仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリ~! 暴走する冴様からフィーバーバックルを取り上げて変身する纏様。果たして纏様は冴様のご家族を救えるのでしょうか?」
「まさか勘吉のバックルが来るなんてねぇ……つくづく縁が深いというか」
「まぁそれだけ両さんとの縁が強いって事だ。もう諦めろ」
「うるさい! 冷やかすな!!」

 ニヤニヤ笑う英寿が纏をからかう。顔を真っ赤にした纏は冷やかす英寿に怒鳴った。

「結構この作品って運要素も取り上げるよね」
「”運も実力のうち”って言うけどね。それにしては出来レースじみてるけどさ」

 景和と祢音が呑気に語り合う。実際にテレビ本編でもかなりの頻度で運に関してのセリフが多かった気がする。

「勘吉と違ってアタシはギャンブルはやらないからね! 絶対に!!」
「とか言っているヤツほどいざ始めるとガッツリのめり込むからな。気を付けろよ」
「やらないったら!」
「でも纏様……最近はウマ娘がお好きなようなのでくれぐれも競馬は気を付けてくださいね」
「! ツムリちゃん、何でそれを?」
「この間、纏様の後ろを通り過ぎた時にチラっと」
「あれは可愛いコが沢山出ているからつい始めただけで……」
「競馬は沼なので気を付けてくださいね……」

 何処か遠い目をし出したツムリ。何か嫌な思い出でもあるらしい。

「……姉さん、今年の有馬記念は買うの?」
「姉さんじゃありませんよ。買いません。買いませんったら……さて、今年の有力馬は……」
「「「「買う気マンマンじゃん!!」」」」
「買いませんったら」

 皆からのツッコミを他所に競馬情報サイトを次々チェックしているツムリであった。



双乱XIII:そして彼が還ってくる

 ほんの少し前のジャマーガーデンにて。

 両津はアルキメデルと共に配管系の資材を運び、両津がジャマーガーデン襲撃時に破壊した建物の修繕作業に勤しんでいた。そこで共に作業しているジャマトたちの話声が聞こえてくる。

 

「ケキョトビ。ロトカカデデキョポデルラビビピピステツポテウジキョガラチャオファ(聞いたか。またエグい作戦が実行されているんだとよ)」

「ケキョトケキョト。ポスデチャライズキョヴァツチャスジラサ。(聞いた聞いた。爆弾配送だってな)」

「ラサラでモファ、オズキョチャールクビヅデツームピピタダラポスデチャラグクデスジキョガラチャオファ。ビラビビカカガテオビビワススヴァツチャファラサコ(なんでもよ、ライダーの家族に時限爆弾を送っているんだとよ。考える事が物騒だよなぁ)」

「! おい、今の話は本当か?!」

「ト、トキョエファツ?(た、隊長?)」

 

 その話を聞いて顔面蒼白になった両津。ジャマトたちに詳細を聞く。そして両津は急ぎアルキメデルの所に向かった。

 

「場長は居るか!」

「おや両さん。どうかしたのかな?」

「どうしたもこうしたもあるか! ライダーの家族に時限爆弾を仕掛けるって……物騒な事してるんじゃねぇ!!」

「なんだ、今知ったのか」

 

 眼鏡を直し淡々と話を聞くアルキメデル。対して両津は怒り心頭。両津こそ今すぐ爆発しそうだ。

 

「急ぎワシをその爆弾の所に行かせろ!」

「行ってどうすると。わかっているのかね? もし爆発を防ぐというならそれは私たちのやっている事に異を唱えたと言うことになるんだよ?」

「それでも……それでもだ!!」

 

 眉間にシワを寄せて苦悶する両津。アルキメデルはその顔を見て複雑な表情となる。そしてため息を吐く様に了承した。

 

「まぁ良いだろう。だが条件がある」

「条件?」

「道長くんが運営のライダーと交戦中だ。今のままだと恐らく助からん。救ってくれるかい?」

「わ、わかった……じゃあ先ずはそっちを片付けてきたら良いんだな!」

「ああ、任せたよ」

 

 アルキメデルが指をパチンと鳴らすと両津の姿が一瞬で消える。両津が居なくなった直後にアルキメデルは呟いた。

 

「思っていたより早かったな……そうか、こういう事になっていたのか。ではそろそろアソコに向かってもらうとするか」

 

 腕を組み、左手をアゴに据えて考えを纏めるアルキメデル。さながらその手つきは五十鈴大智が普段行うものと酷似していた。

 

「ああ……もう少し一緒の時間をゆっくり過ごしていたかったけれど、どうやらこれまでなのかな。ありがとう両さん。僕はとても幸せだったよ」

 

 瞳に涙を溜めてアルキメデルは呟いた。

 

 その頃、バッファこと道長はニラムが変身したゲイザーに翻弄されていた。まるで赤子と大人くらいある戦力差に歯が立たない。

 

「ゾンビバックルを返却してもらおうか」

「これは俺のバックルだ……誰にも渡さない!」

 

 バッファが拳を振るうも軽く避けるゲイザー。その時、水たまりに倒されて泥まみれとなっていた身体で拳を振るったためにゲイザーのヘルメットに泥がかかる。

その泥を高級そうなハンカチで拭きながら、アーマーから射出した球体武装「ドミニオンレイ」で執拗にバッファへ攻撃する。

 

「ならばこの世界から退場しろ」

「ぐっ! ぬぅうう! ぐおおお!!」

 

 ドミニオンレイは攻防共に兼ね備えた武装で、隙を突いたバッファが突進するも今度は金色のスクリーン型ホログラムバリアを展開してゲイザーへの攻撃が触れないように弾く。

 

「畜生……これなら!」

『 JYA!JYA!JYA!STRIKE!! 』

 

 ジャマトバックルのスイッチを押してメタモルアイビーのエネルギーを開放するバッファ。だがこれは変身者である道長自身の体力を奪う諸刃の刃だ。右腕に無数の蔦が巻き付きその形状は正しくドリル。ドリルの突貫がゲイザーのバリアへ攻撃するも、それすらもドミニオンレイのバリアは弾いた。

 

「ではこれで終了です」

『 DELETE 』

 

 プロビデンスカードを読み込ませ、水色の幾何学模様の軌跡を残してドミニオンレイと共にバッファの上空に浮かび上がるゲイザー。眩いばかりの光を纏った金色のドミニオンレイを射出した。

 

「ち……畜生ぉおおおおおおおおおおお!」

『 SET 』

 

 爆炎が起きた。ゲイザーの攻撃で火柱が上がったのだ。だがその中心に居たバッファは倒れてこそいるがまだその場に在った。

 

「死してなお生きたか……」

「かかって……来いよ!」

 

 最早虫の息。だがそれでも戦意を飛ばすバッファを見てゲイザーことニラムは嬌声を上げた。

 

「クハハハハ! どうやら君を見くびっていたようだ。一度ならず二度までも。死を乗り越えるとは。最早偶然のフィクションにあらず!」

 

 その時である。両津勘吉が物凄い勢いで走ってやってきた。

 

「道長ぁああああああああああああああああ!!」

「り、両さん……?!」

「ほう? 迷子の亀さんがやってきたか」

 

 倒れているバッファを抱きかかえる両津。

 

「こんなになっちまってよ……」

「ダメだ両さん……逃げろ」

「ゾンビバックルがあれば回復能力が高まるんだっけな。じゃあこっちを借りるぞ」

 

 両津はそう言うとバッファの左スロットに差し込まれているジャマトバックルを引き抜いた。

 

「? 止せ! そっちのバックルは……」

 

 強制変身解除となる道長。ゆっくりと道長を横にした両津は立ち上がり変身ポーズを取り始める。

 

「良くもやってくれやがったな……」

「私に挑みますか。貴方の身は皆さまが心配されていましてね。大人しくして頂ければ有難いのですが……」

「うるせぇ! 道長を無事に取り戻す為にテメェをぶちのめす!!」

『 SET 』

 

 ためらいも無くジャマトバックルを右スロットに差し込む両津。既に左スロットにはビッグウィンドファンバックルが差し込まれていた。

 両津はキレの良い動きで右腕を左肩斜めに伸ばし左腕は拳を握り腰で構える。伸ばした右腕をゆっくり回し右肩の斜め先へ。そしてその右腕を目標にするように左拳を手刀にし一気に伸ばす。その際右腕は先ほどの左腕のように拳を握り脇に構える。

 両津が変身ポーズの一挙手一投足を見る度に涙目となる道長。苦悶の声を上げながら何とか両津を止めようと懇願する。

 

「や、止めてくれ! 両さんまで俺みたいになってしまう!! アンタまで俺みたいなバケモノになる事は無いんだ……下手したら死んでしまうんだぞ!!」

「……お前がこんなバックルまで使う覚悟ってのをワシも知りたくなってよ。安心しろ道長。ワシは早々くたばらねぇよ」

「! 両さん……両さぁあああああああああああん!!」

「……変身!」

 

 ”浸食” やはりこの言葉が相応し。ジャマトバックルを使用した事により自分の中に明らかな異物が入り込んだ事を両津は実感した。無数のミミズやヒルのようなものが自身の体内をデタラメにかき乱し膨大な力を得る代わりに筆舌し難い苦痛を与えて来る。

 

「ぎょへええええええええええええ?!」

「り、両さん!!」

「ハハハハハハ! これだからライダーと言うものは……そんな得体のしれないバックルを使うなんてみっともないったらありゃしない!」

「う……うるせぇ! お高く止まってんじゃねぇや!!」

 

 苦痛に耐える両津。その時不思議な事が起きた。ジャマトフォームのプロテクターの形状が変化してきたのである。蔓がサスペンダーのように身体へ勢いよく引き寄せられて装着される。ここまではバッファのジャマトフォームと同じだ。だが更にその蔓が武骨な鎖へと変化していた。そしてヘルメットの形状も変化した。元々ハーフヘルメットのデザインで鼻から下の顔の半分がむき出しとなっているが、その周囲に牙を連想させる突起物が現れる。これは正しく妖怪悪鬼の類にも思える物へと変化した。

 

「畜生……ジャマトバックルってのを使うとこんなにキツいのかよ」

『JYAMATO BIG WIND FAN READY……FIGHT! 』

 

 左手に蔓が巻き付いた大ハリセンを持ったタートルズ。ジャマトバックルからの激痛を強引にねじ伏せ、ビッグウィンドファンジャマトフォームへと変身した。

 

「なかなか面白い事になりましたね……」

「じゃあ遊んでみるかい、デザグラのPさんよう!」

「黙りなさい!!」

 

 ゲイザーはドミニオンレイを飛ばしてレーザーを射出する。




 筆者です。「双乱XIII」をお送りしました。

 過去最大級の遅筆。更新1時間前です。色々あって筆の進みが悪くなりました。そのうち更新休み取らなきゃマズいかもしれませんね。まだ休みませんけど。

 前書きはついぞ思いついたものです。有馬記念、皆さまは買いますか? 筆者はDAIGOさんの予想分で買おうかと考えています。あの人当てるんですよ。凄いの。

 さて本文ですが、とうとう両さんがジャマトバックルを使いました。ジャマーガーデンズ参入でこの展開を予想していた人も多いかと思われます。どの辺で使うかは考えたものですが、せっかくのミッチーのピンチでしたのでこれを機会にと持たせました。どんな活躍をするのか是非次回更新分をお楽しみください。これ上げたら直ぐ書き始めるんですけどねw

 近況ですが、囚人Pがプロデュースしている「TRILLIONSTAGE」、こちらの2期生「人類滅亡部」の3人をフォローしました。アビスソングシンドロームことアビスちゃんはフォローしていましたけどね。詳しくは張り付けていますサイトからご確認ください。
https://trillionstage.jp/#/presentation#about

 Vtuberの本格応援って実は初めてなんですよね。もちろんこれだけ盛り上がっているコンテンツですし、実は筆者にも過去に胡散臭いPからスカウトみたいな事は受けた事がありますので(支度金として自腹で50万円用意しろと言われたので蹴りましたが……)。
 人類滅亡部は1期生に比べて超越者の要素が強く興味が俄然沸いたので一旦は昨日のデビューを機に箱推ししてみようと思った次第です。最推しは以前からフォローしていたアビスちゃんですね。歌唱力と素のギャップが凄くてw

 毎回神回の王様戦隊キングオージャー最新話が今回も良かったです。カグラギ過去編です。前大殿のイロキに雛形あきこさんが。劇場版からの再登場ですね。劇場版で語り切れなかった真実が明らかになりました。グローディ役の天野さんとの夫婦共演ですよ。マジで面白いのでキングオージャーも是非に。

 そして筆者の時間をゴリゴリ奪う模型活動……昨日も新作のアチェルビーTypeBを買いました。既に発売されているTypeAと比べると色合いやスタイルのお陰で少しだけお姉さん仕様です。

 では明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。

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