4/24
今日は私の誕生日です。
たまたま目に入ったから購入した日記をつけていこうと思います。
私の名前は伏山サチと言います。
私はティーパーティーの従者長をしております。
従者長とは読んで字のごとく従者の長、つまり従者を統括する立場の者です。
色々と忙しく、よくティーパーティーのみなさまの補佐をさせて頂いております
主にナギサ様、ミカ様、セイア様の3人のお茶会のセッティング、ナギサ様の職務のお手伝いなどが従者長のお仕事です。
従者の皆さんで役割分担をしておりティーパーティーという組織の職務を誇りを持ってさせていただいております。
今日はもう遅いのでここまでにします。
4/25
エデン条約関連の話が進み明明後日には締結される運びとなった今日ですが、未だにセイア様がお目覚めにならず、ミカ様も先日のクーデターのこともあり、今は獄中におられます。
しかし私はどうしてもミカ様がクーデターを何も考えず行ったとは思えません。
もしかしたら…ミカ様はなにかの陰謀に巻き込まれたのでは…
いえ、憶測で物事を考えてはいけません。
ナギサ様はクーデターの時倒れてしまいましたが、今では復帰して職務をこなしておいでです。
ナギサ様が補習授業部に何かしらの介入をして退学にしようとしたとかいうお話が上がっておりますが、ナギサ様にはなにかお考えの上での行動でしょう。
あの人は稀に独断で解決しようと動かれる時がございます。
そして若干の暴走もしますがそれでもちゃんとまとめてくださるのです。
4/26
自分のことについてもう少し詳しく書こうと思います。
私はトリニティ総合学園に所属する2年生です。
3年生の先輩方からの推薦で従者長になりました。
先輩方からの期待を背に今私は頑張っております
私の愛銃はカスタムしすぎて元の銃の名前を忘れてしまいました。
ハンドガンが取り付けられたアサルトライフルで有事の際にはハンドガンを取り外して使用できます。
愛銃の名前は『ワルキューレ』*1神話にて登場する女神でございます。
私はこのカスタムした愛銃を使いティーパーティーの皆様の護衛をさせていただくこともあります。
大層な名前をつけていますがそれくらいの活躍ができねばティーパーティーの従者を名乗るわけにはいかないという矜持でもあります。
4/27
いよいよ明日はエデン条約締結の日です。
私はナギサ様の護衛として旧聖堂跡へ向かいます。
どうやらシャーレの先生も参加なされるそうです。
ちなみにトリニティの皆様はゲヘナ学園のことはあまり好きでは無いようですが、私はゲヘナ学園に友達がおりますし何よりあちらにも私と意気投合した同士がおります。
嫌いになる要素など微塵もございません。
明日はゲヘナの重鎮が出席なさるのでヒナ様もその護衛で参加なされるとのこと。
あの方のストレスにならなければ良いのですが…
そういえば私の友達が給食をいくら作っても間に合わなくてそろそろ精神的にきついと言っておりました。
もし許されれば明日エデン条約締結後私も少し休暇を頂いて友達のお手伝いに向かいたいところです。
もっともティーパーティーの皆様から日頃『働きすぎだから休んでくれ』と仰られますが休むわけにはいきません。
私は皆様のことが大好きなのです。
皆様が疲れてるのなら私が代わりにやりましょう。
皆様が笑っていられるお顔が私は好きなのです。
5/1
エデン条約は無期限延期となりました。
私はあの日、もう少しで締結されるという時にミサイルの爆撃に巻き込まれてしまったのです。
ゲヘナの万魔殿の皆様が乗った飛行船も爆破され、旧聖堂跡は瓦礫の山になりました。
咄嗟にナギサ様を爆撃からお守りすることが出来ましたがこの時私は左腕を骨折してしまいあろうことかナギサ様を人質に取られてしまったのです。
目の前には私たちがよく聞いていた過去の人達、ユスティナ聖徒会の幻影が立ちはだかりました。
その時必死に右腕で応戦はしていましたがどうしてもナギサ様を守りきることが出来ず…
思い出すだけでも私自身が情けなくてしょうがない!
アリウス派のリーダーと思しき人にナギサ様が人質に取られてしまった!
あの時リーダーらしき人から人質を解放するために私は…
私は…!
ナギサ様の左足を骨折させました…
人質は歩けなくなればお荷物でしかありません。
私はリーダーの捕縛とナギサ様の命を天秤にかけ、リーダーの捕縛を優先してしまいました。
私はナギサ様やあの場にいた正義実現委員会の皆様やシスターフッドの皆様に顔向けできません。
それくらいのことをしでかしてしまった。
従者失格です。
5/2
私は4日間眠っていたそうです。
私はナギサ様を撃った後、激高したアリウス派に右肩と左腹部を撃ち抜かれました。
ミサイルのダメージも大きく私は一生右腕に痺れがつきまとい、左腹部の弾痕が残りました。
助けてくれたのはゲヘナ救急医学部の方でした。
感謝してもしきれません。
同時に私は情けなくなりました。
先生はミサイルの爆撃があったあの日大怪我をしたのにすぐに起き上がりみんなを助けに行ったそうです。
先生は私たちより脆いお方です。
1発の銃弾が致命傷になりかねません。
そんな人が生徒、ひいてはみんなのために体にむち打ち助けに行ったのです。
じゃあ私は?
あの日から4日間も何も出来ず、ただただこの病室で意識が無くなっていました。
守らなければいけなかったものは守れず、自分自身はどうにもならない傷害を受け…
恥ずかしい
情けない
悔しい
悔しい
(湿っていてぐちゃぐちゃに書き込まれすぎて何が書いてあるのか分からない)
5/3
私は審査会にかけられるそうです。
当然です。
守るものも守れず挙句にナギサ様を人質に取られる体たらく、申し開きもありません。
まだ安静にしないといけないため、大事を取って1週間後に開かれます。
先生が弁護すると言ってくださいましたが私が拒否しました。
先生も守れずにナギサ様も守れずに
そんな生徒にトリニティ総合学園のティーパーティー所属の従者だと名乗る資格はありません。
5/4
今日はナギサ様がお見舞いに来て下さりました。
私はすぐナギサ様に謝罪をしました。
もちろん土下座です。
何を言われてもいい覚悟でした。
恨まれてもおかしくはありません。
ナギサ様は私を座らせると『あなたの審査会私が証人として立ち会うことになりました。ちなみにツルギさん、ヒナタさんもです。』
それを聞いて私はホッとしました。
「私はちゃんと裁かれるのだな」と
あの体たらくを皆様は知っています。
糾弾されるでしょう。
怒られるでしょう。
でもそれでいいのです。
私は
もう、守る資格もないのですから
5/5
今日はこどもの日です。
学生のみんなは柏餅を食べていました。
私も病院で頂きましたが、何故でしょう?しょっぱくてたまりません。
景色もぼやけています。
その後私のシーツがびしょびしょになってしまったので取り替えて頂きました。
一体なんでなのでしょう?
5/6
先生がお見舞いに来て下さりました
どうやらトリニティの皆様は忙しく代わりにお見舞いに来たそうです
痛々しい包帯を巻いた先生を見て思わず私は泣いてしまいました。
情けないですね。
そんな私を先生は泣き止むまでさすってくれていたのです。
先生は言いました『君のあの時決断でみんなが助かったんだよ。もう自分を責めないで』と
おかしいですよね。
だって助かってませんもの。
助かるというのは命が助かるという意味なのでしょう。
ですが従者の私だと意味は違ってきます。
「五体満足、大きな怪我なし」これらは絶対条件です。
それを守れてないのですから助けられていないのです。
先生にそう伝えました。
でも先生は『命あっての物種、って言葉もある通りだよ。命があればまたやり直せる、だから君はみんなを守りきったんだよ。』と言いました。
私はそうですか。と言い、もう喋りませんでした。
喋ることが出来ませんでした。
5/7
今日は一日中外の景色を眺めていました。
でも外ってこんなに白黒でしたっけ?
5/8
悪夢を見てしまいました。
人質に取られたナギサ様が目の前で殺される夢です。
眠れないので私はずーっと自分の痺れが取れない右手を見ていました。
ピクピク動いててちょっと面白いと思ってしまいました。
5/9
今日は審査会前日ということで健康診断が行われました。
別段何かあったわけでもなく審査会には出れるとのことです。
良かったです。
(何度も書いては消した跡がある)
5/10
私は審査会で前からの希望通り退学を申し出ました。
それを聞いた先生や当事者の皆様が驚いた顔をしていましたが…
その後ナギサ様や当事者の皆様の証言が始まりました。
何故かみんなが私は庇うような言い方をしていました。
なんででしょう。
そんなことしてもらう価値すら今の私には無いというのに
私の希望は通りました。
ですが、ナギサ様がどうしても譲らず3ヶ月分受け取るはずだった金額を持たされ1週間の余裕を持って家を引き払うことになりました。
先生は『なんであんなこと言ったの?』と悲しそうな顔で怒っていました。
私はキッパリと言いました。
『許されてはいけないのです。』
5/17
特に書くこともありませんでしたので日記をつけることを疎かにしていました。
幸い引き払ったあと職を見つけることが出来、そこには寮もあるのでお世話になることにしました。
お仕事はブラックマーケットでの依頼主の護衛です。
大切な方を守れなかった私にとっては皮肉な話ですね。
これからの私の新しい仕事祝いでちょっといいところのチョコレートを買いました。
とても美味しかったです。
明日から頑張りましょう
全方位にワガママ振りまくオリ主