仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~ 作:唐 十三郎
「今回も前書きは縮小だ。まぁ年末だから仕方ねぇよな~。皆も筆者が壊れない様に祈っていてくれや」
せっかくの見せ場回であるにも関わらずこの様な事態で申し訳ない。その分、本文には力を注いでいる。と良いな!w
「うぉおおおお……あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」
両津の咆哮。最早それは人が発するものとは到底思えない類にも感じられた。極大級の喜怒哀楽全てが入り混じっている様にも思われる。更にそれは単に大きな声とだけ捉えるには留まらなかった。ダメ太郎は周囲を見て震え上がる。
「な、何だ……? 嘘だ……自然石の岩壁に亀裂が?!」
このショッカー機動要塞がある場所はジャマーガーデン直下、数万メートル。元々あった空洞の中に要塞を建造したか、それとも予めショッカーが掘削したかは不明だが、所謂ジオフロント(狭義には地下に作られた都市、およびその都市計画のことを言う)の様相をしていた。岩壁が補強もせずにむき出しなのは、これだけの空洞であっても落盤も起こさず天井を支えている事からそこまでする必要が無い位頑強であると言う証であろう。
だが今、両津の咆哮が元で巨大な岩壁に亀裂が入り、非常に小さいが天井からはパラパラと石つぶてらしき物も降ってきた。
「こ、このまま続いたら僕たち皆、生き埋めに?!」
地下だけでこれ程の影響が出ているのだ、恐らく地上でも何かしらの影響が出ているものと思われた。だがダメ太郎の心配は杞憂に終わる。ここで両津の咆哮がピタリと止んだからだ。けれどもそれは何もかも終わったから止んだのではない。寧ろその逆だ。嵐の前の静けさと言う奴だ。
それは両津が差し込んでいるバックルの形状に表れていた。
「神様の使っているバックル……色が違っている?」
「ようやく目覚めたか、”タイフーン”……」
流石に延々と眠っていた地獄大使には言われたくないだろう。地獄大使が”タイフーン”と呼んだそのバックルは既にビッグウィンドファンバックルとは色からして異なっていた。元々はニンジャバックルやタイフーンのヘルメットと同じ緑色をしていたが今あるそれは銀色になっている。
「また……何かを思い出しそうになったな。とても大事な何かを……」
両津がボソリと呟いた。だが相変わらずそれが何かまでは覚えていない。ただ強烈な悲しみだけは心に突き刺さった。恐らくは両津自身が心の奥底に仕舞い込みたくなるくらい悲しい思い出だったのだろう。
眉間に深いシワを寄せた両津は地獄大使に向き直り指を指す。
「待たせたな! 今度こそその角をへし折ってワシに撃ち込んだ毒を消させてもらうぜ!!」
「その意気だ! いつでも来い!!」
地獄大使も両津の気迫に負けるとも劣らない勢いで返した。
「行くぜ! 今度こそ決めてやる!!」
『 SET 』
今までのビッグウィンドファンバックルと異なる点がもう一つあった。それは風車部分がスライドし、中央にはめ込まれたIDコアと、その周辺に展開されたデザイアドライバーの反応炉”トーラスリアクター”を丁度すっぽり覆う事となる。これにより風車部分が今までと異なり、完全に中央へ収まる形となる。
両津は今までで抜群の変身ポーズを決め、そして叫んだ。
「……変身っ!!」
『 TYPHOON 』
トーラスリアクターを収めた風車から今までと異なり”TYPHOON”の文字が空中に描き出される。上半身で着込むアーマーも異なるものであった。今までの1号ライダーを模したプロテクターは肩のアーマーが少々肥大化。腕のグローブも籠手と呼ぶに相応しい頑強な物になっている。そして胸部と腹部のプロテクターも厚みが増して細部が複雑な構成に組み変っていた。何より最も変化が起きたのはヘルメットだ。これまではハーフオープンタイプ、口とアゴがむき出しだったが今は完全にアゴまで覆われた物へと組み変っていた。黒いヘルメットに真っ赤に光る丸みのある複眼が光る。赤いマフラーが伸びてタートルズ自身が起こす風になびく。それは正しく仮面ライダー1号。今、両津勘吉はタイフーンレイズバックルに完全に認められたのである。手にはこれまで通りの大ハリセンを握っていた。
「助かるぜ。やっぱりコイツが一番使いやすいからな」
「さあ来い両津勘吉! タイフーンの力を見せてみろ!!」
「あたぼうよ! うぉりゃあああああああああああ!!」
大ハリセンを振るうだけで疾風が飛ぶ。タイフーンチャージをしなくても余裕でこれくらいの威力が出せた。
「……素晴らしいな。流石認められた男。これでこそ戦い甲斐があるものだ!!」
両津がタイフーンフォームに変身する少し前、地上では……
「うぉおおおお……あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」
「何だ今の叫びは……?」
「獣の叫び……いや、あれは多分」
「「両さん……」」
英寿と道長は同じ人間の名前を呼んだ。
「今のが両津勘吉の?!」
「とてつもないバケモノが怒鳴っていたわねぇ……両ちゃんだったのか~」
ジーンはただ驚き、ベロバは呑気に呟く。
そしてバッファこと道長は走り出した。
「ギーツ、勝負はお預けだ!」
「逃げるのか?」
「違う! ちょっと両さんの様子を見てくるだけだ」
「! ちょっと待て、俺も行く!!」
英寿も走り出した。だがバッファは構わずジャマーガーデンに向かって走り続ける。
「待てってバッファ!」
「誰が待つか! 付いて来るんじゃねぇ!!」
「クソッ! 仕方ない、使うか……」
英寿はブーストバックルを差し込み急ぎ変身する。
『 SET 』
「変身!」
『 BOOST READY……FIGHT!』
「さてと……コンちゃん、来い!!」
亜空間を飛び越えブーストライカーギーツフォームが現れる。
「キューン!」
「よしよし。急ぎ両さんの所に向かう。行くぜコンちゃん!!」
「キュ? キュ――ン!!」
「相変わらず両さんの事が好きだな……」
両津の名前を聞いた瞬間に明らかに態度を変えるブーストライカー。バイクモードに変形するとギーツが跨った。
「行くぜコンちゃん! 仏恥義理だ!!」
「キュ――――ン!!」
そして爆走するブーストライカー。とうとう1人ひた走るバッファを追い越す。
「てんめぇギーツ! 汚ぇぞ!!」
「ノロマなお前が悪い。後でな――――」
ドップラー効果を残して走るブーストライカー。だがここでギーツは致命的な事を忘れていた。
そう、ギーツは極度の方向音痴だったのである……。
更に、ジーンとベロバは見事に置き去りとなり呆けていた。
「あれ? ギーツ、俺の事すっかり忘れてる?」
「も――! ミッチ――! 置いてけぼりにするなぁ――!!」
筆者です。「漂禁XXIV」をお送りしました。
両さんとうとうパワーアップです。桜島1号からの新1号形態を予想された読者様もいらっしゃいましたが、どっこいタイフーンフォームはネオ1号ベースですw
本文では詳細に書いてますが、要約するとネオ1号の形態を両さんの体格に合わせてデザイアドライバー基準にリファインされたものだと思ってください。
前回最後、今回冒頭の両さんの叫びはゴジラでもエヴァでも無く、ウルトラマンブレーザーくんです。ブレーザーくん、前述2作品をモチーフにしている可能性大きいですけどねw 大咆哮の演出をネット小説ならではのものにしたいなぁと思ったらタグが使えるので活用しました。楽しんで頂ければ幸いです。
そして戦いそっちのけで両さんの所に向かう道長と英寿。他の場所の戦闘も概ねそうだと予想してください。明日の更新分で詳しく書きます。
ウルトラマンブレーザーの新ED、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDさんの「Brave Blazar (feat. MindaRyn)」について改めて。
TECHNOBOYSの楽曲は「おそ松さん1期」のED、そして「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」のEDにて良く聞いていましたが、ブレーザーの劇盤とまさかの後期ED。この表題曲もカップリング曲も、至る所にブレーザーくんの叫びが取り込まれていて非常にカッコ良いです。あまりのカッコよさにブレーザーくんのプラモデルを購入することを決意しました。レビューを見ると中々のバケモノ造詣をしているらしいです。期待大。
次回も無事に済めば17:30更新です。よろしくお願いいたします。
この二次創作、メシのシーンが多くテンポが悪いと評されましたが実際どうでしょうかね?
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多い。もっと減らして欲しい
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少ない。もっと増やして欲しい
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雰囲気を変えてお風呂シーンや海回をw