仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリー! チラミが呼んだムーニャンとビーニャンはかなりの戦闘力を持っていてデザグラ参加ライダーたちを苦しめます。そして両津様は地下施設で丸出ダメ太郎様のAIを使って内部調査を開始しました。さてどうなっていくのでしょうか?」
「と言う訳で、こち亀読者たちも知っているヤツが多いよな? ワシのダチの1人、丸出ダメ太郎だ!」
『どうも皆さま、初めましての方もよろしくお願いいたします。本庁開発のロボット警官004号。丸出ダメ太郎です』

 そのあんまりなネーミングセンスは両津が付けたものだ。そしてダメ太郎はタブレット越しで皆に話しかけているがこれはリモートでは無い。本体が無いのだ。

「Vtuberみてぇな事しているな、お前」
『色々あって本体は殆ど破棄されちゃいましたからね。でも神様が僕の基礎AIを残していてくれて嬉しいです』
「まぁいざと言う時には役に立ちそうだったからよ。今でもオリジナルにはちょいちょい会ってバックアップさせてもらっているぜ」

 相変わらずのヤカンに適当な目鼻を付けたをつけた微笑ましい顔で笑顔になるダメ太郎。2Dモデルで動いているが、3Dモデルも必要なら用意できるらしい。

「お前いっそ、本格的なVtuberになった方が良いんじゃねぇか? そこいらのチャットボットAIよかずっと優秀だし」
『どうなんでしょうねぇ? 確かに歌ってみたとかはやりたいですけど』
「それはダメだ。お前がやるとオリジナルの歌手以上の歌唱力で再現しかねん……無難に人生相談とかにしておけ」
『えー? まぁそれでも良いですけどね』
「人生相談は伺ってみたいですけどね」

 ツムリもこの意見には賛成の様だ。

『じゃあツムリさん、何かありますか?』
「そうですね……じゃあ現実的に”お金の稼ぎ方”とかですか?」
「割かしガチの質問じゃねぇか。ダメ太郎、どうだ?」
『そうですね……堅実に考えるなら実用的な資格ですね。経理士や税理士、情報処理とか。英検とかTOEICも良いと思います。学歴も確かに問われますが、派遣社員で賄おうという昨今の日本の事情を考えるならこの方法が一般的だろうと思いますよ。ただいきなりそれらの資格を取るのは大変だと思われますので、よりわかりやすいものから勉強していって段階を踏むのが良いと思われます』

 物凄くマトモな回答を述べるダメ太郎。

「凄い……とても両津様の関係者とは思えません」
「おいツムリちゃん! その言い方はねぇだろ。ワシだって資格ならかなりの数を取ってきたんだぞ」
「失礼しました。でも両津様の資格は専門的なものが多いですよね」
『神様は好きになった事に対しては真摯に取り組みますからね。PC知識やプログラミングも独学でしたものね』
「おう! 毎日本屋で立ち読みして、それを家電屋の店頭PCで実践だ。1円も使ってねぇぞ!!」
「え? 1円もですか?!」

 流石にこの発言にはツムリも驚く。だが事実であり、ノートすら買わなかった両津は本屋の立ち読みで覚えたものをそのまま店頭PCにて実践して覚えていった。

『まぁ神様みたいなのは極端な例ですが、無難に済ませるとしたら図書館とかでテキストを借りてみて、動作環境的に問題無いPCを入手して覚えるのが良いと思いますよ』
「凄い……両津様のフォローまでしてくださっている」

 果たしてダメ太郎の活躍はどうなるか? 詳細はこの後直ぐ。


漂禁IX:誰の為に。そして何の為に。

『 VENUS LOVE AND BEAUTY HAMMER 』

『 HURRICANE STRIKE 』

 

 互いの必殺技が激突する。

 

 だがビーニャンが放ったビーナス・ラブ・アンド・ビューティ・ハンマーの方が威力が大きく。ラヴィは打ち負かされてしまった。

 

「きゃぁあああああああああ!!」

「ふん! あの両津が妻に娶ったと聞いていたから期待していたが、これは期待外れかな?」

「だ、だから……それは誤解だっての……」

 

 そしてギーツとナーゴはワンワンオーとワンワンオーツーの猛攻からガードするだけになっていた。タイクーンとラヴィの苦戦にナーゴは気を取られる。

 

「うそ……景和も纏ちゃんも歯が立たないなんて」

「油断するなナーゴ! 目の前に集中しろ!!」

「! 危ない!!」

『 MONSTER STRIKE! 』

 

 モンスターフォームとなっているワンワンオーツーが放ったモンスターストライクの衝撃波が飛んでくる。ビートアックスで防ぐが、今度はアームドアローフォームとなったワンワンオーから緑色の光弾が飛んでくる。

 

「お嬢さん。例えレディでもライダーであるならこちらも戦わざるを得ない。君も覚悟を決めるんだ!」

「! 言われなくたって!!」

『 ROCK FIRE 』

 

 ワンワンオー・海パン刑事の言葉に触発されビートアックスのパッドを指で叩くナーゴ。ビートアックスに炎を纏わせて振るう。

 

『 TACTICAL FIRE 』

「たぁああああ!!」

 

 ナーゴはビートアックスのインプットリガーを押してタクティカルファイアを発動した。ビートアックスは火炎に変化した音を帯び強力な斬撃を放った。ワンワンオーはこれをアームドアローで受け止める。

 

「! お嬢さん、君もなかなかやるな……」

「私だって仮面ライダー! ナメないで!!」

 

 少し離れた場所にいたワンワンオーツー・晴家ウィンはナーゴの戦いぶりに感心していた。

 

「祢音ちゃんもやるようになったねぇ。こりゃあ俺たちもウカウカしていられないぜ……おっと!!」

「てぇあああああああ!!」

 

 ギーツがマグナムで放った赤い銃弾がワンワンオーツーの横を掠める。

 

「余所見とは余裕だな!」

「お前さんほどじゃねぇさ!!」

 

 ワンワンオーツーはそのままギーツに殴りかかる。

 その様子を高見で見ていたグレア2ことチラミ。自分が呼んだ4人の活躍にすっかりご満悦と言った所か。

 

「くぅ~~~~~~!! ワンちゃんたちもニャンちゃんたちも良いわよぉ!! 盛り上がってキタ――――――!! ウェイ! ウェイ! ウェ――――イ!! ……え? 何よ、アンタたち?」

 

 そこに近付いてきた者たちが居た。仮面ライダーバッファ・吾妻道長と仮面ライダーナッジスパロウ・五十鈴大智だ。2人は無言でグレア2に近付き威圧感を出している。

 

「な、何よ? 今良い所なのにぃ!」

「ノコノコ出てきちゃってぇ~。ウフフ、お調子者は取り扱いが楽ねぇ!」

 

 ベロバが悪戯っぽく微笑みながら現れた。指輪だらけの左手にはレイズライザーを構えている。それを見たグレア2・チラミは仮面の下でどんどん青ざめた。

 

「ちょ……ウソ? え? 冗談……よね? 待って待って! 嘘でしょぉおおおおおおおおおおおおお?!」

 

 突然訪れたピンチにチラミは驚愕していた。

 

 さて一方で地下深くのショッカー施設に居た両津。寝袋で仮眠を取っていた所、身体を揺さぶられた。

 

「神様。起きてください、神様!」

「ん~……何だよ気持ち良く眠っているのに」

「僕ですよ」

「あん? おうそうか! おー、良くできたもんだなぁ!!」

「へへへ……せっかくなので盛っちゃいました♪」

 

 目の前に現れたのはこれまた懐かしい、等身大の丸出ダメ太郎だ。警官の制服ではなく、ショッカー戦闘員のコスチュームを着ている。

 

「って事はお前の身体の材料ってのは」

「ここの戦闘員ですね。外に神様が壊した戦闘員のボディがありましたからリサイクルしました」

「エコだなーお前。そこいらにも戦闘員アンドロイドが居たろうによ」

「勝手に拝借するのは彼らに悪い気がして……」

 

 ロボット3原則からはズレる発言となるが、ダメ太郎は基本的に自分よりも他のロボットを尊重するフシがあって非情に人間臭い。そこが彼の愛らしさでもあるのだが。

 

「見て下さい! お陰で以前の僕よりもリニューアルしているんですよ。このアンテナとか、この両手とか」

 

 見ると両手は以前のバルタン星人のようなハサミ型では無く、人間の手と同じ5本指の物となっている。相変わらずのヤカンに適当な目鼻を付けたかのような微笑ましい顔の上にはウネりがある少し太目の鋼線アンテナが乗っていた。

 

「どこかのお茶の間アニメの父親みてぇだな……」

「言わないでくださいよ! これが一番シンプルで効率の良いアンテナなんですから!」

 

 ”それでは磯〇波〇のアレはアンテナだとでも言うのか”と言う言葉が頭に思い浮かぶも、色々と面倒になる気がして両津はそこで言うのをやめた。

 

「さて神様、少し奥に行きましょう」

「? 何かわかったのか?」

「神様はここの調査に来たんでしょう? それだったら、ここの管理者に直接話をされた方が良いと判断しました」

「管理者が居るのか?!」

「ええ。部屋の内部とかは僕にアクセス権がありませんのでわかりませんが、その方の名称と役職まではわかります」

「よし、早速そいつの顔を拝むとするかぁ! で、なんて名前なんだソイツは?」

「僕も名前を見て驚きました……その方の名前は」

 

 ―― 地獄大使 ――

 

「何だと――?! ウソつけ!! ショッカーの大幹部じゃねぇか!!」

 

 その名を聞いた両津はダメ太郎が着込んでいるショッカー戦闘員服の首袖を思いきり掴みグワングワンと揺さぶった。

 

「ほ、本当なんですよ! 僕の大元となっているこのプラントのデータベースに残っていた情報を調べたんだから間違いありません! うわっ?!」

「ギャ――?! ダメ太郎の頭が取れたぁああああああああ!!」

 

 あまりに大きく揺さぶり過ぎた為かダメ太郎の頭が取れて両津の足元に落ちた。そしてカンカンと音を鳴らして転がっていく。両津は掴んでいた手を離して腰を抜かし、その場にヘナヘナと座り込んだ。

 

「あー! 待ってよ僕の頭ぁあああ!!」

 

 頭が無くなったダメ太郎は、自分の頭が転がった方向に走り自身の頭を掴んでキュポンとはめ込んでいく。

 

「驚かせてすいませんでした。何せ急ごしらえで作ったものだからまだちゃんとジョイントが合わなくて」

「いや、こっちこそ悪かった! しかしジョイントって……可動フィギュアかよ」

「もっと時間があれば軸を木工用ボンドで太らせて、そう簡単には抜けなくできますけどね」

「益々可動フィギュアみたいな事を言ってきたな、コイツ……」

 

 落ち着いた2人は早速地獄大使が居る場所まで移動する事にした。

 両津は道すがら、この施設について質問をする。

 

「だいたいここは何なんだ? 戦闘員の生産工場って事か?」

「それはあくまで補助の用途ですね。僕も調べて疑問に思っていたんですけど、そもそもわからない事が多いんですよ。そうだなぁ……あ、あった!」

 

 あくまで人間と違ってデータでしか物事を測れないのがロボットの難点とも言える。ダメ太郎程の高性能AIを持ってしてもその理屈は変らない。だが幸いな事に彼の傍には両津が居る。人間の見解を求める為にダメ太郎は口頭での説明よりも視覚での説明に切り替える事にした。その為、手近な場所にあるモニターを使う事にする。

 

「今からこの施設の外観をモニターに映します。神様はこれを見てどう思うかご意見をください」

「おう。わかった」

 

 モニターに映った外観で両津は即で答えが出せた。

 

「……こんなん完全に最終決戦用の機動要塞じゃねぇかぁあああああ!!」




 筆者です。「漂禁IX」をお送りしました。

 ムーニャンとビーニャンはこの作品の古参読者様たちには好評の様で何よりでございます。テレビ本編見返しで鬼ごっこゲームに運営ライダーが現れた時に考えたものでした。

 そして両さんにはダメ太郎のバックアップが加わります。そして管理者の名前を出しました。ここで皆様に謝罪があります。
 この二次創作に出てくる地獄大使は往年の仮面ライダーに出てくる地獄大使とは別物と思ってください。設定もリファインしています。と言うのも改めて調べた所、往年の故・潮健児さんが演じたものではとうていこの二次創作では使えないと言う結論だったからですね。オリジナルを尊重する方々にしてみたら冒涜行為も良い所ですので、次回から出てくる地獄大使に関しては目に入れない方が無難だと思われます。地獄大使の登場が終わりましたら前書きにてそれがわかる文章を書きますので、そこから判断頂ければと思います。皆さまの懐の広さに期待しています。

 では明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。

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