仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリ! メロン爆弾ジャマトを追う英寿様と纏様。いよいよ決着がつくのでしょうか? そして道長様と両津様はニラムと激突。両津様はジャマトバックルを使い新たな変身フォームに。こちらも目が離せません!!」
「両さんもとうとうジャマトバックルを使いだしたか」
「おう。面白いよなコレ。ウネウネの触手を出し放題だぜ! ゴミを捨てる時とか便利だし。超神田寿司で仕事している時とか同時に色々出来そうだな~」
「よくもまぁそんな余裕で……」

 両津の態度に半ば呆れる英寿。両津は伸ばしたそれぞれの触手状の蔓でバットを振ったりラケットを振ったりしている。

「やめなよ! そんな気持ち悪い触手なんか使ったらお客さんが驚くだろ?」
「何だよ。せっかく便利になったのによぉ。店の仕事が忙しいから猫の手も借りたいってのは纏も一緒だろ?」
「まあそれはわかるけどさ。でもイメージがなぁ……」

 以前に道長に襲われた経験があるだけにあまり良い印象が無い纏。だがそこへ夏春都が現れた。

「なかなか面白いもんを仕込んだじゃないか、勘吉」
「バァちゃん!!」
「お、夏春都は乗り気だな」
「良いのかパルちゃん、こんなもので寿司とか握らせて……」
「そうねぇ……手始めにコイツが美味いのかどうか確認しようじゃないか。纏、アタシの柳刃包丁を持ってきな!」
「え……うん」

 そう言うと纏は夏春都愛用の包丁を持ってくる。

「さて勘吉、覚悟は良いかい?」
「ま、待てよ。冗談だよな? これそれぞれ痛点とかあるんだぞ?」
「触手の握りってのはどんな味がするんだろうね?」
「食う気なのかよ?!」

 流石にジャマトの触手の握りは勘弁したいものだ。


双乱XIV:そして彼が還ってくる

 丁度その頃のギーツとラヴィはメロンを持ったジャマトを追いかけてブーストライカーで爆走していた。

 

「お。ようやく辿り着いたか」

「アイツもアイツで結構な駆け足で逃げているね」

 

 爆弾メロンを持ったビショップジャマトは予想よりも早い逃げ足でひたすら走っていた。ちょっとした原付バイクのスピードくらいは出ている。

 

「さてと、まだ距離はあるか」

「ねぇ英寿、ドリフトって出来る?」

「そりゃ出来なくは無いが……どうした急に?」

「うん。ドリフトの勢いでアタシが飛び込んだら、その勢いでアイツを倒せるかなって」

「! クククク……ハハハハ! ハーハッハッハッハ!!」

「! どしたの急に笑い出して?」

 

 奇妙にもそれは以前に英寿が両津と一緒に戦艦ジャマトのあるテレビ朝日前に突撃した時と同じ方法であった。ただあの時は両津には何も知らせず、英寿の独断で行っていた事ではあったが。

(https://syosetu.org/novel/320823/43.html)

 

「いや……やっぱりアイツと家族なんだと思ったら急におかしくなってな」

「何だよそれ……じゃあ出来るんだね?」

「ああ。タイミングが少し難しいから気を付けろよ」

「わかった。アタシも準備する」

 

 そう言うと纏は後部シートの上に立ち上がり、アイアンファンバックルの横についているレバーを動かした。

 

『 HURRICANE CHARGE 』

『 TYPOON CHARGE 』

「よし、プラスくんの言っていた通りだ。これならいける」

 

 アイアンファンバックルの機能ハリケーンチャージ。ビッグウィンドファンバックルのタイフーンチャージと機構も機能も同じ。だが後期型のアイアンファンバックルにはビッグウィンドファンバックルとのデュアル時の為の連携機能が付いていた。

 

『 DOUBLE CYCLONE CHARGE!! 』

 

 紅と緑のエネルギー波がそれぞれ渦を描く。そして丁度良いタイミングでギーツがラヴィに合図を出した。

 

「行くぞ! アイツをぶっ飛ばしてこい!!」

「ああ! 行くぞぉおおおおおお!」

 

 ドリフトを行ったギーツ。そしてラヴィは射出される。

 

「うららぁあああああああああああああああ!!」

『 DOUBLE CYCLONE STRIKE!!』

「ジャバジャバジャバジャバザハットォオオオオオオオオオオオ!!」

 

 紅のオーラを纏った鉄扇と緑のオーラを纏った大ハリセンを振るってヴィショップジャマトに止めを刺した。爆炎の後、その場には青と黄色のコードが残る。

 

「青と黄色か。良し、急ごう!!」

「うん!!」

 

  ☆

 

 大ハリセンで次々とレーザーを防ぐタートルズ。ゲイザーもマスクの下で渋い顔をした。

 

「やるじゃないですか」

「ヘッ……こちとら高い代償支払ってこんな力を手に入れたんだ……」

 

 タートルズはそう言いながらジャマトバックルのスイッチを押して、大ハリセンをおおきく振りかぶった。

 

「駄賃でも貰わなけりゃ割りに合わないってなぁああああ!!」

『 JYA!JYA!JYA!STRIKE! 』

 

 振り回した大ハリセンの遠心力に乗って、無数の触手が杭の様に飛んでいく。ドミニオンレイのスクリーンバリアを展開してゲイザーはこれを防ぐが、ガラスが割れる様にバリアーが破られる。

 

「なんですって?!」

「でぇりゃああああああああ!!」

 

 突進してきたタートルズ。上段から大ハリセンが一気にゲイザーの脳天に振り下ろされる。スパーンと乾いた音が響き脳天に当たる。軽く脳震盪を起こしたニラムが周囲を見渡すとタートルズの姿が消える。

 

「ヤ、ヤツは一体?」

「ここだぁああああ!!」

「何だと?!」

 

 一瞬の隙を突いてしゃがみ込んだタートルズは今度は下から大ハリセンを振り上げる。

 

「ぐはっ……!」

「おりゃああああああああ!!」

 

 そのまま上段中段下段とランダムに攻めていくタートルズ。この猛攻にゲイザーもただ翻弄されていくばかりだ。だが耐えきったゲイザーはドミニオンレイを再び操作してタートルズの背中にレーザーを放つ。

 

「あ痛っ!」

「あまり調子に乗るな!!」

 

 形勢逆転。今度はゲイザーが猛攻を仕掛ける。

 

「痛っ! うぉっ! だばっ! まいっ! ろぉど!!」

「ほらほら……どうしました?」

 

 ジリジリと攻めるゲイザー。細かく素早い攻撃が次々飛んでくるため防ぎきれないタートルズはとうとう倒れてしまった。心配した道長が叫ぶ。

 

「両さん!」

「ふん……だがなかなかの物でしたよ。さて、コイツは油断できないので完全に無力化してから連行するとしましょうか」

「畜生! 両さんに、両さんに近付くな!!」

「五月蠅いですね……後で始末してあげますから大人しくしなさい」

 

 倒れたタートルズの所まで歩いてきたゲイザー。タートルズの腹を右足で踏みつけようとしたその時である。

 

「そうやって余裕かまして踏みつけに来ると思っていたぜ……」

「何?」

『 TYPOON STRIKE! 』

 

 ゲイザーに翻弄されながらもタイフーンチャージをしていたタートルズ。ジャマトバックルから常に出ている黒い障気のお陰でタイフーンチャージ時に出てくる緑色のオーラが誤魔化せたようだ。完全に油断したゲイザーは腹に大ハリセンを喰らった。

 

「ぐはぁああああああああああああ!!」

「いよっと……さて、まだやるかい? デザグラのPさん!」

 

 強制変身解除となったニラム。ゆっくり起き上がるもその顔は笑顔に満ちている。

 

「フハハハハハハ! 素晴らしい。なんて素晴らしいんだ! あれだけ攻撃してもまだ命を繋ぐバッファ、そしてジャマトバックルの狂気を凌駕するタートルズ……君たちは正しくフィクションを越えたフィクション! そうそれこそがノンフィクション! すなわちリアリティ!!」

 

 芝居がかった言葉回しでまくしたてるニラム。聞いている両津は半ば呆れていた。

 

「だから! やるのかやらねぇのか? あ”?」

「フン……今日はこのくらいにしといてやろう」

「ボロボロの身体で何言ってやがる……」

 

 ニラムはそのままフラフラと歩き、何処かに消えていった。

 タートルズは道長の所に戻って肩を貸す。

 

「立てるか?」

「あ、ああ。ありがとう、両さん」

「良し、大丈夫そうだな……おい大智! 出てこいよ!!」

 

 両津がそう叫ぶと岩陰に隠れていた大智が姿を現した。

 

「良くわかったねぇ、僕が居るなんて」

「あったりめぇだ! じゃなきゃアルキメデルに誰が状況を伝えていたんだよ?」

「なるほど、流石両さん。そこまで把握していたか」

「褒めたって何も出ねぇぞ。とりあえずお前は道長とジャマーガーデンに戻れ」

「両さんは?」

「ワシはまだやる事がある」

 

 タートルズのマスクの下で眉間にシワを寄せ真剣な表情をする両津。それを見た大智は首を縦に振るしかなかった。

 

「わかった……くれぐれも気を付けて」

「両さんも……戻ってくるよな?」

 

 弱々しく尋ねる道長。その問いに両津はこう返した。

 

「なあ、弁当は美味かったか?」

 

 その返しに道長と大智はキョトンとした。だが素直な感想を両津に告げる。

 

「あ、ああ……美味かった」

「美味しかったよ、両さん」

 

 その返しにニカっと笑って返事をする両津。

 

「じゃあまた何か作ってやらねぇとな。先に戻って待っていろ」

「ああ」

「楽しみにしているよ」

 

 大智は道長に肩を貸した。2人を見送った後、少し離れた場所をギーツとラヴィがブーストライカーで走って行った。

 

「あれはブーストバックルで出てくるバイク……そうかアイツを追いかければ!!」

 

 そう考えた両津は変身した姿のままでブーストライカーを追いかけて走り出した。




 筆者です。「双乱XIV」をお送りしました。

 前書きはいつものお遊びです。なんとなーくあの触手、食えるのかなと。

 さて本文ですが、ゲイザー相手に勝っちゃいましたよ。ニラムが油断したってのもありますが、両さんがジャマトバックルを使ったら優位性が増すと表現したかったんですよね。お陰でニラムがボロボロになりましたがw さて双乱もそろそろ終わりが見えてきましたね。次回で終わるかそれとももう1話分引っ張るのか。

 さて今回までで129話分書いて来た筆者ですが、この作品を是非読んで欲しいけど、何となく複雑な気分になる人たちが何人か居ます。
 先ずは母と妹。まさか筆者がこんな趣味を持っているなんて想像もつかないと思います。言ってもないですからね。18禁の小説も上げているので何となく言い辛いものがあります。言うとしたら何かしらの運命が働いて商業デビューでも出来たらですかねぇ?
 そして高校時代の担任の先生でしたN先生。現国の教師でした。この方はまだそこまでネットでのニュースソースが発達していない頃、新聞三紙を毎日取ってそれぞれの紙面での同一ニュースの報道の傾向を確認していた方です。今はネットもここまで普及していますのでどのように世情を調べているのか気になりますね。まさか教え子がこんなバカな二次創作を展開しているなんて想像もしていないと思いますw
 最後に小中と友人だったI君。こち亀は彼のお陰で読み始めたマンガだったんですよ。当時のジャンプで別作品を好んでいた筆者に薦めてくれました。ただ、当人のクセで両さんの事、そしてこち亀のタイトルそのものを常に「両津」と呼び捨てにしていた気がします。彼もまさか当時の友人が遥か未来でギーツとのクロスオーバーで二次創作書いてるなんて想像もしていない事でしょう。N先生とI君にはいつか一読だけでもして欲しいものです。もちろん感想も伺ってみたい! どんな感想でも受け止めます。反論もしますけどねw

 では今日はこの辺で。明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。

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