アクシズに立ち寄ったら、逆襲の〇ャアのようなテロ事件に巻き込まれました~逆襲のテテテ 作:ひいちゃ
一方、そのころ。サイド3の1バンチコロニー『ズムシティ』にある首相府。
かつてこの首相府は、ジオン公国時代、『公王庁』と呼ばれた邪悪な外見の建物だったが、シャアが首相となってからはだいたいのフォルムは残しながらも、邪悪さを解消するように改築され、首相の公邸として運用されることになった建物である。
政府が詰める行政区画は厳しいセキュリティが施されているが、それ以外の部分は観光資源として、一般にも開放されている。
その首相府の一室、首相執務室に一人の男が入ってきた……いや、戻ってきた。
明るい灰色のスーツを身にまとい、オールバックの髪型をした男……そう、ジオン共和国首相、シャア・アズナブルである。彼はどこか疲れた様子であった。そんな彼を、妻のハマーン・アズナブルともう一人……シャアにうり二つの男が出迎える。
「お疲れ様だ、シャア。今日も、これまでと同じ感じだったようだな」
「あぁ。ご老人たちの頑迷さには、本当に頭が下がる」
そう言い捨てると、シャアはそのまま自分の座席についた。そして、心底疲れたように、椅子の背もたれに身を預ける。
シャアの政権運営は前途多難であった。シャアの対連邦協調路線に反発するザビ派のジオン残党によるテロ活動は収まることを知らず、さらにシャアが首相に就くことにより、結果的に政権を追われた形になったハバロ元首相率いる旧首脳陣……シャアが言うところのご老人たち……は、正面からシャアの新政権に対して政治的抗争を仕掛けている他、裏でもシャアの足を引っ張るためにいろいろ画策してくるのだ。彼らにとってもジオン共和国の存続は重要であるため、致命的な妨害をしてくることはないものの、そのせいもあり、想定より連邦との協調はうまくいっていないのが実情だ。一説によれば、外部に露見しない形ではあるものの、先述のジオン残党への支援もしているらしい。確たる証拠はなく、噂の域を出ないが。
シャアは、何度も連邦との協調の大切さ、自分たちと旧首脳陣派も協調すべきであることを説いているが、彼らはうなずいてはいるが、心の底から受け入れてくれているとは思えない。抗争や妨害がやまないのがその証拠だ。
「これまで政権を握ってきた彼らだ。それに、かつてのジオン軍のエースだったお前を受け入れがたい気持ちもあるのだろう」
それにうなずいて口を開いたのは、彼女の横のシャアにうり二つの男。シャアの影武者にして、補佐官。フル・フロンタルである。
「そうですな。いくらグリプス戦役終結の立役者とはいえ、そんな首相が政権について、すんなりうまくいくわけがありますまい」
そこでハマーンが、紅茶を入れたティーカップを、シャアの前に置く。彼は苦笑しながらそのティーカップを取り、口に運んだ。そして感嘆の表情を浮かべる。
「確かにその通りだがな……。うまいな」
「あぁ。以前、カレルと通信したときに、淹れ方を教えてもらってな。お前にそう言ってもらえてよかった」
「カレル君か……そういえば、ミネバ様はまたあそこか?」
「あぁ。お忍びで、またあにめしょっぷとかいう店に遊びに行っている。まぁ、SPも影から見守っているから大丈夫だとは思うが」
それを聞いて、シャアは再び紅茶を口に運んだ。そして苦笑を浮かべて言う。
「どちらにしろ、この件は時間をかけてじっくりと解決していくしかないか」
「あぁ。老人たちも、あまり過激に対立したり妨害したりしたら、ジオン共和国そのものが危ないことはわかってるはずだ。一線を越えることはするまいよ」
「うむ、それが唯一の救いか」
そこで、扉がノックされた。その直後に、精悍そうな若者の声が聞こえる。
「首相、ギュネイ・ガス准尉であります。入ってよろしいでありますか?」
「あぁ」
そして扉が開き、一人の青年が入ってきた。
今回、クェスは一切この話に関わってこないので、ギュネイは健全なまま、好青年のままですw
それとフロンタルは、シャアが既にいるので、その生霊にとりつかれる、ということもなく、フロンタルとしての自我を確立しています。
今のところ、シャアと敵対する予定はありません。
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