仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリー! 両津様はショッカーの大幹部、地獄大使とお逢いしました。ですがかなりイメージと遠い御仁のようで。そしてチラミはジャマーガーデンズから追い回されます。果たしてどうなってしまうのでしょうか?」
「流石にアレで地獄大使って言われてもなぁ……」
「流石に前回は驚きましたね」
「下町のオッサンでももう少ししっかりしているぞ。あれじゃ実際に演じられた潮さんと大杉さんたちに申し訳無いぜ」
「そりゃああんまりだよ。儂だってしっかりしているよ~」
「だぁああああ! だから出るんじゃねぇっつうの!!」

 また突然現れる地獄大使。本文での殺伐さを一切感じないこの前書きコーナーの朗らかさにすっかりご満悦だ。

「いやぁ、このデザイア神殿ってのは明るくて良いねぇ。ウチの指令室もこんな感じにリフォームしようかぁ」
「いやそれ、完全にショッカーのイメージが変わってしまうからダメだろ」
「えー? 今は多様性の時代だって言うじゃん」
「悪の秘密結社が多様性とか言うんじゃねぇよ……」

 2023年の知識を得て余計な事に目覚めた地獄大使。すっかり気分はベンチャー企業の社長のノリだ。

「だいたいさぁ。今の時代の政治家とか大手企業の方がよっぽど当時のウチより悪い気がするぞ?」
「おいやめろ」
「平気で裏金持っていくし」
「だからよせって」
「税金クソ高いし」
「やめろって」
「そして企業とか公金チューチュー吸っているじゃん」
「もうよせぇええええええ!! 下手すると国家権力からこの作品がBANになるぅううううううううう!!」
「……この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。岸田とか河野とか麻生とかは架空の団体に所属する方々です」
「ツムリちゃんもやべぇっての!! 皆、本気にすんなよ! な?」

 決して本気にしてはいけない。


漂禁XI:誰の為に。そして何の為に。

『 READY……FIGHT!! 』

「いい加減大人しくしろぉ!」

『 JYA! JYA! JYA! STRIKE!! 』

 

 バッファが伸ばした蔦が、逃げるグレア2に巻き付いた。

 

「いや~ん! 触手に縛られちゃったわ~!! 犯されちゃう! 孕まされちゃう! ジャマトの子を身籠っちゃう~~~!!」

「犯すもんか! だいたいお前男だろ? 妊娠するのかよ?!」

「あら、知らないの~? 案外気合いで何とかなっちゃうも・の・よ♡」

「なるか! あー……気持ち悪ぃ」

 

 マスクの下でゲンナリした顔になる道長。だがその油断をチラミは見逃さなかった。

 

「ククク……甘いわね」

「何だと? グァッ?!」

 

 グレア2の肩アーマーから赤い禍々しいノイズの様な紋様のヒュプノレイが射出され、バッファの顔面に飛び込んできた。

 

「バッファ!! グハァッ?!」

「チュンチュンちゃんは目の前の事に気を取られ過ぎ~。……危険はいつも前から訪れるとは限らない。後ろからもお尻からもクるのよ~ん♪」

 

 そう、射出されたヒュプノレイは両肩分で2つ。1つはバッファに突撃したが、もう1つは射出後にナッジスパロウの背後に回っていた。

 

「こいつ……強い!」

「甘く見ていた様だね」

「あんなクセだらけのライダーたちを相手にするんだもの。強くて当然! でしょ?♡」

 

 バッファとナッジスパロウが立ち上がりながら呟いた言葉に返すグレア2。

 

「全く……これじゃあ僕も本気を出さざるを得なくなるじゃないか」

「出し惜しみしてんじゃねぇ! 余裕ぶってるとケガするぞ!!」

「やれやれ、わかったよ」

 

 バッファの悪態に辟易しつつもナッジスパロウはモンスターバックルを差し込んだ。

 

『 SET MONSTER! 』

「それに、コイツは僕だって殴ってやりたかったんだ!」

『 READY……FIGHT!!』

 

 モンスターフォームになって殴りかかるナッジスパロウ。だがグレア2は気味の悪い動き方でこれを避ける。

 

「あーらチュンチュンちゃんも少し逢わない内にすっかり短気になったのねぇ? まるで両津勘吉みた~い♡」

「なんだと?」

 

 その言葉が呼び水になってナッジスパロウ・大智の心に火が点いた。

 

「あんの短気な短足ゴリラ、アンタたちの所に居るんでしょ? おいちーゴハンですっかり餌付けられちゃったのかちらー? 両津パッパのゴハンはどうでちか――? ヒャッハハハハハ~~♪」

「……るな」

「ああ……が適当……ってんじゃねぇよ」

「え? 何よ。聞こえな――い?」

 

 これにはバッファも怒り心頭になった。ゾンビブレイカーを構える。

 

『POISON CHARGE』

「「お前が両さんを語るなぁあああああああああ!!」」

『 TACTICAL BREAK 』

『 MONSTER STRIKE 』

 

 バッファとナッジスパロウはタクティカルブレイクとモンスターストライクを同時に放った。

 

 一方その頃、地獄大使と邂逅中の両津は大きなクシャミをしていた。

 

「へっくしょい! 何だ? 風邪か?」

「神様でも風邪を引くんですねぇ」

「どういう意味だコラ?」

 

 気遣っているようであまり気遣っていないダメ太郎。これには両津も少しだけカチンと来た。

 

「ちょっと、伝染さないでよ? 念のため儂も着替えておくか」

 

 そう言うと地獄大使は引き出しから衣服を取り出し着込む。だがそれは嘗ての地獄大使の衣装では無く、あずき色のジャージだった。

 

「とても大幹部の井出達とは思えんな……」

「自分の部屋に居る時くらい好きな格好したっていいじゃないか。それに楽だよ、コレ」

「こんな姿を見たらかつてのライダーたち、どう思うだろうなぁ……」

 

 地獄大使が戦ったのは1号ライダーと2号ライダー、そしてV3。ZXが戦ったのは従兄弟の暗闇大使なのでノーカンだ。

 

「しっかしお前の顔、やっぱり何処かで……あ!」

 

 両津は両手の親指と人差し指で四角窓を作り、目の前の地獄大使の顔を覗き込む。そしてとある人物の事を思い出した。

 

「お前、日暮だろ?」

「へ? 誰そいつ?」

「おい! まだオリンピックには早いぞ! 目を覚ますのはまだ先だってのに起きてて良いのか?!」

「いや、だから儂は日暮じゃないって!!」

 

 両津は地獄大使の両肩を掴んで揺さぶった。揺さぶられ、且つ聞き覚えの無い人物の名前を呼ばれて地獄大使は激しく動揺している。

 

「神様。日暮さんってあの日暮さんですか?」

「おう。こち亀名物。4年に1度必ず出てくるあの日暮だ」

 

【日暮熟睡男】

 亀有公園前派出所に勤務する警察官。

 髪や髭が無造作に伸び、覇気のない目をしている痩せこけた男。

 とんでもなく物臭な人物で、新人の頃から月に数える程度しか出勤せず、それが段々とエスカレートして現在は四年に一度しか出勤しなくなった。

 基本的に彼が目覚めるのは夏季オリンピックが開催される年のため、「オリンピック男」とも呼ばれている。

 本来なら間違いなくクビになりそうなものだが、彼には超能力があり、予知能力や念写などの能力を駆使して数々の難事件を解決したり、大事件を未然に防いだりしているためクビにならない。しかし、四年に一度しか起きないため、寝ている間に起きた社会の変化や流行などについていけない事が多い。2016年放送のTVSP『両津勘吉最後の日』では、前回のSP(2008年)から8年間起こされなかったようでAKB48、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48、乃木坂46といったアイドルグループ(NMB以下4グループはこの8年間の間に結成)について語り「何故乃木坂だけ46なんだ」と茶々を入れていた。また、寝起きが悪く、四年経っていないのに起こされたり、無理矢理起こされたりすると怒って大暴れし、周囲に甚大な被害をもたらしてしまう(2009年に放送された実写ドラマ版では、難事件を解決するために起こされ、「今年はオリンピックがあっただろうか?」と疑問に思うも、両津たちが世界陸上(※なお、これはある意味テレビ局ネタでもある)の記事が載ったスポーツ新聞を見せて「オリンピックだ」と偽るというネタが出てきた。当然ながら、最後には嘘がバレて騒ぎになってしまったのだが)。

 その性質上溜まりに溜まった仕事を一日で片付けねばならない為、眠気に襲われて仕事の途中で寝ようとすれば両津に拷問じみた眠気覚ましで無理矢理起こされる事も。一度超能力が使えなくなり、その時には「寝てる間の4年分の給料がもったいない」と言う理由からクビになってしまったことがある。その後両津たちのとりなしで、「4年分の給料は無し」と言う条件付きでクビを繋いでもらった。

 

 太りやすくも痩せやすい体質で、起きて働いた後、再び睡眠のサイクルが訪れるまでの間に激太りして別人になるほどにまで食い溜め(作中では天丼とカツ丼各10人前、うな重10人前、寿司20人前を一気食いしている。どう考えても餓死しそうだが、冬眠に近い状態らしい)をし、そして起きたときにはまた激痩せしている。そのため、この体質になってからは寝る前に水をがぶ飲みし、髪や髭を剃り爪も限界まで切ってから寝ている。

過去の連載では、超能力が活性化し過ぎたために30日以上不眠状態が続いた事もあった。

 

 2012年以降は寝るのに飽きてしまったとのことで、4年間の間にイギリスの大学で勉学を積んで宇宙飛行士に成り、宇宙ステーションで勤務していたという衝撃のキャラ崩壊が起きていた。無重力空間で生活した結果超能力もパワーアップした模様。ニュータイプもビックリである。

なお、2016年は週刊少年ジャンプ本誌ではなく、連載40周年記念の特別号『こち亀ジャンプ』に登場している。

 

 最終回の40周年企画の復活キャラベスト10で2位になっていた。

 

 連載終了後の2020年東京オリンピック・パラリンピックでは、2月29日にAbemaTVで日暮が登場する回だけを集めたアニメが配信され、葛飾区でオリンピック・パラリンピックをPRすることとなる。しかしオリンピック自体は新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、翌年の2021年に延期された。

それを踏まえる形で、週刊少年ジャンプにて掲載された新エピソードでは両津が「今は2019年だ」とウソをついてごまかし、もう一年寝かされる羽目になった。

 

 そして2021年、イレギュラーな形で1年振りに日暮が再登場するも、彼は更なるテレポーテーション能力の進化で新たに過去の時代へタイムスリップする能力を覚えた事で、1964年の東京オリンピックに到達してしまい、両津は絵崎と共に彼が発明したタイムマシンで日暮を探して回収する事になった。

 その後無事発見し回収に成功するものの、タイムマシンの故障で1日ずつしか未来に戻れなくなり、1970年まで戻ってきた所で日暮の能力を使って3人は一気にタイムワープして2021年に帰還できた。

 

※以上PIXIV百科事典より。なお、Wikipediaではこれよりもっと長い個別ページが構えられているので、余裕がある方は読んでみる事をオススメする。

 

「……日暮の紹介文だけで1800文字かよ。こりゃあいい加減、読者から”この字数稼ぎ!!”と罵られてもおかしくねぇな」

「何の事?」

「こっちの話だ、気にすんな。しっかし良く似てるなぁアンタ……」

「あながち間違って無いかもしれませんよ、神様」

 

 ダメ太郎が真剣な表情で両津に話しかける。

 

「あ? どういう事だ?」

「神様、並行世界の話は聞いた事ありますか?」

「えーと……ワシと同じ人間だが、別の人生歩んでいたりとかするアレか?」

「そうです、それです」

 

 並行世界。いわゆるパラレルワールド(Parallel universe, Parallel world)の事で、ある世界(時空)から分岐、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。

 並行世界、並行宇宙、並行時空とも言われている。  そして、「異世界(異界)」、「魔界」、「四次元世界」などとは違い、パラレルワールドは我々の宇宙と同一の次元を持つ。SFの世界の中だけに存在するのではなく、理論物理学の世界でもその存在の可能性について語られている。

※Wikipediaより。

 

「つまりコイツは日暮のIFって事か?」

「初対面の人間にコイツって言わないでくれるかな?」

「かもしれません。僕のシミュレーションで日暮さんが順調に年齢を重ねたらどうなるか調べてみましたが、地獄大使の外見とほぼ近くなります」

「どうりで似ていると思ったぜ」

「さっきから一体何なんだね? そもそもお前たちは一体?」

 

 至極まっとうな疑問を口にする地獄大使。改めて両津は自己紹介を始める。

 

「すまねぇ、名乗るのが遅れたな。ワシは両津勘吉。仮面ライダータートルズだ」

「僕は神様の友人で警視庁開発004号ロボット警官です。どうぞ”丸出ダメ太郎”とお呼びください。これは神様に付けて頂きました」

「両津勘吉と丸出ダメ太郎ねぇ……それで儂に用事があるって言ってたけど何かね?」

 

 今更ながらと言った感ではあるが、地獄大使はその疑問を質問した。

 

「おう。地獄大使、あんたはこんなバカでかい機動要塞でいったい何をしているんだ?」




 筆者です。「漂禁XI」をお送りしました。
 
 ……前書きについてはあまり多く触れないでくださいw

 さて先に本文については謝罪を。日暮さんと並行世界についての説明文だけで2000文字超えました。特に日暮さんね。PIXIV百科事典だけでコレです。Wikipediaなんて凄い事になってますよ? その為今回は4500文字と久々の大判振舞い。お楽しみ頂ければ幸いです。特に引用した日暮さんの説明文を!w

 チラミの鬼ゴッコ。本編でベロバに直ぐグシャっとされるかと思いきやまさかのバッファとナッジスパロウを翻弄しています。データだとグレアよりグレア2の方が弱いらしいですけどね。でもそれはテレビ本編での事。チラミのグレア2、ここに来て筆者のバフがかかりました。海パンと月光のボスですからね。これくらいはやります。

 そして地獄大使、まさかの日暮さんのIF設定が入りました。挿絵でも無い限り外観って見えづらいですからね。その点は小説って便利です。これは読者様たちも予想外だったんでは無いでしょうか?

 では明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。

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