仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリ!! 初日の夜はまだまだ続きます! ……思っていたより長いですね」
「言うなよツムリちゃん。筆者だって結構気にしているんだからさ。実際オリジナル展開の方が筆早くなるしノリが良くなるらしいから」

両津がツムリに筆者の代わりに諭す。この辺は事実なので仕方ない。

「実際どのくらい違うんでしょうか?」
「テレビ本編準拠だと当然その回を観ながらになるからな。各キャラが喋っているセリフやデバイスの音声を書き出してから、更に見直ししてそのシーンの情景やキャラの挙動とか書き足していくんだと。当然その分遅くなる」
「確かに……」
「で、オリジナル展開だとその辺りの垣根がぶっ壊れるから速度は早まるな。但し調子に乗ってこの間の祢音ちゃんに酒を飲ませるという珍事も産まれるから要注意だ。キャラ設定無視とか結構ギルティみてぇだし」
「二次創作あるあるですね。元々のファンへの冒涜行為だと勝手に取られて嫌がらせ行為を受けるケースも少なくないですし」

 筆者なりの偏見もあるが、この辺はどのマンガ・イラスト・声真似などの二次創作を描く界隈ならどこでもあり得そうだ。

「なので、筆の速度のムラは大目に見てやってくれ。過去にもあったが意外ともらった感想から展開に変化を付けたりとかも考えてはいるみてぇだからよ」
「前回出てきたあのお2人ですか……?」
「おう……ワシも正直、アイツらと積極的に関わりたくはねぇんだがな」
「両津様でも苦手とされるのですね。彼らは今後このデザグラにどんな影響を及ぼすのでしょうか?」

 そんな事を考えるとその2人が現れる。

「ハッハッハ! 我々を呼んだかね、両津?」
「我々はいつでもお前の期待に応えよう!」
「だ――?! 呼んじゃいねぇし期待してもいねぇってのぉ!!」

 ではそんな危険な2人が何の為に現れたのか詳しくはこの後の本文で!



照裏VII:見抜くモノと見抜かれるモノ

 中川専用のVIPルーム。招かれた両津。亀マークの額縁の裏から現れた中川。そして唐突に現れた月光刑事&美茄子刑事。旧家庭の6畳間を模したこの部屋に男4人が入るとなんだかムサ苦しい。両津が改めて月光刑事に質問する。

 

「もう一度聞くけどな。お前ら此処で何やってるんだよ?」

「フッフッフ……聞いて驚きなさい。我々2人はリアリティライダーショーデザグラにてコンパニオンとして働いているのだ!!」

「コンパニオンだぁ?! ……だからバニーガール姿なのかよ」

 

 そう。月光刑事&美茄子刑事はよりによってバニーガール姿で現れた。

 この作品の読者で知らない人の方が珍しいが、敢えてこの2人について説明しよう。

 

 【月光刑事】

 警視庁のエリート刑事集団とは聞こえが良いものの、犯人検挙率以外は奇人変人の類の者ばかり集められた”特殊刑事課”の一員で、相棒は美茄子刑事。

 コードネームは聖羅 無々(せいら むん)。アニメ版では本名としている。会員番号は4番。

 月に一度、満月の夜にのみ出動し、旧日本軍の夜間戦闘機「月光」に乗って登場する(雨天の場合は翌月まで待機)。非番の時は特殊刑事課のフィギュアを売っており、ノルマは月50体。

 外見的特徴はやはり海パン刑事に負けないくらいの筋骨隆々の体格。そして頭頂部が禿げ上がった長髪。更に出勤時はやはりセーラームーンを意識してるのかツインテールにしている。顔つきはかなり厳つく、両津の眉毛に匹敵する太さの口ひげをモッサリと生やしており、顎髭は剃ってはいるものの髭剃り跡の青髭が目立つ。一般人の服装時には眼鏡だが、出勤時だと目には鋭角なアイマスクをするため変装の部類には入ると思われる。

 出勤時のコスチュームはセーラームーンそのまま(美茄子刑事はセーラーヴィーナス)で、両津勘吉も道連れで無理矢理コスプレさせられる。

 アニメでは海パン刑事やドルフィン刑事と肩を並べる準レギュラーであり、変身と称して様々な衣装に着替えることで特殊能力を発揮する。アニメ版での登場BGMはセーラームーンの変身時のBGMにソックリと言うか明らかに狙っている。

 

 【美茄子刑事】

 月光刑事の相方である。コードネームは聖羅 美茄子(せいら びーなす)。アニメでは同じく本名としている。

 月光刑事がセーラームーンをパロディにしているように、美茄子刑事はセーラーヴィーナス(愛野美奈子、美茄子刑事とは微妙に字が違う)をパロディにしている。

 月光刑事と同じく筋骨隆々の身体をしており、口ひげも彼とお揃いのを生やしている。顎髭だけ個性なのか少し伸ばしている。

 顔つきは月光刑事に比べると少し丸みがあり、髪型は頭頂部だけ残したスキンヘッド。なお頭頂部の髪はヤシの木の様に縛って放射状にしてある。

 懐かしき90年代のコギャル文化に精通しており、相方曰くプリクラの裏ワザを発見するのが得意なことから「プリクラ王」と呼ばれているらしい。

 アニメでは月光刑事が名乗った後に「同じくアシスタントの美茄子刑事もよろしく!」と言うのがお決まりのパターンで、相方の変身後に自分も着替えて能力の解説を行う。ただ、月光刑事が長々と着替えるのに対し、美茄子刑事は一旦画面からフェードアウトした一瞬の内に着替えているのでもしかしたら実力は彼の方が上かもしれない。

 ※なお、上記説明文はピクシブ百科事典からの引用と変更が行われている。見比べてみると面白いかもしれない。

 

 念のため再度言っておくが2人とも男性。それも外見年齢から30代半ば~50代程度と推測される。つまり、

 

”女児アニメの変身ヒロインのコスプレをしたゴツくて痛いオッサン2人組”

 

と言えば彼らを知らない人でも上手く伝わるだろうか? 海パン刑事同様にこんなのがこち亀世界の警視庁のエリートだと言うのだから末恐ろしい。特殊刑事課は原作者:秋本治先生が全力で悪ふざけして生み出したタマモノだと筆者は考えている。ちなみに月光刑事&美茄子刑事の存在をセーラームーンの作者:武内直子先生と演じられた三石琴乃女史、そして何より出版元の講談社がどう受け止めたかはあまり存じない。

 

「おうおう、お前らの紹介だけで1300文字以上も使っているぞ。破格待遇だなー」

「先輩……そういうメタな発言は……」

 

 両津の発言に中川がツッコミを入れた。

 

「ハッハッハ! これも我々の人気あってのタマモノだな! 喜ぶがいい両津! UAが増えるぞ~」

「”タエちゃん”みたいに言うんじゃねぇやい! いや、単に読者様でこち亀ファンの人たちに媚びているだけだからあまり増えねぇだろ……」

 

 勝ち誇る月光刑事の発言に両津が現実的な視点でボヤいた。

 

「しかしお前らみてぇのがコンパニオンたぁ、いよいよデザグラも末期だな」

「何を言うか両津! これでもVIPたちには売れっ子で名が通っているんだぞ!!」

「はぁ?! マジかよ?」

「うむ。本当だ。正直警察辞めてもこれだけで食えていける」

「あ? 何々……ウソだろ?! 真面目に働いてる世間の皆さまが仕事投げ出すぞ、コレ!」

 

 美茄子刑事もさりげなく会話に加わり両津にこっそり給与明細を見せた。その額を見て驚く両津。その金額たるや本当に世間が怒りかねないのでとても見せられない。

 

「これも我々を抜擢してくれたチラミのお陰とも言えよう」

「あのグラサンオネェの御指名かよ。何か納得したわ」

「元々我々は以前のデザグラで脱落となって、いつの間にかデザグラの運営ライダーになっていたのだがな」

「待て待て待て。情報が多すぎる。お前ら運営ライダーだったのかよ?!」

 

 変態2名からの発言が次々衝撃過ぎて理解が追い付かなくなってきた両津。そしてふとある事に気が付く。

 

「いや、待てよ……ワシと英寿2人で敗者復活戦の時に追ってきた運営ライダーって……」

「「もちろん我々も居た」」

「お前らマジふざけるなよ?!」

 

 両津が吼えるのも無理は無い。運営ライダーの1部の者はデザグラ参戦ライダーよりも強い者が何名か居たからだ。小バックルの戦い方とは思えない玄人の中に彼ら変態2人も居たのだろう。そんな両津の態度を無視して月光刑事は話を続けた。

 

「両津と浮世英寿の敗者復活戦がうやむやになって、我々が運営の詰め所で他の運営ライダーたちの怪我をナース姿で手当てしていた時にチラミが訪れたのだ。視察がてらにな」

「そーいやお前らの特技だものな。コスプレ」

「うむ。我々はあらゆるコスプレをする事で本職以上の働きが出来る」

 

 これも月光刑事&美茄子刑事を語る上で外せないポイントの1つだろう。コスプレは彼らの特技である。YAWARAちゃんの恰好をすれば柔道は金メダル級の腕前になるし、スーツを着込んで島耕作の恰好をすれば大企業のCEOとなる。

 そんな彼らがナース姿で運営ライダーたちの介抱をしている姿に感銘を受けたチラミは彼らをコンパニオンとして採用したのである。

 

 ――あらなーに? アナタたちステキ! もう白衣の天使、ナイチンゲールって感じじゃない!! 見た目は立派にアルチンゲールって感じだけどぉ♪――

 

「アイツなら言ってもおかしくないな……」

「まぁお陰で潜入捜査もやりやすくなった」

「あ? お前ら運営の手先じゃねぇのかよ?」

「失敬な! 敗北の果てにこのような身になったが、我々はれっきとした警察官だ! 例えコンパニオンの給料が良くてもだ! どんなに良くてもだ!」

「そうだ! 月光刑事と同じく私だってあくまで警察官として行動してるのだ! 例えコンパニオンの給料が良くてもだ!」

 

 さりげにコンパニオンの給料が高い事を強調する変態2人。中川の方をチラチラと見ている。

 

「……はぁ。わかりましたよ。お2人の事は後で海パン刑事に相談しておきましょう。但しこの任務が終わったらですけどね」

 

 中川がため息交じりに返すと変態2人は喜んでハイタッチする。

 

「お前ら本当に警察官かよ……。?……って事は海パン刑事もこっちに参加しているのか」

「ええ。ですが彼もやはり敗北し脱落しました。今の彼はニラムの傍に居ます」

「ニラムって……あー! あの時出てきた蝶ネクタイ野郎か」

「一応ゲームプロデューサーなんですけどね……恥ずかしい話、僕も海パン刑事も彼の監視下で動いているためあまり大っぴらに連絡が出来ません」

「そうか……海パン刑事も。早く会いたいなぁ……いや、やっぱり会いたくないなぁ」

「ええ。それは僕も同じです……」

 

 懐かしさと共に今まで彼から受けてきた行為を思い出す両津。今後も会う度にどんな無茶を強要されるかわかったもんじゃない。

 

「我々はこうしてコンパニオンとして動けるから比較的自由に情報収集が出来るけどな。先ほども浮世英寿と会ってきた」

「何? 英寿と?」

 

 月光刑事の発言に驚く両津。月光刑事は話を続ける。

 

「ああ。ジーンと言うVIPと会っていた。どうやら浮世英寿のサポーターらしいな」

「まあお陰で月光刑事は危うく命を落としかけたが」

「? どういう事だ?!」

「では次回更新は回想シーンからスタートです」

「いやそこはセリフで言うなよ美茄子刑事……」




 筆者です。「照裏VII」をお送りしました。
 しかし月光刑事&美茄子刑事の人気は凄いですね。ご感想が一気に来てこちらも大変嬉しいです。後はドルフィン刑事ですが、これまた難しいのですが考えていきます。水場での活躍に限りますから、その場に無くても水場作らなきゃならなくなりますからね。何とかしますw

 さて前書きでも書きましたが、オリジナル展開だと結構筆の進みが速いんですよ。実に1.5倍は変りますね。逆に本編準拠だと日によっては0.7倍くらいに落ちる時もあります。こればかりはなるだけ本編の良さを再現する以上避けられないのかもしれません。申し訳ありませんがその辺はご理解いただけますと幸いです。
 実際この話も本来は4000文字程度で回想シーンも含めて次のシーンに進める予定でしたが、いざ書いてみると回想シーン込みで7000文字に迫っていましたので今回は敢えて分割しました。本文最後の美茄子刑事のセリフですが、
元々は「ではここから回想シーンです」となっていたのを、「では次回更新は回想シーンからスタートです」と変えていたりします。調整大事。

 18禁小説のアンケート、皆さま投票頂きありがとうございます。確認していた時点では「読みたい」が「興味がない」より多くなっていますね。ありがたい事です。このまま「読みたい」が多ければいよいよハーメルンでの公開。そうでない場合は他サイトでの公開にするか考えます。出来ればこのこち亀ギーツで筆者と感性が近い方にお読み頂きたいのでハーメルンでの公開を望みますが。こちらに関しても活動報告へのお返事やメッセージでのご意見をお待ちしていますので、ご要望がありましたらお気軽に頂ければと思います。

 では明日も間に合えば17:30更新です。本文であります通り回想シーンから始まります。いったい彼らは英寿にナニをしたのか? 是非お待ちください。
 

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