仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~ 作:唐 十三郎
「ツムリちゃん、いよいよ大丈夫か?」
「私たちは無事に明日の朝を拝めるのでしょうか……?」
投げやりになりかけてきたツムリに両津が励ましの言葉をかける。
「大丈夫だ! 明けない夜は無い! 止まない雨は無いってな!!」
「両津様……WEB小説界隈には”エタる”と言う言葉がありまして」
「やめろ! 下手すると筆者が本気で筆を捨てかねん!!」
”エタる”とはエターナル=永遠と言う言葉から連想された創作あるある話の1つで、更新が途絶え永遠に続きが読めないものを指す。実際この作品の筆者も過去に3作品更新を止めている。
「でも今作はいよいよ大丈夫なんじゃねぇか? 過去作はロクに感想も来なかったけど、今は毎日3件~5件は来るようになってきたからよ」
「そうですね! そこは期待しましょう。そして私たちにどうか明日の朝日を拝ませてください!!」
「頼み方よ……」
さてさて、この作品の明日はどっちだ?!
【江崎コロ助】
最早両津とは腐れ縁となった男。アニメ版設定だが常に両津に対し本人は親しみを込めているつもりらしいが”ゴリラくん”と呼び続けている。流石にそれはどうなのだろうかと感性を疑う視聴者も多かったという。
中川圭一がケンブリッジ大学に通っていた頃の恩師。出身は赤坂。外見的特徴は丸メガネで白髪の長髪に口元のこれまた白髪のカイゼル髭、そして彫りの深い日本人離れした顔立ちだ。身長は結構高く、やせ型でだいたいスーツを着込む。パイプでの喫煙を好んでいて、だいたい手に持っている事が多い。
専門は機械工学で様々な発明を行っているが失敗ばかりであり、登場するたびに何かしらトラブルを起こす。
自動車好きで初登場はイギリス車ネタであったが、知識が曖昧で知ったかぶりをしてばかりで、オマケに運転は恐ろしく下手。最終的には自作したリフトの故障でジャガーを破壊してしまう。
「その国の水に慣れろ」がモットーで、『スイッチ先生』というあだ名がつくほど立ち直りが早く、ソルボンヌ大学に異動後はフランス派になったが、先述の下手な運転でセーヌ川に飛び込んだり、騙されて珍車のパナールを買ってしまうなど全く変わっていない。
マサチューセッツ工科大学に異動後はコーヒー好きになるが運転下手は治っていない。
自分のミスは認めないタイプで、オープンカーで車ごと店の中に入ったときはティータイムとごまかし、天井を開いたまま洗車機に入った時は「室内のクリーニングもできる」と強がりを言い、試乗レポート用のマクラーレンの追突事故を衝撃テストと言い張った挙句、マクラーレンを大破させてしまった後のレポートには『手足のごとく動く乗りやすい車』と書いていた。
過去には人工知能搭載型パトカーを開発したり、葛飾区発祥の地ビールを開発したりと様々な研究を行っている。そのどれもがドタバタで終わるのがオチなのだが。
狩猟やスキーも嗜むがいずれも自動車の運転と同様に下手である。意外なことに漫画好きで、漫画の価値を認めない大原部長を言葉巧みに説得したことがある。また、心理学にも精通しており、催眠術が使える。
娘が四人おり、みな海外の大学に留学している(長女の春子はアメリカ、次女の夏子はフランス、三女の秋子はイタリア、四女の冬子はドイツ)。奥さんは中国で通訳の仕事をしている。
アニメ版では原作以上の変人になっており、マッドサイエンティストキャラで活躍した。原作に比べ出番も増加しているキャラの一人。
両津とは2度タイムスリップの旅をしており、過去の東京オリンピックの時代まで日暮を探しに出かけたり、35年後の未来にも行った事もある。
※毎度お馴染みPIXIV大百科からの引用と一部変更。見比べてみると面白いかもしれない。
「いやー、ゴリラくんが頑張っていてくれているから、こちらも新しいアイテムの研究が捗っているヨ~♪」
「うるせぇ! 毎回毎回爆発する物騒なモンばかり作りやがって!! ワシが頼んだのはあんな危ねぇモンじゃねぇぞ?!」
「フム……君のご注文通りに過去の伝説級ライダーの技が繰り出せたり、君の縁故のある人間で有能な者を召喚してライダーに出来るようにはしたんだがネ? 感謝してくれても良さそうなんだが……」
「! ……確かにそこはワシの注文通りだ。ありがとな」
「ふっふ~ん♪ ようやくその言葉が聞けただけでワシも満足だヨ!」
ドヤ顔を決める江崎教授。頼んだ手前そこは両津も大きな顔は出来ない。
「もしかしたらIDコアの入れ替えとかもアンタの技術か?」
「無論! と、言いたいがネ。それは別の者が出したアイデアなのサ。今回はワシ一人ではとても手に負えないからネ!」
「はー……ワシのエントリーモードだけ顎が出てたりヘルメットの形を変えていたりと器用な事が出来るなと思ったが。そりゃそうか。流石に江崎1人の才能じゃないわなー」
「なんかトゲのある言い方だネ……ハァ」
思わずため息をついた江崎教授。
「だいたいだね、デザイアドライバーからして未知の技術だらけなんだヨ? そこにゴリラくんのリクエスト通りのバックルを作るのにどれだけの苦労をしてきたと思っているんだネ?!」
「なぁ……デザグラのドライバーってそんなにヤバいブツなのか?」
唾を飛ばし力説する江崎教授。恐る恐る尋ねる両津。
「ある意味理想的なエネルギー炉を使っているネ。コイツは大気中の水分を水素に変換している」
「水素だったのかよ、今までのアレ」
「そもそも、単に水素エネルギーを効率良く使えるというのが既に謎なんだヨ! その小さなドライバーの中で幾重にも謎の要素が働き膨大な力を押さえ込んで、且つバックル毎のテーマに沿った武器を都度に精製したり攻撃の威力を増大したりするってのがネ!」
「ほえー……こんな小さなブツにそんな凄い謎技術が詰まっているんだなぁ」
「だがこやつ、正直かーなーりワガママでねぇ。ゴリラくんのリクエストなど、元々の仕様に無いものを要求するとかなり負荷が大きくなるみたいだ。爆発はその余波で起こるものサ」
「と、言うと……強力なライダーを真似たり、人間を召喚したりって事か」
「その通りだヨ。だからあまり怒らないでくれたまえ。それと、君もくれぐれも負荷を与え過ぎない様に戦うんだヨ! まぁゴリラくんならどんな危険でもCHA-LA HEAD-CHA-LA(チャラ、ヘッチャラ)だろうけどネ♪」
「うっせぇやい! でもよりによってインチキは無いだろインチキはよ」
やはり各バックルの名称は不満らしく両津はボヤく。
「何を言っているのかね、ゴリラくん! ”インチキ”とは昔のフランス語で”本物を越えた偽物”とか”本物の魂を引き継ぐ物”と言う崇高な言葉なんだ。ワシの心意気を甘く見ないでくれたまえ!!」
「な、なんだってー?!」
「先輩、ウソですからね……」
「てめぇ、またワシを騙しやがったなぁ?!」
「やーいやーい騙されてやーんの♪」
モニターカメラに向けて尻をペシペシ叩く江崎教授。とても権威ある人間とは思えない態度を取る。その姿は下町のヤンチャ坊主のようだ。
「だいたいワシだけじゃなくて何で中川の分まで変身アイテム作ってるんだよ。コイツは別に戦わなくたって良いだろ」
「いや先輩、それは」
「……中川くんの意思だよ。ワシは止めた。だが聞かなくてねぇ。ゴリラくんが使っているレイズバックルよりずっと危険だと言っているのに」
「! おい、今なんて言った?」
一瞬聞き流しかけた江崎教授の言葉を改めて聞き直す両津。
「イミテーションドライバーはかなり危険なものなんだ。下手をすると使用者が消滅するかもしれんのだヨ……」
「おい、もっと具体的に言え!!」
両津の真剣な表情に江崎教授は眼鏡を直しながら呟く。
「あのドライバーは限界時間を超えてもなお使い続けたら使用者が消滅する。間違いない」
「……バカ野郎。そんなブツをなんで中川が」
「……」
消滅するリスクを負ってまで中川が自分のピンチを助けてくれた事を激しく後悔する両津。当の中川はすっかり俯いてしまった。
「ゴリラくんからも言ってやってくれないかネ……どうも中川くんは君の事になると無茶ばかりするんだヨ……イミテーションドライバーの被験者としても真っ先に名乗りを上げた始末だからネ」
「おい中川、そりゃもうやり過ぎだ! ワシも何もそこまでしろとは言ってないぞ?」
「本来は僕が真っ先に戦うべきなのに先輩ばかり無茶をさせている事を後悔しています。だから先輩を助ける為なら僕は……僕はこの身がどうなっても構いません!!」
「中川くん! 滅多な事を言うもんじゃないヨ! キミに怪我でもあったらワタシはキミのご両親にも、何よりゴリラくんに会わせる顔が無くなるじゃないかネ!!」
「!」
モニター越しに珍しく大声で怒鳴りつける江崎教授。その言葉に中川は水をかけられたかのようにハッとなる。
「! 教授……すみません。僕も感情的になり過ぎました」
「……おう江崎、お前さんにしちゃ良い事言うじゃねぇか。見直したぜ」
「フン! ゴリラくんには初めて喋るのかな……かつて私は医療を分野に研究をしていたんだヨ……だが、それは私にとって最も忌むべきものとなったのサ……」
「! 江崎……」
眼鏡を外し涙をハンカチで拭う江崎。普段は眼鏡レンズへの光の反射で見えない切れ長の目からは、まだとめどなく涙が溢れ出ている。
彼が医療で研究していた頃の話だ。彼の居た研究チームでは脳への外的治療によって知能指数を上げることをテーマにしていた。マウスでようやく成功したその研究はいよいよ人間へのオペをするべきかと意見が出ていた。
そして絶妙なタイミングで知能障害を持つ青年が名乗りを上げた。青年と懇意になった江崎は最後の一人となっても青年へのオペを反対したが、成果が欲しいチームの気持ちと、何より人並みの知能を持ちたい青年の気持ちを皆が優先する。その為、やはり江崎の意見は通らず、青年のオペを行う事となる。
オペは成功したかに見え、青年は医療チームのメンバーよりも高い知能指数を持ち、自らに行われたオペの詳細とそれ以上の見解を持つまでに至った。
だが結果は失敗となり、青年は元々の知能よりも更に低くなってしまう。そしてそのオペは対象の寿命を極端に縮めてしまうという副作用があり、青年は若くしてこの世を去った。この件をきっかけに江崎はそれまでの大学を去り、別の大学で機械分野への研究を行う様になった。その青年が江崎に送った最後の手紙に書かれていた言葉は今でも彼の心を揺さぶり続けている。
――どうかついでがあったら、うらにわのアルくんのおはかに花束をそなえてやってください――
”アルくん”と言うのは青年のオペの前に経過観察で使用されたマウス”アルファード”の事だ。青年は知能こそ元の状態よりも落ちたが最後までマウスの事を大切に思っていた。人として大切な感情までは失わずにこの世を去ったのである。
「人間への研究なんて、どんなに成果を望んでも無闇に行ってはならんのだ! ……中川くんには今まで何度も言ってきたのだがね」
「江崎……」
「いやー、でもゴリラくんは別だヨー! これ程丈夫ならあの時の脳手術にリベンジしても良いネー! 何なら今からでもイッておくかネ?」
「お前なぁ……」
「教授、流石にそれは……」
先程までの涙は何処へやら。江崎はいつもの調子に戻っている。
「まぁ今後も、このゴリラくんのリクエストには全力で挑むから楽しみに待っててネ~♪」
「つくづく要らんモノを渡してしまったかもしれねぇなぁ……」
往年ののぶ代ボイスで喋りながら大学ノートをペシペシ叩く江崎教授。以前にこの部屋に招かれた時、これでもかこれでもかとネタを書き溜めたアイデア帳を渡してしまったのだ。
「それと月光刑事と美茄子刑事」
「は、はい!」
「何でしょうか?!」
バニー姿であるにも構わず思いきりかしこまる月光刑事と美茄子刑事。自分を貶めた元凶であるとは言え江崎教授には頭が上がらないらしい。
「念のため聞いておくヨ。”まだ立ち上がって戦う意思”はあるかネ?」
「「!」」
江崎教授の言葉で互いの顔を見つめる月光刑事と美茄子刑事。言葉は無い。だが大きな頷きをした。そして月光刑事が口を開く。
「あります!」
「我ら例え運営の道化に成り下がったとしても心根まで堕ちたつもりはありません!」
「月光刑事……美茄子刑事……」
2人の真剣な表情を見て胸が熱くなる両津。
「うむ。その言葉が聞きたかったんだヨ! 少し時間はかかるが待っていてくれたまえ。必ずや君たちの役に立つアイテムを用意するからネ!!」
「「! ……ありがとうございます!!」」
「……おい、あんまし期待すんなよ。もしかしたらワシより酷い目に合うかもしれねぇぞ」
「もしもしゴリラくん? 余計な水は注さないでくれるかネ?!」
お約束と言えばお約束なのだが、両津が2人の変態たちに耳打ちをした。
そして江崎教授の後ろから誰かが呼ぶ声がした。
「おーい、コロちゃーん! そんな通話なんか早目に切り上げて飲みの再開しよーぜー!!」
「おっと、そうだった」
「だいたい誰と通話してんだよ? あれ? 両さん?!」
「お前、ジョニーか? 何でそんな所に居るんだよ?」
江崎教授の背後から両津のサーフィン仲間、ジョニーこと有栖川慧二郎が現れた。
筆者です。「照裏IX」をお送りしました。
江崎教授をたっぷり書けて満足です。って思うじゃん? まだなんです。まだ書きたり無いんですよ。しかも次回はジョニーがいよいよ本文本格参戦。更にまだありましてね……詳細は明日の更新でご確認ください。
本文の江崎教授の説明文にも書きましたが、両さんとタイムスリップもしているキャラです。特に気になったのは183巻の35年後へのタイムスリップです。未来の檸檬ちゃんが子持ちの美人になっているのですが、姿こそ見せませんがその子供がかなりのゲーム好きで部屋にゲームソフトが散乱していたんですね。……檸檬ちゃん、一体その子は誰との子なんだ? まさか……まさか……まさか?! ちょいとアレなんでこれ以上に言及はやめておきますw
18禁小説のアンケート、先ほど確認したら意見が綺麗に割れていましたね。とは言え投票頂けるのはありがたい事です。引き続きよろしくお願いいたします。
今日の所はここまでにしておきます。明日の更新分への英気を養うとしましょう。明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。
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