仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「桜井景和様が英寿様のIDコアに触れた事によりデザグラの記憶を取り戻し、丹波一徹様と参加権の交換を致しました。渋々ながら承諾したゲームマスターが送った景和様のIDコアを取りに行くために英寿様・祢音様・両津様は防衛線を開始。景和様の復活は成るのか? これは目が離せませんね」
「とりま記憶を取り戻しました。現在走ってる俺です」
「どうですか? 脱落して暫く腑抜けになっていた気分は?」
「腑抜けって……まぁあんまし良くないっすよねぇ。ギラギラってのを抜かれるとあんなんになるんですか?」
「禁則事項です!」
「……随分古いアニメのネタとか知ってるんですね」
「え?! そんなに古いんですか?」
「えーと……最初が2006年で、もう一度仕切り直しで2009年ってありますね。俺が6歳と9歳の時か……」
「2006年と2009年……」
「俺は2009年の時に姉ちゃんが見ていたので知りましたけど。あれ? ツムリさん?」
「申し訳ありません。少し具合が悪くなりましたのでこれで」
「ツムリさん? ツムリさーん?!」

 昔のアニメネタも世代がバレるのでご注意を。


変攻XI:愛僧渦巻く迷宮の脱出ゲーム

『 SET FEVER!』『 SET 』『 SET 』

「「「変身!」」」

『 MONSTER 』『 BEAT 』『 ARMED ASHTRAY 』

『……HIT MONSTER 』

『『『 READY……FIGHT!』』』

 

 勢いよく構えた3人だったが、タートルズの持っている灰皿を見て拍子抜けした。祢音が大いにツッコミを入れる。

 

「ちょっと両さん! 何なのよ、そのふざけたバックルは?!」

「うるせー! 文句があるなら運営に言え――!! これでも結構使えるんだぞ!」

「全く……まぁあまり期待しないけど、倒れないでね」

「わぁってらい! マリア! 子供たちとじいさんは任せたぜ!!」

「かしこまりましたわ。両さま、思う存分暴れてくださいな!」

「おう!」

 

 マリアの言葉に気合いを入れ直す両津。3人のライダーたちによる防衛線が始まった。その頃、景和は庭園に辿り着き妨害するジャマトたちを振りきりながら落ちていたアイテムボックスに飛びついた。

 黄色いボックスにはデザイアドライバーとタイクーンIDコア。赤いボックスにはマグナムバックルが入っていた。

 

 更に同じ頃、中央の館・エントランス二階ではバッファと尾形がジャマトの群れと対峙していた。数が多いジャマトたちを見て持っていたニンジャバックルを手にするも、

 

「数が多いな、なら分身で……。! しまった?!」

 

 不意打ちで飛んで来たライダージャマトの触手攻撃を防ぎきれず、手にしたニンジャバックルを弾き飛ばされた。バックルはそのままホールの1階に飛び落ちる。そこへ庭園から戻ってきた景和が現れた。目前にニンジャバックルを、そして少し先にもう1つのバックルを見つける。両津が落としたビッグウィンドファンバックルだ。2つとも手にした景和は再び走り出す。皆が待っている教会へ――

 

「……ぃよっしゃあ!!」

 

 その直ぐ後の教会にて。予想以上に猛攻をしてくるライダージャマトの攻撃に耐えきれず吹っ飛ばされた祢音が強制変身解除させられた。そこに追い打ちをかけるために突っ込んでくる数体のジャマト。

 

「きゃぁあああ!」

 

 祢音が叫んだその時である。

 

「変身!」

 

 教会に緑の一閃が煌めいた。戻ってきた景和が仮面ライダータイクーンに変身したのだ。

 

「たぁあああああ!」

『 NINJA! 』

 

 ニンジャデュアラーのシングルブレード状態で素早い斬撃を幾度も浴びせ、祢音に襲い掛かっていたジャマトたちを薙ぎ倒した。

 

『 READY……FIGHT! 』

 

 そのままタイクーンは教会の真ん中まで進み、ギーツとタートルズの間に入る形で3人のライダーが並ぶ。先ずはギーツにマグナムバックルを手渡した。

 

「はい。思い出させてくれたお礼に」

「ふん……遠慮なく」

 

 不遜な態度にも取れるが、その手でしっかりと受け取るギーツ。そしてタートルズにビッグウィンドファンバックルを手渡す。

 

「両さん、これ落ちてたよ」

「サンキュー! これでマトモに戦えるぜ~」

「ところでさ……あの時のパンクジャックってもしかして両さん?」

「! ……うるせぇ! 今はそんな事言ってる場合じゃねぇだろ!!」

「ははは!! そうだね! ここを切り抜けたら教えてもらうよ!」

 

 言うが早いかタイクーンが先陣を駆ける。

 

「いい加減諦めたらどうだ? 皆気付いてるぞ」

「やかましい! 一応ワシの口からは言うなって注意されてんだよ!!」

「バカ正直なアンタがいつまでもつのかねぇ」

 

 英寿は冷やかしながら、両津は冷やかされながら、景和から手渡されたバックルを差し変える。

 

『 SET MAGNUM 』

『 SET BIG WIND FAN 』

 

 ギーツはマグナムフォームに、タートルズはビッグウィンドファンフォームに変わる。先攻していたタイクーンをサポートする形でジャマトたちを倒していく3人。

 

「てやぁああああ!!」

「ふん! は! ぬん!」

「でりゃあ! こんちくしょう!!」

 

 だがジャマトライダーがタイクーンの右脚を伸ばした触手で絡めとり、一気に引きずる。

 

「?! しまった……!」

「ふん!!」

 

 引っ張られていくタイクーンを救うためにマグナムで触手を撃つギーツ。

 

「いっくぜぇ~~~!!」

 

 そして怯んだ隙にジャマトライダーの腹部を下段から打ち上げる姿勢でハリセンで叩き、上空へ吹っ飛ばすタートルズ。打ち上げられたジャマトライダーにギーツがマグナムを撃つ。そしてタイクーンもニンジャバックルのクナイスターターを押し込む。

 

『 NINJA STRIKE 』

「たぁあああああああああ!!」

 

 タイクーンは緑色の閃光となり、ジャマトライダーに幾度も切りつけた。ギーツも正確無比な射撃技術でその隙を縫ってマグナムを次々と撃ち込む。教会の床目掛けてタイクーンがジャマトライダーを斬り飛ばすと、待ち構えてたタートルズが上段から振り下ろす。

 

「どっせぇええええええい!!」

 

 ライダー3人の強烈な猛攻を受けたジャマトライダーは見事、教会の床にめり込んで倒れている。その隙に全員でこの場を離れようとするのだが……

 

「おじいちゃん!」

「大丈夫か?」

「マリア、こっちだ!」

 

 景和が一徹を、英寿が良樹を。そして両津がマリアに声をかけた瞬間に倒れていたジャマトが起き上がり教会の床を思い切り踏みしめた。その時無数の太い植物が現れる。これにより英寿・良樹ペアと両津・マリアペア側。景和・一徹ペアと祢音・梢ペアに分断された。それぞれが教会から逃げる。

 

 英寿・良樹ペアは館の北西・庭園にて息を潜め周りの様子を伺っていた。ジャマトたちが警戒しているためあまり派手に動く事かできない。物影に身を隠していてジャマトの警備が薄い場所を探している英寿に良樹が小声で質問する。

 

「お姉ちゃんは大丈夫?」

「タイクーンとナーゴが居れば大丈夫だ。今問題なのは何だ?」

 

 今度は英寿から質問した。良樹はその問いに即答した。

 

「出口の暗号を解かないと」

「そう言う事」

 

 しっかりと答えを返した良樹の頭を英寿は優しく撫でる。憧れのスターから褒められたのだ。例えジャマト迷宮の記憶を失っても大切な思い出として記憶の片隅にはしっかり残るだろう。

 

「でもあのおじさんと、マリアちゃんは先に行っちゃったよ?」

「……それなぁ。先走り過ぎなんだよアイツは。まだ全ての謎が解けたわけでも無いだろうに」

 

 良樹の言葉に英寿は頭を抱え苦い顔をした。此処に来る少し前に両津たちは英寿たちと別れた。

 

「だーっはっはっはっは! 一番乗りはワシだー! じゃあな英寿! 先に行くぜ――!」

「待ってください両さま――!!」

 

 顔を上げ、周りの建物の中で一際高い物見台のような塔を見つめる英寿。周囲に気を付けながら良樹と共にその塔に入る事にした。

 

 館の北西・塔の一室。英寿が向かったこの塔の上階にてウィンが探しものをしていた。傍に居たツムリが訊ねる。

 

「こんな所で一体……?」

「前にも同じゲームに挑んだ参加者が居た筈だ。何か……きっと痕跡が……」

「確かに。昔この部屋で誰かが退場したようですね」

 

 ツムリは足元に落ちていた小バックルを見つける。汚れ方からかなりの時間ここにあった事を想わせた。ここで机上にあったノートとICレコーダーを見つけたウィンは手をポンと叩いて嬉しそうな顔をする。

 

「ほらほらほら~♪ あったぞー!」

 

 と言った矢先に遅れて入ってきた英寿がそのノートを手に取った。

 

「! ギーツ?!」

「先輩ライダーが解いた暗号のヒントか」

「おい、それを寄こせ!」

 

 ウィンが奪おうとするもさっと身をひるがえして躱す英寿。勢いよく飛びかかったウィンは床につんのめるカタチになる。

 

「しかしゲームマスターの命令に従わされて大変だな。ツムリに一目ぼれなんて、大芝居までしちゃって」

 

 英寿はICレコーダーを操作して録音された音声を再生してみる。聞こえてきたのは憶えが無い言語だ。ジャマトたちから時折聞こえてくる言葉にも似ていたが。

 

『ピピ△タダボピピ△タダボテテテツルクアエインケテウビキョピピゼラエインアキョケケファルクア――』

 

 ICレコーダーから音声に耳を傾ける英寿。真剣な表情で手元のノートとも照らし合わせをしていると、ウィンが呟く。

 

「気付いていたのか?」

「俺を出し抜いて、落とす気だったのか?」

 

 英寿はニヤリと不敵な笑みを浮かべて挑発じみた態度を取る。ウィンは目くじらを立ててモンスターバックルを構えた。

 

「なら……実力行使に出るまでだ」

「俺とやる気か……」

 

 英寿もマグナムバックルを構える。最早一触即発だ。そこへツムリが割って入る。

 

「待ちなさい!」

「……何で止める?」

 

 ウィンが訊ねた。

 

「参加者の妨害は違反行為です」

 

 翻ったツムリは英寿も睨み言葉を続ける。

 

「ナビゲーターとして見過ごすわけにはいきません」

 

 その態度に緊張を緩め微笑む英寿。

 

「……なら、正々堂々勝負だ。どっちが先に暗号を解くか。行くぞ」

 

 そうして英寿は良樹に声をかけて部屋を出る。

 




 筆者です。変攻XIをお送りしました。

 前書きにネタとして書きましたが、ツムリの実年齢っていくつくらいなんでしょうね? 演じてる青島心さんは24歳ですけど。
 さて、筆者がこの二次創作小説に意気込んでいるのは以前から良く書いていますが、今期アニメのチェックもあまり出来てないんですな。今ここを書きながら「Lv1魔王とワンルーム勇者」を見ています。魔王がとにかく可愛いのでお時間ある方は是非に。JKスタイル(セクシー)が素敵です。
 呪術は2期の1話を見てからまだ進めていません。リメイクるろうに剣心も。何かオススメありましたらご意見ご感想で教えて頂けるとありがたいです。

 今回は珍しく小ネタという小ネタがあまり無いんですよね。強いて言うなら両さんが突っ走りました。皆がまだ暗号の真相を探っている時に一人だけ「ヒッヒッヒ先回りだー!」ってやりそうかなと。
 そこで今回は筆者の桜井景和へのクソ重感情話でも書いていこうかと思います。
 チーターの英寿の対比として用意された景和。放送1クール目が終わった辺りが第12話なので、この辺から皆さまの今後の推測ってのが色々論議されていましたね。その中でやっぱり多かったのが闇落ち。昨今こういう真っ直ぐなコはそのまま歩ませてくれないですよ。だってライダー作品だし。まぁこれを書いている現在で視聴可能の45話で救済ルートの兆しが見えましたが、果たしてどうなるか楽しみです(無事に更新されていれば「さよならミッチー」ですね)。筆者が書いているこの作品では何とか闇落ちしきらないように仕掛けを考えてまして、それは予定では来週金曜日の8/4以降更新分でお披露目出来るとは思うのですが、そうなるとブジンソードどうするかなぁと悩むんですよね。ギャグ寄りの闇落ちって何でしょうね? 両さんにキレる大原部長?「両津のバカはどこだ?!」的な感じでしょうか? 姉殺害以外でどうすれば闇落ちさせられるか色々悩んでます。今考えている最有力候補は「姉ちゃんの両さん化」です。この辺りも皆さまのご意見いただければ幸いです。

 長くなりましたが今日はこの辺で。明日も17:30更新です。よろしくお願いします。

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