仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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 デザイア神殿サロン。普段は”リアリティライダーショー、デザイアグランプリー!”とツムリが叫んでいる所だが、それに代わって全員がソバを啜る音が響いている。それもその筈で……

「チキチキ! 第一回ギーツVSこち亀、デザグラ年越しわんこソバ大会~!!」

 となっているからだ。

「肉さえあればこっちのもんだ!」

 と息巻く道長。ソバの付け合わせの肉天ぷらや牛肉のしぐれ煮と合わせてズルズルとワンコソバを食べていく。

「揚げ玉さえあればそれはタヌキソバ! タヌキソバ、マジタヌキソバだから!!」

 現在優勢なのは景和だ。これまた付け合わせの揚げ玉を次々注いでワンコソバをかなり早いペースで食べていく。

「はいジャンジャン。皆さま凄い速さで食べていきますね……」
「はいドンドン。こりゃ勘吉が大量にソバを打つワケだ。皆良く入るねぇ……」
「はいジャンジャン。確かにカンキチのソバは美味いがの。でもこれは食べ過ぎじゃ。皆、あまり無理をするでないぞ」

 給仕に回るツムリ・纏・そして手伝いに来た檸檬は皆が食べる姿を見て既にゲンナリしている。そして我らが浮世英寿と両津勘吉はと言うと……

「よ!」
「は!」
「よ!」
「は!」
「よ!」
「は!」

 絶妙なタイミングで餅を突いていた。英寿が杵で突き、両津が臼で捏ねる。

「しかしまさか英寿が参加しねぇとはなぁ。は!」
「まだソバは残っているんだろ? それなら餅を突いた後でも十分巻き返しできるからな。よ!」
「余裕だねぇ。ワシはこの後で寿司を握ってからだなぁ。は!」
「寿司! 稲荷寿司、稲荷寿司は絶対入れてくれ! よ!」

 ヨタ話をしながらも絶妙なタイミングで餅を突き続けている。そして既にリタイアした者たちはソファでグッタリしながらも暮れていく2023年に悔いが残らないようにと両津の用意した料理をつまんでいた。

「あまり大量に食べるのは好ましくなくてね。ゆっくりと両さんが用意してくれた料理を味わうよ」

と大智。

「もー! 両ちゃん~お菓子が足りないー!」

とベロバ。

「ちょっとベロバ! 君、お酒飲み過ぎ~! 俺は英寿と語りたいんだってばー!!」

とジーン。

「おう桜井景和ぁ! もっと気合い入れて食っていけぇええええ!!」

とケケラ。

 更に海パン刑事をはじめとした運営ライダーたちも酒を飲んでいてかなりの盛り上がりとなっている。

「おう。お前ら! 2023年ありがとうな。来年もよろしく頼むぜ!」
「2024年もハイライトだ!」

 両津と英寿が笑顔で年の瀬の挨拶をした。


漂禁XXVII:誰の為に。そして何の為に。

『 TYPHOON SUPER STRIKE! 』

 

 タイフーンスーパーストライクを繰りだしたタートルズ。その一撃は台風の直撃。都市を壊滅させるほどの強大な力を一点に凝縮させた攻撃が地獄大使の鞭にぶつかる。

 

「ぐぁああああああああああああああ!!」

 

 地獄大使の鞭は千切れ切り跡形も無くなる。そして地獄大使はその場に倒れた。

 

「……やったのか?」

『……やりました。やりましたよ神様! 地獄大使を倒しましたぁあああああああ!!』

 

 バイザーの中でダメ太郎の喜びの声が響く。そしてタートルズは倒れた地獄大使に向かって歩き出した。

 

「猛……お前の願いはこの地獄大使が繋いだぞ」

 

 倒れた地獄大使が呟いた。顔を覆っていた毒蛇の仮面もタートルズの攻撃で吹き飛び、その下にある穏やかな顔が見えている。そして近付いたタートルズに話しかけた。

 

「殺しなさい……」

「あ? 何言ってるんだテメェ?」

「儂は君を殺そうとしたんだよ。君にはその権利がある」

「ワシは自分の命が助かればそれで御の字さ。無闇に人を殺す趣味は無ぇよ」

 

 そしてタートルズは地獄大使の被るヘルメットから伸びた角をむんずと掴みボキリと折る。角の中にはアンプル剤が入っていた。変身解除を行った両津は腕を捲り上げて無造作にアンプル剤を打つ。

 

「あててて……くぅ~~~~~! なんかシャブ打っているみてぇでイヤな気分だな」

「ハハハハハ、解毒剤だから安心しなさい」

「うるせぇよ。元はと言えばテメェが要らん事をしなければこんな事にはならんかったんだからな!」

「フッ……いや全くだ。ダメ太郎くん、もう君も動けるだろう? 済まないが肩を貸してくれないか」

「え……? 本当だ。ちゃんと動ける! ……は、はい!」

 

 服従プログラムの呪縛が解けて動けるようになったダメ太郎は地獄大使に急ぎ駆け寄って肩を貸した。

 

「ハハハハ……何とも不甲斐ない」

「年寄りが張り切り過ぎるからだ。……まぁコイツのチカラの使い方はよくわかったぜ。ありがとうな、地獄大使」

「ダモンだ」

「え?」

「儂の名前だよ。これからはそう呼んでくれ」

「そうか。じゃあありがとうな、ダモンのじぃさん!」

「ああ! タイフーンをよろしく頼むよ、両さん!」

 

 地獄大使ことダモンは両津と固い握手をした。

 

「……見せたいものがある。一緒に来てくれないか」

 

 ダモンは両津とダメ太郎を連れて要塞のある場所に向かった。

 

 そしてその頃のラヴィとギーツ、擬宝珠纏と浮世英寿はようやくジャマーガーデンの入り口に辿り着いた。外観はそのまま某園芸植物園なのだが入り口にはジャマト語で書かれた看板がかかっている。

 

 ――ダンスデエインピジスジアーブ(ゆっくりしてってね)――

 

 ……敵のアジトなのに招く者への労いの言葉が書かれている。そもそもデザイアグランプリの敵役で人類の敵である彼らであるが、何処から来た存在なのかは全て謎に包まれている。だがデザグラの運営が関わっているのは明らかとなった。ある意味看板の文章はデザグラ運営に向けた言葉なのかもしれない。ラヴィとギーツは入り口の外から中の様子を伺っている。

 

「見た目は普通に植物園みたいだね」

「だがジャマトの本拠地だ。油断はするなよ」

 

 恐る恐る中へ踏み出す2人。だがそこで彼らは予想外のものを見る。

 

「イズゼラデピンファー!(早くしろよー)」

「テテウイズモスジキョデルクビ?(これは持っていくのか?)」

「クモキョ……エファスオチャテウビジスチャスジファー!(重い……ちょっと誰か手伝ってよー!)」

 

 ジャマトたちが右へ左へと大騒ぎだ。そしてその中にはタイクーンとナーゴも混ざっていた。

 

「はいはーい! あー確かにこれは重いや。こっち持つからね。せーの……」

「これは要るのかな? メイドさーん! これとか持っていくのー?」

 

 どうやらジャマトたちの手伝いをしているらしい。呆れたラヴィとギーツは彼らに声をかけた。

 

「おい、お前ら何をしているんだ?」

「祢音ちゃんも。一体どういうこと?」

「英寿! 丁度良いや、ちょっとこれ持つの手伝ってよ!」

「纏ちゃん?! あー良かったー! ねぇ、和服の畳み方とかアタシよくわからないから教えてよ~」

 

 なし崩し的にラヴィとギーツも巻き込まれる。こうしてデザグラの仮面ライダーたちはジャマーガーデンのドダバタに巻き込まれていく。

 

 ジャマーガーデンの別の場所では道長と大智もこのドタバタに巻き込まれていた。

 

「引っ越しだぁ?!」

「また何で急に……?」

「キョゼラコ、クテウトエモポスケキョバテウジ……(いやあ、俺たちもさっき急に言われて……)」

「オエインコカカヴふトエインオモジスチャスジデチャポキョファ。オツームビデツームモスビビククデジククデジ(2人とも早く手伝ってくださいよ。とにかく荷物が多くて多くて)」

「わ、わかった……」

「場長の本は全て持っていってくれ! まだ読んでない物が沢山あるんだ!!」

 

 ジャマーガーデンの引っ越し。その衝撃の展開に道長と大智は困惑しながらも対応していった。

 そしてこの指揮を執る張本人、場長ことアルキメデルはと言うと……

 

「順調順調。これであらかた片付きそうだなぁ」

「タダラ×キョルクピラエファデエインスイズ70%バイア(現在の進捗率は70%です)」

「うん。これなら両さんが戻ってくるまでには間に合うだろうね。さて問題は両さんがどうやって戻ってきたのか全然覚えてないんだよねぇ。この後どうなったんだっけ?」

「イズコ……バイモトキョエファツイズキョストキョヴォエオズツーム? ポスケモレレファツラサツラサエインテテカカビビケテカカロピトビビ(はあ……でも隊長はいったいどちらに? さっきも妙な唸り声が聞こえてきましたし)」

「ちょっとお使いにね。さぁどんどん進めていこう!」

 

 アルキメデルが開いたゲートの先にはまた異様な空間があり、洋館を主とした施設があった。ジャマトたちが次々と行きかいして荷物を運びこんでいる。

 

「やるべきことはやったからね。名残惜しいが此処ともお別れか。ジャマトを育むには良い土地だっただけに残念だなぁ……」

 

 付近の土を一掴みしたアルキメデルは非常に残念そうに呟いた。

 

 地獄大使ことダモンに導かれ、ショッカー要塞の奥にやってきた両津とダメ太郎。ダモンが入り口の認証機に手をかざすと自動ドアのロックが解かれ中に入っていく。そこには見慣れぬ計器類が敷き詰められ奥には大きな窓ガラスがはめ込まれていた。そしてその先には若い男女が眠っている。

 

「……誰だ、この2人は?」

「儂の息子とその妻だよ。こうなってもう随分経つが……」

「これは……そうか、コールドスリープ装置ですね」

 

 計器類からこの場所の用途を知るダメ太郎。目の前で眠る若い男女が冷凍睡眠されている事実を知って驚いた。

 

「……これがアンタがここに居た本当の理由だってのかい?」

「ああ……2人とも難病に侵されていてね。治療法が生み出されるのを待っていたが、これで絶望的になったな」

「ダメ太郎、ワシらの世界でその病気の治療法が出来ているか直ぐに調べろ!」

「はい! ダモン様、資料を見せてください!!」

 

 真剣な表情でダメ太郎に指示をする両津。ダメ太郎はダモンから資料を受け取ると急ぎ調べ上げた。

 

「……神様、まだ僕たちの世界でもこの病気の治療法は生み出されていません」

「わかった……悪かったなダモンのじいさん。何かチカラになってやりたかったが……」

「ありがとう……その気持ちだけで十分さ」

 

 眉間に深いシワを刻み、心底悔しそうな顔になる両津。そんな両津の肩をダモンは優しく叩いた。

 

「だとしたら、決めたよ両さん。儂は新たな土地に出向いて2人を救う方法を探す」




 筆者です。「漂禁XXVII」をお送りしました。

 やはり余裕があると筆の進みが違いますね。模活をしたいのですが、かなりの文量で書き進めてしまいますな。

 あまり時間も無いので本文について簡単に説明を。

・DAMEナビ・・・”Dangerous Attack Maximum Escape navigation system”と言う、この部分を考えるだけで結構時間がかかったタイフーンバックルの追加拡張システムです。考えるの楽しかったですけどねw。読んで字の如く、危険な攻撃から最大で回避するシステムです。危険回避ナビですよ。今の所、ダメ太郎の補助ありきで動きます。

・毒蛇千手鞭・・・元ネタは完全に車田正美先生の作品群からです。高画質コピーによる切り貼りですw

 では時間も無さそうなので続きはまた明日で。
 今年はお世話になりました。そして更新が途絶えご心配かけました。皆さま、良いお年を! 明日も17:30更新ですのでよろしくお願いします。

この二次創作、メシのシーンが多くテンポが悪いと評されましたが実際どうでしょうかね?

  • 多い。もっと減らして欲しい
  • 少ない。もっと増やして欲しい
  • 雰囲気を変えてお風呂シーンや海回をw
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