仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリー! ジャマーガーデンの皆様に強襲されたチラミ。最初は善戦していましたがとうとうピンチになり、デザグラライダーと交戦中の運営ライダーたちを呼びます。鬼ごっこゲームは果たして? そして両津様はジャマーガーデンのある世界の惨状を地獄大使にお話されました。果たしてそちらもどうなって行くのでしょうか?」
「おい! 地獄大使のファン共!! お前らの大好きな地獄大使のイメージが崩れるからブラウザバックするなら今だぞ!!」
「両津様、あんまりそういう事を言っているとまた読者様からお叱りのご感想が届きますよ?」

 両津なりの細やかな気遣いなのだが、気付き辛いかもしれない。気付かなければまぁ鬱陶しく感じても仕方ないかもしれない。

「そろそろ出てきて良いかな~?」
「うわ! 寧ろ出てくるんじゃねぇよ、地獄大使!!」
「すっかり前書きコーナーに居座られていますね」
「いやだってココ、落ち着くんだもの~ ツムリちゃん、キッチンはあるかな? 何か酒の肴になるものを用意しよう」
「本格的に飲む気じゃないか! あーいい、肴ならワシが何か用意するから」

 そう言ってキッチンに向かう両津。有り合わせでそれなりのものを用意出来るから有難いものである。

「両さんも結構マメだよねぇ。態度はあんなんだけど」
「手先も器用で仕事が細やかなんですよね、両津様。態度はアレですけど」

 そしてキッチンから戻る両津。冷ややっことモロキュウ、ワカサギのマリネを持って来た。

「有り合わせで悪ぃけどよ。まぁ即興で用意出来たにしてはなかなかだ。さぁ食ってくれ」
「「頂きます!」」

 そしてサロンで細やかな飲み会が行われる。今夜も長くなりそうだ。


漂禁XIV:誰の為に。そして何の為に。

 【タイフーン】

 仮面ライダーと言う作品を知っていてこの名称を知らないと言う人間は、申し訳無いが思い入れがあまり無いのであろうなとハッキリわかる。それくらいに有名な部位にあたる。かの仮面ライダー1号・本郷猛、そして仮面ライダー2号・一文字隼人、更にはショッカーライダーも身に付けていた変身ベルトの名称である。

 普段は外見からは見えず体の内部に隠れているが、改造人間にされた所有者の意志に合わせて腰に出現、変身に使用される。

 両サイドには「エナージ・コンバーター(エナジー・コンバータ)」と呼ばれる装置があり、仮面ライダーの胸部「コンバーター・ラング」により変換されたエネルギーを蓄積する。エネルギーが残り少なくなると仮面ライダーの状態を保てなくなり、再変身も不可能となる。

 また、左側のエナージ・コンバーターには「サイクロン誘導装置」が備え付けられており、ライダーマシン・サイクロン号を遠隔操作することが可能。2号が地獄サンダーと戦っている際、窮地に陥った際に用いられたことがある。

 中央に位置する「風車ダイナモ」は風圧を受けることにより回転し、ライダーのエネルギー源である風力を胸部のコンバーター・ラングへ送る。

 風車ダイナモの周りのパーツは「アクアラング」と呼ばれ、酸素供給装置により水中での長時間活動を可能としている。

 彼らが改造人間であると言う設定を知らない者にしてみたら、タイフーンを身に付ければ生身の人間が変身するものだと誤解を生むがそうではない。ましてや平成以降は改造人間という設定自体が使われなくなったため、尚更であろう。まぁその分として超越者・人外設定が増えた気がするが。

※ピクシブ百科事典からの引用と加筆による。

 

 地獄大使はビッグウィンドファンバックル、通称ハリセンバックルを手に取りその形状に興味を持つ。

 

「シャッター枠こそ付いていないが、風車の形状と言いカバーの上からでも予測できる構造と言い、タイフーンそのものだな。両さん、これは誰が作ったね」

「ああ。江崎コロ助と言う科学者気取りのイカれた大学教授とかが作ったもんだ」

「そうか……猛の作ったものでは無いのか」

「あー、そう言えばクリム・スタインベルトって言う科学者とシュラウドって科学者から技術を盗んだって言ってたから、もしかしたらそのどちらかかも知れんな」

「! ……もしや。頼む両さん! 少しだけコイツを調べさせてくれないか?」

「お、おう……いいぜ。でも壊すなよ?」

 

 目前1cmまで真剣な顔をして近づいた地獄大使の気迫に両津は良いと答えるしかなかった。

 

「おう、ダメ太郎。お前も手伝ってやれ」

「はい! でも良いんですか? 地獄大使に預けても……」

「……あんなマジな顔で頼まれたら断れねぇよ。それに江崎の手が入っているオマエなら多分構造も近いだろうし任せられるだろ?」

「神様……。はい! 不肖ダメ太郎、しっかりと地獄大使のお手伝いをします!!」

 

 両津から信頼されている事に感激したダメ太郎は敬礼をして決意を示す。

 

「じゃあ場所を変えよう。設備が揃っている所でしっかり調べるとしよう」

 

 3人は地獄大使の自室を出て廊下を歩く。途中、両津は明らかに他のドアとは雰囲気が異なっているドアを見つける。

 

「おや~? この雰囲気はお宝かな~? よーし今のウチにこっそり……」

 

 そのドアに手を振れようとしたその時、突然地獄大使のムチがスパーンと飛んで来た。

 

「あっぶね……! お、脅かすなよ地獄大使ぃ!」

「あ、済まない……でもそこはダメだ。頼むよ。触らないでくれないか……」

「お、おう……悪ぃ」

 

 ドアを見つめる地獄大使は物凄く寂しそうな辛い表情をした。

 

「なあ……もしかしてワシ、物凄く悪い事をしてしまったんじゃ……」

「もう! 無闇に許可も無く色んな所を触るのは神様の悪い所ですよ!」

「怒るなよダメ太郎……悪かったって」

 

 珍しく反省をする両津。何故なら地獄大使の顔には覚えがあるからだ。それは自分の命よりも大切なものを守ろうとする者の顔。そんな表情をさせた事を内心悔やんでいた。

 そして彼らは奥へ奥へと歩いていく。

 

 そしてデザグラの鬼ごっこ……いや、鬼であるチラミは何処かに行ってしまっている。更に妨害者である運営ライダーたちもチラミからの連絡で同じく何処かに行ってしまった。

 今この場にはデザグラのライダーだけが残っている。しかも先のナーゴ・祢音による発言で場の空気は最悪だ。

 突然の展開に呆気に取られたタイクーン・景和は状況を整理しようと疑問を口にした。

 

「時間切れ……かな?」

「いや、まだだ」

 

 その疑問にはギーツ・英寿が答えた。タイムリミットは1時間。まだそこまでの時間は経っていない。

 そして祢音が英寿を睨みながら指して更に口を開く。

 

「信じて景和! 纏ちゃん! 英寿に突き飛ばされたの! 英寿がデザスターなんだよ!! 間違い無い……」

「祢音ちゃん……」

 

 景和は変身解除して心配そうに声をかけた。

 

「祢音ちゃん、でもどうして英寿が?」

 

 同じく纏も変身解除して祢音に声をかけた。そして英寿も変身解除して祢音に近付く。

 

「ナーゴ……変わったな。勝利に貪欲なその姿勢。……手強い相手だ」

「デザスターは英寿じゃないかって、初めから疑っていたから」

 

 英寿は凄む祢音を横目に余裕の笑みを浮かべながらスパイダーフォンを取り出す。

 

『 PLAYERS RANKING 』

 

 スパイダーフォンの画面にはライダーたちのランキングが円グラフで表されている。

 

「支持率は俺がトップだ」

「でもデザスターだって見破られた。私たちは騙されないよ……ねぇ2人とも」

「そうだね」

「うん……」

 

 景和は微笑みながら、そしてチラミと祢音のやり取りを知っている纏はやはりそれが真実なのだと気付き胸が苦しくなりながら答えた。

 

「デザスターは……祢音ちゃんなんでしょ?」

「…………え?」

 

 景和の寂し気に言った言葉に祢音は青ざめる。

 

「どうして?!」

「景和くん……」

 

 驚愕の声を上げる祢音。そして気付いていた景和にこれまた驚く纏。その問いに景和が答える。

 

「英寿は完璧人間だから、周りに疑われるようなミスはしないんじゃないかなって。それに、祢音ちゃんは英寿が怪しいって俺と纏ちゃんに同意を求めようとしていたけど……」

 

 優し気に、けれども寂し気に、景和は一つ一つの言葉を告げる。景和もこの事実を受け止めるのが纏と同じで辛いのだ。

 

「……どうして俺と纏ちゃんがデザスターだって疑わなかったの?」

「それは……」

 

 辛そうな表情の景和、そして纏を見つめる祢音。最早今の祢音からは彼らを騙す言葉が思いつかない。

 

「それって……デザスターが自分だからって知っていたからじゃない?」

「……!」

 

 その時の祢音はあの時逢った青年の言葉を思い返していた。

 

 ―― 他人の不幸なんて望んだら、自分の身に降りかかってくるぞ…… ――

 

「だって……私は……私は!」

「祢音ちゃん!」

 

 目に涙を溜め始めた祢音を纏が抱きしめた。

 

「纏ちゃん……どうして?」

「何も言わなくていいから! アタシも知っていた! でも信じたくなかった! きっと……きっと何か事情があるんだろうって!」

「! 纏ちゃん、貴方まで……景和……英寿……ごめんなさい……アタシは……皆を……」

 

 そして纏の胸で泣き叫ぶ祢音。

 景和も、そして英寿も、言い知れないやりきれない気持ちを抱えて苦い表情をした。

 祢音を抱きしめている纏も目に涙を浮かべていた。だがこの4人の中で1人だけ菩薩のような穏やかな顔をしている。

 

「そりゃあ勘吉が向こう側に回ってでもデザグラをぶっ潰したいワケだよ。参加したライダーに、こんな辛い思いをさせていくなんてね……チクショウ」

 

 その言葉を口にした纏の胸にも決意が生まれていた。




 筆者です。「漂禁XIV」をお送りしました。

 地獄大使がハリセンバックルに興味を示しました。そう、何度も本文で言及してきましたが、見た目は1号ライダーの変身ベルト・タイフーンの風車部分をそのままのカタチにしたようなレイズバックル。いよいよその詳細を皆様にお届けする日が近づいています。この筆者のチラ裏的妄想も随分引っ張ったなぁ。お楽しみください。

 祢音の狂言はテレビ本編から少しアレンジ。纏ちゃんがママンとなって受け止めました。あの殺伐とした本編から少し和らげば良いなあという筆者の願望です。

 さてここ最近の筆者の近況をば。この執筆をする少し前に映画「仮面ライダー1号」のサントラを勢いで買ってしまいました。itunes storeですね。神曲ばかりです。曲の詳細とかに関しては改めて後日に。

 そして筆者、FGOもやっているんですが、先日期間限定ガチャに実装された上杉謙信(CV水樹奈々様)を無事にお招きする事が出来ました。溜めていた無償石を半分以上溶かして宝具2です。一体目は回し始めた最初の11連のしょっぱなで、ノーエフェクトで唐突に来ました。もう虹演出も金演出もバチバチ変化も無く一気に金色のルーラー絵札ががバタンと。さも「そりゃ来ますよ。当然です」と言わんばかりに。元々数年前に無料配布で実装された長尾景虎を嫁として愛で、Lv100・スキルマ・フォウマまで頑張ってカンスト(当時基準)にしていたのですが、まさかここに来て初手中の初手でお招きできるなんて思いませんでした。SSR星5の宝具5にするには尋常じゃないくらいにガチャを回さなければならず、今の筆者の懐事情的には今回は諦めざるを得ないので今後の楽しみとして取っておきます。その間に数多のサーヴァントがやってきて、且つ夏の水着サーヴァントも来るので誘惑も多いのですが、オールカンスト目指して頑張ります。霊衣は再臨2で止めてます。当世風走り屋謙信ちゃんは可愛くて良きですよ。

 では明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。

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