仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

48 / 161
「デザイアグランプリ最終戦! 遂に巨大な洋館ジャマトを倒しました!!」
「やっぱりワシらは最強だな、本田!」
「いやいや~先輩のアシストあってのものですよー」
「さてそんなヌカ喜びしている2人はさて置いて」
「なんだよ?! 喜んだっていーだろー?」
「やっぱりこのお姉さん、怖いなぁ……」

 怒鳴る両津に怯える本田。だがツムリはスルーして本題に入る。

「何と! こちらの二次創作のUA(ユニークアクセス)が見事20000件を超えました! 更に、お気に入り追加も100件到達です!」
「は? はぁあああああああ? やりやがった! やりやがったアイツ!!」
「えーと……おめでとうございます、かな? でもその数字ってそんなに凄いんですか?」
「いいえ、筆者様もあんまりわかっていません」
「なんだそりゃ?」

 その言葉にコケる両津。いや実際に筆者もそこまで凄い数字かどうかはわからない。

「先ずお気に入りの内1件は筆者様がドジ踏んで自らで登録したものですし」
「おいやめろ」
「そして二次創作のデイリーランキングでは100位にも入らず」
「やめましょうよぉ……」
「”仮面ライダーギーツ”のタグ付きでのランキングも4位」
「よせって!」
「でも”こちら葛飾区亀有公園前派出所”のタグなら1位です」
「やるじゃねえか!!」
「でもこち亀タグが付いている作品は23作品のみですけどね」
「う……少ない、ですね」

 次々と残酷な現実を突きつけるツムリ。まだ説明が続く。

「作品検索”仮面ライダー”で今週UA数・先週UA数で検索するとだいたい2位~4位くらいなのですが」
「それでもそんなものなのな」
「だいたい全てが邪道ですからね、この作品」
「うわ~ん! 言わないであげてくださいよー!!」

 トドメを刺されたような気がしてとうとう本田が涙目になる。

「ですけれども」
「あ?」
「え?」
「決して数字ばかりが全てではありませんし」
「まぁなぁ」
「そうですよねぇ」
「毎日誰かしらからご感想やご意見が来る状態は素晴らしいもので」
「そりゃそうだ。オリジナル書いてた時は反応すら無いのが当たり前だったからな」
「他のサイトですよー。一応言っておきますね~」

 本田のありがたい説明がされる。更にツムリは続ける。

「そういう暖かい応援が続く事の方が重要なんです!」
「なんだ、良い事言ってんじゃねぇか」
「でも評価とかもしてくれて良いんですよ~」
「本田も一緒になって催促してんじゃねぇよ! でも皆、いつも応援ありがとうな!!」
「皆、感謝する。さぁここからが、ハイライトだ!」
「急に出てきて美味しい所だけ持っていくな、英寿ぅ!!」

 何とか達成できました。これからも頑張ります。


罰散XVIII~CNT:激しい後悔を抱いて

「おーい、両さーん! タートルズアルファー! コンちゃーん! どこだー?」

 

 完全にテレビ朝日社屋に墜落した洋館ジャマトの瓦礫の上を旋回して両津たち2人を探すギーツこと英寿。

 

「しっかしこれじゃ稲荷神社どころじゃないなぁ。ジャマーエリアが消えれば元に戻るだろうけど、ん? あれか?」

 

 瓦礫の山の上で泣き続けるブーストライカーを見つけたギーツ。ゆっくりと降りてブーストライカーに声をかける。

 

「コンちゃん。いや今はカメちゃんか。お前がここに居るって事は両さんたちはこの下か?」

「キュン? キュキュキュキュキュー!!」

「よしよし、わかったから泣くな。ちょっとどいてろ」

 

 鳴くと言うより泣いているブーストライカーをなだめるギーツ。瓦礫を見定め、念のためスパイダーフォンを確認する。2人とも、どうやらまだ退場にも脱退にもなっていない。

 

「一応無事みたいだが見事に生き埋めだな。さてどうしたものやら……おーい両さん、無事かぁ?」

 

 見事に生き埋めになっている人間に無事かと声をかけるのもどうかと思うがギーツは呑気に声をかけた。

 

「うん。返事は無しと。じゃあこの邪魔な瓦礫をぶっ飛ばすとするか」

「キュ? キュキュキュキュキュー?!」

 

 そう言い放つとギーツはレイジングソードを構える。その暴挙とも言える行動にブーストライカーが驚く。

 

『 RAISE CHARGE 』

「さーて、何度ぶっ飛ばしたら姿が見えるかなー?」

「キュキュキューキュキューキュキュー!!」

 

 冗談には思えなくなったブーストライカーはギーツを止めようと訴えるも全く無視してタクティカルレイジングを繰り出そうとした。

 

「ぷはぁ! おい、ふざけるなよテメェ!」

「そーだ! ワシらを殺す気か!」

「お、出てきた」

「キューキューン!!」

 

 一際大きい瓦礫の山から派手な音が鳴って、モグラ叩きのモグラみたいに2人が飛び出した。

 

「あー危ねぇ……本当に命が無くなるかとおもったぜ。無事かダンナ?」

「何とかな。スーツを着てるからか? 落下くらいじゃ何とも無いのな」

「無事ならさっさと出てこいよ」

「うるせー!! ワシらを生き埋めにして言う事かー!!」

 

 そのまま暫くタートルズはギーツに喚き散らかした。

 

 遠く離れた洋室で事の顛末を見舞っていた蝶ネクタイの男と黒いスーツの男。蝶ネクタイの男は立ち上がり、両手を広げて大喜びだ。

 

「さすがギーツ! ……これこそが、リアル!」

 

 そして黒スーツの男も立ち上がりこそしなかったが拍手を送り呟いた。

 

「流石です先輩。そして本田さんもありがとうございます。概ね、あのバックルは上手くいったようですね」

「いやぁ、しかし君の所にはいつも驚かされてしまうよ。よくあんなバックルが作れたねぇ。私たちはドライバーと素体のIDコア、それに小バックルを一つだけしか渡していないんだろ?」

 

 密かにほくそ笑む黒スーツの男に蝶ネクタイの男が質問した。

 

「ええ。仰る通りです。だがお陰で面白い研究が出来ていると、私たちの開発チームのメンバーも言っていました」

 

 少しだけ頬を緩ませて返事をする黒スーツの男。

 

「フフフ……君たちにも楽しませてもらえそうだ。これこそが、リアル」

 

 蝶ネクタイの男は黒スーツの男に笑いかける。

 

 あれから数分後。言いたい事を言い切ったタートルズはようやく落ち着いたらしく、変身解除して借りていたマグナムバックルを返す。

 

「まぁとにかくコイツは返すぜ。ありがとうな。かなり役に立った」

「ああ。アイツに貸したモノも返してくれるか?」

 

 変身解除した英寿が言う。素顔になったその姿を見てタートルズアルファは驚きの声を上げる。

 

「マジで浮世英寿だったのか……両津のダンナの交友範囲は呆れるくらい広いぜ」

「感心は後だ。お前もバックルを英寿に返してやれ」

 

 そう言われるとタートルズアルファは変身解除して英寿に近づいた。

 

「マジで助かったぜ、サンキューな! ……うわぁ、こうしてスターと直接会うのって何だか緊張しちゃうなぁ~」

「本当に性格が変わるんだな……」

「? 何の事です?」

 

 ブーストバックルを外しながら挨拶をした本田は、英寿の目の前で性格を豹変させた。屈強な猛者から優男へ変わる様は流石の英寿も引いたみたいだ。

 

「さてと、これでこのジャマーエリアが消えれば……やっべ!」

 

 英寿が呟いたその時、ブーストバックルが白煙を上げて手の平から飛び出す。ピューと飛んでいくと両津の顔面にぶつかった。

 

「あいてぇええええええ!! 何だってんだよチクショー?!」

「キュッキュッキュキュ~♪」

「え……マジか?」

「キュキューキューキュキューキュッキュー♪」

 

 ブーストライカーが何かを言ったらしく英寿はこれまた引いた。そしてブーストバックルが何処かへ飛び去るのを追ってブーストライカーも飛び立って消えていく。

 

「アイツ何て言ってたんだ?」

「”両さん大好き♪”だとさ。完全に俺から乗り換えたのか、コンちゃん……」

「はぁ? じゃあさっきぶつかったのは愛情表現か何かか?! なんつー迷惑な……」

「でもあの子、完全に先輩に懐いていましたよね~。英寿さんの事と言い、何だか妬けちゃうなぁ~」

 

 優し気に、けれども少しだけ寂し気に言う本田。そんな彼の背中をパシンと叩く両津。

 

「何言ってるんだよ! お前が来てくれて助かったぜ!! ありがとうな本田!」

「あったたた! もう、痛いなぁ……へへへへへ」

 

 相変わらず態度は粗野だが男気に溢れている両津の態度に笑顔がこぼれる本田。

 そして両津は崩れ落ちた洋館ジャマトを見つめ叫ぶ。

 

「道長ぁ――――! 仇は取ったぞ――――!」

 

 胸の中で引っかかっていたものがひとつ落ちて、少しだけ気が晴れた両津。それを聞いて軽くうつむいた英寿。そして、知らない人物の名前が出てきてキョトンとする本田。

 

「先輩、”道長”って誰なんですか?」

「あー……また今度な」

「もー! 誤魔化さないでくださいよ~」

「うっせぇなぁ、ワシにだって言いたくない事があるんだよ!」

 

 傍から見るとじゃれあっている様にしか見えない両津と本田。だがそんな2人のやり取りを見て英寿はある事を思い出す。

 

「? 両さん、コイツは例のインチキバックルで呼び出したんだろ? その、大丈夫なのか……爆発とか」

「あ? ! ヤバい! そーだった!!」

 

 急ぎインチキディケイドバックルを取り出した両津。縦に入っているマゼンタのラインが1本だけ色褪せているが、それ以外は特に問題無いようだった。

 

「何だよ、脅かすな……今度のは大丈夫みてぇだな」

「先輩、どうしたんですかぁ?」

「すまん。俺もつい心配になってな……げ!」

 

 本田の背中を見た途端に顔面が青ざめ、いきなり走り出した英寿。

 

「おい英寿?! どうかしたか?」

「背中だ――! そいつの背中が点滅し始めてる――!!」

「は? 背中? おい本田、ちょっと見せろ」

「もー、何なんですかぁ?」

 

 本田の背中に貼りつけたライダーカードがカラータイマーよろしく点滅を始めていた。ご丁寧にピコンピコンと言う音まで聞こえてくる。

 

「今回のはコイツかー!!」

「もー、さっきから一体何なんですかぁ? そういえば気のせいか背中が熱くなってきてますねぇ」

 

 呑気な事を言いだした本田の背中のライダーカードを引きはがそうとする両津。だが強力な接着剤で張り付けられたかのように全く引きはがせない。諦めた両津もその場から走り出した。

 

「てめー、英寿ぅ! 1人で逃げてんじゃねぇぞ――!!」

「バカ、こっちに来んな! アイツまで追いかけて来ているじゃないか!!」

「もー、せんぱーい! 何処に行っちゃうんですかぁ~?」

 

 英寿の後ろを両津が追って、両津の後ろを本田が追う。倒壊したビル群の瓦礫が散らばるけやき坂通りを森ビル方面に向かって、3人は縦並びで走り続ける。

 いよいよ本田の背中のライダーカードの点滅が加速していく。六丁目交番に差し掛かった所で大爆発が起きた。

 

「ぐあああああああああ!!」

「だあああああああああ!!」

「うしょぉおおおおおお?!」

 

 爆発は黒煙を上げて周りを吹き飛ばした。吹き飛ばされつつも無事であった英寿と両津は起き上がり後ろを振りかえる。ドラゴンボールのヤムチャよろしく爆発で背中が剥き出しになり、尻まで見えて倒れている本田に2人は駆け寄る。

 

「本田ぁあああああああ!!」

「大丈夫か?!」

 

 2人が駆け寄ると本田は髪がチリヂリになっていて、口から黒煙をもわっと吐き出した。

 

「ひ……ひどいっすよ、しぇん……ぱい」

 

 本田がその言葉を言うと身体が分解されるように消え去った。そしてドライバーも消えて音声だけが鳴る。

 

『 RETURN 』

「帰った……って事か?」

「今度アイツに何か奢らねぇとな……」

 

 盛大なため息を吐いた両津。そして走ってきた先のテレビ朝日を見つめる英寿。倒壊した洋館ジャマトの瓦礫を見つめると妙な事に気付いて呟く。

 

「どういう事だ?」

「? どした、英寿?」

 

 その態度が心配になった両津が声をかけた。

 

「何故ゲームが終わらない?」

「は? ちょっと待て、確認してみる。……おいおい、いったいどういう事だ?」

 

 両津はスパイダーフォンを手にしてデザグラの進行画面を確認していく。画面にはミッションコンプリートを知らせる通知が見当たらず、様子からまだゲームが継続中であることを確認した。そこへツムリが現れた。

 

「浮世英寿様、そして両津勘吉様。ゲームマスターが、貴方たち2人を正式に敗者復活戦へ招待すると」

「! どういうつもりだ?」

「? おいおい、また態度を変えてきやがったか?」

 

 その頃サロンではゲームマスターのギロリが景和・祢音の2人に説明をしていた。

 

「デザ神になれる最後のチャンスを君たちに与えよう」

「どういう意味ですか?」

「もちろん……ゲームに挑戦してもらうのさ」

 

 唐突に出されたチャンスと言う言葉に景和が問い、ギロリが返した。祢音も質問する。

 

「ゲームって……もうラスボスは倒したんじゃ?」

「デザイアグランプリ……デザ神決定戦だ」

 

DGPルール「ゲームマスターの承認がなければ、ゲームクリアにはならない。ゲームマスターが頑固者なら尚更である」




 筆者です。「罰散XVIII」をお送りしました。
 これにて罰散は終了。次回から新たな章が始まります。さてでは今回のサブタイの読み方と詳細についてのネタバレを書いていきますね。
 「罰散」これは”ばっちり”と読みます。何がばっちりなんだとツッコミもされるかと思いますが、漢字を組み立てた時のノリでそう読みました。まぁ道長たちでも苦戦した洋館ジャマトを英寿たちがバッチリ倒したと。そして漢字の組み立て方ですが、「罰によって散る」と言う意味です。道長とウィンの二人ですね。ウィンはまだ存命していますがもうじきいよいよ……まぁそれは次の章で。そしてさらに続く「激しい後悔を抱いて」これも道長とウィンですね。特に道長。まぁ寿司を食い損ねたってのと両さんとの絆が生まれそうだったのを自らで台無しにしたって事に対してです。まぁ道長も今後にゲフンゲフン。以上今回のサブタイについての種明かしでした。

 さて前書きに書いた小芝居にもある通り、UA20000件達成。そしてお気に入り100件達成です。本当に皆さまありがとうございます。評価も入れて頂けると助かりますのでどうかよろしくお願いします(正直者)

 ではそろそろ最終回についての感想をボチボチ書いていきますかね。今日は道長について。
 一年間ずっと憎しみと共にあった道長の願いがごく当たり前のものになっていた事に泣きそうになっていたのは筆者です。建築現場で働き、上司から食事に誘われ、喜んで参加する。彼に纏わりついていたあらゆる呪いみたいなものが皆の力で解かれていったのかなぁと思います。これもきっと演じられた杢代くんの魅力も強いよね、とも。もし道長が皆から嫌われきって、それこそ脚本家や監督・ともすれば視聴者の皆からも愛されていなかったら途中脱落なんて事もあり得たのかなと思うと、本当に凄い事を成したのだなぁと感心する限りです。ミッチー! 円盤の特典映像とVシネも期待しているよ!

 さて、そろそろ次の章のサブタイを……次からは「思縁:だからこそ彼が居る」となります。お楽しみに。
 
 前回からアンケートを実施していますが4000文字が優勢ですね。投票して頂いた皆様ありがとうございます。こちらは暫く実施しますのでまだの方は是非ご協力言願いします。

 今回は何とか4000文字越えました。毎回これくらい書ければ良いのですが。何とか頑張ります。

 では明日も無事に間に合えば17:30更新ですのでどうかよろしくお願いします。

この作品をお読みになっている貴方は

  • 男性
  • 女性
  • どちらとも言えない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。