仮面ライダーギーツvsこちら葛飾区亀有公園前派出所~両さん、デザグラに出るってよ~   作:唐 十三郎

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「リアリティライダーショー、デザイアグランプリー! 後半戦が始まった早々に敵チームにリードされた事を危険に思った両津様。インチキディケイドバックルで左近寺様とボルボ様を召喚しました。お二人はどんな活躍をして頂けるのでしょうか?」
「拳と砲撃。実に俺たち向きのポジションだな」
「そうだな。だがまだ足りん。今回はそれを伝える話になっている」
「それなんだがよ」

 両津がズイっと現れた

「ボルボ、女の子との関わり合いは特に問題無いか?」
「! 指示くらいなら……」

 両津が何故こんな心配をしたかと言うと、ボルボ西郷は男ばかりの環境で育ってきたので女性には全く免疫がなく、その酷さたるや両津曰く”中学生レベル”とのこと。女性と密着したり露出度の高い恰好をしている女性を見たりするとすぐに鼻血を噴き出してしまう。祢音と冴、そしてナビゲーターのツムリと言い、デザグラには女性も居る。

「まぁ肌の露出が少ないのが救いだな。ゾンネットみてぇのが居たらお前、鼻血出しまくりで大変だったろーよ」
「! それは中の人事情で、しかも随分昔の事だろ?!」

 ゾンネットとは、ボルボを担当したCV岸さんが顔出しで出演していた”激走戦隊カーレンジャー”に出てきた敵幹部で、よりによって岸さんが演じていたレッドレーサーに恋い焦がれるキャラである。子供向け番組なのにセクシーさが危険で常に胸の谷間が強調された衣装に身を包んでいた。

「つくづくデザグラに、と言うか今のライダー作品にあの手のキャラが居なくて良かったと思うな!」
「ああ。だがBLACKRXのマリバロンみてぇな衣装を誰かが着たら……」
「ハッハッハ、両津。それは無いだろう!」
「着ましょうか?」

 ツムリが突然凄い事を言う。

「坂本監督に相談したらかなり喜ぶのかと……」
「確かに坂本監督だとなぁ……」
「や、やめてくれ! そんな事になったら俺は!! うっ……」

 ボルボが呻くと既に床一面に大量の鼻血が噴き出されていた。

「ほれ見ろ。想像しただけでこれだ。ツムリちゃんも危険な事言ってんじゃねぇよ」
「これは……予想していたよりも凄いですね」

 ツムリを演じていた青島心さんも格闘技経験者。鍛えられているその体躯でセクシー系衣装を着込んだら作風が一気に変わるだろう。



玉晒X:築いたものは崩される

 【EXCEPTION】例外認証。タートルズが召喚したライダーはこの状態で参戦する。デザグラ参加者たちの通常はENTRY、前もっての”登録”をされている者が入ると言う事となる。だがインチキディケイドバックルで召喚されたライダーたちは正規登録されている訳では無いのでこのEXCEPTIONと言う表記とされている。

 

 ―― 左近寺竜之介 仮面ライダータートルズファイター ――

 ―― ボルボ西郷 仮面ライダータートルズソルジャー ー―

 

 ナッジスパロウがスパイダーフォンで確認すると既に2人にはライダーネームも与えられている。

 

「あの2人がどんな活躍をするのか楽しませてもらおうか」

 

 2人にタートルズがバックルを手渡した。

 

「丸腰ってわけにもいかないからな。左近寺はこれを使え。ナックルバックルだ」

「わかった。借りるぞ」

「ボルボはこれだ、バズーカバックル。丁度持っていて良かったぜ」

「使わせてもらおう」

 

 タートルズから受け取ったバックルをドライバーの右スロットに差し込む2人。

 

『『 SET 』』

「今度こそ本当に……」

「”変身する”って実感できるな……」

 

 左近寺とボルボはそれぞれがイメージする変身ポーズを取り始める。2人とも体格が良い為、一挙手一投足だけでもブレが無くキレの良い鮮やかなものとなる。左近寺は腕を胸元で交差させ、一度だらりと下げた後で一気に上げる、所謂アマゾンスタイル。ボルボはボクシングのシャドーの様に右パンチと左パンチを繰り出しだらりと下げた。何度も言うが2人の鍛えられた体格だと一挙手一投足だけでもブレが無くキレの良い鮮やかなものとなる。たとえやっている事が意味不明だとしても……

 

「「うるさい!!」」

 

 どこかから聞こえるナレーションにツッコミを入れた2人は同時に叫ぶ。

 

「「変身!」」

『 ARMED KNUCKLE 』

『 ARMED BAZOOKA 』

『『 READY……FIGHT!! 』』

 

 小バックル系特有の簡素なアームド装備が装着された。左近寺ことタートルズファイターには紫色のが、ボルボことタートルズソルジャーには青色のものである。そしてそれぞれの手持ち武器も追加される。ファイターには少し大きめの紫色のボクシンググローブが。ソルジャーには青色で亀の意匠が施された少し小ぶりのバズーカが。

 

「さて、やるとするか!」

「障害となるジャマトは軒並み排除しよう!」

 

 ソルジャーが撃ち出したバズーカの攻撃で固まっているジャマトが吹き飛ばされる。勿論全てのジャマトを吹き飛ばせはしないので、そこからはファイターの攻撃だ。残ったジャマトに装備している両拳のグローブでパンチ攻撃を行い、見事に1体ずつ確実に仕留めていく。

 

「「「ジャバッパー?!」」」

「任せた左近寺!」

「行くぜジャマト共ぉおおおおおおおおお!!」

「ジャバ!」「ジャジャジャ!!」「ジャブブ?!」

 

 ナックルバックルのグローブ。言うなればモンスターバックルの簡易版と思われる。格闘技経験者の左近寺ことファイターなら威力は更に増す。

 

「両さんが連れてきた2人もなかなかだな」

「あんなのが正規にデザグラ参加していたら……」

「僕たちの立場が危ういかもね」

 

 ギーツは素直に感心し、ロポとナッジスパロウはその凄さに舌を巻く。それだけファイターとソルジャーの2人の戦闘力は目を見張るものがあった。

 だがジャマト側の復活システムもやはり厄介なもので、一山崩す度にまた別の場所に新たなジャマトたちが出現する。だがファイターとソルジャーの連続攻撃にて封じ込めも出来たため、どんどんゴール前に集結するライダーたち。

 

「てりゃああ!」

「たぁあああ!」

「ジャジャジャジャ!!」

 

 ギーツとロポによる至近距離同時シュートを行うも、復活したジャマトライダーがゴール前に陣取り、カットインでロポのシュートボールを受け止める。

 

 ――RIDER team20 VS JYAMATO team19――

 

「惜しいいいいいいいい!!」

「まぁ何とかリードだな!」

 

 ナーゴが悔しがるもタートルズは笑顔で1点リード出来た事喜ぶ。

 

「皆……ありがとう。でも、ごめん」

 

 豪徳寺の声で喋るジャマトに翻弄され、本来の実力を出し切れないタイクーンは追加された2人のライダーの活躍と身動き出来ない自分の不甲斐なさを詫びる。だがそれも束の間。ジャマト側に新たな動きが起きる。それに真っ先に気付いたのはナッジスパロウだ。

 

「! 皆、気を付けろ!! ジャマトたちの様子がおかしい!!」

 

 ナッジスパロウが叫んだ。ジャマト達が2体ずつ、ライダー側に向かって並んでいるのである。

 

「ジャジャ!」「ジャバ!!」「ジャージャー!」

 

 ジャマトゴール前に居たジャマトライダー2体に変化が現れる。

 

「「バテウオズピピゼラロオルクダスヴァデグオズキョチャートエツームクモキョピオズルン」」

「「「「ジャジャ!!」」」」

 

 ジャマトライダーが伸ばした触手をジャマトたちが手に取り器用な手さばきで網を造り出す。あっという間に大量のフェンスが出来上がった。

 

「嘘でしょ?!」

「ガードフェンスかよ……」

 

 更にゴール前に居たルークジャマトがボール2つを体内に取り込み一気に撃ち出した。

 

「クッ! 止めようがないか!!」

「もう!! このネットが邪魔!!」

「ちくしょう!! なんつーもんを作りやがるんだ?!」

 

 成す術も無く長距離シュートが撃ち込まれた。ジャマト側は一気に10点獲得した。

 

 ――RIDER team20 VS JYAMATO team29――

 

「ボルボ」

「なんだ左近寺?」

「お前、今の状況を見てどう思う?」

「酷いものだ。そもそもチームを成していない」

「そうだな。おい両津。相談がある」

 

 タートルズを交えてファイターとソルジャーの相談が始まった。

 

「――各ライダーの個性と言うのはだいたい把握できた。では後は両津からの声掛けを頼む」

「わかったぜ。しかしクドい様だが本当にイケるのか、それ?」

「俺もそこは気になる」

「大丈夫だ。そもそもライダーたちのポテンシャルの方が上なのに、この状況なのはそもそも変だと気付くべきだ。違うか?」

「ま……そーだな。おーい、皆集まれー」

 

 タートルズの号令に、ジャマトにボールを奪われないようにしながらライダーたちは集合した。近づくジャマトは左近寺ことソルジャーとタートルズが防ぐ。

 

「両津に代わって私、ボルボ西郷から提案をさせて欲しい」

「ほう……それでどんな提案だ?」

 

 ギーツの質問に即で答えるソルジャー。

 

「ああ。ロポとナーゴ。2人はとにかくかく乱だ。ジャマトたちの混乱を誘発するようにパスをつないでほしい」

「2人の速度を見越してって所かな?」

 

 ナッジスパロウが質問する。

 

「ああ、そうだ。そしてナッジスパロウと私で援護をしていく。君にも遠距離攻撃があるんだろ?」

「わかった。けれども恥ずかしながら僕にはアンタみたいな精密性は無いが」

「それは私が指示しよう」

「良いだろう。宜しく頼む」

「そしてタイクーン」

「俺も……ですか?」

「ああ。ジャマトとの直接対峙が難しいなら、ジェットバックルの飛翔能力で両津にパスワークをしてくれ」

「! 確かに……それなら」

「飛翔能力があるならこういう活用の仕方もあるさ。闇雲に突進するばかりじゃなくてな」

「はい!」

「飛翔というわけでは無いが、俺も空中移動は可能だぞ?」

「ギーツか。君には別の役割を御願いしたい。それは――」

「ほーう……確かにそうなるよな。わかった。アンタの言う通りに動こう」

「おう、お前らそろそろ良いか?」

「ああ、だいたい終わったぞ、両津」

「じゃあリベンジだ! てめぇら、巻き返すぞ!!」

「「「「「「「おう!」」」」」」」

 

 ライダーたちの声が1つになった。それぞれが割り振られた役割を遂行する。




 筆者です。「玉晒X」をお送りしました。

 2回に渡りゾンネットの話題を出しましたが、改めてTTFCで見てもその胸の谷間の破壊力たるや凄まじいものがありました。演じていた七瀬理香さんは元々アダルティな作品に出演されていた方で、飯島愛さんと同じ事務所に所属されていたとの事です。Wikiにて3サイズも上がっていましてバスト90cm……きっと当時の視聴者の性癖を拗らせていた事でしょう。

 さてテレビ本編と異なりましてボルボが仕切り始めました。これはこち亀読者にはご存じの、子供向け昔話に関して戦術的見解を語るボルボと言うのを踏襲しています。桃太郎やサルカニ合戦とかに近代的戦術で語るキャラなんてボルボくらいでしょうよw
 英寿だけ役割に関しては敢えて伏せていますが、その理由は次回更新分で明らかになります。是非お楽しみください。

 では明日も間に合えば17:30更新ですのでよろしくお願いします。

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