仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリ! 纏様が参加して初めてのデザイアグランプリがいよいよ動き出します。果たしてどんなゲームになるのでしょうか?」
「ホントにねぇ……頼むわよアンタたち。アンタたちが活躍してくれないとアタシがプロデューサーやオーディエンスどもからドヤされるんだからさぁ……」
「あらチラミ、いらしてたんですか?」

 前書きに滅多に現れないチラミが訪れた。まぁ両津勘吉が居たらドタバタとなるために出し辛かったと言うのもあるが。

「居ちゃ悪い? アタシはこのデザイアグランプリのゲームマスターよ! 別に居場所を制限される言われは無いんだからね!!」
「別にそう言う訳では。しかしつくづくチラミも戦う女性に縁があるようですね」
「どういう意味よ?」
「奥様が仮面天使ロゼッタの神あすか様ですよね」
「ちょっとー! それはアタシじゃなくて演じている山崎樹範さんの奥さんの話じゃない!! それにあっちは円谷さんでしょー? 色々面倒になるからやめなさいよねー!!」
「失礼しました。では仮面ライダードライブの沢神りんな様とお呼びすれば宜しいですか?」
「もう本当にやめなさいよー!! そりゃりんなちゃん、一年間も本当に良く頑張っていたけどさぁ。この頃はまだ山崎さんと交際中で結婚はしてなかったけどさぁ」
「最近だと王様戦隊キングオージャーでゴッカンの前女王カーラスで出ていましたね」
「グローディ、マジでギルティ!! だから令ちゃんの話はもういい加減にしなさい!!」
「御夫婦になられて7年。これからもお幸せに」
「五月蠅いわねぇ! ……あ、ありがとうございます。ちっがーう! これだから前書きに来るのはイヤだったのよぉ!!」

 チラミ役山崎さんの幸せに嫉妬。前書きは筆者からのイジりがお約束。


麗羅XII:そして彼女がやってくる

 サロンに皆が集まる。応接ソファの座り位置としては横並びの3人用に、纏を挟む様に冴と祢音が。そして向かいのソファ1つずつには英寿と景和が座る。そして祢音が喋り出した。

 

「じゃあ冴さんと纏ちゃんは高校時代の先輩と後輩だったんだ」

「うん。と言っても他校だったけどね。それでも冴先輩、ウチの生徒たちの面倒も良く見てくれていて」

「纏のとこの陸上部、強かったからなぁ。良く一緒に合宿をやっていて、それで纏のウワサが出てきて皆で遊びに行ったのが最初でさ」

「そうそう。それで良くウチにも食べに来てくれて……あ、そうだ。お近づきの記しにと思って五目稲荷を作って持って来たんだ」

「五目稲荷?」

「稲荷寿司……」

「え? 纏ちゃんが作ったの?」

「景和くん、一応これでも寿司屋の娘だよ? 何人居るかわからなかったから結構多めに持って来たんだけどさ、でも皆朝ご飯食べちゃったろうから、これはお昼にしようか」

「アタシ……今からでも食べたい」

「俺もだ」

「冴さん? 朝ご飯さっき沢山食べたでしょ!」

「英寿も……目の色変えないの!」

「だって祢音ちゃん、超神田寿司の味だよ! 滅多に食べられないよ?」

「そうだぞ。タイクーンも、食える時に食っておかないといざって時に後悔するだろうが。違うか?」

「2人とも食べ過ぎだよ……それにお昼まで我慢すれば食べられるから。ねぇ纏ちゃん」

「もちろん。結構量作ったから、景和くんも後でちゃんと食べてよね。でも冴先輩も変らないね。前からウチの味が好きだったし」

「そりゃあ天下の超神田寿司だもの。あの味は惚れるに決まってる!」

「同感だ。気が合うなロポ」

 

 英寿がサムズアップをすると冴も同じくサムズアップで返した。そしていきなり応接テーブル下からチラミが現れる。

 

「あらやだ、五目稲荷なんて美味しそう~♪」

「「「「なんでそこから?!」」」」

 

 景和・祢音・冴、そして纏の4人は唐突な出現方法に驚く。英寿1人だけ冷静だった。

 

「アタシはゲームマスターよ? 何処にだって現れる事が出来るのをお忘れなく」

「うっわ……きっつ……」

「うるさいわね! さて気を取り直して……デザイアグランプリをご覧のオーディエンス諸君……もにぐー!!」

「朝からテンション高いわねぇ……」

「そして色々おかしいでしょ」

「これがデザグラでは当たり前なの?」

「「「「いや違うから!」」」」

 

 いつの間にか設置してあった定点カメラに向かって元気良くアピールするチラミ。そしてそれを見て寒くなるライダーたち。初めて見る光景に驚くばかりの纏の呟きに皆がツッコミを入れた。

 

「さぁ、理想の世界を叶えるデザ神になれるのはこの中のだ・れ・か? ルールは2つ!」

 

 ―― その1 オーディエンスの支持率がトップ ――

 

「先ずは最終戦が終わった時にオーディエンスの支持率がトップであること」

 

 ―― その2 デザスターを見破れなかったら横取り! ――

 

「但し、デザスターを見破れなかった場合は、デザスターがデザ神の座をよーこーどーりーフーワッフッフッフ~♪ さて~誰かしら~? ぷぎゅる?!」

「あー……マジで鬱陶しい!」

 

 テンションがキマって踊り始めたチラミの背中を蹴り飛ばして定点カメラごとぶっ飛ばす纏。他のライダーたちも最早止める気は無いらしい。

 

「1度ならず2度までも! ふざけるんじゃないわよ、擬宝珠纏――!!」

「うっさい! もっと大人しく説明できねぇのかよ?」

「纏ちゃんもその辺にしておきなよ……あれ? もしもし?」

 

 ため息混じりで呟いた景和。だがその時、私用のスマホが突然鳴り出した。

 

「景和……助けて」

「姉ちゃん?」

「私もう……生きていけない!」

「姉ちゃん何があったの?!」

 

 通話先で思いつめた表情で包丁を構えた景和の姉・沙羅。包丁を思いきり振り下ろす。

 

「包丁で! 切れないよぉ~!!」

 

 思いきり振り下ろすもまな板の上に乗ったパイナップルは無傷だ。

 

「……はぁ。そんな事でいちいち電話してこないでよ。で、何を切ろうとしているの?」

「もらい物の果物だよ。 部屋に届いていたやつ」

「今度、俺が帰ったら切ってあげるから」

「ダメだよぉ~ 期限が本日の日没までって書いてあるんだから」

 

 その時、サロンに設置してある古めかしい固定電話がリンリンと鳴り出した。チラミが受話器を取って電話に出た。

 

「ハイハイ、こちらサロン♪ ……わかったわ。ライダーの皆っさ~ん! ……緊急事態よ」

 

 唐突に始まったデザイアグランプリ、次のゲーム。幌の付いた軽トラに積み込まれた荷物を次々運び出す数体のジャマトたち。その恰好は青い作業服を着て紺色のパンツを履いている。運送会社の配達員の様だ。

 

「イズキョトス」

「イズキョトス……イズキョトス」

 

 後にわかることだが、彼らは”配達”と言う意味のジャマト語を喋っていた。

 

「居た居た……」

「ジャマトが何か運んでいる?」

 

 既に変身をして駆けつけたナーゴとタイクーンはその様子を見てキョトンとしていた。

 

「とにかく行こう!」

「うん!」

 

 早速飛びかかるナーゴとタイクーン。気付いたジャマトたちは荷物を置いて戦闘態勢に入る。

 

「ジャ!」

「ジャジャ!」

「お? やんのか? せぃ!!」

 

 勇ましくファイティングポーズを取るジャマトに向かうタイクーン。だがその威勢は見せかけだけの虚勢で、思ったよりも弱かった。

 

「へ? 弱っ……」

「ジャパァ――!!」

 

 タイクーンに突き飛ばされた配送ジャマトの1体が積んであった荷物にぶつかる。箱の中から美味そうなスイカが転がり出た。

 

「ジャジャ?!」

「ポスデチャラ!」

「ゼラポスキョ! ポスデイズスアガヅ!!」

「へ?」

 

 タイクーンがキョトンとするも束の間。スイカが見る見ると膨れ上がり白煙を上げて爆発した。その余波で配達ジャマトたちは吹き飛ばされる。

 

「え――――?!」

「うわ?! ……爆弾?!!」

 

 急ぎデザイア神殿に戻るとツムリから説明が行われる。

 

「私たち運営のところに……このようなものが」

 

 ツムリは1枚の手紙を皆に見せた。横書きで10行ほど何かが書かれている。景和が問いかけた。

 

「これって……ジャマトが使ってた言葉じゃ?」

「はい。翻訳したものがこちらです」

 

 ツムリが手を振ると空中に先ほどの手紙の文面が映し出された。更にその下には訳された文章も書かれている。

 

  ―― お前たちの世界に時限爆弾を仕掛けた ――

     ―― タイムリミットは日没 ――

   ―― 爆発したら人質の命は助からない ――

        ―― 永久に ――

 

「お前たちの世界に時限爆弾を仕掛けた……」

「爆弾?! さっきのが時限爆弾って事?」

「汚いマネをするんだね、ジャマトって奴らは……」

 

 冴と景和が青い顔になる。纏は眉間にシワを寄せて怒りを露わにした。

 

「タイムリミットは日没。もし爆発してしまったら……人質の命は助かりません。……永久に」

 

 ツムリが残酷な現実を告げた。

 

 そしてジャマーガーデンにて。蘭の花が咲き乱れる温室にて机を広げ書き物をしていたビショップジャマトが居た。配送ジャマトと同じく作業服を着込んでいる。別の温室で作業をしていたアルキメデルがやってきて、そのビショップジャマトの労をねぎらっている。

 

「脅迫状まで送りつけるなんて、成長したなぁ~」

「ジャ! ジャジャ~♪」

 

 デザグラに脅迫状を送り付けたのはどうやらこのジャマトらしい。そしてそこに道長がベロバと共に現れた。

 

「場長!」

「ん? どうしたね、道長くん? おお~これはこれはベロバ様。珍しいですなぁ、スポンサー様が顔を出すなんて!」

 

 ベロバはニヤニヤと楽しそうに腰に下げた金属製のポーチからゼリービーンズを取り出し舌先でチロチロと悪戯っぽく舐めて食べだした。そしてアルキメデルに告げる。

 

「バッファのIDコアをコイツに渡して頂戴」

 




 筆者です。「麗羅XII」をお送りしました。

 麗羅編になってもう12話目になりましたが、まだラヴィの詳細が明かせないとは……そう、爆弾騒ぎの話って最初はナーゴとタイクーンだけでした。この後に全員の同時変身ありますけどね。お披露目はそれまで我慢です。

 お気付きの方も多いと思われますがテレビ本編乖離IVとこちらではベロバとアルキメデルの絡みシーンの構成が変わっています。何て言う事は無いのですが、現時点でのアルキメデルと道長とベロバの関係性から考えた構成ですね。何気にアルキメデルさん、テレビ本編よりも道長に甘めです。理由はまた明日の更新分で。

 前にご感想にて永井豪先生の話題を頂きましたので、この作品と直接関係は無いのですが少し語らせて頂きますね。筆者の永井豪先生作品との出会いは恐らく多くの方がそうなのでしょうがマジンガーZからでした。その後にキューティーハニー、デビルマンと行くのですが、恐ろしい事にその次に出会ったのがバイオレンスジャックです。しかも地獄街編。立ち読みが出来る某古本屋にて出会ったのですが、小学生高学年でした。アレは凄かった……まだ二次性徴も起きてない子供が読んではいけない作品でしたね、漫画ゴラク版のバイオレンスジャックは……。デビルマンもかなりの衝撃でしたが、それを上回るものでした。アカンて、小学生がニューハーフの存在とかレイプとか知るのは早すぎるて……。なるべくこの作品にそういう要素は持ち込まないつもりですが、ニワカに匂ってきたらどうぞご遠慮なく感想なりメッセージなりでツッコミを入れてください。

 では明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。

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