仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~ 作:唐 十三郎
「そして通算UA55555達成したぞ! いつもありがとうな、お前ら!! 誰が踏んだかまではわかんねぇが、それもハーメルンの仕様だ。恨むなら運営を恨めよー」
「もう両津様! そういう事は言わなくて良いんですったら!!」
ツムリが両津にツッコミを入れた。これも皆さまのお陰です。これからも頑張ります。
「そういえば新しいプリキュアのタイトルが発表になったな」
「急に来ましたね。でも決まりましたね~」
「来年のプリキュアは”わんだふるぷりきゅあ!”だとな。檸檬がまた喜びそうだぜ」
意外に知られていないかもしれないので説明しておくと、擬宝珠檸檬は歳相応に女児アニメが大好きだ。纏からプレゼントされた魔法少女アニメのプリントがされた靴を履けなくなった今も大切に取ってある。ちなみに担当された声優さん、齋藤彩夏さんは「魔法使いプリキュア」でモフルンの声を担当してもいる。
「全部平仮名表記なんですね……タイトルからコンセプトは犬なんでしょうか?」
「犬かあ……ちょっと待て! 嫌な予感がしてきた!!」
「フハハハハ! もう遅いぞ、両津!!」
「やっぱりテメェか! 海パン刑事!! いや、ワンワンオー!!」
気付くのが遅かった。両津の背後にはワンワンオーに変身した海パン刑事が居て、両津の肩をガシっと掴んでいた。背後からいきなりあの舌を出した犬型ヘルメットが現れたら流石に両津でもビビる。
「来年のプリキュアのコンセプトがもしタイトル通りに犬だとしたら、私の出演できるチャンスもある! そうだろう、ワンワンオーツー!」
「いや、俺はあんまし興味が無いかなー……」
ワンワンオーの傍らにはこれまた既に変身していたワンワンオーツーが控えていた。物凄く居心地が悪そうだ。
「なんだ、テメェも来ていたのかよ。とっととこの歩きわいせつ物陳列罪を連れて帰れ」
「あ、ああ……ホラ、海パンの旦那。両さんもああ言っているから帰ろうぜ」
「おい、ちょっと待て。なんだいきなり”両さん”って。随分馴れ馴れしいな。それにお前の声、どこかで聞いた様な」
「は、ハハッ! な、なーんの事かな~?」
いきなり作り声を出して誤魔化すワンワンオーツー。まだ両津には中身が晴家ウィンである事は知られていない。
「それだ! それだぞワンワンオーツー! その声なら子供たちの心をガッツリ掴めるハズだ!!」
「本気で考えているのかよ旦那!! 俺らが出るのはヤベぇって! 子供たちのトラウマになっちまうぞ!!」
「そうだ! お前はタダでさえ女ウケが悪いんだ! 更に女児と親御さんたちまで敵に回すんじゃない!!」
「やだー! 子供たちのヒーローになりたーい!」
「「駄々っ子になるな! もっと気持ち悪いわ!!」」
「えー、汚野たけし様のプリキュア出演はあり得ませんので皆さまご安心ください……」
ツムリが残酷な現実を告げた。
グレア2・チラミが呼び出した2人の男たちは頭まで隠れる黒い長めのマントを羽織っていた。そのマントを一気に脱ぐと英寿にとって忌まわしい、海パン刑事にとっては顔馴染みのあの2人が現れる。男たちは頭の上に猫の耳を模したアクセサリーが付いているカチューシャを付け、身体はバニーガールが来ている網タイツとハイレグ形状のレオタードを着込んでいる。キャットガール、いやこの場合はキャットボーイとでも言うべきか。ちゃんとお尻には長めの猫尻尾もある。その大きな足で履いているハイヒールのカカトをカッと鳴らして仁王立ちになっていた。
「何あれ……」
「ゴメン……ちょっと吐いてきて良い? 気分が悪くなってきた」
ナーゴ・祢音が呆れ、タイクーン・景和はその珍妙な井出達x2を見て突然の衝撃で気分が悪くなった。
「海パン刑事が来てるんだもの、そりゃあアイツらだって出てくるかもしれないよな~~~~……」
同じ警察の人間だとは思われたくないラヴィ・纏は頭を抱えていた。
頭頂部が剥げ切っていて、残っている髪を伸ばしツインテール。いや正確には頭頂部の禿げ頭と毛が残っている生え際の境目で無理やりチマキ状に結んでいる髪型をして口元に見事なヒゲを蓄えた大柄な男。こち亀読者の大半は御存じであろう月光刑事・聖羅 無々(せいら むん)は右手の人差し指を天に向かって思いきり突き上げて、ギーツ達デザグラライダーたちに口上を言い始める。
「やあやあ遠からん者は音に聞け! 近らば寄って目にも見よ! 華麗な変……」
その時である。月光刑事の右頬を何かが掠めた。怒り心頭のギーツが撃ったマグナムシューター40Xの赤い弾丸だ。
『 ……TACTICAL SHOOT 』
「チッ……外したか」
ギーツはマグナムシューターの音声が鳴り始めた瞬間に速射していた。
「え、英寿?!」
「いやいくら英寿でもそこまでやるのヤバくない?!」
「英寿! 相手は生身なんだよ!! 下手すると退場だよ?!」
「知るか! アイツらは万死に値する」
ライダーたちが駆け寄って次の射撃体勢に入ろうとしたギーツ止める。ヘナヘナと膝から崩れ落ちる月光刑事の隣に居た頭頂部以外は全て禿げ上がった同じくヒゲの大柄な男、美茄子刑事がギーツに向かって怒鳴る。
「せっかくの名乗り口上の途中で射殺しようとするなんて、貴様本当に仮面ライダーか?!」
「五月蠅い。変態共め!」
ギーツはこれを一蹴。マスクの下では眉間に深いシワを刻んでいる。
「ま、まぁ英寿、落ち着いて」
「せっかくだから聞くだけ聞いておこうよ……」
ギーツはナーゴとタイクーンに諫められ、仕方なく彼らの口上を聞く事となる。そして月光刑事は改めて口上を言い直す。
「や、やあやあ遠からん者は音に聞け! 近らば寄って目にも見よ! 華麗な変身伊達じゃない!月のエナジー背中に浴びて!」
「正義のベルトが闇を裂く!」
「新たな力で生まれ変わった! 仮面ライダームーニャン、ただいま参上!」
「同じくアシスタントの仮面ライダービーニャンもよろしく!」
美茄子刑事も合わさり新たな口上で名乗りを上げる2人。
「ムーニャンに、ビーニャン……?」
「仮面ライダーなの?」
「マズい英寿! あの2人を変身させたらダメ!」
「! そうだな」
月光刑事と美茄子刑事の実力を知っている纏。変態である事はさておき、刑事としての実力はブレがあるもののかなり高い。そんな2人が仮面ライダーとなれば更なる脅威となるのは火を見るより明らかだ。ギーツは警戒したラヴィの声で再びマグナムを構えるも、その前にワンワンオーが立ちふさがる。
「戦士の変身を邪魔しようとは恥を知れ、愚か者!」
「クッ!!」
ワンワンオーの剛腕によるパンチが飛んできてガードする英寿。マトモに喰らっていたら強制変身解除となっていたかも知れない。
「英寿!」
「景和くん、せめてアタシたちで止めないと!」
「わ、わかった!!」
タイクーンを誘って飛び出すラヴィ。だが彼女たちの前にはワンワンオーツーが立ちふさがる。
「ヘイヘ~イ! 行かさないぜー!!」
『 MONSTER STRIKE! 』
「うわぁああああああ!」
「きゃぁああああああ!」
モンスターストライクの直撃を喰らい吹き飛ばされるラヴィとタイクーン。1人残されたナーゴは行くべきか迷っていた。
「デザスターミッションをこなすならここで行くのはマズいよね……でも、でも!」
ナーゴが迷っている間に月光刑事と美茄子刑事はデザイアドライバーを構える。
「あれなるは我らがリーダー海パン刑事ではないか」
「流石だ。戦士の心得をわかっていらっしゃる」
「では我らも続くぞ!」
「応とも!」
『『 SET 』』
そして2人は妙なレイズバックルを右スロットに差し込んだ。2人はその場でクルクルと回り出し、バレエの演舞に似た動きをしていく。それぞれ最後は後ろ向きとなって上半身だけ前に振り返るようなポーズを決めた。
「「変身!」」
『『 SAILOR 』』
ムーニャンは黒の、ビーニャンは白の、それぞれ猫を模した様なヘルメットが装着された。更に使用したセーラーレイズバックルのアーマーが展開。それは正しくセーラー服。そして上半身だけ展開される筈なのに、何故かスカートパーツまで形作られている。そして何より、同型規格が多いレイズバックルでもイレギュラーで、ムーニャンが着込んだアーマーは赤・青・黄のトリコロールカラーで、ビーニャンが着込んだアーマーはオレンジ・金となっている。それぞれ手にはスティック状の武器を携帯しているが、その形も若干違う。
「月に代わって~~~おしおきよ!」
「きゃぁああああああああああ!!」
間一髪で避けたナーゴ。だがムーニャンの渾身の一撃でナーゴが立っていた場所にはクレーターが出来た。そう。ムーニャンが持っているのはスティックと言うよりこん棒。鋭利な三日月の形をした飾りが付いたこん棒を片手で振り回しているのである。
そしてビーニャンが振るう武器は……
「愛の天罰ぅううううううう、落~~~とさせて頂きます!!」
「う、うわぁああああああああ!!」
「グッ……なんつーもんを持ってきたんだよ!」
縦横無尽に飛んでくるトゲ付き鉄球。その鉄球は伸縮自在に動くビームでビーニャンが右手で握る持ち手に繋がっている。そう、それはモーニングスター。金星にちなんで言うなら明けの明星、モーニングビーナスとでも言った所か。タイクーンとラヴィをトゲ付き鉄球が容赦なく襲う。
「タイクーン! ラヴィ!!」
「自分の心配をしたらどうだ!」
『 SHIELD STRIKE 』
「ぐはっ……」
「こっちもだぜ!」
「げふっ……」
ワンワンオーがシールドストライクを放ち、密着していたギーツはその衝撃で拭き飛ばされる。そこに待ち構えていたワンワンオーツーの右ストレートが顔面に飛んで来た。百戦錬磨のギーツもこの2人。特にワンワンオーを相手にするには分が悪かったらしい。
4人のライダーたちは一気に窮地へ追い込まれた。
「いいわよ~。ワンちゃんたちもニャンちゃんたちも、そのままヤ――っっておしまい!!」
優勢に立ったグレア2、チラミは有頂天となる。
その頃の両津はようやく縦穴を降り切って地下の最下層に辿り着いた。
「よーやくゴールか……あー! やっとたどり着いたぁ!!」
大声を上げると辺りに響いてコダマとなる。そして辺りには両津が投げ飛ばしたアンドロイドたちが粉々となっていた。
「うへぇ……流石に機械とは言え、人型の物がバラバラになっているのは気分が悪いぜ」
行きがけの駄賃と言う事で、辺りに散らばっていたアンドロイドの部品を拾い集める。山の様に積み重なったそれに向かって両手を合わせた。
「無いとは思うけど化けて出るなよ。ナンマンダブナンマンダブ……」
拝んだ後は周囲の散策を始めた。一番大きい鉄扉、大型車両が通れるくらいの大きさをしているそれ以外にあるとしたら、その小脇にある小さな扉くらいだ。後は何も無い。
物凄い速度で下ってきたからあまり意識していなかったが、果たしてどれくらいの深さまで降りてきたのだろうか。そんな事を考えながら両津は小さい鉄扉の取っ手を握りゆっくりと開く。
「おじゃましまーす……う、うわ! そりゃあそうだよなぁ!!」
鉄扉を開けた向こう側にはショッカー戦闘員の制服を着たアンドロイド達が無数に居た。
筆者です。「漂禁VII」をお送りしました。
ご感想を頂いた読者の皆さま、お待たせしました。月光刑事と美茄子刑事が新たなオリジナルライダーとして参戦です。前回更新後の感想が凄い凄い。気付かれた皆さまが早速予想してきていて的中と。これで2人を出さなかったら総スカン喰らうだろうなという恐怖に怯えながら執筆した次第です。しかも強い。アニメ本編でも仰々しい登場をする割りには月光に乗った空中戦以外は単に変なおじさんコンビの2人ですが、筆者のイタズラ心が働いて、肉弾戦でも強いと言う事を盛りに盛った次第です。
その分削ったのが両さんシーン。こちらは次回更新分で増やします。どうかお楽しみに。
では今回は前回お伝えした通り、ギーツファイナルステージの感想を書いていきます。ネタバレとなりますので、これから見たい方はいつものシメの挨拶から先はご覧にならないようお気をつけください。
では明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。
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『 GEATS FINALSTAGE READY……FIGHT!! 』
では改めて2023/12/24までTTFCにて期間限定配信中、ギーツファイナルステージ東京公演の視聴感想です。
構成は大きく分けて2部。1部目はオリジナルヒーローショー。どうやら各地域ごとで”ご当地ギーツ”に変身してきたらしく、東京のギーツは”江戸っ子ギーツ”東京タワーを模したデザインで、べらんめぇ口調で話します。しかも浅草繋がり設定。どこまでこの作品とリンクしているのか怖くなりましたw
三宅健太さんボイスで喋る四つ葉のクローバージャマトが敵ボスです。なんとこれがジャマトグレアに変身します。スタメンは景和・祢音・道長で。英寿は神様となって消えていて見えない設定です。最後は出てきますけどね。既に変身している追加キャラで、ハクビ・ギャーゴ・パンクジャック・ナッジスパロウが来ます。ちゃんと役者さんのセリフ付きです。ハクビこと沙羅さんは何時も通りのマイペース。ギャーゴこと祢音パッパは本編より娘大好きな迷惑パパです。ナッジスパロウこと大智くんは道長にジャマトに転じた者同士で仲良くしようとしますが、道長が相変わらずなので袖にされます。
すったもんだあって、仮面ライダージーンが登場。当然ですが福さんボイスです。ジーンの言葉で会場の皆の思いが一つになって英寿が復活します。そしてギーツIXへの変身。盛り上がり方が凄かったですね。一説にはファイナルステージのヒーローショーのシナリオも本編終了後の正史となっているらしく(ifでは無くて正史)、だとしたら大智くんのナッジスパロウへの変身もジャマト化した後で行っているのでかなりエモいです。お陰でこの二次創作開始時にはまだ考えていなかったナッジスパロウ強化フォームの構想も即で産まれて固まりました。書けるのはだいぶ先になりますが、それまでどうか楽しみにお待ち頂ければ幸いです。
2部目はキャスト陣によるトーク&歌謡ショー。本編終了後の振り返りや出演者それぞれへの手紙の朗読コーナーとかがあって素敵でした。いや皆さん、最後の見せ場だけあって泣く泣く。後藤大くんが泣いている所とかもらい泣きしちゃいますね。ちなみに後藤大くん、ギーツ出演時にその立ち位置が目まぐるしく変わる悪役堕ちからの光上がりをした稀有な役柄でしたが、悪役時に彼のインスタが実に荒れたそうです。でも今は皆が微笑んでくれていると思われますので何よりです。ネット流行語にノミネートされた時のXでのポストのリプが暖かいこと。そんな彼、プライベートで街を歩いていたらファンのお母さんに声をかけられて応援の言葉を頂いたそうです。ですが、お母さんが連れていたお子さんから「悪いやつだーー」と言われて衝撃だったそうですw 役者さんならではですね。これから益々の活躍を期待しています。まだまだ話足りないので続きはまた明日の更新分で書きましょう。今日は一旦ここまでで。
では重複しますが、明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。
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