仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「デザイアグランプリ最終戦。防衛線と言う名の巨大戦となっています。英寿様、両津様、そして本田様の3人はその矮小な身でどこまで太刀打ちできるんでしょうか?」
「ツムリちゃん、矮小って……」
「先輩……このお姉さん、ちょっと怖いっすねぇ……」

 すっかりツムリの態度に怯える本田。強気クール系女子は苦手の部類らしい。

「何を言いますか。怖くないですよー。オタクに優しい女子を地で行くツムリです」
「凄い事言い始めたぞ……」
「だいたいこういう事言う人ってちっとも優しく無いんですよねー……」

 益々狼狽する本田。だがここでツムリは自身のタブレットを操作して某アプリゲームを見せる。

「何でしたら本田様が今プレイしているこちらのゲーム、フレンドになってあげますよ」
「あ、やってるんですか? フレ枠まだ余裕ありますから是非!」
「おお、ワシもやってるアプリゲーじゃねえか。ワシもついでにいいかな?」
「ええ。どうぞどうぞ」
「あんがとよ。じゃあサポ欄を見てみるか、どれどれ? げ!」
「先輩……これって」

 二人が固まったのも無理は無い。ツムリのサポート欄は限定SSRキャラだけで収まっており、どれも最高レベルに到達していた。しかも重ね掛けは全てMAXだ。

「廃人レベルじゃねえか!」
「オタクに優しいってそういう……」
「? 暇な時に全力を出しているだけですよ?」

 ツムリの全力は金銭込みでチートレベルらしい。


罰散XVI:激しい後悔を抱いて

 絶妙な高さで洋館の庭園上空に居たブーストライカーはそのまま周辺の土砂を吹き飛ばすくらいの穴を開けて着地した。通常の人間だったらその衝撃で尾てい骨から脳天まで一気に骨も肉も砕け散りそうな重力がかかっていた筈だが、ブーストライカーの能力なのか、それともライダースーツの恩恵なのか、然程衝撃も少なかったようである。

 

「ヘヘヘ……やっぱり前に来た時のままだな。この庭園、久しぶりだぜ」

「? ダンナは前にここに来ていたのか?」

「ああ、ちょいと前だがな」

「へ~え……それならよ、こういう歓迎もあったのかい?」

「キュキュ――――ン?!」

 

 いつの間にかタートルズたちの周りには大量のジャマトたちが居た。ブーストライカーは全く気付かず、タートルズアルファの言葉でようやく気付いて驚いているようだ。

 

「おーおー、こいつらもあの時のままだなー。いよっ! 久しぶり!!」

「メイド服と執事服を着込んでいるなんざ本格的じゃねぇか。菜々が見たら喜ぶかもな!」

「キュ……キュキュキュキュ~ン?」

 

 呑気な事を言っている2人に若干ブーストライカーは呆れているようだ。

 

「さて、どうするんだダンナ?」

「このまま一気に駆け抜けて先ずあの洋館に突入するぞ!!」

「わかったぜ!!」

「キュ――ン!!」

 

 その言葉でブーストライカーは発進する。目前のジャマトたちはタートルズが手にしているマグナムで撃たれるか、ブーストライカーに撥ねられるかのどちらかだった。庭園を突っ切り洋館の正面口が見えてきたが、堅牢な木製扉で塞がれている。

 

「扉が閉まっているぜ。どこか別の入り口を探すか?」

「いや、正面突破だ! 一気にぶっ飛ばせぇ!!」

「あいよ! おうカメちゃんよ、ちょっと乱暴だけどイケるか?」

「キュン!!」

「おう、良い返事だ! 行くぜ、ライダーブレイク!!」

 

 タートルズアルファの叫びと共にブーストライカーは前輪を浮かせてウィリーをする。強烈な破壊音を響かせて、扉を木端微塵に砕いた。扉を押さえていたジャマトも多数居たが、先ほどのライダーブレイクであらかた一緒に吹っ飛ばしたらしい。

 

「このまま建物の中を駆け抜けるぞ! 地下へ降りる階段を探すんだ」

「地下? 上の階じゃねぇのかよ?」

「キュキュン?」

「ああ。恐らく目的の場所は地下だ」

 

 言われるがまま、タートルズアルファはブーストライカーで館内を突っ走る。

 

 そして1人地上に残っていたギーツは上空を見上げ、無事に洋館に突入を見守るとコマンドフォームジェットモードの推力で上空に飛び上がる。フィンガースナップをパチンと鳴らし、いつものセリフを言った。

 

「さぁ、俺たちのハイライトだ!」

 

 洋館ジャマトの各所には周囲に飛び交う敵も想定して砲台が設置されていた。それぞれに砲撃主ジャマトが配置されており、周辺を飛び交うギーツを捕捉すると無数の砲撃を開始する。

 

「へへへ! こっちだこっちだ!」

『 REVOLVE ON 』

「てぇええええええええええ!!」

「ジャジャジャジャジャ?!」

 

 ジェットモードからキャノンモードにリボルブオンしたギーツは両肩のトロンキャノンで砲台を破壊していく。

 

「おっと危ない危ない」

『 REVOLVE ON 』

「さーて次はどこを落とすかな」

 

 その頃の館内地下。都度地下に降りる道を探しながら進むタートルズたち。地下10階程度まで降りてきた頃に外から衝撃が加わっている事に気付く。

 

「な……なんだ?」

「おーおー、どうやら英寿のヤツめ、ワシらなんてお構いなしに外から攻撃を仕掛けてきたか」

「英寿……なぁダンナ、さっきまで一緒に居たアイツは誰なんだ?」

「まぁ信じるかはお前次第だがな、アイツは浮世英寿。スターの浮世英寿だ」

「はぁ?! あのスターの浮世英寿か? なんでまたこんな所でドンパチしてるんだよ?」

「ま、そいつぁ面倒だからまた今度な。とりあえず今は味方……みてぇなもんだ」

「味方ねぇ……」

 

 更に地下まで降りると先ほどまでの階とは様相が変わってきた。壁面・天井・そして床。それら全てが無機物から有機物になっている。

 

「ダメだ旦那。この床だとバイクの車輪だと即スリップするぜ」

「となると、全員ここで歩きか? あんがとよカメちゃん」

「キュン! キュンキュンキュ――ン!!」

「お、どうした?」

 

 ブーストライカーは亀形から更に後ろ脚を引っ込めて炎を噴き出した。宙にフワフワと浮いている状態でタートルズとタートルズアルファに声をかける。

 

「キュン! キュキュキュキュ――ン!!」

「どういう事だダンナ?」

「よくわからんが背中に乗れって事じゃねえか?」

 

 2人が背中に乗った事を確認するとブーストライカーは勢いをつけて直進した。

 

「こりゃいいや! 普通に歩くよか全然早そうだ」

「おお~! この床じゃ歩き辛そうだったからな、助かるぜカメちゃんよ!!」

 

 ブーストライカーがどんどん直進すると少し先が明るくなってきた。かなり広い空間になっているようだ。辿り着いた先で見たものに本田が驚く。

 

「な、なんだこりゃ?! ダンナ、これは一体?」

「やっぱりな。あると思ったぜ」

 

 2人の目の前には5メートル大の肉色の塊が何本もの触手を伸ばしていた。それぞれの太めの触手が脈を打っている。

 

「前に言ったろ? どんなものでも動かすには動力機関が要るってな」

「ああ。バイクや自動車ならエンジン。人間なら心臓」

「これだけデカいブツだ。しかもプロペラもジェットも無いと来た。それなりの動力機関があると睨んだが、まさか生き物そのものだとはなぁ」

「じゃあここは……」

「この巨大ジャマトの核だな。こいつがぶっ壊れればこの洋館ジャマトが落ちる」

 

 一方その頃のギーツは殆どの砲台を潰して、真正面にある巨大ラフレシアに特攻をかけようとしていた。

 

「両さんには悪いが……いかせてもらうぜ!!」

 

 レイジングソードのバックルソケット横のボタンを押した。

 

「城ってのは外側からも崩せる。武器次第でな」

『 RAISE CHARGE 』

「さぁ、打ち上げと行くか!!」

『 TACTICAL RAISING 』

「はぁあああああああああ!! てぇああああああああああああ!!」

 

 巨大ラフレシアの正面からレイジングソードを突き立てた。膨大なエネルギーが注がれて大爆発を起こす。だがその直後に異変が起きる。

 

「何?!」

 

 吹き飛んだはずの巨大ラフレシアが再生した。いや、というより新たな部分が生えてきている。それも3つ。3つ首となった巨大ラフレシアはギーツに高出力の熱線を撃ち込む。だが何とかギーツはスレスレの所で回避していく。

 

「……どういう事だ? あの馬鹿でっかい花の部分が核じゃなかったのか」

 

 そしてその攻撃は中に居たタートルズたちにも影響し始めた。

 

「ダンナ……さっきの地響きは?」

「ああ、外で英寿の奴がかなりデカい攻撃を仕掛けたらしいな」

「ダンナ、ヤバいぜ! 触手が俺たちに向かってくる!!」

「マジか?!」

 

 ブーストライカーから飛び降り、触手の群れから身をかわした2人。

 

「ケッ! ジャマトさまはどうやら食事がしてぇそうだぜ」

「だったらこいつでも喰らいな!」

『 MAGNUM……MAGNUM TACTICAL BLAST 』

 

 マグナムバックルを既に差し込み準備をしていたタートルズは特大級のエネルギーを込めた弾丸を核に撃ち込む。だが殆ど無傷だ。

 

「やっぱり根本から片付けていかなきゃダメか」




 筆者です。「罰散XVI」をお送りしました。
 本日は少し少なめの3000字程度。申し訳ない、明日以降また頑張ります。
 ブーストライカーことカメちゃんに気持ちを注ぎ過ぎたかもしれません。女の子設定にしたら扱いが慎重になったとゆーか……。実は洋館ジャマトの核への道のりでカメちゃんが変形したのですが、草案ではインチキディケイドバックルでフォームライドさせようかとも考えましたが、卑猥になりそーだなーと考えて思いとどまりました。

 そしてここで前回後書きにて間違いを書いていましたので謝罪させて頂きます。インチキディケイドバックルですが、この二次創作で考えたオリジナルバックルとしては3つ目でしたw インチキフィーバー・アシュトレイ(灰皿)・そしてインチキディケイドです。灰皿、すっかり忘れてましたw

 さてギーツ最終回明けて翌日にXことTwitterで起きた事を少し。
 一つ目は簡くんが英寿を演じるに当たって、参考にしたキャラの1人が呪術廻戦の五条悟だと言う事をとあるツイで見かけました。ご覧になっているとは思ってましたが、まさかのですよ。間接的に両さんは五条悟とも絡んでいるのかもしれませんね。

 もう一つは鞍馬光聖を演じられていた笠原紳司さんのツイ。最終回の微ネタバレになりますが、祢音ちゃんの挙動に父としての気持ちが剥きだしになったネタツイをされていたのですが、筆者もそのツイに対して引用RTをしてしまったのですね。まさかのそこにご本人様からのイイネが来て朝から驚きましたw この場を借りてお礼とお詫びを申し上げます。光聖パッパを演じて頂きありがとうございます!!

そんな笠原さんの元ツイのリンクを貼っておきます。微ネタバレなのでご注意を。
https://twitter.com/twikasashin/status/1695758006242406585

 では明日も無事に書ききれましたら17:30更新ですのでよろしくお願いします!

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