仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリ!! 爆弾を配送する物騒なジャマトたちを追ってライダーたちは廃工場にやってきました。果たしてどうなってしまうのでしょうか? そしていよいよ纏様こと仮面ライダーラヴィの変身ポーズの初お披露目です♪」
「いや、そんな期待されても困るっつーか……」

 瞳を爛々と輝かせて期待しているツムリ。対して照れながら俯く纏。

「何を仰いますか! ちなみにあの変身ポーズはどういった経緯で考えられましたか?」
「最初は要らないかなと思っていたんだけど麗子に怒られてさぁ」

 ―― ダメよ! 仮面ライダーなら変身ポーズがあってこそ成り立つの!! ――

「麗子様もライダーには特別な思い入れがある様ですね。何よりです」
「熱の入れ方がハンパじゃなかったよ……それでアタシが子供の頃に日舞を習ってた事を前に話していたから、それを見せたら一緒に考えてくれて」
「まぁまぁ……それは何とも素敵ですね。ちなみに麗子様も変身ポーズをお持ちと言う事で?」
「うん。アタシのよりももっと凄いね。……何と言うか、その、エッチな」
「エッチな?! もっと詳しく教えてください!!」
「近い近い近い。ツムリちゃん」

 ツムリが纏の顔面直前までズイっと近づいて尋ねてくる。そして纏は麗子が取った変身ポーズを真似てみた。その艶やかな変身ポーズに呆然とするツムリ。

「……これは。確かに……本文でお見せして良いものでしょうか?」
「どうだろ……? 流石に運営も規制かけるんじゃないかな?」
「要検討案件になりそうですね」

 麗子の変身ポーズは纏の変身ポーズ以上に艶やかで危険らしい。



麗羅XVI:そして彼女がやってくる

「ぐえぇああああああああああああ!!」

 

 バッファが叫びながら飛びかかってきた。ギーツとタイクーンはその場から急ぎ飛び避けたがバッファが撃ち込んだ地面が揺らぎヒビが入っていく。タイクーンは状況についていけず問いかける。

 

「な、何言ってるんですか?!」

「……どういうつもりか知らないが、相変わらず血の気が多いなぁ」

「ハァッ……ハァッ……黙れ! ぬぁあああああああ!!」

 

 煽り文句とも取れるギーツに飛びかかるバッファ。次々と拳と蹴りを繰り出すもギーツは避け続けマグナムを撃ちこむ。

 

「お前はパイナップルを探せ!」

「あ、ああ!」

 

 タイクーンは急ぎその場から走り出した。タイムリミットが迫っている。

 

「イズキョトス!」

「イズキョトスイズキョトス!」

「イズキョトース!!」

 

 配送ジャマト数体がダンボール箱を抱えて走っていた。その姿を見つけた祢音。纏も首を回して不敵な笑みを浮かべた。

 

「居た! こっちに向かってくる!」

「飛んで火に居る夏の虫……ん? あいつら虫だっけ?」

「2人とも、さっさと行くよ!」

「「うん!」」

『『『 SET 』』』

 

 冴の呼びかけに応じて祢音と纏の声が重なる。3人はレイズバックルをデザイアドライバーの右スロットに差し込んだ。

 祢音の変身ポーズは右手そヒラヒラと、下から大きく上に回して両手で軽い握り拳を作る。いわゆるニャンコポーズだ。 

 冴の変身ポーズはかなりシンプルで、左腕を右側へ一気に突き出し胸に引き寄せる。そして右腕で、左腕をさらに引きよせて肩を伸ばす。そして腕をだらりと両腿辺りに置いて少しだけ腰を落として中腰になる。

 纏の変身ポーズは思わずジャマトでさえも見とれるほど美麗で、右手を扇子に見立てゆっくりと下ろし、そしてまた上へと円を描く様に回す。そして敢えて左手で右側のレイズバックルのレバーアクションを行う。これは彼女が幼少期に習っていた日舞の動きを取り入れたものだ。

 

「へ~ん……」

「「「変身(っしん)!!」」」

『 BEAT 』

『 ZOMBIE~ 』

『 IRON FAN 』

 

 デザイアドライバーから溢れるエネルギー粒子。近付いて来たジャマトが何体か、その放出されるエネルギー波に弾き飛ばされる。

 

『『『 READY……FIGHT!! 』』』

「て~い!」

「ジャッパー!!」

「せやぁあああ!!」

「ジャバ! ジャババ!!」

「うっ……らぁああああああああ!!」

「ジャバ! ジャバ! ジャババババ!!」

 

 ナーゴ・ロポ・ラヴィの3人が猛攻を行う。

 そのうち1体の配送ジャマトが手持ちダンボールからパイナップル爆弾を取り出した。

 

「ジャ~……ジャ~……ポズキョラサスワズガ〜!」

 

 それは正しくパイナップルを意味するジャマト語で、パイナップル爆弾を手にした配送ジャマトは勢い良く爆弾をシャカシャカと上下に振り出した。爆弾からピピピピと言った爆発を行うカウントダウンがも凄い速さで聞こえてくる。そこへタイクーンが走ってきた。

 

「! パイナップル……居た!」

「ポスデチャラ――!」

 

 配送ジャマトが手に持っていたパイナップル爆弾を投げる。絵に書いた様なクソボール投げで思いっきり地面に投げつけられてバウンドするも、なんとバウンドする度に爆弾は巨大化していく。あっという間に人間大となったパイナップル爆弾は爆発してラヴィたちにダメージを与える。

 

「「「キャァアアアアアアアアア!!」」」

 

 その叫びを聞いて悦に入ったかは不明だが、配送ジャマトは2つ目のパイナップル爆弾を手にして再びシャカシャカと振り始めた。

 

「ジャパパパパパ~……」

「てぇい!」

「ジャパ?!」

 

 タイクーンが斬りつけるもギリギリでその攻撃を避ける配送ジャマト。そして廃工場に逃げ込む。

 

「ジャア~――!!」

「! 待てぇ――!」

 

 配送ジャマトは廃工場に入り込むと硬い鉄扉を閉める。

 

「ジャア~……」

「クッ……てやぁあああああああ!」

 

 手に持ったニンジャデュアラーで斬りつけるも鉄扉は壊れない。

 

「クソ……あ!」

 

 タイクーンが悔し紛れに呟いたその時、起き上がろうとしたロポを見つける。急ぎ駆け寄るとロポが使っているゾンビバックルをむんずと握る。

 

「え? ちょっと?!」

「そのバックルを貸せぇええ!!」

「冴先輩! ちょっと景和くん、何やっているのよ?!」

 

 爆発で少し離れた場所に飛ばされたラヴィがロポとタイクーンのやり取りを見て驚く。ラヴィの声も聞かずにタイクーンはロポからゾンビバックルを奪い取り、自らのデザイアドライバーからニンジャバックルを引き抜いて差し替えた。そしてゾンビレイズバックルの右側についている鍵状のレバーを回す。

 

『 GUAAAAAAA……CRUSHER~! ZOMBIE~ GUUUUUUU…… 』

 

 普段は他のライダーの変身待機音や戦闘中のBGM等でかき消されていたゾンビレイズバックルの変身待機音がハッキリと聞こえてきた。なんとおどろおどろしいものだろうか。

 

『 READY……FIGHT!! POISON CHARGE 』

「でぇえええええやああああああああああ! せぇえええええい!!」

 

 フォームチェンジをしたタイクーンはそのまま手にしているゾンビブレイカーで廃工場の鉄扉を一気に斬りつけた。真横一文字に赤く焼けた鉄扉の斬り口が描かれる。

 斬り口から覗いた向こう側に配送ジャマトがその状況を見て怯えて逃げ出した。まさか突破してくるなんて思わなかったのだろう。廃工場に進入したタイクーンはそのまま配送ジャマトを追いかける。

 

「時間が無い!」

「ジャア~……ジャア~……!!」

 

 配送ジャマトをゾンビブレイカーで何度も斬りつけるタイクーン。姉の沙羅を救いたいという気持ちの焦りが見事に表れている。それでもフラフラとなって逃げようとする配送ジャマトの足を掴み、馬乗りとなって左腕のバーサークローにエネルギーを注いでいく。

 

「ぬううううう……うぁあああああああ!!」

『 ZOMBIE STRIKE 』

「ジャジャジャジャ――?!」

 

 エネルギー波で形成された無数の腕を地中から生やして配送ジャマトを拘束すると、バーサークローで抉る様に一気に横殴りの一撃をあびせる。無惨にバラバラとなったジャマトはそのまま爆散した。

 

「ジャクシー?!」

「ジャジャジャー!」

「ジャジ――!!」

 

 成り行きを見守る事しか出来なかった別の配送ジャマトたちは怯えながらその場を逃げ去った。

 地面に残った蔓が巻き付いているコードを見てタイクーンは呟く。

 

「赤……って事は赤を切れば良いのか」

 

 コードの色は赤だ。沙羅に巻き付いている赤と青のコードのうち、赤色を切ればパイナップル型爆弾の起動は解除できる。

 

「急がないと! 日が暮れちゃうよ!!」

「景和くん、走るよ!!」

「あ……ああ!!」

 

 疲労からか少しだけ呆けていたタイクーンにナーゴとラヴィが声をかけた。我に返ったタイクーンは姉の元に急ぎ走る。

 

「てやああああああ!」

「があああああああ!」

 

 その頃ギーツは廃工場の2階でバッファと戦っていた。マグナム40Xを次々と撃ちこむも致命傷を与えるに至らない。

 

「ぬおりゃぁああああ!」

「クッ……ぐぁっ?!」

 

 バッファが拳を繰り出してくる。戦闘経験豊富なギーツはガードをしっかり固めていくが、どれだけガードしていても今のバッファの攻撃は1発1発が非常に重い。恐らくジャマト化によって元々高いポテンシャルを持っていたバッファへ更に攻撃力が加わったと言う事なのだろう。バッファの渾身の蹴りを真正面で受けたギーツはその威力に負けて弾き飛ばされた。

 

「うっ……クソッ!」




 筆者です。「麗羅XVI」をお送りしました。

 白状するとほぼ本編準拠回です。本編には無かった女性ライダーのみの同時変身のシーンと、纏の変身ポーズの詳細が描かれているくらいですね。実際はこの後のシーンも既に書いているのですが、書き溜め分として次回更新分に回す事にしました。

 纏の変身ポーズは前書きと本文で言っています通り、日舞の動きを意識して取り入れてます。ラヴィの戦闘スタイルもそうですね。纏ちゃん、口調こそガサツなイメージですが背も高いしスタイルも良いのでスーパーモデルくらいの存在感があるんですよ。両さんが剛の者だとしたら纏ちゃんが柔ですかね? いや……どっちも剛か?w あt、両さんには”業”も加わりますけどね。

 さて、筆者の執筆ペースも現状だと日に3000文字くらいなら何とか捻出できそうですが今後はどうなるやら。これでもだいぶ切り詰めての更新ペースなのでどうかご理解お願いします。他の仮面ライダーギーツタグを掲げていて現在も更新中の作家さんだと、平均4300文字の方が居て羨んでおります。ちなみに感想はこの作品がぶっちぎりですw いつも皆さんのご感想が執筆の励みとなっておりますのでこれからもどうかよろしくお願いいたします。プラモ作成や無為なネットサーフィンに逃げ切らずに更新出来ているのは読んで頂けている皆さまのお陰です。

 では明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。

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