仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリー!! 初日の夜はいまだ継続中!! では両津様、こちらをお願いします」
「おう……ってなんだこりゃ?」

 唐突にツムリから何かを渡された両津。それは所謂置手紙だった。

「何々……親愛なる両津様……」

 ――親愛なる両津様と、いつもギーツVSこち亀をお読み頂いている皆さまへ――
 ――私ツムリは遅めの夏休みを頂いてバカンスに出かけようと思います――
 ――つきましては今日からデザグラのナビゲーターは両津様に代行として働いて頂きますのでどうかよろしくお願いいたします――
 ――かしこ ツムリより――

「……バックれやがった。どーすれってんだよバッキャローい?!」
「慌てるな両津!」
「我々が付いているぞ」
「おおー! 月光刑事&美茄子刑事じゃねぇか。流石持つべきものは仲間だぜ!」

 慌てる両津の目の前に現れた変態2人。だが様子がおかしい。

「さぁ、このツムリちゃんと同じ衣装を着て、ナビゲーションをするのだ!!」
「大丈夫! 恥ずかしいのは一瞬だけだ。さー怖くない怖くない……」
「やめろー! ワシはこんなヒラヒラ着たくね――――!!」

 ツムリが早く戻ってくる事を皆で祈ろう!(ジーン風に)


照裏X:見抜くモノと見抜かれるモノ

「ちょっと有栖川くん! 今大事な話をしてるんだから後にしてくれないか?!」

 

 グイグイと身を乗り出してきた有栖川教授ことジョニー。大学での紳士的な雰囲気はどこへやら、今はすっかり本性の金髪の長髪で全身タトゥーだらけのサーファースタイルで白衣を羽織っている。

 

「何よ何よ? お、中川の坊っちゃんも居るじゃねーか! それと……何だ? ゴッツいバニガの恰好した変態まで連れ込んでるのかよ?! 両さん……シュミ変わった?」

「ちがーう!! 別にそういう趣味じゃねぇよ! 良く見ろ、こいつらは特殊刑事課の月光刑事と美茄子刑事だ!!」

「あー! 変態警察24時の!!」

「「変態じゃないもん!!」」

「いや、どう見ても変態だろお前ら……」

 

 ジョニーの言葉に反論する月光刑事&美茄子刑事。そしてそこへツッコミを入れる両津。

 

「だいたい何でジョニーまで居るんだよ?」

「中川の坊っちゃんにスカウトされたんだよ。俺もデザグラの真相を聞いたら黙っていられなくなってな」

「ヘッ! 何だかお前らしいな」

「だろ? それに俺だけじゃないぜ。おい来いよ、スパーク!!」

 

 そう言うと画面外に向かってある人物を呼びつけるジョニー。誰かを捕まえて再びフレームインしてきた。

 

「両さんもよーく知っているコイツも一緒だぜ!」

「だろうな! よう、電極スパーク!!」

 

 【電極スパーク】

 

 これまた両津とは腐れ縁の仲になっているキャラクターである。

 外見はかなり厳つく、背は両津より頭二つ分くらい高い高身長。髪型は黒髪の七三分け。常にハイテクグッズを仕込んであるビジネススーツ姿。決してアイアンマンには変身しない。頼むからするな。

 葛飾区にある巨大電化製品開発会社の”スーパー電子工機”の社長をしている。

 妻子持ちで3児の父。この作品にも時折出てきている電極+(プラス)の父親である。ちなみに次男は-(マイナス)、三男はP(パルス)。そして妻は冷(れい)。時折妻から金属探知機を当てられ、体中に装備しているスパイグッズの様な仕事道具のハイテク機器を探し当てられ、移動中にこなしている社長業の妨害をされている。彼女曰く「もっと家族との時間を大切にして」

 時代の最先端を行くハイテク製品の開発・販売に熱意を燃やす。が、時折思いっきりハズしてコケる事もある。

 はた迷惑な事に。新製品のモニターに家族を使っている。その為、人間的な感情が薄れていく事を恐れた妻とは家族愛のことで度々衝突している。特に長男プラスの性格が小学生からかけ離れていく事に関しては言い争いが絶えないのが目下悩みの種。彼なりの行き過ぎた愛情であるため理解が得られない事に苦しむ事も少なくない。

 常に発想がぶっ飛んでおり、開発する新製品もどこか暴力的・破壊的なものが多い。実際両津も何度も被害にあっている。

 と、発想や行動がかなり危険だが実際は家族愛が深い父親であり、家族のピンチの時には全身に装備してあるハイテク機器を駆使して救出したりする頼もしい一面も持っている。

※今回はピクシブ百科辞典でも文字数が少ない為、筆者の視点で大幅な書き足しを実施。

 

「全く……有栖川教授は強引なんだから。久しぶりだね両津くん。ご機嫌はいかがかな?」

「おう、お陰さんで何度も爆発に逢ってるぜ。と言うかやっぱりお前さんも居たのかよ……」

「やっぱりって何だ! やっぱりって?!」

「うるせー!! 爆発オチとか出てきたら読者様たちが江崎かお前を連想するんだよ!! ダブルで来たら確定事象じゃねぇか!!」

「失敬な! 爆発は私の一存じゃないぞ!!」

「じゃあ聞くけどよ、ワシのデバイスを作ろうとした時に爆発を思いついたのはお前らの誰だ?」

「「「こいつ」」」

 

 江崎・ジョニー・そして電極スパークはそれぞれ両手で自分以外の2人を指差した。つまり全員一致で爆発機能を実装したのである。

 

「お前ら全員じゃねーか!」

「だってゴリラくんならねぇ……」

「両さんならなぁ……」

「両津くんならねぇ……」

「お前らワシの頑丈さに絶大な信頼を持ち過ぎだろ……いくら何でも身が持たんぞ」

 

 3人の態度に両津がゲンナリしてきた。

 

「しかしね、ゴリラくん。何もワシたちだって爆発は危険だと主張もしたんだよ」

「は? いやいや、そんな事言っても流石に信用できねぇぞ」

「いや両さんマジだ。俺たちもそりゃヤバいだろと言うだけは言ったんだ。なぁスパーク?」

「ああ。だが開発主任からGOサインが出てしまってな……」

 

 江崎教授の言葉を信用しない両津にジョニーと電極社長が念押ししてきた。

 

「あ? 開発主任だぁ? お前らだけでも物騒なのに更にタチ悪いのが居るのかよ?!」

「先輩……それが居るんですよ」

 

 中川がバツが悪そうな顔で言ってきた。

 

「だから文句は主任に……おや、ウワサをすれば何とやらだネ」

「おーう、お前らやってるかぁ~?」

「? まさかあの声は……?」

 

 更に画面外からもう一人別の人物の声が聞こえてきた。両津はその声に聞き覚えがあった。何故ならそれは肉親だから!

 

「あ? 誰と通話してんだよお前ら?」

「やっぱりテメェか勘兵衛――――?!!」

 

 開発主任とは両津の祖父、両津勘兵衛の事であった。

 

「何だ、何処かで知った声が聞こえてくると思ったら愚孫の勘吉じゃねぇか。元気かバカ孫?」

「うるせぇクソジジイ! よりによってこいつら纏めてるのがお前と知ってよーやくワシへの無茶の真相が理解出来たぜ! 身内を何だと思ってんだコンチクショウ!!」

 

 リモート越しに喧嘩が始まる。いつもの事である。これが直接会ってたら恐らく拳の2~30発くらい飛んでいたであろう。

 

「勘兵衛さんとゴリラくんが祖父と孫だと言うのは知っていたが……」

「これがデフォのやり取りかよ……」

「流石にプラスでもここまで感情をぶつけてはこないな……」

 

 事実上の3博士となった江崎・ジョニー・スパークの3人は両津と勘兵衛のやり取りにすっかり引いていた。

 

「いやいや……勘兵衛さん、流石にそろそろ気を鎮めてだネ……」

「そうですよ先輩。幾らなんでもおじい様なんですから、その、気遣わないと」

「「うるせぇ! コイツは殺したって死なねぇよ!!」」

 

 江崎教授と中川の言葉に力強く反論する両津と勘兵衛。流石祖父と孫、こんな所は息ピッタリにハモっている。

 ようやく気分が静まった頃、両津がふと疑問を感じた。

 

「だいたいよ中川、こいつら集めて本当に大丈夫か? 相手はジャマトだけじゃなくて、仮面ライダーたちともまたいずれ戦うんだぞ」

「フン! ナメて困っちゃ困るよゴリラくん!!」

 

 両津が中川に向けた言葉へ江崎教授が反論する。そして更に続けていく。

 

「ワシ、クリムと友達だからね。仮面ライダーについては皆よりも詳しい筈だが」

「は? ”クリム”だぁ? 何処のどいつだよ、そいつぁ?」

「君が知らないのも無理は無いかナ。本名はクリム・スタインベルト。”ベルトさん”の方が聞き覚えあるんじゃないかネ?」

「! 待てよ……ベルトさん、だと?」

「ええ……江崎教授は仮面ライダードライブが使っていたベルトさんの元となった人物、クリム・スタインベルト博士のご友人です」

 

 中川が詳細を伝えた。そう、江崎教授とクリム・スタインベルトは友人の間柄だった。

 

「アイツ、最後までコレクションのクラシックカーを運転させてくれなかったんだヨ! 酷くない?!」

「いや、賢明な判断だと思うぜ……」

 

 江崎教授は車が大好きなのだが下手な横好きで運転が壊滅的に下手である。コレクションを傷つけたくなかったクリム・スタインベルト博士の必死の抵抗だったようだ。

 

「あとだネ、フミちゃんとも仲良くしていたヨ。シュラウドと言った方が伝わるのかナ?」

「はぁ?! 風都の都市伝説だろ? 仮面ライダーアクセルの産みの親とかの!」

「それがどうも都市伝説でも何でもないようです」

「マジか? 照井竜の野郎……次に逢ったら今度こそ真相を確かめねぇと」

 

 更にシュラウドこと園咲文音とも懇意にしていたらしい。

 

「どちらももうこの世には居ないのが寂しいけどネ……どうもワシの友人は先を急ぎ過ぎるからネ」

「江崎……」

「ま! ちゃーんとあの2人の研究データはこっそり頂いていたんだけどねー。後にワシ、良く2人から”このデータドロボウ”って怒られていたヨー! いやー懐かしい♪」

「……2人とも、コイツと友人だったのが不幸だな」

 

 そしてジョニーが口を開く。

 

「残念だが俺はコロちゃんみてぇなライダー開発者の知り合いはいねぇなぁ。だけどあくまで俺の経験則と知識で両さんのバックアップをしていくぜ」

「いやいや、江崎がおかしいだけだ。そうそうそんな凄いのに友人がいる訳がねぇだろ」

「友人かぁ……鬼ならダチに2人居るけどな」

「は?」

「響鬼ってトッポい兄ちゃんな。こいつがすげぇの! 大波みてぇにデカい海坊主を太鼓のバチでドカドカぶん殴っていてよう!」

「見たの?!」

「ああ! ありゃあ楽しかった~。後はモモタロスって赤鬼な」

「……えぇえええええええええ?!」

「俺が京華を嫁に出す頃にガラにも無くクヨクヨしてた時にバケモノに襲われてな。そしたら何故か京華が生まれる前にもそのバケモノが現れて街で大暴れしていたんだ。そしたらモモタロスが仮面ライダーに変身してそのバケモノを倒してくれたってワケよ」

「ま、待て! 情報の波に沈みそうだ……」

「おいおい、大丈夫かよ? しっかしあのモモタロスってのがまた面白いヤツでなぁ。どことなく両さんに似ていたかもな」

「でしょうねぇ……」

「おい、中川? 知っているのか?!」

「ええ……昔、色々ありまして」

 

 頭が白くなりかけた両津。どうやらジョニーは仮面ライダー響鬼と仮面ライダー電王に面識があるらしい。

 

「まさか電極はそんな知り合いいねぇよな……?」

「居たら悪いかね?」

「やっぱり――?!」

 

 仰け反って驚く両津。電極社長は淡々と告げる。

 

「幻夢コーポレーションとは業務提携をしていた。檀正宗社長とは懇意の仲だ」

「親父の方か――!! ラスボスじゃねぇか?!」

「あと、神崎士郎くんとは知人の間柄だが?」

「ミラーワールドの第一人者……なんでお前だけラスボス関係ばかりなんだよ……?」

 

 CV楠大典さんなのはどうやら人間関係にまで影響するのだろうか。あまりの情報の洪水に具合が悪くなった両津はグッタリとして目の前のちゃぶ台に倒れ込む。

 

「大丈夫ですか、先輩?!」

「た、確かにこいつらなら頼れるのかもしれねぇな。けどな!」

 

 身体をムクリと起こし今一度タブレットに居直る両津。

 

「それを纏めているのが勘兵衛って時点でダメだろ? ボケジジイに一体何が出来るってんだよ?」

「おい、愚孫よ。ワシが仮面ライダーだって言ったらお前驚くか?」

「は? この期に及んで何を血迷ったかと思えば……とうとう本格的にボケたか? ……っておい?!」

 

 両津の悪口に無言のままの勘兵衛はこれが返事だと言わんばかりにデザイアドライバーを手に取った。その中央にはカモメを模した様なライダークレストが描かれたIDコアがはめ込まれている。

 

『 SET 』

「良く見とけよ、バカ孫!」

 

 そう言った直後、勘兵衛の外見が20代くらいの若者の姿へと変わる。服装はいつもプライベートで着ている赤いアロハシャツ姿だが、白髪の長髪で頭頂部が禿げたその髪がモッサリと生えそろっていて、黒髪の長髪になっている。その反面いつも生え揃えている白髪の口ひげが消えた。鷲鼻が顔の彫りの深さを引き立て、美青年とも言える顔立ちをしている。背筋もスッと伸び、両津よりも身長が高そうに見えた。左手をズイっと前に突き出してフィンガースナップをパチンと鳴らした。

 

「変身!」

 

 青年の姿の勘兵衛の頭に白と青を基調としたケイロウの物に似たヘルメットが装着され、デザイアグランプリ参加ライダーの共通規格である黒いライダースーツを纏っていた。スロットにはマグナムバックルが差し込まれている。お馴染みの白地に赤のラインが目立つマグナムフォームのプロテクターが成型されて上半身に装着された。

 

『 MAGNUM READY……FIGHT! 』

「ま、こんなトコさ」

「ふざけんなよクソジジイ!! なんでテメェがライダーなんだよ?!」

 

 モニターの先の光景に目を丸くして驚く両津。その言葉に勘兵衛は飄々と答える。言葉もどこか若々しい。

 

「なんでつってもなぁ。俺がデザグラに参加していたからに決まってんだろ?」

「いつの話だよ?! それにさっきの姿、どう見ても若返っていたろ?!」

「あー、もうめんどくせぇなぁ……」

 

 勘兵衛は心底めんどくさそうにしている。だが言葉を続けた。

 

「……当時の俺のライダーネームは”仮面ライダーシーガルーダ” 今からもう80年以上前の事だがな」




 筆者です。「照裏X」をお送りしました。

「サプライズの後には何があると思う? 次のサプライズがある」
 という訳で電極スパークの本文参戦と両津勘兵衛の本文参戦、そして勘兵衛の変身をご用意しました! 皆さまお楽しみ頂いてますでしょうか。
 そして江崎・ジョニー・スパークがそれぞれ仮面ライダーの縁者という設定もモリっと追加しました。それぞれに合うライダー縁者との接点を考えましたが、いかがでしょうか? ご意見いただければ幸いです。

 ようやく再戦初日の夜も終わりが見えたかなと言った所です。随分盛り込みましたが、今まで伏せていた謎の大部分をお見せ出来たかと思います。
 さて勘兵衛が変身する「仮面ライダーシーガルーダ」名前のモチーフはカモメの英訳シーガルにインド神話のガルーダを足してみました。気ままに生きるイメージのカモメと半人半鳥のガルーダは勘兵衛のイメージに合うかと思いますがこちらもいかがでしょうか?

 18禁小説のアンケート、読みたいがまた伸びてきましたね。引き続きどうかよろしくお願い致します。
 
 では明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。

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