仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリ2日目の朝! ……視聴者の皆さまには大変お見苦しいものをお見せして申し訳ございませんでした!」
「見苦しいとか言うなよツムリちゃん?!」
「寄らないでください。ケダモノ」
「?! ……言い方なんかキツくない?」

 いつも冷静沈着なツムリが物凄く嫌そうな顔をしてきて両津も困惑する。

「まぁまぁ姉さん。両さんだってわざとやった訳じゃ無いんだから大目にだな」
「寄らないでください。姉プレイマニア」
「姉さん?!」

 両津だけでは無く、英寿にまでいつも以上に塩分が濃い。

「どうする英寿?」
「しばらく様子を見るか。両さん、しばらく自重した方が良いぞ」
「ああ……くれぐれも気を付けるとするわ」

 だがこの後の本文にて更に……真相はこの後直ぐ!


照裏XIII:見抜くモノと見抜かれるモノ

 デザイア神殿に集うライダーたち。招集がかかったものの両津だけがまだ現れない。

 

「お待たせー! いや悪ぃ悪ぃ。思ったよりクソの出が良くってよー!!」

「汚い! もう、アンタは下品の権化ね……」

 

 呑気に便の話をする両津に冴がツッコミを入れてボヤく。

 

「まぁそう言うなって。お陰でトイレに仕掛けられたカメラをまた見つけてきたからよ」

「は?! 嘘でしょ? 昨日アタシたちで徹底的に探したのに……」

 

 両津の手には豆粒大のCCDカメラが3つ握られていた。

 

「どうやらワシらが居なくなった後に直ぐ仕掛けられているみたいだな。あんまし気を張っても無駄なんじゃねぇか?」

「何言ってるのよ! プライベートが完全になくなるのよ?! 祢音ちゃん、お風呂とトイレは都度確認ね」

「えーん! もうやだー!!」

 

 冴の提案に祢音は面倒になってきていた。

 

「ところでさ冴さん、今朝見た両さんのだけど」

「え? ……アレの事?」

「うん。男の人ってあんなに大きいの? アタシ、お父さんのも良く知らないからあんまりわからなくて……」

「うーん……アタシも小さい時にお風呂で父さんのと弟のを見たっきりだからなー……」

 

 男家族が居る冴でもあまりピンとは来ないみたいだ。

 

「でも、少なくともアイツらよりは大きいんじゃない?」

「「「?!」」」

 

 英寿・景和・大智の3人に視線を送るとそれぞれ気難しい表情になる。

 

「……両さんのは、ハイライトだ」

 

 と、英寿。

 

「まぁ……自信無くすよね」

 

 と、景和。

 

「フン……男の価値は別に大きさで決まる訳じゃないさ。……ほ、本当だぞ?!」

 

 最後のは強がりにも聞こえる大智。それぞれがコンプレックスを抱えてしまったようだ。

 

「ガッハッハ! せっかくだから見つけたカメラにチンコと肛門を思いきり見せつけてやったぜ! これで変な撮影もしばらく懲りるんじゃねえか?」

 

 元凶の両津は変らずマイペースだが。そしてそこへツムリが現れる。

 

「おはようございます……」

「何だか具合悪そうだね、ツムリさん」

「え、ええ……お気遣いなく」

 

 現れるなり青ざめた表情をしているツムリ。心配した景和が声をかけるも素っ気ない態度を取られる。

 

「おいおい、随分顔色が悪そうじゃねえか。あのグラサンオネェに頼んで今日は休んだ方が良いんじゃねぇか?」

「! ……触らないでください、このケダモノ!!」

「ぶほえぇえええええええ?!」

 

 両津が肩に触れた途端、スパーンと乾いた音が思いきり響く。ツムリが両津の顔の左ホホを思いきりビンタしたのだ。その力は凄まじく両津はクルクル回りながらぶっ飛ばされる。ハッと気付いたツムリは急ぎ両津に駆け寄る。

 

「! 失礼しました大丈夫ですか両津様?!」

「い……いや、叩いてから言うなよ」

「~~~~! やっぱりダメ――!! このやばんじーん!!」

「ぶほ! ぐは! ぼへ! な……なんで?」

「どうしたのツムリ?!」

「お、落ち着こうよツムリちゃん!!」

 

 追い打ちをかけるように倒れている両津にストンピングを何度もキメるツムリ。冴と祢音に取り押さえられる。

 

「! もしかしてツムリさん……」

「そうか! 生中継を見ていたんだな」

 

 景和と大智が察する。そう……ツムリは昨晩と言い、先ほどと言い、運営事務局が管理するモニターで皆を見ていたのだ。

 

 ―― ぎゃーっはっはっは! 懲りねえ奴らだぜ。ほら、御開帳~~~ってなぁ♪ ――

 

 両津の人類離れした巨大なブツと、毛むくじゃらの肛門をモニター越しとは言え目の当たりにしたツムリはしばらくトラウマとなったらしい。

 ようやく落ち着いたツムリは冷静さを取り戻し、ナビゲーターとして職務を再開した。

 

「コホン! 先ほどは大変失礼しました……皆さま、ジャマトが占拠する学校の在処がわかりました。校長ジャマトが居る事が予想されます。では皆さま、ミッションスタートです!!」

 

 ツムリが言葉を言い終えるとライダーたちは転送され、ジャマトが占拠する学校の校門前に立っていた。

 決して学園モノ作品の聖地、旧足利西高校ではない。そうじゃないと思いたい。不良ジャマトたちが野放図に学園内を暴れ回っている様子を見て、両津がとんでもない事を呟いた。

 

「おーおー”今日から〇は!!”に出てくる様な恰好で好き勝手しやがって……」

「え? ここって”一〇間フレンズ”のロケ地じゃないの?」

「”〇球ヤンキース”でしょ? それか”走れ!〇校バスケット部”とか」

「皆落ち着いて。どれも正解だよ。ちなみに僕は”虹〇デイズ”が好きだ」

 

 まるでそれらの作品を全て見てきたかのように大智が皆を諫める。

 

『両津様、あまり場を乱す事は仰らないでください。さもなくば……』

「わあったよ! うっせえなぁ!!」

 

 ツムリの発言に若干ビビる両津である。

 

「じゃあ皆、クイズだ。校長は学校の何処にいる?」

 

 大智の言葉に合わせるかのように不良ジャマトたちが門を開き襲ってきた。

 

「ジャ!」「ジャマダ!!」「ジャッケンナ!!」「ジャリボーイ!!」「コンヤガジャマダ!!」

「ジャマトが来るぞおめぇら!!」

「「「「「!」」」」」

『『『『『『 SET 』』』』』』

 

 それぞれがバックルを差し込み変身ポーズを取る。

 大智は右手の指を扇の様に軽やかに動かし右コメカミに人差し指と中指を当てるような動きをする。

 冴はまるでストレッチをするかのように左腕を胸まで引き寄せ、右腕で更にそれを引く様にして肩の関節を解すかのように動かす。

 祢音の言葉の後を追うように皆が一斉に声を合わせる。

 

「へーん……」

「「「「「「変身(しんっ)!!」」」」」」

『 BEAT 』『 ZOMBIE~ 』『 NINJA 』『 BIG WIND FAN 』『 BOOST 』『 MONSTER! 』

「正解は……」

「校長室に決まってるでしょ!」

『『『『『『 READY FIGHT!!』』』』』』

 

 一番に飛び出したのはロポだった。俊足でジャマトたちを掻い潜り校舎に突入する。

 

「ほぉ~、フッ……やるな」

「感心している場合じゃねぇだろ! ワシらも行くぞ」

「冴さん、足早っ!!」

「嘘でしょ? もうあんな所に!」

「霊長類最強女性アスリートと呼ばれているだけあるね」

 

 皆もロポを追う様に突進する。

 

「最速で倒す!」

 

 ゾンビブレイカーを器用に使いながら不良ジャマトたちを次々払いのけるロポ。目標は校長ジャマト。雑魚に用は無いので直接対峙は裂けて学校内を走りながら校長室を探す。

 

「はぁあああああああ!!」

 

 後を追って学校内に突入したライダーたちに動けるジャマトたちが襲ってきた。

 

「ふっ!」

「てやっ! こんにゃろ!!」

「数が多いよ!!」

「学校だもの! そりゃ多いさ!!」

「もー! これ全部相手にしてられないよー!!」

 

 わらわらと襲ってくるジャマトの群れの向こうからロポが走って戻ってきた。

 

「おかしいよ! なんでだ?! 校長室が無い!!」

「ええ?! そんな学校アリ?」

「じゃあ校長ジャマトはどこ?」

 

 ロポの言葉に驚くタイクーン。そして疑問を叫ぶナーゴ。

 

「ふーん……」

「こんな荒れた学校だから校長もボイコットしてるんじゃねえか?」

 

 ナッジスパロウは考え込み、タートルズは軽口を吐く。

 

「さて……どう探すか」

 

 ギーツの言葉を楽しむかのようにVIPルームで観戦しているジーンが笑顔で言う。

 

「ギーツ! 復活のご祝儀だ。シークレットミッションをクリアしてみせな」

 

「ふん! はぁっ! ……ん?」

 

 ジャマトたちを倒しながらナッジスパロウは廊下からある教室を見る。そこでは1人だけ机に向かい勉強をしているジャマトが居た。他のジャマトたちと違い学生服をビシっと着込み、頭には学生帽を被っている。

 

「なるほど! ギーツ、アイツを倒せ!!」

「あん?」

「え?」

「またこりゃマジメなジャマトも居たもんだ」

 

 ナッジスパロウの声に反応するギーツ・タイクーン・タートルズの3人。

 

「勉強してるの? 害は無さそうに見えるけど……」

「ジャマトに変わりは無い……ハァッ!!」

「ジャジャジャ?!」

『 SECRET MISSION CLEAR 』

 

 タイクーンの言葉は聞かずにガリベンジャマトに突進するギーツ。あっけなくガリベンジャマトが倒されると何処かからか音声が聞こえてきた。

 

「思った通りだ」

「え? ! ”不良じゃないジャマトを倒せ”……なーんか可哀想」

 

 ナッジスパロウの言葉に気付いたナーゴはスパイダーフォンの通知を確認する。シークレットミッションをクリアーしたギーツの足元にアイテムボックスが現れる。

 

「へぇ~コイツは意外なバックルだな。フッ……面白い」




 筆者です。「照裏XIII」をお送りしました。

 前回の感想が意外に盛り上がっていて驚きました。やっぱりこち亀は下品ありきなのか……その為今回も両さんらしい行動と発言を行っています。いかがなものでしょうか。

 不良ジャマト学園ですが、調べたら学園モノの聖地と呼ばれている有名な場所なんですよね「旧足利西高校」。本文で書いた作品以外にも沢山の学園モノのロケで使われています。調べてみると楽しいので是非に。

 今回はまだ書いていなかった大智と冴の変身ポーズの文章化も行いました。それぞれキャラの性格を捉えていて面白かったです。

 さてテレビ本編ではこの後に校長室が作られ校長ジャマトが現れますが、こちらでは少し変えていきます。どう変えていくかは明日の更新分をお楽しみに。ヒントは両さんが原作本編でやっていた事に関わっています。今から書くのが凄く楽しみです。

 では明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。

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