とある生徒の日記   作:Nynpeko

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3冊目

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教えてもらったラーメン屋さんは屋台でした。

どうやらネコミミの方とオヤジさんの2人で経営しているようです。

早速屋台であの人が言っていたおすすめラーメンを頂きました。

プルプルとした背脂が程よくスープに溶け込み、あっさりと濃厚の中間を取った味になっていました。

そこに若干のちぢれ麺によって、スープと麺を同時に啜る、するとスープに入っているしょうがの匂いが鼻腔をくすぐります。

魚介だしと豚骨で煮込んでいるのでしょうか。

メンマも味が染み込みやすいように、筋に沿って切れ込みを入れているようです。

チャーシューは少し甘めで、これまたスープによく合います。

こんな素晴らしいラーメンがあるとは…!

料金を支払って屋台の暖簾を上げたら便利屋68が来てました。

皆さんが私の顔を見るなり硬直してしまいました。

私ってそんなに怖いですかね…

皆さんはよくここのラーメン屋さんでお食事を楽しんでいらっしゃるそうですが…

1杯分しか頼んでなかったです。

もしかして金欠なのでしょうか?

便利屋68さんは先生を特別顧問にして今でも活動していらっしゃるそうです。

そろそろ路銀のこともありますし、私も依頼か何かを致しましょうか…

そんなことを話しているとコートを羽織ったリーダーのアルさんから1個共同で依頼をこなさないかと提案されました。

私としても願ってもない話です。

詳細は明日話してくれるとのことでした。

夜も遅くなってきましたしアルさん達がいつもテントを張っている公園に行くことになりました。

 

6/4

失念していました。

先生が特別顧問になっているのだから来てもおかしくないじゃありませんか。

先生は私の顔を見ると元気にしてたかをお聞きになさりました。

私はいつも元気なのですよ、先生。

どうやらアルさんが先生を呼んだそうです。

いつもなら自分から呼び出しはしないそうですが一体…?

と思ったら私が死にそうなくらい生気を失った顔していたからだそうです。

私ってそんなに死にそうな顔してたんです…?

皆さんと戦った時も死にそうな顔をしていたそうです。

なるほど、だから去り際にあんな悲しそうな顔をしていたのですね。

先生は『無理してるんじゃない?』と私を心配してくれました。

情けないです。

今の私は先生にすら心配をかけられる程弱いのかと。

このままではいけません。

共同依頼では活躍して大丈夫なことをお見せしなければ。

 

 

6/5

依頼内容はとあるマジックショー会場を襲撃してくるヘルメット団を追い返すことでした。

皆さんバニー姿にお着替えしていらっしゃいます。

で、なんで私はいつものメイド服なのでしょうか?

そりゃまぁスカートに手榴弾仕込めるので願ったり叶ったりなのですが…

先生の趣味だそうです。

ヘルメット団が襲撃してきましたがやはり便利屋68の皆さんは強いです。

大多数を捕縛してしまいました。

主犯格は車で逃げましたが、まぁそこは抜かりなく。

発信機を付けさせていただきました。

バレるまでの距離からしてかなり離れたところにアジトはありそうなので追撃は断念。

あとは依頼主におまかせしましょう。

アルさんが『前の依頼主みたいな詐欺まがいしてなくてよかったわ。』と言っていましたがなんのことでしょうか?

 

 

6/6

私がキヴォトスを回っていると聞いた先生が次の目的地まで着いてくることに。

何故なのか聞いてみたら、『生徒に同伴して守るのも仕事だからね。』と先生はおっしゃられました。

あの…もう退学してるんで生徒じゃないですよ私…

そのことを先生が知っているはずなのですが…

先生から『そういえばトリニティにはいつ戻るの?』って私に質問されました。

戻るも何も退学してるのにどうやって戻ると…?

すると先生は『だって君今停学中だよ?いつでも戻っていいそうだけど』と言いました。

…なんでぇ?

 

 

6/7

どうやらナギサ様や他の従者の皆様からの嘆願があり、退学ではなく停学処分に変更されたそうです。

そんなことしていただけるほど、私はいい人ではありません。

守れなかった、従事してるのに主君に怪我させた。

そんな人がいい人な訳がありません。

色々と悩んでいると先生はおっしゃりました。

『そろそろ自分を許すことから逃げるのはやめよう?君はあの時的確な判断をしたってみんなも私もそう思ってる。だからさ、いいんだよ。君はもう、十分みんなを助けてたんだよ。』

…何も言えなくなりました。

私は怖いのです。

先生が、みんなが、当事者は許しても世間が許してくれるかどうかは別なのです。

私はそれが怖いのです。

私は自分がやった行為が原因で居場所が無くなるのが怖くて、

そこから逃げ出すために自分から居場所をなくした愚か者なのです。

 

 

6/8

先生からの提案で今度はミレニアムに向かうことになりました。

そこでゲーム開発部のメンバーに会ってもらいたいとの事です。

先生も用事があるとのことで私はミレニアムに向かうことにしました。

まずは1度D.Uへ戻りそこから駅へ向かいます。

 

 

6/9

駅へ向かってる最中狐のお面を被った方に出会いました。

すぐさま戦闘になりましたが、私では一切歯がたちません。

先生が止めてくれましたが…

その方はなんと7囚人のワカモ様だそうでびっくりしてしまいました。

ワカモ様にいきなり攻撃してしまったことを謝罪されました。

こちらも弁解もせずそのまま攻撃したのでおあいこです。

こんなに礼節ができていらっしゃる方なのに、なんで7囚人になってしまったのでしょうか?

ワカモ様は先生に一目惚れしたそうです。

先生は人たらしでございます。

旅先で先生の話を聞く度に、話をされる皆様がちょっぴり頬が赤くなっておりました。

先生、夜道で刺されないようにお気をつけくださいね?

どうやらアビドスへ向かう時にした気配はワカモ様だったそうです。

先生が私のことをちょこちょこ話に出していたので気になったのだとか。

ワカモ様は少々嫉妬深いお方なのでしょう。

分かります。

自分の好きな人と他の人が話してたらモヤっときますよね。

私もその隣にいたいのは私なのに、って思ってしまいますもの。

そのまま意気投合してワカモ様とお友達になることが出来ました。

おそらく私のLoveが先生に向いてないこともあると思います。

 

 

6/10

ミレニアムに到着しました。

先生にゲーム開発部の部室まで案内して頂き先生はヒマリという方に会いにいくそうで別れることに。

部室にはインターホンが着いていました。

さすが最先端科学のミレニアムです。

インターホンを押すとディスプレイが現れました。

「どなたですか?」という緑のネコミミヘッドフォンをつけた方が応対してくれました。

私は先生に紹介された事を話すと『先生が言っていたサチさんですね。どうぞ。』と快く部屋を開けてくださいました。

部室に入ると中にいたのはピンクのネコミミヘッドフォンをつけた方と髪の毛を伸ばしたお方でした。

私は自己紹介を済ませ、皆さんが出会った時の経緯をお聞きすることに。

ピンクのネコミミヘッドフォンの方はモモイさん、緑のネコミミヘッドフォンの方はミドリさん、髪の毛を伸ばしている方はアリスさんだそうです。

アリスさんとはとある廃墟で出会ったのだそうで、それ以来ゲーム開発部のメンバーとして一緒に活動しているそうです。

先生からもお聞きしましたがアリスさんは謎な部分が沢山あるそうです。

しかも1度はキヴォトスを滅ぼしかねない存在だったのだとか。

でも先生が助けてくれて『何者にもなれる。魔王が勇者になったっていいんだよ。』とゲームに準えて教えてくれたのだそう。

私も身の上話をしました。

皆さん真剣に聞いて下さり、アリスさんが『従者からジョブチェンジすればいいのです!』という言葉をおかけ下さりました。

従者からジョブチェンジ…

何者にもなれる…

私はこれからまた何かになってもいいのでしょうか。

今までの従者としての覚悟を捨てる勇気があればいいのでしょうか。

するとモモイさんが『別に覚悟捨てなくてもいいんじゃない?だってジョブチェンジしたって元のスキルが無くならないゲームだってあるよ?』と教えてくれました。

覚悟を持ったまま別の者になればいい。

私は…今までから目を背けた結果が今の私です。

もうその時期も終わったのでしょう。

あと少しの勇気を持って進まなければ。

もう目を背けるのは終わりです。

 

 

6/11

そういえばネコミミヘッドフォンをしていたので、お宝の護衛をしてた日のことを開発部の皆様にお聞きしました。

そしたらあの日はC&Cの代理として参加なされてたそうです。

私もその日いた事をお伝えしたら、やはり気づいておられなかったらしく、かなり驚いていらっしゃいました。

そしてミレニアムを後にする時、先生とまた会いました。

先生が『良ければC&Cのメンバーにメイドについて勉強させて欲しい』と仰っておりましたが…私は従者であってメイドでは無いのです。

まぁC&Cについては私も興味がありましたのでお会いすることに、

お会いした皆様はかなり個性豊かでございました。

特にネル様はメイドと言うよりヤンキーに近い性質でしたがそれもまた一興。

特に気合い入れてお話をさせて頂きました。

帰り際、先生が私を怖がっておられましたが何故でしょうか?

ただ…ネル様が立派な従者になれるよう指導させて頂いただけなのですが。

 

 

6/12

1度私はD.Uへと戻りトリニティ行きのバスへ乗ることに致しました。

ここまで色々と出会いがありましたが、誰もが先生を尊敬しておりました。

別の感情もございましたが。

ですが今ならその気持ちも分かります。

先生はこれまでもこれからも幾度となく生徒を助けていくのでしょう。

私もその中の一人だったのです。

私も先生みたいに皆を助けられるように動きましょう。

その前に迷惑をおかけしましたので謝らねばなりません。

そしてまずはミカ様からです。

 

 

6/13

トリニティ総合学園に戻って参りました。

直ぐにインターホンを鳴らしお待ちしていますと、ナギサ様とティーパーティーの皆様が来てくださいました。

私は直ぐにご迷惑をおかけしたことを謝罪し、ミカ様に会いに行きました。

ですがミカ様がいらっしゃる牢に向け、ものを投げ込んだりしている野次馬がいました。

全くもって嘆かわしい。

相手が何もしないからそういうことをするのでしょう。

ですが私も1度は逃げた身でございます。

救えなかったから会う資格はないと言い訳をしこの学園から逃げたのが私です。

目をそらす訳にはいきません。

私は直ぐに牢へ案内してもらいミカ様にお会いしました。

ミカ様は少しおちゃらけて『あ、サチちゃんじゃん!元気にしてた?』と仰ってくれました。

ですが少し震えています。

私はミカ様に抱きつきました。

もういいのです。ミカ様。

あなたがやったことは確かに許されません。

ですがその前にあなたは歩み寄ろうと頑張ったことは調べさせてもらいました。

そのまま巻き込まれる形で後にひけなくなったことも知りました。

セイア様は死んでおりません。

あなたは誰も殺していないのです。

もう自分を責めるのはやめてください。

嫌われようとしなくていいのです。

泣いてもいいんです。

ミカ様がひとしきり泣いた後、私はナギサ様に会いに来れるかモモトークでお聞きしました。

するとすぐに来るそうで私はミカ様と待つことにしました。

その間ミカ様が受けたことをメモ用紙に書き込んでおきました。

私はこれをナギサ様がどう思うのか、それをナギサ様にお聞きしたかったのです。

ナギサ様がミカ様にお会いになり、話をしました。

ナギサ様は『ミカさんが1人でアリウス派の禍根を何とかしようと頑張ってくださっていたのに話も聞かず突っぱねてすいません。』とミカ様に謝っておいででした。

ミカ様も『ナギサちゃんに話もせず1人で突っ走っちゃってごめんね。』と謝っておられました。

これで少しはふたりが歩み寄れたらなと思います。

私はナギサ様に見せようと思ったメモをポッケにつっこみその場を後にしました。

 

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