仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「巨大な洋館ジャマトとの戦いもいよいよ佳境! 英寿様・両津様・本田様の3人は無事に攻略する事が出来るのでしょうか?」
「あーところでツムリちゃんツムリちゃん。ワシちょっと面白いもの見てね」
「はいなんでしょう両津様」

 そう言うとタートルズはスマホの画面を見せた。その画面には某Tubeの新しめの動画「最終話スペシャル対談 簡秀吉&青島心が語るOP回収シーン裏側、実際ツムリは変身したかった?」が映っている。
https://www.youtube.com/watch?v=8fxhch1EamE

「姉プレイ全開じゃねーか!」
「あれは心ちゃんです! 私じゃありません!!」

 英寿を演じた簡秀吉くんはツムリを演じた青島心ちゃんを姉の様に慕っているらしい。スプリンクラーのシーン、お二人ともお疲れ様でした。


罰散XVII :激しい後悔を抱いて

 球体核は無数の触手を飛ばしてきた。だがブーストライカーが咄嗟の判断でタートルズたちの前に回り込み背面の甲羅部分で防ぐ。

 

「キュキューン!!」

「カメちゃん!」

「おい、大丈夫か?!」

「キュキュンキュン! キューン!」

「どうやら大丈夫みてぇだな……」

「チッ……泣かせる事してくれるなぁ、こんちくしょう!」

 

 頭部を縦に振って問題無い事を知らせるブーストライカー。その健気な態度にタートルズもタートルズアルファも目頭を熱くさせた。

 

「これで防御は何とかなるな」

「さながら”甲羅の盾”ってとこだな。まだ油断はできねえが…」

 

 そう言うとタートルズはブーストバックルを取り外しビッグウィンドファンバックルに差し替える。

 

『 SET DUAL ON BIG WIND FAN & INCHI~KI!DE!DE!DE!DE!DE!DECADE! READY……FIGHT! 』

「本田、お前もリボルブオンをしろ。ドライバーをさっきのワシみたいに半回転するんだ!」

「お、おう……こうか?」

『 REVOLVE ON 』

 

 身体の上下が入れ替わりゾンビバックルのアーマーが上半身に、ブーストバックルのアーマーが下半身に展開される。そして右手にはゾンビブレイカー、チェーンソー型の武器が握られていた。

 

「うぉ! 何か出たぞダンナ!!」

「そいつぁゾンビブレイカーだ。チェーンソーそのまんまだな。だがそいつは使い方次第で猛毒を流せる」

「はぁ?! ……なんつーヤバい武器使わせるんだよ」

「そのくらい扱えねぇと生き残れねぇからな。使い方はぶっつけ本番で覚えろ」

「わぁったよぉ! それで何処狙うんだ?」

「あれだ。あの球体の足元に動いてない触手があるだろ? 恐らくアレが根になっていて、このデカブツを動かしているんだ」

「なるほどな。確かにあの辺はあんまし派手に動いてねぇな」

「そいつで斬りつけて猛毒を流しちまえばこのデカブツも途端にドボンだ。かんたんなお仕事、だろ?」

「ハハハハ! 違ぇねぇや!! そろそろ行くとするかぁ!!」

 

 触手からの攻撃を防いでいたブーストライカーの陰から飛び出す2人。

 

「「でぇあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」

 

 タートルズが大ハリセンで弾き、タートルズアルファがゾンビブレイカーで斬りつける。そしてブーストライカーは球体核の周囲を飛び回り、触手の動きをかく乱させていた。

 

「キュッキュキュッキュキュ~♪」

「へへへ、やるじゃねぇかカメちゃん! あんがとさん♪」

「ダンナ! 俺から突っ込むぜ!!」

「おう! 行けぇ、本田ぁあああああ!!」

 

 何本もの触手を斬りつけながらゾンビブレイカーの扱い方もサマになってきたタートルズアルファ。デッドリーポンプを上げて薬液筒・ドックシリンダーが可動する。

 

『 POISON CHARGE 』

 

 生物を溶かす毒・poi-zomが充填されていく。刀身に仕込まれた鎖鋸「テリブルチェーン」の高速回転が更に増していく。デッドリーポンプから手を離しトリガーを押す事で刀身に紫色のオーラが怪しく輝く。

 

『 TACTICAL BREAK 』

「うぉりゃぁああああああああああ!! 喰らいやがれぇええええええええええええ!!」

 

 タートルズアルファの肉食獣の様な叫びと共にゾンビブレイカーの振動音が球体核の根本の触手に無残な斬り口をいくつも造り出す。斬り口がグチョグチョと腐り出してきた。更に反対側からタートルズがバックルのトリガーを引いてバックルに備えられた風車を高速回転させて緑と白のオーラを纏わせていく。

 

『 TYPHOON CHARGE 』

 

 風車で蓄えられたエネルギーは大ハリセン、ビッグウィンドファンに移動して高圧縮されていく。そしてトリガーを引いた。

 

『 TYPHOON FINISH 』

「与作は木を斬るってなぁ~……ヘイヘイホーだ!!」

 

 おおきく振りかぶってまだ残っていた触手に一気に斧の様に叩きつける。この攻撃で触手の大半が失われた。巨大な重量を支えきれなくなった球体核はそのままゴロゴロと転がり落ちる。そしてその球体核全身を震わせていた脈動も止まる。

 

「いよっしゃあああああ!! ぶっ倒したぜぇえええええ!!」

「くっはぁああああああああああ!! 流石に疲れた――――っ!」

 

 その場に大の字になって倒れる2人。だがそうゆっくりもしていられない。核を倒したと言う事は、この巨大な洋館ジャマトが倒れると言う事だ。周囲に響く振動を感じた2人はバッと立ち上がる。

 

「ヤバいぞコレ!」

「間違いねぇ! どうするダンナ?!」

「バッカ野郎! 逃げるに決まってんだろ!! カメちゃん、頼む!!」

「キュキュキュキュキュー!!」

 

 急ぎブーストライカーの背に乗った2人。早速発進するも辺りの様子がおかしい。

 

「ダ、ダンナ……壁や床がドロドロに溶けてきてねぇか?」

「お前がさっきやった大技のせいだなこりゃ。猛毒がこいつの全身にどんどん回っていってるんだ」

「……もっと慎重になるべきだったな」

 

 自分の所業を今更ながら後悔したタートルズアルファこと本田速人。少しだけ弱気になっていつもの気弱な青年の姿が重なってきている。その時、一際激しい爆発が間近で起きる。

 

「うぉおおおおおおおお?! 今のはヤバかった! ガチでヤバかった!!」

「どういう事だダンナ?! 崩れていくだけじゃねぇのか?!」

「英寿だな、あんにゃろう……もう終わったってのに」

 

 急ぎタートルズはスパイダーフォンでギーツを呼び出す。数コール鳴った後に電話が繋がった。

 

「おい、英寿か? 今何やってんだよ?!」

「あー、何? 両さん? 今取り込み中だから後でな」

「お、おい?! 待て! 切るな!」

 

 速攻で電話を切るギーツ。そして仮面の下で青ざめるタートルズ。

 

「あいつ、切りやがった……ヤバいぞカメちゃん! ダッシュで逃げろ――!!」

「キュ?! キュキュキュキュキュー?!」

「ナンマンダブナンマンダブ……思えば短ぇ人生だったな……」

「覚悟決めんじゃねぇぞ、本田――――!」

 

 状況から死を悟った本田はいつもよりも更に眉間にシワをよせて手を合わせて祈り出した。

 

 その頃のギーツは益々暴れ出した3つ首のラフレシアと応戦していた。

 

「ったく何だってんだよ? こっちは死にそうだってのに!!」

 

 とても悠長に電話に出ている余裕なんてないギーツは旋回しながらトドメを刺すタイミングを狙っていた。

 

『 REVOLVE ON 』

「いい加減に……しろよなぁああああああああああああああ!!」

『 LOCK ON 』

 

 落下しながら両肩のトロンキャノンの砲口に水色のエネルギーを集中させ、3つ首ラフレシアの根本を狙う。

 

「喰らえええええええええ!! この野郎ぉおおおおおおおおおおおお!!」

『 COMMAND TWIN VICTORY 』

 

 普段冷静で余裕のある戦い方をするギーツにしては珍しく本気の叫びを上げた。見事強烈な砲撃が3つ首ラフレシアの根本に命中、そのまま巨体を貫き大爆発を起こす。当然ながらタートルズたちもその爆発に巻き込まれたのであった。

 

「? ぎゃああああああああああああ!!」

「! どわぁあああああああああああ!!」

「?! キュキュキュキュキュキュー?!」

 

 煙を噴き上げ至る所から爆発しながら洋館ジャマトは沈んでいく。そしてその様子を見ていたギーツは冷静さを取り戻し、ある事を想いだした。

 

「いけね……両さんたち忘れてた」




 筆者です。「罰散XVII」をお送りしました。
 次回で罰散もいよいよ終わりかな? 今回も弱気なおよそ3000文字、大変申し訳ございません。今週はもしかしたら3000文字ペースになるかもしれませんな。
 ここで皆さまにアンケートです。皆さまが1話分で読みやすい文量を教えてください。
 今後はこちらのアンケの結果いかんで更新ペースを考えようかなと思っています。6000文字だと隔日更新になるかもしれませんねぇ。

 さて今後ですが、この後書きを使ってギーツ最終回の感想を書いていこうと思います。

 今日は急ぎ休まないといけませんのでこの辺で。
 無事に間に合えば明日も17:30更新ですのでよろしくお願いします。

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