仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリ~♪ 今度は纏さんのご実家に爆弾フルーツが配送されました! 果たしてどうなってしまうのでしょうか?」
「そんな事よりお姉ちゃん。大事な事があるでしょ?」
「お姉ちゃんじゃありませんよ。何でしょうかベロバ様?」
「UA! 50000Hit到達!!」
「あー、そうでしたそうでした!」

 とうとうこの作品もUA50000Hit到達である。

「2日前の話なんですけどね」
「言わないでよお姉ちゃん。筆者が書きっぱなしで反応できなかったの丸わかりだから……」

 本当に申し訳ない。

「ご感想もとうとう300件到達ですね」
「凄いよね、これ。仮面ライダーギーツタグでも、こち亀タグでもダントツなんだよ?」
「これもいつも読んで頂いている皆さまのお陰ですね。ありがとうございます!」
「最近の筆者、読者の感想から細かい話を作っているってんだって! ホラホラ、まだ書いてない読者もどんどん書いてみ? 意外なネタを拾って本文にしてくれるかもしれないよ?」
「ベロバ様、あまり筆者様に負担を与えるのは……」

 実際かなり助かっています。感想を頂けているので生きていけるものです。これからもよろしくお願いします。


双乱IX:そして彼が還ってくる

「見てんじゃねぇよ……食い辛いだろうが!」

「別に黙って見ているだけだろ? さっさと食べなよ」

「何だかなぁ……」

「ははは。まぁ綺麗なお嬢さんにただ見つめられながらと言うのもあんまりだからね。良かったら彼の弁当から好きなおかずを頂いたらどうかな?」

「マジで? じゃあ遠慮なく!」

 

 と言うと纏は道長からでは無く大智の弁当から昆布巻を摘んで食べる。

 

「あ――――?! ……何で僕のから?」

「え……だって残していたから嫌いなのかなって」

「後で食べようと取っておいたのに……」

「ご、ごめん。知らなくてさ」

 

 見事に撃沈する大智。見かねて道長は自分の弁当をズイっと大智に差し出す。

 

「……仕方ねぇな。代わりに俺の少しやるから元気出せよ」

「そう? じゃあ遠慮なく!」

「「あ――――?!」」

 

 そして纏は次に道長の弁当から唐揚げを摘まんで食べる。

 

「食いやがった……」

「僕の分の唐揚げが……食べたかったのに」

「ん――……やっぱりアイツの味付けだな。ここまでニンニクとショウガを入れるのはいかにもって感じ。でもニンニク少し強いねぇ、美味いけど」

「「いや、少しは気にしろよ!」」

 

 事の発端は少しだけ前。纏が2人の前に現れた所まで遡る。

 

★★★

 

「答えて! その弁当を作ったのは誰?」

「……別に誰だって良いだろ?」

「お嬢さん、どうしたんだい? 別に弁当くらい珍しくも無いだろ?」

「アンタらにしてみたらそうかも知れないね。でもアタシにとってはとても大切な事なんだ。だってその玉子焼きは間違いなく勘吉が焼いたものだから!」

「「!!」」

 

 道長と大智が両津から渡された弁当はそれぞれ箱が2つずつ。1つ目はそぼろが敷き詰められたそぼろ丼。実は2人それぞれ違っていて、道長の方は牛そぼろ。大智は鶏そぼろだ。しかもわざわざ海苔と組み合わせてバッファのライダークレストとナッジスパロウのライダークレストを模した模様にしてくれる手の込みよう。2つ目もかなり拘ってくれていて、道長の方は肉団子・唐揚げ・アスパラのベーコン巻と肉づくし。大智の方は昆布巻・煮詰めたガンモドキ・ジャガイモと竹輪の炒め物と、こちらは少しヘルシー志向となっている。そして2人共に玉子焼き・オレンジとリンゴとバナナのザク切りが入っていた。

 

「お前……両さんの何なんだ?」

「! 家族だよ……大切な」

「家族……って事は、もしかして両さんの奥さん?!」

「ああ……またこのパターンか」

「え? ……違うのか?」

 

 纏は頭を押さえて苦い顔をした。檸檬と共に私服で歩くと母親扱いされるし、両津と共に暮らすようになったら尚更酷くなった。”仲の良いご夫婦ですね”は何度言われたかわからない。

 更に道長は既に檸檬と会っていて、両津と仲良くしている所を見た為にその印象が強く残っている。道長の隣で大智は口を押さえて笑いを堪えていた。

 

「ククク……彼女は擬宝珠纏。両さんが暮らしている超神田寿司の娘さんだよ」

「! 詳しいね、アンタ……」

「そりゃあ仲良くしている人の家族や友人くらいは知っておかなきゃねぇ」

「へぇ……アンタ、勘吉と仲良いんだ」

「! ……まぁね」

「バカ……わざわざ言ってどうするんだよ」

「……すまない」

 

 完全に大智の失言だった。余程両津から受け取った弁当が美味くて調子に乗っていたのだろう。

 

「それで? そいつを作った勘吉は今どこに居るのさ?」

「聞いてどうするんだ?」

「そりゃ迎えに行くに決まってんだろ。もう2週間も帰ってきてないんだぞ!」

「! ……そりゃそうだよな。大切な家族なんだし」

「……聞くだけ無駄って気もするけどね」

「どういう意味だよ?!」

 

 大智の言葉に過剰反応した纏。眉間にシワを寄せてグイグイ詰め寄ってくる。だが道長が左手を出して間に割って入った。

 

「わかった教えてやる」

「おい……良いのか?」

「……仕方ないだろ。だが条件がある」

「何だよ?」

 

 道長も眉間にシワを寄せて纏を睨みつける。

 

 ―― この条件が飲めなきゃ絶対に言わない! ――

 

 そんな信念を感じる眼差しだ。

 

「この弁当を食べ終えてからだ。話はそれからにしろ!」

「右に同じく」

「アンタら、どんだけ勘吉の弁当が好きなんだよ……?」

 

★★★

 

 こうして道長と大智が弁当を食べ終えるまで待っていた纏。ようやく2人が食べ終えて水筒のお茶を飲み終えた頃に再度伺う。

 

「それで? 勘吉は今何処に居るの?」

「それはだな……」

「待った。本当に良いのかい? 彼女の恰好を見てまだ気付いていないとか言わないよね?」

「恰好……? あ、そうか!」

「全く……本当に気付いていなかったのか。どれだけニブいのかな、君は」

「うるせぇ! そうかその服……お前、仮面ライダーか」

「! どうしてそんな事を。いや、待って……アンタの恰好も」

「まさかそっちまで気付いていなかったとはね……これは予想外だ」

 

 そう、今の今まで道長も纏も気付いていなかった。それぞれがDGPのロゴ入りジャケットを着込んでいる事に。

 

「ライダー相手だと少々厄介かな。僕は先に行かせてもらうよ」

「おい、ちょっと待てよ!」

「話すと言ったのは君だからね。まぁライダー相手に本当に話すかは任せるが」

 

 大智はそそくさとその場を離れた。道長と纏は睨み続ける。

 

「弁当食ったら教えてくれるって言ったよね。嘘つき!」

「ライダー相手なら話は別だ!!」

 

 ジャマトバックルを手に取る道長。纏もアイアンファンバックルを手に取る。互いに無言となってそれぞれドライバーに差し込む。ドライバーから鳴る電子音声が2人の沈黙を破った。

 

『『 SET 』』

 

 道長は左手をズイっと突き出し、目を見開く。

 纏は右手を扇子に見立てゆっくりと下ろし、そしてまた上へと円を描く様に回す。この優美さには道長も一瞬だけ目を奪われた。

 

「「……変身!」」

『 JYAMATO 』

『 IRON FAN 』

 

 道長はジャマトフォームへ、纏はアイアンファンフォームへ変わる。

 

「……武器は扇子か。バックルの形と言い、まるで両さんみたいだな……」

 

 やはりジャマトフォームに変身する度に全身へ痛みが走るのは変らないらしく軽くよろめきながら呟く道長ことバッファ。

 

「アンタ、名前は?」

「吾妻道長……仮面ライダーバッファだ!」

「アタシは擬宝珠纏、仮面ライダーラヴィ!」

「ラヴィか……覚えておいてやる。だが今日限りだけどな!!」

 

 バッファは即座に無数のジャマトの蔓を地面から生やし、ラヴィに飛ばす。

 

「フン! たぁ! こいつ本当に人間?」

「うるせぇえええ!!」

 

 飛ばしてきた蔓はラヴィの素早い扇子捌きで全て叩き落とされる。だが追撃で更に無数の蔓を生やしラヴィに飛ばすバッファ。

 

「クソ! 思っていたよりすばしっこいな……」

「大丈夫? そのウネウネ出すのかなり疲れるんじゃない?」

「余計なお世話だ!!」

 

 今度は鞭のように蔓を振り回すバッファ。ラヴィは辛うじて避けていくも地面に叩きつけられてどんどん足場が悪くなっていく。

 一瞬の隙をついてラヴィの足に蔓が巻き付いた。そしてそのまま地面に叩きつけられる。背中を思いきり打ったラヴィは焦り出してきた。

 

「ぐはぁああああああ!! マズい、このままじゃ……」

「ヘヘヘヘヘ……どうしたどうしたぁ!」

 

 だがその時、バッファのスパイダーフォンが空気も読まずに鳴り出した。

 

「うるせぇ! 取り込み中だ!!」

「いいのかい? お目当ての人は見つかったよ?」

「何?」

 

 ラヴィに巻き付いていた蔓がズルリと解け、道長は変身解除した。纏も強制変身解除となっている。

 

「お前と遊んでいるヒマが無くなった。じゃあな。次に逢ったら今度こそぶっ潰す」

「待って! 勘吉は……勘吉は無事なの?」

「!」

 

 今にも泣きだしそうな纏の顔を見て胸にチクリと痛みが走る道長。

 

「無事だよ。相変わらず元気でやってる……」

「そっか……じゃあ伝えて。早く帰ってこいって……」

「さぁな。言いたきゃ自分で言うんだな……」

 

 そして道長はその場から走り出した。倒れている纏を景和が介抱するのはその少し後である。




 筆者です。「双乱IX」をお送りしました。

 テレビ本編準拠と思いきや、全然オリジナル展開でしたねw ミッチーと大智くんはしっかりと両さんの弁当を食べました。纏ちゃんが少しだけ勝手に食べましたけどw

 次回更新分こそはテレビ本編準拠となります。ただしその分としてギーツとタイクーンのバトルシーンは省いていこうかなと思います。ミッチーと纏ちゃんの激突は彼らがジャマトとバトっていた間の出来事と言う事で……

 前書きでツムリとベロバが言ってますが、とうとうこの作品もUA50000Hit到達です。そんな数字、一気に取っている作品も沢山あるのは承知していましたが。やれ呪術とか、やれ推しの子とか。最近はフリーレンかな? それらの輝かしい作品に比べたら拙作は本当に路地裏商売、コミケなら過疎の島中かと思いますが。それでもこうやって続けられるのは、これまた凄い事に既に300件も頂いているご感想やメッセージのお陰です。結構な数になりましたね。本当に現在ギーツタグでもこち亀タグでも1位なんですよ。いずれ別の作品に抜かれるかもしれませんがw
 改めてこれからもどうか宜しくお願い致します。

 では今夜はここまで。明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。 

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