C.Cのピックアップに対して、ふと何か書きたくなった。
ちなみに私のところにC.Cは一人もいません……一人も、来てくれない……書いたら来てくれると信じてます(泣)。
(今は来てくれてます)
ルルーシュはおまけ
「ルルーシュ。ちょっと話が……って、C.C! なんて恰好してるの」
「ん?」
クラブハウスのルルーシュの部屋に入ると、ベッドの上に寝転がっている少女が振り返る。少女、C.C.はシャツ一枚でごろごろとしている。
いつも着ているあの拘束衣もどうかとは思うものの、その格好もどうなのだろうか。
「はぁ。まったくあなたは……誰の服、とは今更聞かないけど」
「他にもいろいろ面白いものがあったぞ。見るか?」
「見ない」
堂々と言い放つC.C.に、脳内では「お前、また勝手に!」と怒っているルルーシュの姿が思い浮かんだ。
――ルルーシュも苦労してるなぁ。
思いつつ、どうやらその本人はいないようだった。いたらきっと額を押さえていただろう。
(でもさすがに男女二人きりの部屋でこの格好はまずいんじゃ)
C.C.は見目も美しいし、スタイルもいい。さすがのルルーシュも何か思うところが
「……ないか」
彼は見た目もよく愛想も(基本は)いいのでモテるのに、勿体ないくらいそういうことに興味がなさそうだ。妹のナナリー第一で、あんなにわかりやすいシャーリーの想いにも気づいていない。他の人から告白されたりもあるそうだけど、誰かと付き合う素振りはない。
C.C.がこちらを振り返ってにやにやと笑う。
「どうした? 私に見惚れたか?」
「あーはいはい。C.C.さまはお綺麗ですね」
「心がこもってないぞ」
ジト目を向けられるが、ごろんと仰向けになった状態ではあまり迫力はないし、もう慣れた。
軽く受け流し、ふむと考える。
(ルルーシュへの用件は急ぎじゃないから今は置いといて)
「服、私ので良ければ持ってこようか?」
「どうした、いきなり」
「いやだって、あなた他に服もってないでしょ? もっと気楽に着れるものがあれば外にも出られるんじゃない?」
「……ふむ」
C.C.はいつもこちらをからかってくるが、同時にかなり自身のことを自嘲している気配も持っている。だから拘束衣が自分にはお似合いだ、と余り他の服を欲しない。
とはいえ、彼女はただでさえ行動が制限されているのだから、もう少し自由になっていいのではないかと思うのだ。
考え込む顔をしていたC.C.は……再びごろんと転がり、両手で自身の顎を持ち上げる姿勢になった。そして、にやりと笑う。
「もらってやってもいいぞ? 私が着れるものがあるのであれば、な」
「なっ」
彼女の視線が私の身体に向かっていた。背格好は近いものの、たしかにスタイルの良い彼女と比べると私など、粗末な身体かもしれないけれど。
「もうっ! やっぱりあなたはひねくれてる」
くくくっと笑うC.C。イラっとするも、最後はため息へと変える。これが彼女のコミュニケーションなのだ。少なくとも「いらない」とは言わなかった。
つまり「お前がいいならもらう」ということだ。ありがとう、という感謝がそこについているかは、微妙だけれど。
「分かった。とりあえず今度数着持ってくるから、あなたにも着れそうなやつを、ね」
「ああ、頼む」
ふっという笑顔に変わったC.C。今のは「ありがとう」という意味だ。まったく。本当にひねくれている。
(私より長い時間一緒に過ごしているルルーシュは大変ね)
服を渡すことでその苦労が少しでも減ればいいのだけれど……まあ、無理かな。
服の問題が片付いても、きっと次から次へと彼を悩ませる問題をもってきそうだ。
「気に入るのがあったら、それあげるから自分で好きなものとか入用なもの買って来たら? その……下着とか」
ん? よく考えれば今までそこらへんどうしていたのだろうか。
(あ。あまり深く考えない方が良い気がしてきた)
「ほお? 気になるか、この下が」
「いえ、いい。言わなくて。それよりルルーシュはいないみたいね」
「なんだ。からかいがいのないやつだな。ああ、ルルーシュなら今夜は遅くなると言っていたぞ」
C.C.がからかう雰囲気を出し始めたので速攻で話を切り替える。すると彼女は「つまらないな」と言いながらも、ルルーシュの予定を教えてくれた。
また情報収集かもしれない。
(あまりそういう方向では私じゃ役に立てないから、仕方ないか。今日はシミュレーター訓練だけして帰ろうかな)
と、踵を返そうとした。ものの、やたらと視線を感じる。
「なに?」
「なにがだ?」
「そんなに見つめてきて何がだ、じゃないでしょ」
「別に」
ふいっと視線がそらされる。ああ、これは。
察しつつも「そう。じゃあ私は訓練に行くから」と再び背中を向けると、強い視線を感じる。
「そんなに暇なの?」
「むしろお前には暇以外の何に見える?」
「そこ、開き直るところじゃないから」
呆れて振り返ると、やや不貞腐れたような顔の猫がいた。緑の毛を持つ大きなひねくれ猫が。つまり寂しいのだ、彼女は。
仕方ないなと、椅子に腰かける。
詳しい事情は知らないものの、軍の一部に追われているというC.C。自由に外に出る事が出来ない彼女は、こうして会話できる相手も限られている。
「チェスでもする?」
「ふん。坊やじゃあるまいし……するとしたら、これだ!」
とはいえ何で時間を潰すかと考えていると、C.C.が部屋の奥からいそいそと何かを引っ張り出してくる。どうやら用意していたらしい。いつの間に。
いつもの人をおちょくる雰囲気は皆無で、どこかわくわくとした子供のような目をまっすぐにこちらに向けて差し出されたのは、ボードゲームのようだ。
「えっと……『ピザ・THT・人生』……なにそれ?」
「ピザ宅配業者になってのし上がるゲームだ」
「……なにそれ」
え、これをルルーシュのお金で買ったのだろうか。――クレジット履歴を見て頭を抱えるルルーシュが見えた。
とにかくやってみるぞと言われ、渋々とゲームをした。
しかしこれが意外と面白くて盛り上がってしまい、帰宅したルルーシュに呆れられた。
「お前ら、人の部屋をなんだと思っている?」
「いやでもルルーシュ。これ結構奥が深いよ。って、あー! まった、まったC.C! それは」
「ふっふっふ。お前もピザの奥深さに気づいたか。しかし遅い。いただくぞ!」
「やめてぇ、私の! 私の今まで築き上げてきた販売網がぁ」
「だからっ! 人の部屋で騒ぐな! というか、マーヤ。お前時間は良いのか?」
「あっ! うそっ、もうこんな時間? 帰らないと……C.C! 次は絶対に勝つからね」
「ふっ、次も私が勝つ」
「……お前らな。って、ああ。もう遅い時間だから送」
「じゃあまたね、2人とも。お邪魔しました」
手を振ってから慌ててルルーシュの部屋を後にした。
「ん? あれ今ルルーシュなにか言ってた? って、そういえば用事……まあ明日で良いか」
C.C.のせいでいろいろ狂ってしまった。けど、まあ
「こういう日があってもいいか」
『怠惰な魔女とサボり魔と苦労人の日常』
マーヤちゃん主人公なら、C.C.に服をあげるイベントとかあってもおかしくないよね(ピザC.C.配布前)、というのと。何気に交流関係が狭いC.Cにとってマーヤって数少ない気兼ねない相手だなというのと。第6章で「あいつもこない」がちょっと拗ねてるように聞こえたのと。
この3人でわちゃわちゃしているところが見たいのと。
なんかそこらへんのを詰め込みました。
ちなみに作中のボードゲームは創作です。実在はしない、はず。
はやくこの女性陣にカレンも加わって3人でルルを振り回してほしい……ストーリー追加の早さ、もうちょっとなんとかなりませんか、運営さん! あそこで終わりは苦しすぎる!
(いや一月に一度の更新が早いのはわかってるんですが、面白すぎてつらい)