機の992よりも乗りやすいと麗子は言っている。

 

「先ずはおめでとう。まさかこれだけの短期間で3分の壁を飛び越えるなんて思わなかったわ」

「ありがとう。でもさ、もしアタシがダメだったらどうなっていたんだ?」

「アタシが出るつもりだったわ」

「麗子さんが?!」

「なーに? 意外? それに前みたいに”麗子”って呼び捨てていーのよ?」

「いや……やっぱり年上だし。そうじゃなくてさ、アタシがダメだったら自分が出るって……勝算あるのかよ?」

「ダメね。ラヴィはどうしてもアタシに合わないし、かといってアテナは思いきりレギュレーション違反だからね」

「そうなのか?」

 

 金町にある施設から水戸街道を使って神田に向かう2人。途中のコンビニに立ち寄る事となった。コーヒーを2つ買ってきた纏が車に戻る。

 

「はーいお待たせ」

「別に買い物くらいならアタシが行ったのに」

「運転手は労う主義なんでね」

「そういう所、両ちゃんみたいね~」

「うげ……やめろよ。そこで勘吉の名前を出すなよ~」

「ウフフ。ねぇ出る前に少しだけ良いかしら?」

「何?」

「……アタシね、纏ちゃんの事が嫌いな時もあるの」

「……うん。知ってた」

「そう? そんなにわかりやすかった?」

「アタシが勘吉と一緒に居る時は特に」

「バレてたかぁ~……」

「特に麗子さん……麗子が一番わかりやすい。中川さんも部長さんも本田さんとかもそうだけど、麗子が一番だね」

「ははは……じゃあもう隠さなくて良いか」

「うん。でもありがとう。ちゃんと言ってくれて」

 

 纏が買って来たコーヒーを飲みながら落ち着こうとする麗子。纏も麗子の言葉に耳を傾ける。

 

「なんでアタシじゃダメなのかなー……結局ラヴィだって纏ちゃんに渡しちゃったし」

「麗子はさ……あのラヴィってのがアタシじゃなくてマリアちゃんや早矢のものになったら納得出来た?」

 

 その質問に即答できない麗子はコーヒーを更に一口飲んで考える。

 

「……無理ね。どの子になっても多分辛いと思う」

「だろうね。でもそれはアタシも同じ。だから今日を乗り切った」

「そうね。もしかしたらそのうち、プラスくんが他の子でもラヴィを使えるようにしてくれるかもしれないからね」

「マリアちゃんも早矢も仲良くしてくれているけど、ダメ。これだけは譲れない」

「そうね。もしかしたら纏ちゃんのそんな所をラヴィは選んだのかもしれないわね……」

 

 目の前の水戸街道を走っていく車のヘッドランプを眺めながら2人だけの時間を過ごす。

 

「モタモタしている間に両ちゃんの事、ぜーんぶ持っていかれたなぁ」

「そんな事……無いでしょ?」

「って思うでしょ? 纏ちゃんが来てからは両ちゃんと長い時間過ごせる女の子なんて全然居ないのよ? 纏ちゃんの家だけなんだから」

「……そうなんだ」

「ずーっとフラフラしていてさ。色んなコが現れたけどやっぱり誰にも心許してないんだもの。でもマリアちゃんが現れた時は驚いたっけ~」

「マリアちゃんはなぁ~」

「うん。早矢ちゃんが来た時はちょっと違うなぁと思っていたんだけど、纏ちゃんが来た時はもうダメだって思ったわ。”秋本先生! よりによって何て事してくれてんの?!”って思ったもん」

「そこまで?!」

「そこまでなのよ。あの両ちゃんがちゃんと家に帰るなんて今までだと有り得なかったんだからね」

「どんだけだよアイツ……」

「それだけ居心地が良いんでしょ? もー! 羨ましいぞ、コイツ~!!」

「やめろって! シートにコーヒー零しちゃうぞ?」

「アタシは汚しても怒るようなみみっちぃオトコみたいな事は言わないのでご安心を~」

「ふざけすぎだっての~」

 

 ひとしきり笑った後、麗子は無言で纏に拳を突き出した。そして纏はそれに返すように自分も拳を作り麗子の拳を小突く。

 

「両ちゃんは任せたわね。見つけたら強引に連れ帰ってきて」

「任された! 嫌がっても連れ帰るよ」

「ありがとう……じゃあそろそろ帰りますか~」

「うん。運転よろしくお願いしま――す!」

 

 こうして2人は帰路についた。

 

 そして翌日。纏はいよいよデザグラに乗り込んだのである。




 筆者です。「麗羅IX」をお送りしました。
 纏ちゃんが麗子さんに勝ちました。そして麗子さんがポロリをしました。この文章まだ全年齢ですよね? 大丈夫ですよね? 危ない場合は大幅に削除修正しますので初稿の段階で読めた方はある意味ラッキーかも知れません。現在この作品の読者様方の男女比をアンケートしていますが、まぁ男性ばかりで驚いてます。なのでチンポロも喜んでくれていますがそろそろパイポロもアリなのかなって思いましてw ファンサです。
 ヒビキモードの問題点がこれですね。強化する代わりに変身解除すると全裸になってしまいます。お陰で麗子さん、強くなりましたがスッポンポンになりました。悪いのはスパークさんです。またトンチキなのを考えたなぁと。作中屈指のムッツリだと思ってください。
 
 纏ちゃんと麗子さんの女の友情女子トークもお送りしました。自分なりに書き上げてみましたが如何でしたでしょうか? まぁお互い両さんの事が好きって事を念頭に、麗子さんが少しだけ心情を吐露するシーンを書いてみたかったんですよねぇ。

 さて、いよいよ纏ちゃんがデザグラで戦いに挑みますが、では両さんはどうしたのでしょうか? 構成的に可能ならそろそろ両さんの影がチラホラと……出せるかな? どうかご期待ください。

 では明日も間に合えば17:30更新です。どうか宜しくお願いします。

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