仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~ 作:唐 十三郎
「いやーそろそろ終わるかぁ」
「ところで筆者様が本格的に忙しいらしくてですね、今回は前書きも後書きも短めとの事です」
「こんな時にまたエアブラシのハンドピースが逝ったらしいな……つくづく運が無い奴だ……」
安物のハンドピースは絶対買わないと誓う筆者であった。では今回は筆者の時間が本当に無い為、急ぎ本文へ。
ギーツの目の前に現れた道長。
「お前の下らない願いもここまでだ……」
ギーツを睨みつけながら言い放つその態度に、最早”穏便に”と言う言葉では済まされないと言う事は明らかであった。道長は続ける。
「お前だけじゃない……下らないライダーどもが願いを叶える世界はもう終わりだ!」
「それが……お前の復讐か……」
ギーツが道長の言葉に含まれた気持ちを確認した。そして道長は返す。
「復讐じゃない……”願い”だ!」
『 SET 』
道長は右手にゾンビバックル、左手にジャマトバックルを持ちドライバーに差し込んだ。ひび割れたバッファIDコアが怪しく光る。そして何より左手から始まっているジャマト化が、道長がもう後戻り出来ない事を助長させていた。相変わらず変身時の激痛は必ず起きるが、それでも以前に比べて極端に具合が悪くなる程では無かった。あくまで第三者目線で見ての話だが……。
左手を胸元に充てて横に引き、スッと上げる。
「変身!」
『 JYAMATO ZOMBIE~!』
「たぁああああああああああ!!」
ジャマトゾンビフォームになったバッファがギーツに向かって突進した。ソンビブレイカーで何度も斬りつけていく。
「ふん!」
「たぁああああ!!」
ゾンビブレイカーの難点は大剣並みの大きさによるリーチとその重さだ。一発一発の破壊力こそ絶大だがその分速度が犠牲になる。ギーツは距離を取りながらマグナムを何度も当てに行くが、ゾンビバックルの恩恵で打たれ強さが加わり、且つジャマトバックルによる再生能力も加わっている。百戦錬磨のギーツでもそうそう打ち倒す事は容易では無い。
「はぁああああ!!」
「! どぅえりゃああああああ!!」
その為バッファはこの利点を生かし捨て身の攻撃でギーツとの距離を詰める。何度撃たれようが倒れない、そして怯まない。突進する暴力そのものとなったバッファに勢いで負けたギーツは地に転がされる事となる。
「これで……」
「そうは行くか」
ゾンビブレイカーをギーツの脳天目掛けて振り下ろそうとしたその時、ギーツのマグナムがバッファの左足首を狙う。軸足に強烈な一撃が入ったバッファはよろけてしまい、そこを更に地に伏したギーツの回し蹴りが襲う。
「グァアアアアアアアア?!」
「ヘッ……だがこっちも厳しいな」
両者とも地に伏してしまい、起き上がろうとするも力が入らず上手く立ち上がれない。
「クッ……なぁ、1つ質問だ。タートルズ、両さんはどうした?」
「グクッ……あ? 何だいきなり……?」
時間稼ぎも含めていたが、改めて気になる存在の事を質問するギーツ。
「お前らの所に居るんだろ?」
「……知らねえよ。両さんなら何か用事を頼まれていた筈だ」
「そうか……」
互いにようやく回復したらしく、ゆっくりと立ち上がる。
「ギーツ……デザグラとか願いとか関係無く、お前を倒したい理由が出来たぜ」
「奇遇だなバッファ。俺も今そう思っていた所だ」
バッファは足首を摩りながら。ギーツは頭をブンブンと振り回し、痛みで意識が飛ばないように気を付ける。
そして両者ともに大声で怒鳴った。
「「お前が馴れ馴れしく”両さん”って呼ぶんじゃねぇええええええええええ!!」」
どっちの愛情が大きいでSHOW。同担拒否待った無しの姿勢を取った2人は先ほど以上に全力でぶつかり合う。
「なんかすっごく妬けるなぁ……両津勘吉かぁ~」
「そーねー……どっちも両ちゃん大好きなのかぁ~。まあでもウチのミッチーの方が絶対上なんですけどぉ~♪」
ベロバがゼリービーンズをポリポリ食べながら現れた。ジーンはマスクの下で心底嫌そうな顔をしている。
「フフフ……どっちの推しの方が両ちゃんへの愛情が勝るのか♪ 賭・け・る?」
「ベロバ、ヴィジョンドライバーを運営に返せ」
「べー♪ ウフフフ~」
「……本来、俺たちは傍観者だったはずだ」
ジーンが言った言葉はギーツにも聞こえていた。
「……?」
そしてベロバはジーンの言葉を笑いながら一蹴する。
「別にいーじゃない。どうせ、既に終わっている大昔の世界なんだから」
更にベロバの言葉にも驚くギーツ。
「えぇ……」
「よそ見している場合かぁああああ!!」
バッファが隙だらけのギーツの脇腹にゾンビブレイカーを叩きこむ。
『 POISON CHARGE……TACTICAL BREAK! 』
「ぐはぁあああああああああああああ?!」
強烈な一撃を喰らったギーツは地に転がり強制変身解除となった。
「フッ……そういう事か」
「えっ……?」
英寿は起き上がりながらようやく得た答を語る。
「次元を旅する観光客……既に終わっている大昔の世界……そして、世界を創り変える女神……その言葉が全てを物語る」
ジーンもベロバも、そして道長も。
更にはデザイア神殿で見ていたツムリも目を丸くして驚く。
「デザイアグランプリの運営と、オーディエンスの正体」
立ち上がった英寿は最後の言葉、結論を口にした。
「お前たちは……遥か未来の存在」
ジーンは変身解除して英寿に近付いていく。
「……ああ、そうさ。君たちがギリシャ神話や戦国時代をエンターテインメントとして楽しむように。俺たちも楽しんでいるんだよ。この素晴らしき……3.5次元の世界を!!」
ニラムがサマスを連れて高層ビルの屋上に居た。
「残念ながら、この世界を舞台にしたシリーズもそう長くはないようだな。ゲームマスターのドライバーを回収次第、最終判断を下すことになるだろう」
サマスが会釈をして了承の旨を示す。いよいよデザグラ運営が本格的に撤収準備に入る様だ。
デザイア神殿のツムリが寂し気な顔で呟く。
「とうとうバレてしまいましたね……もう少し長くこの世界を見届けたかったのですが……」
英寿の言葉を聞いて呆れ顔のベロバがレーザーレイズライザーを手に持った。
「あーあ……このジャマーガーデンももう使い捨てね。変……え?」
ベロバが変身しようとしたその時、異変が起きた。
時を少し戻し、ジャマーガーデンから遥か地中のショッカー要塞にて。
地獄大使の仕掛けた毒でとうとう倒れた両津勘吉。地獄大使はヘルメットのマスクを解除して両津に近付く。
倒れた両津は夢を見る。遥か遠い記憶。
―― どうして? ねぇどうして?! なんで俺は? どうして……を助けられないの?! ――
―― 気にするな。運が巡ればまた逢えるから お前が無事で良かった、勘吉。じゃあな…… ――
―― いやだよ……いやだよ!! ねぇ! 目を開けてくれよ! こんなのって……こんなのって無いよ!! なぁ、……! 死んじゃいやだぁああああああああああああ!! ――
―― 生きろ勘吉。俺の分まで ――
「そうだ……こんな所で死ねない……ワシは…いや、俺は……」
両津はその言葉を呟きながら立ち上がった。
「生きる!!」
その姿を見た地獄大使は目を見開き驚く。
「そうか……とうとう成し遂げたか!」
両津のドライバーに差し込まれていたレイズバックル。その風車が今まで以上の回転を始め、眩い輝きを放っている。
そして両津は雄叫びを上げた。
「うぉおおおお……あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」
筆者です。「漂禁XXIII」をお送りしました。
さて、一部読者様たちには予想されている両さんの復活劇です。ですが英寿・道長の激突でかなりの文字数を取られたので肝心の部分は次回に。最後の咆哮は書けて何よりでした。
先日、ウルトラマンブレーザーの新ED、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDさんの「Brave Blazar (feat. MindaRyn)」を買いました。この曲、メチャクチャカッコ良いので皆さまも是非に。詳細はまた後日に。
では本格的に時間がないので今回はここまで。
明日分はまだ更新できると思いますのでどうかよろしくです。
この二次創作、メシのシーンが多くテンポが悪いと評されましたが実際どうでしょうかね?
-
多い。もっと減らして欲しい
-
少ない。もっと増やして欲しい
-
雰囲気を変えてお風呂シーンや海回をw