仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリー!! 鬼ごっこ前半戦を終えたライダーたち。そしてデザスターである事を隠しながら妨害工作を行う祢音様は景和様に英寿様がデザスターだと嘘をついて疑心暗鬼に陥らせようとします。そして祢音様が1人になった時に現れた美青年から自身の行いについて説かれ、悩み始めました。果たしてどうなってしまうのでしょうか?」
「おー、ちゃんと前回のあらすじっぽく言ってんじゃねえか!」
「……肝心の両津様の事を言ってもあらすじっぽくなりませんからね」

 めっぽう自由に描かれているこの作品でも際立って自由過ぎるこの前書き部分。果たして前回のあらすじなんて今まで数えるくらいしか書いてなかったかも知れない。

「恐らく筆者がUAを意識し出したな……」
「ええ。全くもって……」
「掛け合いなんて止めちまえば良いのによ。そしたら結構本文を書く時間が稼げるぜ?」
「それはそうだと思いますが、何でもこれはこれでネタ出しを容易に書く為のクセ付けとかで」
「うーん……まぁこうやって好き勝手書いていけば確かにいざと言う時に筆は進められるだろうからな」

 既に138話、毎日更新で4か月以上。ここまで書いていくと流石に本文の向上みたいなものが出てきたら有難いものである。

「お気に入りも175人だものな。まぁそいつらが果たして毎日チェックしてくれているかはわからねぇが。けど日毎の目次UAは平均300だ。末端の作品にしてみりゃなかなかのモンだと思うぜ」
「神作家の一番古い作品で2~3年前ですね。この作品がそこまで続くかはわかりませんが、出来ればハーメルンで頭角を現すくらいにはなって頂きたいものです」
「なぁに任せろ! いざとなったら流行りの作品とワシらこち亀がクロスオーバーすりゃ良いだろ!」
「! 筆者様、こちらをエタらせないでくださいね!!」

 実際、エンディングまである程度決めているので、人気の為にこの作品を放棄して別の作品を書きたいかと言えばたぶんウソになる。確かに別の作品も書いてみたいがそれには先ずこのギーツVSこち亀と言う作品を第一優先で仕上げてからだと考えている。


漂禁VI:誰の為に。そして何の為に。

 地下を目指していた両津だが、あまりにゴールが見えなくなり一旦引き上げるべき悩みだしていた。

 

「一度上に戻るかぁ? つっても500万は惜しいしなぁ……」

 

 両津はブツクサ言いながら変身解除して、鉄扉の中に入っていく。

 

「うわぁああああああ?! まだ居たぁああああああ!!」

 

 中にはまだ数体のアンドロイドたちが居た。だが全て動かない。恐らく機能停止しているものだろう。

 

「脅かすなよ……って事は制御システムみてぇなものがこの辺に……お、これかな?」

 

 奥に進むと旧式のタイピングキーボードが機械に繋がっている。小ぶりの4:3比率のモニターも接続されていて、こちらは通電がされているのかモニターには何かしらの表示が出ていた。

 

「これまた古いなぁ! アナクロも良い所だぜ」

 

 子供の頃に観た特撮番組の科学特捜隊の基地や、悪の秘密結社とかで良く見る仰々しいコンピューターを連想させた。その発想が正しいならシステムの本体はキーボードが繋がった小ぶりの端末やモニターでは無い。恐らくその背面に広がる機器類だろう。

 

「じゃあコイツをバチコンとぶっ壊せばコイツらが起き上がって来ないって事かな?」

 

 直ぐに変身しなおした両津はタイフーンストライクで壁面の機器類を破壊した。

 辺りがバチバチとイナズマを走らせてきたのを見て、急ぎ鉄扉から室外に出る。鉄扉を閉めた途端に轟音が鳴り響いた。恐らく爆発が起きたのだろう。地鳴りの様に周囲が揺れたが特に縦穴にも階段にも影響が無い。

 

「随分頑丈なこって。お、そうだ! いっそのこと変身したままで降りていくか!!」

 

 変身したままだと体力の減りも激しいが、距離を稼ぐためと判断した両津はそのままタートルズの姿で螺旋階段を爆走し始めた。

 

 浮世英寿は夜の街を眺めていた。ツムリの話では後半戦は明日に持ち越し。原因は張り切り過ぎたチラミがダウンしているとの事。呆気に取られたライダーたちはそれぞれの夜を過ごす事となる。

 

「日頃の行いが祟っているねぇ~」

 

 英寿が声のする方向を振り向くとジーンが居た。誰がこしらえたものだろうか、太いパイプにロープが仕掛けられていてブランコが出来上がっている。

 

「大道具さん、いつもありがとうございます」

「誰に感謝しているんだ?」

「こっちの話だよ」

 

 ジーンが誰かに感謝しているのを不思議がる英寿。詳細を問われたがジーンははぐらかした。

 

「さて、このままじゃ投票で君が落とされるよ。デザスターじゃないのに」

「! 信じるのか? 俺の言葉……」

「当然! 君のファンだからね」

 

 屈託無く笑いかけるジーン。その言葉にウソは無い。英寿は力強く話す。

 

「まぁ見てろ。そんな単純には終わらないさ」

「何か算段があるなら良いけど」

 

 ブランコを漕ぎながら話すジーン。英寿からの返事が無く、振り向いて質問する。

 

「何か気になる事でも?」

「……」

 

 英寿は今一番疑問に思っている事を質問する事にした。

 

「……何故ジャマトが現れないのか。こんな事は今まで無かった。嵐の前の静けさみたいだ」

「俺も同じ事を考えていたよ。実は……ちょっと気になる事があってね」

 

 ブランコから降りて立ち上がったジーンは神妙な顔つきで続きを話す。

 

「ジャマトのスポンサーに会ったんだよ」

 

 ジーンはベロバの姿を思い出していた。

 

 ―― バッファしか勝たん! ――

 

 訂正する。ジーンは推しうちわを振っていたベロバの姿を思い出していた。英寿は驚いた顔で返事をする。

 

「ジャマトの?」

「ああ……」

「どうした? 気分が悪そうだが」

「うん……まぁちょっとね」

「?」

 

 頭を振ってベロバのはっちゃけた姿をかき消したジーン。言葉を続ける。

 

「ジャマトの育成に巨額投資して、人の不幸を楽しんでいる悪いヤツだ」

「……そいつが何か?」

「”バッファを支持する”とかホザいてる。運営はサポーターとして認めたみたいだけど、いけすかないね。ヤツはきっと何かを企んでいる」

 

 再びブランコに乗るジーン。珍しく眉間にシワを寄せて思いつめた顔つきとなっていた。

 

「ジャマトが現れないのには、何か理由がある……」

「全てのライダーをぶっ潰す。それがライダーの願いだ」

 

 英寿の言葉が果たして届いたのか。道長はジャマーガーデンでジャマト化の進行が進んできた自分の左手を見つめていた。

 

「フフフ……狙い通りの展開になったわねぇ」

 

 傍らに居たベロバが楽しそうに呟く。

 

「ああ。予測通りに……」

「あのゲームマスターならこうすると思っていたさ」

 

 そして大智が、アルキメデルが、手を口元に充ててベロバの言葉に続けた。

 

「時は来た! これでジャマトの世界に近付く」

 

 珍しく強めの声を上げたアルキメデルは天を仰ぐ。

 

「さぁ始めましょう……」

 

 ベロバは道長を見つめ笑みを絶やさない。

 

「……俺は俺のやり方で願いを叶えるだけだ」

 

 道長と大智はそれぞれデザイアドライバーを構えていた。

 

 その頃の両津。変身してタートルズの姿で爆走していたものの、一向にゴールらしき場所には辿り着けない。

 

「ハァ……ハァ……流石に一晩走り続けるのは無茶だったか」

 

 息切れを起こしてボヤく。ライダーの能力で見通しは良くなったがただ単に行く先が見やすくなったというだけだ。それでも生身で歩くよりは遥かにマシだったが。爆走していく間に遭遇したアンドロイド戦闘兵たちは数知れず。都度踊り場にある警備システムを破壊してきたが、いくら底無しの体力を持つ両津でも限界が来た。

 

「ダメだ。一旦食って仮眠しよう。流石に身が持たない!」

 

 背負ったリュックから固形燃料と小さめのヤカンを用意して湯を沸かす。カップ麺と缶詰が今夜の食事となった。

 

「流石にこれだけだと寂しいな。せめてもう一品増やすか……いや、この先がどこまで続くかわからんから無駄には出来んな」

 

 食べて片付けをすると一気に眠気が来た。寝袋に包まるとそのままイビキをかいて眠りにつく。

 果たして何時になったら行き止まりに辿り着くのか?

 

 翌日。鬼ごっこの後半戦は既に始まっていた。

 昨日の大学敷地内とはうって代わり、後半戦の舞台はコンクリート製品の工場。辺りに武骨な土管がズラっと積み重なり並べられている。

 

「へっへーん! おーにさーんこーちら~♪」

「自分が鬼なのに良く言うよ!!」

「景和くんの言う通りだね。あのグラサンオネェ、調子に乗りやがって!!」

 

 タイクーンとラヴィの追跡を逃れるグレア2ことチラミ。ギーツとナーゴはワンワンオー、そしてワンワンオーツーと交戦していた。

 

「まさかこいつらと直接戦うとはな」

「纏ちゃんの言っていた通り、こいつら強い! そして……」

 

 ナーゴこと祢音はワンワンオーの股間で盛り上がる男性自身がチラチラと視界に入り、照れ臭さで本気を出せずに居た。

 

「もう! なんでそんな格好なのよ?!」

「ふん! 紳士と言うのは心は常に裸で居るものなのさ」

「心じゃなくて身体がでしょ! もう、男って皆こうなの?!」

 

 祢音の言葉が聞こえてきたギーツとワンワンオーツーは全力で否定する。

 

「……俺は違うぞ、ナーゴ」

「お、俺だって違うからね! 祢音ちゃん!!」

「えー……? ん? あれ? 今、”祢音ちゃん”って……」

「あ、ヤベ!」

 

 うっかり名前呼びをしてしまったワンワンオーツーこと晴家ウィン。慌てるその隙を突いてギーツはマグナムを撃ちこむ。

 

「ぐはっ! 英寿……てんめぇ!」

「どうやら身も心も忠実なワンちゃんに成り下がったワケじゃ無さそうだな」

「うるせぇ!!」

『 MONSTER STRIKE! 』

 

 怒りに身を任せモンスターストライクで拳の衝撃波を飛ばすワンワンオーツー。だがギーツはアッサリと避けて、交戦中のナーゴとワンワンオーの所まで流れ弾が飛んでいく。

 

「キャァッ!!」

「おっと! 大丈夫かい、お嬢さん?」

「あ、はい……ありがとうございます」

 

 咄嗟に流れ弾からナーゴを庇ったワンワンオーこと汚野たけし。経緯はどうあれ、やはり彼は紳士である。趣味嗜好は別として……。ワンワンオーはワンワンオーツーの揺さぶられっぷりにため息をつく。

 

「フゥ……やはりまだまだ未熟だな」

「もー! ナニをヤっているのよワンちゃんたちぃ!! 仕方ない……ちょっと早いけどニャンちゃんたちも呼ぶわ!!」

 

 ワンワンオーとワンワンオーツーの挙動に呆れたグレア2のチラミ。そして彼の呼び出しで新たに2人の妨害者が加わる事となる。

 

「意外に早い呼び出しだったな」

「まぁ我々の新たな変身をお披露目するには丁度良いかもな」




 筆者です。「漂禁VI」をお送りしました。

 さぁ! 鬼ごっこ後半戦はいよいよオリジナル展開が増えてまいりました。ここに来てまた新たな妨害者が増えます。それもまた無機質に洗脳された運営ライダーでは無く、自分の意識がしっかりとある者たちです。詳細はまた明日の更新分をお楽しみください。

 さて昨日に続き今日はギーツキャスト様方、及び制作スタッフの方々への感謝と謝罪を。
 現在のUA数でその可能性は低いのですが、もし万が一読まれていましたら笑って見過ごして頂ければ幸いです。筆者自身、仮面ライダーギーツと言う作品が大好きで、こうして二次創作の筆を走らせる事となっています。言うなれば文字を使ったゴッコ遊びとでも言いましょうか。ただ、本編に流れる暗鬱な空気を壊す為にこち亀とのクロスオーバーを選んだのはもしかしたらかなり不愉快に感じられるかもしれません。ただ、両さんの力を借りてでも登場人物たちに笑顔を増やしていきたかった事をご認識頂ければ有難いです。願わくばどうかこの作品を最後まで書かせて頂ければと思います。

 さて謝罪もし切った所で次の話題です。ようやくTTFCで期間限定で配信されました「仮面ライダーギーツファイナルステージ東京公演」を観る事ができました。
 感想は明日の更新分後書きに書こうと思います。そしてこれから見る方もいらっしゃるので少し工夫もしておこうかなと。

 では今日はここまで。明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。

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