仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリ~♪ さぁ、デザグラなんて今日でお・し・ま・い♪ 私たちジャマーガーデンズが不幸を巻き散らすわよー!」
「言ってろ……」
「おやおや。ダメだよバッファ、形だけでもノってあげないとベロバ様が可哀想だ」

 いつも以上にテンションを上げたベロバの音頭に全く乗る気が無い道長。そして形式上は乗ろうとする大智である。

「何なのアンタら? せっかくアタシが頑張ってこの組織を盛り上げようとしているのにさ! 特に両津勘吉!! アンタはマイペース過ぎるのよ!!」
「は? ワシ?」

 超神田寿司の調理服を模したものを身に纏って寿司を握っている両津。思わずアルキメデルもニンマリと笑みを浮かべている。

「両津くん、次はコハダをもらおうか」
「へい、コハダ一丁!」
「違うでしょー! アルキメデル、アンタも寿司食ってんじゃないわよ!!」

 すっかり両津の寿司に惚れ込んだアルキメデルは次々と注文をしていた。

「いよいよアタシたち、ジャマーガーデンズが立ち上がるんだから、皆しっかりしなさいよねー!」
「はぁ……仕方ねぇなぁ」
「まぁ僕は自分の夢が叶うなら何でも良いが」
「まぁデザグラと戦うのも悪かねぇな。色々恨みもあるからよ……フッフッフ」

 両津は邪悪な笑みを浮かべている。

「……こんな顔の両さんは初めてだな」
「僕もだよ。僕が脱落した後で一体何があったんだ?」

 あの脱落では両津も納得がいってないだろう。いよいよデザイアグランプリへの報復が始まる。


双乱II:そして彼が還ってくる

 ジャマーガーデンの温室にて、ベロバをはじめアルキメデル、吾妻道長、そして五十鈴大智が集っていた。

 

「つまりベロバが脱退した両さんをジャマーガーデンに導いたが、肝心のデザグラの記憶を失ったままで、この敷地内を逃亡し続けた……と」

「そうよ! 悪い? だいたいアイツ、両津勘吉が大人しくこのIDコアに触っていたらこんな事にはならなかったのよ!!」

 

 ベロバは緑色のIDコア、タートルズのIDコアをギリギリと握る。それを見て五十鈴大智が訊ねた。

 

「僕のもそうだが、よくそんなものまで入手できるね」

「何事も、蛇の道は蛇よ。デザグラが一枚岩でないのは貴方だってわかっているでしょ?」

「そうだね。お陰で僕もナッジスパロウのIDコアとデザグラの記憶を取り戻せた」

 

 大智は右手でナッジスパロウのIDコアを握っている。

 

「さて、改めて状況を確認しようか。両さんの指示によって煽動されたジャマトが数十体、このジャマーガーデンの正面口に詰めよってきている。十分な食料と肥料を要求しているね。幸いながらジャマトライダーは居ないようだが」

「ジャマトライダーは私の管理だからな。そうそう奪われはせんさ」

「ふん。だがジャマト同士の交渉次第ではどうかな? ジャマト相手と侮ってはいけない。あれらはもう、両さんの代役で来ているんだ。と言う事は両さんの交渉術を知っていてもおかしくはない」

「……言ってくれる。だが確かにそうだな」

 

 アルキメデルが大智の言葉に頷く。ただし、大智を見ている目は物凄く冷ややかだが。日頃ジャマトや道長に向ける視線とは別物だ。これも大智が人間だからであろうか?

 

「両さんの代わりだろうが何だろうが正面から突っ込むだけだ!!」

「ハァ……君は本当に猛牛だね。そんな事だと両さんに食べられちゃうよ?」

「! ……いや、別に俺は両さんにだったら……」

「どういう意味で受け取ったか知らないが、絶対違うからね。先ずはここのジャマトたちで足止めをしていてもらおう。そして少数精鋭で敵の本丸への攻撃だ」

 

 相変わらず短絡思考の道長を大智が諭す。道長がどんな事を考えていたかについては読者様方でご想像して頂ければ幸いである。

 

 その頃、監視をしていたワンワンオーツーこと晴家ウィンはジャマーガーデンの正面口で対峙しているジャマトの大群を見て肝が冷えていた。

 

「あんなに育てていたのかよ……しかし、まさか俺たちが戦っていたジャマトを育てている場所があったとはねぇ……自然発生していたにしては組織めいていたけどな」

「戻ったぞ」

「おう、海パンの旦那。それで、両さんは何処に居るんだ?」

 

 海パン刑事こと汚野たけし。現在は運営側のライダー、ワンワンオーに変身する仮面ライダーだ。彼はジャマーガーデンの監視をウィンに任せ、1人で付近を偵察に向かっていた。もちろんいつもの海パン姿で。ちなみにウィンも海パン姿である。

 

「ここから少し離れた場所にある廃墟のショッピングモールみたいだ。あの群れに両津は居ない」

「なるほどねぇ……だとするとここの監視はどうする?」

「もう良いだろう。我々もそこに向かう。恐らくそろそろそこで大きな戦いが起きるだろうからな」

「へいへいっと……しかし見るからに樹海だなぁ。こんな格好で大丈夫なのか?」

 

 自らの海パン姿を見て樹海でのトラブルを想像したウィン。通常は動きやすく腕と脚をしっかり守る服装で行動するのが樹海での鉄則だ。あらゆる虫や植物で被れたり爛れたりしないために。

 

「この海パンは特別製でな。我々の全身にナノスキンが張り付けられている。エントリーフォームの姿と同じ強度らしいぞ」

「そこまで便利にするくらいなら最初から服を着ろよ」

「断る。海パンは男の武器だからな」

「……ちょっと何言ってるかわからないっすね」

 

 相変わらずの海パン刑事のポリシーに呆れ果てたウィンは大人しく樹海を歩み始めた。そしてジャマーガーデンでは暴動が始まる。とうとう正面口でジャマト同士が戦い始め、その戦闘によって次々と爆発が起きる。

 

「おい、本当にあれを放っておいて良いのか?!」

「一般市民が居るなら我々も動くべきだが、あれは皆ジャマトたちの同士打ちだ。なに、そのうち治まる」

「本当かよ……」

 

 そしてその頃の道長と大智はジャマト数体を連れて件のショッピングモールへ向かっていた。

 

「そんな格好で良く歩けるな」

「こう見えても趣味がキャンプなんでね。森の中は得意なんだ」

「御立派な趣味だな」

「君こそ随分足腰が鍛えられているね。それも建築作業員としての賜物かい?」

「別に……」

「やれやれ、つれないねぇ~」

「……」

 

 いつもの饒舌ぶりを発揮するもあまり相手にしない道長。それもその筈、道長は両津に逢う事だけで頭が一杯だからだ。

 ショッピングモールに着くも、やはり見張りのジャマトが何体か居た。

 

「まぁ居るとは思っていたけどな」

「こういう建物は出口がいくつもあるのが鉄則だ。一番警備が弱い入り口を探そう」

「ああ……。両さん……頼むから大人しくしていてくれよ」

 

 だが道長と大智の思惑など両津にしてみたら考えて当然なわけで、彼らを監視していたジャマトが急ぎ両津の所に戻り報告をする。

 

「ジャ! エインファツストキョエファツルクキョスジキョトオクエイン▲、ピピゼラロービビー▲ラビオズラサラリキョビゼラスジケロピト(両津隊長の言っていた通りで、ジャマーガーデンから何名かやってきました)」

「うん。それじゃあ君はそのまま戻ってそいつらの監視を続けてくれ」

「ジャ!」

「さてと、両さーん! やっぱりジャマーガーデンから来てるってー!」

「おーう、わかったー!」

 

 赤い羽織を纏って天然パーマの小太りの男。そう寺井洋一だ。正確に言うと寺井洋一の記憶と人格を持つジャマト、噺家ジャマトが両津勘吉に呼びかける。

 両津はこの廃墟のショッピングモールに近くの川から引いた給水設備にろ過装置を増設しようと工事をしていた。その姿は脱落していた時に着ていたDGPロゴ入りジャケットに身を包み、髪はボサボサで髭も伸び放題だった。着ている服も裾や袖が破れたりほつれたりとでボロボロになっている。何故かトレードマークの木製サンダルは無傷であったが。

 顔の中心に描かれている太い眉毛にシワが寄って、ろ過装置を次々組み立てていく。

 

「よっしゃあ~! 出来たぞ――!」

「ジャッジャマー!!」

「ジャマジャマジャマ~♪」

 

 手伝いをしていたジャマト数体も一緒に喜んでいる。

 

「これで飲み水になるくらいの水になるから、お前らも美味い水が飲めるぞ~!」

「ジャッジャ~イ♪」

「▲モトキョエファツ。ゼラスジケトオズキョチャートエイズヴォツピロア? コキョスオズビラサエインスファキョ▲アファ?(でも隊長、やってきたライダーたちはどうします? あいつらかなり強いですよ)」

「仕方ねぇ……そろそろワシも出張るかぁ……」

 

 そうして両津は何名かのジャマトを引き連れ、恐らくライダーたちが辿り着くであろう場所まで移動して出向く事にした。

 

「ワシが訳もわからずこんな変な場所にやってきて、かれこれ2週間かぁ」




 筆者です。「双乱II」をお送りしました。

 やっぱり両さん。前回本当に3つしかセリフが無かったにもかかわらず感想が一気に来ましたわ。皆さんそんなに両さんが好きか? 筆者も好きです。
 道長のデレがかなりヤバい方向に向かっていますが仕様です。諦めてくださいw
 まぁそれを煽る大智くんだってかなり……おっと、誰か来たようだ。

 劇場版で出てくるギーツケミーのCVがVチューバーの白上フブキさんに決まっているそうですね。Vの人に抵抗ある方が拒否反応示しているらしいですが、そもそも祢音ちゃん役の星乃夢奈ちゃんだってYoutuberなんですけどね。それにVの人って元々が売れない声優さんの副業……おっとまた誰か来たようだ。

 さて、本日はここまで。
 明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。

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