仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~ 作:唐 十三郎
「ゲームデザインがクソだもんなぁ。人間になるジャマトなんて間違いなく心理戦の部類だろ? 全く、痛い所突いてくるぜ」
「ごめんね両さん。俺がクヨクヨしているせいで」
「あーもー気にするなって景和。誰だってそういう時はある。とにかく美味いものでも食って落ち着けって」
「じゃあタヌキソバ食べたい」
「急に振ってきやがったな……」
「でも俺を演じてくれてる瑠雅くんの好物もソバだよ?」
「え? あ、ホントだ。Wikiの情報だけど」
どうやら宇宙船と言う雑誌のインタビューでの情報らしい。
「だからソーバ! ソーバ! タヌキソバが食べたいー!」
「急に駄々っ子スイッチが入りやがったな、コイツ……」
しかし頼まれたら何とかしてやるのが両津の良い所。景和の為に一考する事に。
「よし! ワシが勤務する亀有公園前派出所の近くにある蕎麦屋に行こう! 原作でも取り扱った店だし、アニメにも出てきたんだぜ」
「何それ? 凄い!」
「あの店の美味さを正しく見出したのは同僚の中川なんだけどよ。ワシも一時期ハマっていたんだ。よし、行くぞ!!」
「ま、待ってよ! まだ試合中だよ?!」
「えーい構いやしねぇ! パッと行ってパッと帰ってくりゃまだ間に合うだろ!!」
「ええ~~?!」
本当に行って直ぐ帰ってきた2人。最高のタヌキソバにありつけた景和はそれはそれは見違える様な動きをしたらしい。
「祢音ちゃん! こっちに寄越せ!!」
「オッケー、両さん!!」
冴とトレーニングをした成果が出たのか、軽快なパスを送るナーゴ。
「どぅえりゃあ――――――!!」
イノシシの様に突進して塞いでくるジャマトたちをボーリングのピンの様に吹っ飛ばすタートルズ。その様子をパワードビルダーバックルのクリエイション能力でジェットコースターじみたレールを次々造り出し空中を移動してくるギーツが眺めている。
「さっすが力自慢の両さん。並みのジャマト程度じゃ防ぎようも無いな」
「うるせぇ! そっちは楽しやがって!! 結構キツいぞこれ!!」
「まぁそう言うなよ。おっと……気を付けろ! ライダーのジャマトだ!!」
タートルズの目前にジャマトライダーが待ち構えていた。ツタを幾重にも伸ばしゴール前を塞ぐ。
「ケッ! 仕方ねぇなぁ……冴ちゃん!」
「任せて!!」
脇から滑り込んだロポに全力で投げるタートルズ。同じく逆側から回り込んだギーツもボールを手に向かっている。
『 TYPHOON CHARGE 』
「いいのかい? 真正面がお留守だぜ!」
「ジャジャジャジャジャ?!」
『 TYPHOON FINISH 』
「どっせぇええええええええい!!」
「ジャバババババババ!!」
無数のツタ毎ジャマトライダーを大ハリセンでぶっ飛ばすタートルズ。障害が無くなったロポとギーツがシュートを決める。
――RIDER team17 VS JYAMATO team16――
ナーゴがビートアックスを振り回し喜びを表現する。
「逆転――♪ やったよ冴さん!!」
だが喜んでいるのも束の間。いつの間にかルークジャマトが現れ、転がっているボールをその身に取り込んで、左腕からノールックで大砲の様に射出した。
油断していたライダーたちはボールを止める事ができず、射出されたボールはライダー側ゴール手前に陣取っていたジャマトライダーが受取りゴールを決められる。
――RIDER team17 VS JYAMATO team19――
「そんな……」
「甘かったね……」
「いよいよマズいか……」
ナーゴとロポ、ギーツまでも弱気を口にし出した。だがここでタートルズが奥の手を出す事にする。
「仕方ねぇ! 使うかぁ!!」
タートルズは奥の手として取っておいたモノを手にする。洋館ジャマト攻略で使用したインチキディケイドバックルだ。ナーゴも見覚えがあるそのバックルを見て声を上げた。
「両さん、また誰かを呼び出すの?!」
「何、黒い箱のバックル……?」
「ほう……変わったバックルを持っているんだね?」
ロポとナッジスパロウはこのバックルの存在を知らない。だが何かと意外な事をやるタートルズが取り出したので興味が俄然沸いてくる。
「さぁて……どいつが来てくれるのか」
『 REVOLVE ON SET INCHI~KI!DE!DE!DE!DE!DE!DECADE! & BIG WIND FAN 』
「おっと……両さんがリボルブオンすると絵面が本当にキツいな……」
「うるせぇ!」
ギーツが率直な意見を述べた。
タートルズが輪状のリボルブリングに包まれ一旦空中に浮いた後、マスク部分が一旦外れて頭部が引っ込み身体が時計回りに180度回転、再び出てきた頭部にマスク部分が装着される。相変わらず顔がむき出しのタートルズがこれをやるとやっぱりキモい。上半身に着込まれていたプロテクターは再構成され下半身のプロテクターに。そして上半身にはマゼンタカラーを基調とし、左肩か右脇腹まで斜めに横切った白と黒のラインとこれまた左肩の付け根から左胸辺りまでの白と黒のラインが足される。そして目前に現れたこれまたマゼンタカラーの6枚の大きなカード状のエネルギー粒子がヘルメットに刺さる様に収まる。いや、刺さっていく。
「! ぐあ! あって! うひぃ! だから! 痛ぇっての! ……くぅ~~やる度に痛ぇのはいい加減勘弁だぜ!」
「ヘルメットまで変わるのか? これは興味深いね」
「補助系のバックル……なの?」
ナッジスパロウの興味は尽きない。ロポも未知のバックルでのリボルブオンに驚くばかりだ。
「冴ちゃんも大智も驚くのはこれからだ! 大盤振る舞いだ……誰と誰が来るかねぇ……?」
そしてタートルズはカードケースの蓋の箇所をガチョンと動かす。
『 INCHI~KI!DE!DE!DE!DE!DE!DECADE! SU,MMO~N♪』
相変わらずご陽気な音声が発せられ、カードケースから1枚のカードが飛び出した。無地だったそのカードにはいつの間にか絵柄やデータ等が記されている。
「もう一丁だ!」
『 INCHI~KI!DE!DE!DE!DE!DE!DECADE! SU,MMO~N♪』
もう一度カードケースの蓋をガチョンと動かし、カードケースから2枚目のカードが飛び出す。良く見るとカードケースに施されたマゼンタカラーの6本のラインの内2本が色褪せている。2枚のカードを手にしてほくそ笑むタートルズ。
「やっぱりお前らかよ。頼りにしてるぜ!」
タートルズはおおきく振りかぶって、大声で叫びながら地面に思いきりカードをメンコの様にパシーンと叩きつける。
「左近寺――! 来――――い!!」
叩きつけられた地面にはタートルズのライダークレストが大きく描かれ、カードを中心にクレストの光が集中する。更にもう1枚のカードも再び地面に叩きつけた。
「お前もだ――! ボルボ――――!!」
それぞれのカードを中心にクレストの光が集中する。光が集まると人間の形に象られていく。そして2人は現れた。
「な、何だいきなり?!」
「ふん……どうやら戦場のようだが……」
突然それまで居た場所と景色が変わった事に激しく動揺する左近寺と全く動じないボルボ。趣味嗜好と性格は大きく違う2人だが、それでも彼らには幾つか共通点がある。筋骨隆々の大男だと言う事。葛飾署の警察官である事。単騎で一騎当千の実力を持っている強者である事。そして何より、両津勘吉のかけがえの無い親友である事だ。
「誰か来た?!」
「召喚能力を有したバックルなんて……」
ロポとナッジスパロウはただ驚くばかりだ。
「ほーう……前に呼んだ奴じゃないな」
ギーツは以前とは違う人物たちが現れた事を驚いている。
「大きな人たちが来たね」
「凄く……大きいです」
ナーゴは呑気に呟いているが、タイクーンの呟きは多少危険にも取れた。
「じゃあ次回はこいつらの紹介文からスタートだ! よろしくな!!」
「「「「「「「いやここで終わるんかい!!」」」」」」」
総勢7名からの盛大なツッコミがタートルズに入れられた。
筆者です。「玉晒VIII」をお送りしました。
前書きは食欲の秋らしく暴走させました。探したらあるんですね蕎麦の話。アニメでしか見れてないのですが、かなりの暴走回です。原作はもう少し大人しいらしいのですが、アニメだととにかくアレンジが効いていて両さんが蕎麦屋を繁盛させるためにメッチャクチャな事をしています。店に戦闘機を墜落させて屋根から飛び出していたりヤシの木が出ていたり、店内にミイラが飾ってあったり料理を供する器が小学生の作った物だったりと。ソバの味は本物らしいですけどね。第19話「そば屋再建計画!」です。凄い事にこの頃のOPがTOKIOでEDはザ・コレクターズです。今から考えるとその後のテーマソングがコミックソング寄りだったので、アイドルソングとかガチ目なミュージシャンとか収まると違和感が凄いですね。こち亀も試行錯誤されていたのかもしれません。
美味しいものが食べたいですね。一旦執筆に入るとなかなかメシを口にしない筆者ですがw
さて皆さまお待ちかね。左近寺とボルボを出しました。さぁ次回からこのジャマーボールもグッチャグチャになっていきます。でもまだ後半戦。更に続く延長戦も酷い有様になりますのでお楽しみくださいw
プライベート寄りの話題になりますが、とうとうこち亀単行本の蒐集のためにエクセル……と言うかスプレッドシートを導入しました。流石に順不同で30冊以上発刊されているシリーズの単行本を、記憶だけ頼りに集めるのは厳しいのでw 昨今電子も充実していますが、やはり紙の単行本の魅力には叶わないかなと。場所こそ必要になりますが紙の本ってやっぱり好きなんですよねぇ。
では明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。
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