仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

156 / 161
「リアリティライダーショー、デザイアグランプリー! いよいよジャマーガーデン突入も大詰め! 皆様、どうかご無事で居てください!!」
「いやーそろそろ終わるかぁ」
「ところで筆者様が本格的に忙しいらしくてですね、今回は前書きも後書きも短めとの事です」
「こんな時にまたエアブラシのハンドピースが逝ったらしいな……つくづく運が無い奴だ……」

 安物のハンドピースは絶対買わないと誓う筆者であった。では今回は筆者の時間が本当に無い為、急ぎ本文へ。


漂禁XXIII:誰の為に。そして何の為に。

 ギーツの目の前に現れた道長。

 

「お前の下らない願いもここまでだ……」

 

 ギーツを睨みつけながら言い放つその態度に、最早”穏便に”と言う言葉では済まされないと言う事は明らかであった。道長は続ける。

 

「お前だけじゃない……下らないライダーどもが願いを叶える世界はもう終わりだ!」

「それが……お前の復讐か……」

 

 ギーツが道長の言葉に含まれた気持ちを確認した。そして道長は返す。

 

「復讐じゃない……”願い”だ!」

『 SET 』

 

 道長は右手にゾンビバックル、左手にジャマトバックルを持ちドライバーに差し込んだ。ひび割れたバッファIDコアが怪しく光る。そして何より左手から始まっているジャマト化が、道長がもう後戻り出来ない事を助長させていた。相変わらず変身時の激痛は必ず起きるが、それでも以前に比べて極端に具合が悪くなる程では無かった。あくまで第三者目線で見ての話だが……。

 左手を胸元に充てて横に引き、スッと上げる。

 

「変身!」

『 JYAMATO ZOMBIE~!』

「たぁああああああああああ!!」

 

 ジャマトゾンビフォームになったバッファがギーツに向かって突進した。ソンビブレイカーで何度も斬りつけていく。

 

「ふん!」

「たぁああああ!!」

 

 ゾンビブレイカーの難点は大剣並みの大きさによるリーチとその重さだ。一発一発の破壊力こそ絶大だがその分速度が犠牲になる。ギーツは距離を取りながらマグナムを何度も当てに行くが、ゾンビバックルの恩恵で打たれ強さが加わり、且つジャマトバックルによる再生能力も加わっている。百戦錬磨のギーツでもそうそう打ち倒す事は容易では無い。

 

「はぁああああ!!」

「! どぅえりゃああああああ!!」

 

 その為バッファはこの利点を生かし捨て身の攻撃でギーツとの距離を詰める。何度撃たれようが倒れない、そして怯まない。突進する暴力そのものとなったバッファに勢いで負けたギーツは地に転がされる事となる。

 

「これで……」

「そうは行くか」

 

 ゾンビブレイカーをギーツの脳天目掛けて振り下ろそうとしたその時、ギーツのマグナムがバッファの左足首を狙う。軸足に強烈な一撃が入ったバッファはよろけてしまい、そこを更に地に伏したギーツの回し蹴りが襲う。

 

「グァアアアアアアアア?!」

「ヘッ……だがこっちも厳しいな」

 

 両者とも地に伏してしまい、起き上がろうとするも力が入らず上手く立ち上がれない。

 

「クッ……なぁ、1つ質問だ。タートルズ、両さんはどうした?」

「グクッ……あ? 何だいきなり……?」

 

 時間稼ぎも含めていたが、改めて気になる存在の事を質問するギーツ。

 

「お前らの所に居るんだろ?」

「……知らねえよ。両さんなら何か用事を頼まれていた筈だ」

「そうか……」

 

 互いにようやく回復したらしく、ゆっくりと立ち上がる。

 

「ギーツ……デザグラとか願いとか関係無く、お前を倒したい理由が出来たぜ」

「奇遇だなバッファ。俺も今そう思っていた所だ」

 

 バッファは足首を摩りながら。ギーツは頭をブンブンと振り回し、痛みで意識が飛ばないように気を付ける。

 そして両者ともに大声で怒鳴った。

 

「「お前が馴れ馴れしく”両さん”って呼ぶんじゃねぇええええええええええ!!」」

 

 どっちの愛情が大きいでSHOW。同担拒否待った無しの姿勢を取った2人は先ほど以上に全力でぶつかり合う。

 

「なんかすっごく妬けるなぁ……両津勘吉かぁ~」

「そーねー……どっちも両ちゃん大好きなのかぁ~。まあでもウチのミッチーの方が絶対上なんですけどぉ~♪」

 

 ベロバがゼリービーンズをポリポリ食べながら現れた。ジーンはマスクの下で心底嫌そうな顔をしている。

 

「フフフ……どっちの推しの方が両ちゃんへの愛情が勝るのか♪ 賭・け・る?」

「ベロバ、ヴィジョンドライバーを運営に返せ」

「べー♪ ウフフフ~」

「……本来、俺たちは傍観者だったはずだ」

 

 ジーンが言った言葉はギーツにも聞こえていた。

 

「……?」

 

 そしてベロバはジーンの言葉を笑いながら一蹴する。

 

「別にいーじゃない。どうせ、既に終わっている大昔の世界なんだから」

 

 更にベロバの言葉にも驚くギーツ。

 

「えぇ……」

「よそ見している場合かぁああああ!!」

 

 バッファが隙だらけのギーツの脇腹にゾンビブレイカーを叩きこむ。

 

『 POISON CHARGE……TACTICAL BREAK! 』

「ぐはぁあああああああああああああ?!」

 

 強烈な一撃を喰らったギーツは地に転がり強制変身解除となった。

 

「フッ……そういう事か」

「えっ……?」

 

 英寿は起き上がりながらようやく得た答を語る。

 

「次元を旅する観光客……既に終わっている大昔の世界……そして、世界を創り変える女神……その言葉が全てを物語る」

 

 ジーンもベロバも、そして道長も。

 更にはデザイア神殿で見ていたツムリも目を丸くして驚く。

 

「デザイアグランプリの運営と、オーディエンスの正体」

 

 立ち上がった英寿は最後の言葉、結論を口にした。

 

「お前たちは……遥か未来の存在」

 

 ジーンは変身解除して英寿に近付いていく。

 

「……ああ、そうさ。君たちがギリシャ神話や戦国時代をエンターテインメントとして楽しむように。俺たちも楽しんでいるんだよ。この素晴らしき……3.5次元の世界を!!」

 

 ニラムがサマスを連れて高層ビルの屋上に居た。

 

「残念ながら、この世界を舞台にしたシリーズもそう長くはないようだな。ゲームマスターのドライバーを回収次第、最終判断を下すことになるだろう」

 

 サマスが会釈をして了承の旨を示す。いよいよデザグラ運営が本格的に撤収準備に入る様だ。

 

 デザイア神殿のツムリが寂し気な顔で呟く。

 

「とうとうバレてしまいましたね……もう少し長くこの世界を見届けたかったのですが……」

 

 英寿の言葉を聞いて呆れ顔のベロバがレーザーレイズライザーを手に持った。

 

「あーあ……このジャマーガーデンももう使い捨てね。変……え?」

 

 ベロバが変身しようとしたその時、異変が起きた。

 

 時を少し戻し、ジャマーガーデンから遥か地中のショッカー要塞にて。

 地獄大使の仕掛けた毒でとうとう倒れた両津勘吉。地獄大使はヘルメットのマスクを解除して両津に近付く。

 

 倒れた両津は夢を見る。遥か遠い記憶。

 

 ―― どうして? ねぇどうして?! なんで俺は? どうして……を助けられないの?! ――

 

 ―― 気にするな。運が巡ればまた逢えるから お前が無事で良かった、勘吉。じゃあな…… ――

 

 ―― いやだよ……いやだよ!! ねぇ! 目を開けてくれよ! こんなのって……こんなのって無いよ!! なぁ、……! 死んじゃいやだぁああああああああああああ!! ――

 

          ―― 生きろ勘吉。俺の分まで ――

 

「そうだ……こんな所で死ねない……ワシは…いや、俺は……」

 

 両津はその言葉を呟きながら立ち上がった。

 

「生きる!!」

 

 その姿を見た地獄大使は目を見開き驚く。

 

「そうか……とうとう成し遂げたか!」

 

 両津のドライバーに差し込まれていたレイズバックル。その風車が今まで以上の回転を始め、眩い輝きを放っている。

 

 そして両津は雄叫びを上げた。

 

「うぉおおおお……あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」




 筆者です。「漂禁XXIII」をお送りしました。

 さて、一部読者様たちには予想されている両さんの復活劇です。ですが英寿・道長の激突でかなりの文字数を取られたので肝心の部分は次回に。最後の咆哮は書けて何よりでした。

 先日、ウルトラマンブレーザーの新ED、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDさんの「Brave Blazar (feat. MindaRyn)」を買いました。この曲、メチャクチャカッコ良いので皆さまも是非に。詳細はまた後日に。

 では本格的に時間がないので今回はここまで。
 明日分はまだ更新できると思いますのでどうかよろしくです。

この二次創作、メシのシーンが多くテンポが悪いと評されましたが実際どうでしょうかね?

  • 多い。もっと減らして欲しい
  • 少ない。もっと増やして欲しい
  • 雰囲気を変えてお風呂シーンや海回をw
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。