仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

155 / 161
「リアリティライダーショー、デザイアグランプリー!! ジャマーガーデンでの戦闘が行われています。皆さま、どうかご無事でいてください!!」
「クリスマスが今年もやーってくる~っと!」
「両津様、随分ご機嫌ですね」
「いやぁ毎年この時期になると美味いメシにありつけるからよ~。今年は誰にタダ飯をゴチになろーかなー?」

 こち亀定番話。クリスマスに何かしら恩恵が与えられるという羨ましいエピソードである。

「独り身の方には辛い時期でもありますが……」
「おう。そう考えるとつくづく仲間を作っておいて良かったと思うぜ。持つべきものはダチだよなぁ、うんうん」
「両津様の場合、ご事情が少し違うのでは無いかと……」
「つってもなぁ。この時期若いヤツらから良く相談受けるんだ。”どうしたら彼女が出来ますか?”って。今からそんなん頑張っても手遅れだっつの。人体錬成でも学んでおけよ」
「……それもまた危険ですが」

 Xのポストでそんなネタポスが流れてきたので皆も確認すると面白いかも知れない。元ネタはどう考えても鋼な錬金術師だろうが。
https://twitter.com/Lemoncha08014/status/1735243738254024939

「もっと言うなら人体錬成なんかせんでも美少女プラモ買ってこい! 30MSもようやく入手しやすくなったぞ!! ニッパーとヤスリさえあればお気に入りの女の子のプラモが手頃な価格で組めるなんて十分贅沢だろうが!!」
「それはプラモ好きな方に限られます!!」
「生身のオンナと付き合いたかったらあらゆるスペックを尋常じゃ無く高めないといけないんだぞ? 星1・(レア)程度のお前らがそこまで頑張るには人生全てを賭けるか転生するしかねぇだろ!! それが出来ないならプラモなりフィギュアなりで我慢しとけ!! 間違ってもトー横とかで安易に済ませるなよ。リスクデカいからな!!」
「そこまで! そこまでにしてください!!」

 両津にこの手の相談はほぼ無理だと思った方が良い。自身はモテているのに何とも無駄に過ごしているものだとつくづく思う。


漂禁XXII:誰の為に。そして何の為に。

 サロンにてジャマーガーデンの様子をモニタリングしていたツムリ。脱落して日常生活に戻されるべきだったナッジスパロウとタートルズが再びライダーとなった事に異を感じた。本来脱落者のIDコアは運営が管理しているものだ。それが彼らの手にあるのは当然、運営の誰かがIDコアをジャマーガーデンに渡していると言う事だ。それが直接行える可能性のある人物に問いただす事にする。

 

「ナッジスパロウとタートルズのIDコアが向こうに行っているのは何故ですか?」

「知~らないよ~。ア~タシじゃないって……」

「とぼけないで下さい!」

 

 シラを切るチラミにツムリは詰め寄る。

 

「貴方以外に誰がIDコアを横流し出来るんですか!」

「ショーは盛り上げないと! ……でしょ?」

「……!」

 

 不敵に笑うチラミ。その顔を見てツムリは眉間にシワを寄せグヌヌと言った表情になり黙る。

 だがツムリはこれで済ませなかった。

 

「……仰る通りです。大変失礼しました」

「わかればいーのよー! わかれば~。だいたいねぇ、ナビゲーターの分際でアタシに意見なんて……げぼぉおおおお?!」

 

 丁寧にお辞儀をし、チラミが油断した所を狙ってミゾオチに重い拳を入れるツムリ。

 

「か……かはっ……! ア、アンタ……なんで、こんな?!」

「いやですねぇ~、今仰ったばかりじゃないですか。”ショーは盛り上げないと!” さて、ご覧になっているオーディエンスの皆様。今からデザグラの運営に支障をきたしたチラミを血祭にしたいと思います」

「ちょ……ちょっと待って! サ、サロンでの暴力行為は御法度よ! いくらナビゲーターのアンタだからってお咎め無しじゃ……」

「ではサロン以外の場所でなら問題ありませんね」

 

 そう言うとツムリは英寿よろしくフィンガースナップをパチンと鳴らした。ツムリとチラミはいつの間にか格闘技リングの上に立っていた。マットにはDGPのロゴが描かれている。

 

「では手加減しませんよ」

「しなさいよー!!」

 

 私人逮捕系配信者と言うのは2023年良く聞く言葉となったが、私人刑罰系配信者と言うのはあまり聞かない。恐らく逮捕と直結しているからだろう。だがデザグラは現代日本の法律とはまた違った括りにある。その為、ツムリのこの行動は特にお咎め無しとなったらしい。今までの恨みを晴らすかのように、ツムリは黒帯の腕前をチラミにお見舞いする事となった。

 

「ぐべ! ぷぎゃ! げふっ! 止めて!」

「フッ! ハッ! トゥッ! たぁああああああ!!」

 

 顔面への正拳突き、両脇腹への膝蹴り、そして回し蹴りと。合わせ技を次々とキレ良く繋ぐツムリの戦い方はライダーたちにも引けを取らないだろう。

 この様子はデザグラにも別チャンネルで中継されており、ジャマーガーデンの様子とツムリのリンチを2画面で閲覧するヘビーユーザーも多数居た。その中で目を引くコメントをここに上げておく。

 

 ―― チラミざまぁ! ――

 

 ―― ツムリちゃんマジパネェ ――

 

 ―― 見え ――

 

 ひとしきりチラミに制裁を与え切ったツムリはデザグラグッズの赤いスポーツタオルで汗を拭き、ドリンクを飲んで一呼吸ついた。

 

「ライダーの皆様、どうかご無事で……」

「アタシはもう無事じゃない……」

 

 ギーツとジーンの共闘。最早それはチート級と呼ぶに相応しかった。元々強いギーツは当然で、サポートするジーンの能力もまた桁違いだからだ。

 迫ってくるジャマトたちがどれだけ大量に現れても、左胸部にあるアウトリアライザーを一撫でするだけで殆どのジャマトが明後日の方角に吹き飛ばされる。

 そしてギーツにもジャマトライダー含めて大量のジャマトが迫ってきていたが、近くにあった岩をジャマトたちに向かって投げつけ、手ごろなタイミングでマグナムシューターを撃ち込む。石つぶてとなった破片が見事目くらましとなり、怯んだ隙にマグナムで狙い撃ちされるという。ゲリラ兵士も真っ青な戦いっぷりを見せる。

 足裏に備えられたディメンションフットの能力で重力操作を行えるジーンが、付近の木々へ真横に飛び移ってジャマトたちを攻撃していく。

 

「ギーツ!!」

『 SUPPORT MODE 』

 

 レーザーレイズライザーのクロスオルタネーターを2度入力してサポート機能を発動させる。

 

『 LASER CHARGE 』

 

 ジーンが射出する事により、カード状の足場が出来る。

 

「あん……? ふん!」

 

 レイズカードにも似た青い巨大なエネルギーはギーツを乗せて空中を縦横無尽に動く。ジャマトたちを何体か倒すと直ぐに飛び降りた。

 

「ふん、やるねぇ~」

「へっ!」

 

 背中合わせになるギーツとジーンは、それぞれの目前のジャマトとマグナムとレイズライザーで撃っていく。

 どれだけジャマトが増えても息がピッタリと合ったギーツとジーンの敵では無い。殆どのジャマトを撃退させると、2人の目の前にとある人物がやってきた。

 

「英寿、君の因縁の相手だ。素晴らしい戦いを見せてくれよ……」

 

 ジーンがそう評した男、吾妻道長はギーツを睨みつける。

 

「お前の下らない願いもここまでだ……」

 

 そしてジャマーガーデンの遥か地中にあるショッカー要塞。ここでは地獄大使とタートルズ・両津勘吉の戦いが続いていた。

 地獄大使が撃ち込んだ毒によって両津の身体はどんどん死に追いやられている。解毒するには地獄大使が被るヘルメットの角に仕込まれた血清を使うしか無い。

 

「てやぁあああああああああああ!!」

「ぬん!」

 

 タートルズが振るうハリセンを地獄大使はムチで受け止める。そこでタートルズは素早く回し蹴りを繰り出すも地獄大使は左膝でガードした。

 

「クソ! やっぱり強いな、アンタ!!」

「古い存在となったがこれでもショッカーの幹部! 舐めてかかると命取りだぞ!!」

「だなぁ! しっかり毒までもらっちまったからな!!」

 

 地獄大使を両津の激戦。直ぐにでも両津のサポートに回りたいダメ太郎は思う通りに動かない自身の状態を明らかに疑った。

 

「何で? 何で動いてくれないんだ?! 僕は一体どうなっているんだ?!!」

 

 その答えは地獄大使が明かす。

 

「ダメ太郎、貴様には服従プログラム(イェッサー)を組みこんでおいた……」

服従プログラム(イェッサー)?! そんな何時の間に……はっ、そうか!」

 

 地獄大使は両津のバックルを調べている間にダメ太郎のプログラムが組みこまれたプラント用サーバーにもアクセスしていた。その隙に服従プログラム(イェッサー)を組みこんでいたのである。

 

「貴様に余計な手出しをしては欲しく無かったのでな……これは儂と両津勘吉だけの勝負だ!」

「そんな……神様の手助けさえ出来ないなんて……! これじゃあ僕は本当にダメじゃないか!!」

 

 悔し涙を流すダメ太郎。だが落ち込むダメ太郎に両津が声をかけた。

 

「黙って見ていろダメ太郎! 地獄大使の言う通りだ、コイツはワシらの勝負なんだよ」

「神様……でもこのままじゃ神様が、神様がぁ!!」

「ヘッ……こんなジジィ、ワシがあっという間に倒して……マズいな」

 

 地獄大使に撃ち込まれた毒は一秒一秒と両津の身体を蝕んでいく。既に高熱は出始めているし、頭痛を始め身体の至る所で激痛が出ている。視界も悪くなってきたその時、地獄大使の振るったムチがタートルズのヘルメットに叩きこまれた。

 

「! あ……が……」

「神さまぁああああああああああああああ!!」

「ここまでか……やはり無理だと言うのか。許せ……」

 

 両津勘吉・仮面ライダータートルズは強制変身解除となり、その場に倒れた。




 筆者です。「漂禁XXII」をお送りしました。

 まだ何とか書けていますがそろそろ難しくなってきましたね。両さん的に言うなら「うわ~ん! 年末なんてコリゴリだ~!!」的な。年末年始の休みはガッツリとプラモデルを作りたいものです。

 チラミにツムリちゃんの少林寺拳法が炸裂しました。Wikiとかで調べるとわかりますが青島心ちゃん、黒帯持ちなんですよね。それでもライダーにならなかったのは少々解せぬものがありましたが。いつか変身してくれないかなと淡い期待をするものです。

 ギーツとジーンの共闘シーンはテレビ本編準拠ですね。このシーンはカッコ良かったです。改めて文章にするとなんと難しいものか。

 地獄大使と両さんの激突。いよいよこちらは大詰めになってきました。明日更新分でこの辺を多いに盛り上げたいのですが、構成に悩みますね。同時戦闘4か所同時なんて聖闘士星矢もビックリですよ。だいたい星矢が初っ端の戦闘からしばらく戦わずに走ってばかりですけどw
 服従プログラム(イェッサー)の元ネタはキカイダーの服従回路(イェッサー)です。同じ石ノ森章太郎先生作品ですよ。

 ティフォエウスガンダム・キメラと30MS SIS-Gc11w スティプラ=ステロイ(アルディートフォーム)を無事入手しました。でも今やっている模活は少し別の作業……何故だ? そして案の定、ティフォエウスガンダム・キメラの箱はとてつもなく大きかったです。積みプラ送りですが何れちゃんと作ります!

 更新が行えたら明日も17:30です! たぶんね!w どうかよろしくお願いいたします。

この二次創作、メシのシーンが多くテンポが悪いと評されましたが実際どうでしょうかね?

  • 多い。もっと減らして欲しい
  • 少ない。もっと増やして欲しい
  • 雰囲気を変えてお風呂シーンや海回をw
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。