仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリ!! いよいよ最終戦です。そしてこの本文が書きあがったのが当日17時過ぎのギリギリ更新です!!」
「とうとうこんな日が来たか」
「ええ。筆者様は今、時計を気にしながらこの前書きを書いています……」

 両津がボヤき、ツムリが告げる。事実である。

「なんか30MSのウェブコンペに出そうとオリジナルのシスターを作っていてギリギリになってるんだろ?」
「ええ。何かまた二次創作のアイデアも浮かんで来たらしく……」
「ワシらを見捨ててそっちの執筆とか始めたりしねぇよな?」
「有り得なくは無いので常に注意は必要になりますね」

 筆者のもう一つの心の栄養である模型活動、略して模活。悪戦苦闘ながらも歩を進めている。

「んで、恐らくはXに上げてまたセンシティブ判定に引っかかると」
「最近厳しいですものねぇ」
「美少女フィギュアに使う塗料をモリモリ買っていて全然使って無かったからな。ここぞとばかりに使い始めてサルのように止まらなくなったよーだ」
「まぁ、そういう事もあり得ます」
「ちゃんとワシらの活躍を最後まで書ききれよ、筆者ぁああああああ!!」

 きっと大丈夫です。たぶん……


漂禁編
漂禁S~I:誰の為に。そして何の為に。


 DGPのロゴマークが映し出される。その直後暗転してインタヴューが流れる。インタビューを受けているのは仮面ライダータイクーン・桜井景和(22)だ。

 

 ―― デザスターは 我那覇冴さんではありませんでした ――

 

「満場一致で冴さんに投票したのに……デザスターじゃなかったなんて。つまり、残った英寿か祢音ちゃん、或いは纏ちゃんがデザスター、デザスター……」

 

 ―― 今の意気込みは? ――

 

「正直まだ戸惑っています。やっぱり、人を疑ったり蹴落としたりするのは、苦手で……」

 

 祢音の自室。猫のぬいぐるみの上に新たなデザスターカードが置かれていた。それを手に取り捲ると次の指示が書かれていた。

 

 ―― デザスターミッション 次のゲームでプレイヤーを妨害しろ。手段は問わない。もしデザスターが君だと見抜かれたら、ペナルティとして、君の理想の世界は永遠に叶うことはない。 ――

 

「そんな……」

 

 神妙な顔つきになる祢音。

 

「ここまで来たんだもん……やるしか……ない」

 

 皆がデザイア神殿に集う。チラミが身体をくねらせて説明を始めた。

 

「デザスター編もついに大詰め。改めて今の状況をおさらいするわよ……」

 

 両手を広げ芝居がかった態度は相変わらずだ。英寿が睨みつけている。

 

「最終戦をクリアーした段階で、オーディエンスの支持率が一番高いプレイヤーがデ! ザ! 神~となり、理想の世界を叶えられる。で~……現在の支持率が~……どどーん!!」

 

 空中投影されたモニターにライダーたちの支持率が円グラフによって表されている。

 円グラフの内訳は、ギーツが26%。タイクーンとナーゴ、そしてラヴィがタイで20%ずつ。そしてここに来てバッファとタートルズが追加されてそれぞれ7%となっていた。

 これを見て祢音が疑問を口にする。

 

「え? 両さんと道長まで?」

「道長さんと両さんはエントリーされていない筈じゃ……」

 

 続けて疑問を口にした景和。チラミが指先をペロリと舐めてその指を景和の肩に置く。

 

「バッファちゃんには極上の公認サポーターが付いたんですって。あの短足亀ちゃんには元々付いているサポーターからのゴリ推しよ」

 

 チラミはサングラスの可動式レンズをパカパカ開いてテンションを上げていた。

 

「面白くなってきたじゃな~い♪」

 

 その様子をVIPルームで眺めている二人組が居た。ベロバと道長である。ベロバはゼリービーンズを食べながら画面の様子に笑みを浮かべていた。

 

「フフフ……ほーんと、面白くなってきたじゃなーい♪」

「くだらない……デザイアグランプリが見世物になっているとはな」

 

 苦々しく吐き捨てる道長。振り返ってベロバに居直る。

 

「で? わざわざ公認サポーターになってどういうつもりだ? 見てるだけか?」

「そのうち……わかるわよ」

 

 デザイア神殿ではまだチラミの鬱陶しい説明が続いていた。

 

「デザ神になるにはもう一つ条件がある。この中に居るデザスターがバレずに勝ち残ったら、デザ神の座を横取り出来る。つまり、次のゲームの投票でデザスターを見破らなければ支持率に関係なく……デザスターの、勝ちんこー!! どげし!!」

 

 チラミの言葉に合わせて映画撮影で使われるカチンコの音が鳴った。どういう演出かはわからないがライダーたちはその鬱陶しさにつくづく嫌気が差して呆れ顔になっていた。そしてとうとう纏はキレてチラミの尻を蹴り飛ばした。

 

「何するのよ擬宝珠纏――?! せっかくのアタシの見せ場なんだから邪魔するんじゃないわよ――!!」

「見せ場か何だか知らないが、さっさと説明をしろ! 一々無駄な動きと言葉が多いんだよアンタは!!」

「何ですってぇ? アンタ、ゲームマスターに盾突く気? 即退場にしても良いって事、忘れたの?!」

「本来ゲームマスターはゲームの進行を管理する立場だろ? プレイヤーより目立ってんじゃねぇよ。退場? やってみろよ。その代わり、それで今見ているオーディエンスたちが納得できるってのならな!」

 

 その声にデザイア神殿の周りを囲っている視聴者たちが操作しているドローンカメラからどっと笑いの声が上がった。賞賛の声もちらほら聞こえてくる。

 纏の自論も最もで、以前に両津が主宰したTRPGにイヤイヤながら参加した時に感じたものである。ゲームマスターの両津はいつもの態度とは打って変わってそれはそれは進行役としては非常に大人しく、かつNPCのプレイ時はいつも以上にはっちゃけてゲームを盛り上げていた。シナリオの内容はエゲつないくらいに外道だったが。故に進行役とNPCの立場を勘違いしているかのようなチラミにはとことん呆れていたのである。

 チラミは起き上がって蹴られた尻を摩りながら怒鳴る。

 

「良くお聞き!! ここが正念場よ!! デザスターも……そうじゃない人も、ね!! ヘンっだ!!」

 

 ライダーたちは互いを見つめ無言で睨み合う。そうここからは真剣勝負。夢を叶えるには自分以外の誰かを犠牲にするしかないのだ。

 

「次にジャマトが襲来してきた時が! 運命の……勝負よ!!」

 

 両手で翼を開く様なポーズを決めて言い切ったチラミ。だがここまで芝居掛かって見栄を切った事が後々に尾を引く事となる。

 

 3日後。チラミは力尽きてサロンの床で寝転がっていた。ライダーたちはヒマを持て余してトランプ遊びに興じている。流石に心配になった英寿が一緒に遊んでいるツムリに訊ねた。

 

「なぁ、ゲームマスターは大丈夫なのか?」

「もう3日もジャマトが現れないので……腐ってしまいました!」

 

 ツムリが明るく爽やかに言い切った。その言い切りぶりに纏も景和も引き気味になる。

 

「腐ったって……」

「言いきっちゃうんだ……」

「ジャマトが来ないとゲームが始められない……か」

 

 祢音がボソリと呟く。その言葉にライダーたちはため息をつく。

 

「このままじゃデザ神が決まらないものな」

「世界が平和なのは良い事じゃん!!」

「いやー全く! 天下泰平ってね♪ 良きかな良きかな~」

 

 英寿の言葉に続けて景和と纏が明るく言い切る。

 

「良くない……ジャマトを……もっとジャマトを~~~~~~!!」

 

 まるでアルキメデルのような言い方をするチラミ。天を仰いでジャマト襲来を懇願した。

 

 その頃ジャマーガーデンでは沢山のジャマトが集って規律良く動いていた。

 

『腕を上に上げて大きく背伸びの運動~』

「「「「ジャ! ジャ! ジャ!」」」」

 

 朝のラジオ体操を行っている。皆の前で模範をしているのはアルキメデルと大智、道長とベロバ、そして両津だ。皆、同じデザインのジャージを着込んでいる。駆り出されたベロバは嫌そうな顔をしてボヤいていた。

 

「なんでアタシまで……」

「たまに動いたらどうだ? 最近は両さんのメシが美味くて太ってきたとボヤいていたろ?」

「別に太ってねーし!! まだスタイル維持出来てるし!」

「じゃあラジオ体操くらいワケが無いだろ」

「う……」

 

 道長は建築現場の朝礼でいつもやっているので軽々とこなした。心なしかこの中で一番動きのキレが良い。

 

「しっかし良いのか? デザグラからとっととジャマトを出せってせっつかれているんだろ?」

「良いの良いの。両さんは気にしなくて。もうじき向こうがボロを出すからねぇ」

「ボロ?」

 

 両津の問いにアルキメデルは楽し気に答えた。そしてそれに大智が続けた。

 

「ジャマトが現れない。でもデザグラは進行しなくちゃならない」

「では正解は?」

 

 まるで大智の様な言い方をするアルキメデル。そして近くにあった固定電話がリンリンと鳴り始めた。

 

「「来た!」」

 

 アルキデルと大智は同時に反応する。物凄く嬉しそうだ。アルキメデルは急ぎ電話に出た。電話はチラミからだ。

 

「ちょっと――! いつになったら次のジャマトを寄越してくるの?!」

 

 思いきり舌を出して相手を馬鹿にするアルキメデル。そしてそれに呼応するかのように舌を伸ばす大智。

 

「そんなの知らないね」

「オーディエンスを退屈させたら、ゲームマスターとしての私の評価に関わるでしょうが!!」

「ハハハハ……そりゃあ大変だ。だったら自分で何とかしたらどうかな?」

 

 そう言って受話器を切るアルキメデル。

 

「いやぁ、言った通りになったな」

「フン……まさかアンタが僕と同じ考えに至っていたとは意外だったよ」

「フフフ……恐らくお前が提案しそうだったから予測したまでさ。流石五十鈴大智……」

「褒めるなよ。さて僕たちも準備を進めていくか」

「その前に。後で私の部屋に来てくれ。伝えたい事がある」

「? 別に構わないが」

 

 そしてアルキメデルはラジオ体操を続ける両津を見つめた。

 

「もうすぐか……」




 筆者です。「漂禁S~I」をお送りしました。

 いよいよこの後書きを書くのに残されている時間も12分。なかなかの外道更新となりました。
 いよいよ新たなステージ。焦るチラミ。対してラジオ体操しているジャマーガーデンズ。この温度差よw

 前書きの30MSに関しては機会があればご覧になってほしいですね。あと数体作り上げたら二次創作を書こうかと思っています。

 では今回はここまで。明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。

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