とある外道の6人組   作:毛糸ー

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しばらく文章は短くなりますが毎日更新で行くつもりなのでよろしくお願いします!


2.『猛毒の早々』

――――早瀬早々について

 

「下らねぇことをペチャクチャ話しまくるクソジジイ……殴ろうにも体液全部が猛毒でめんどくせぇクソジジイ……心底腹ただしいクソジジイ……」

――――橋詰悠々

 

「私はあの博士のこと、好きだがねぇ。自分の趣味を殺しの手段にしてるっていう共通点があるからかねぇ?」

――――『解体屋』

 

「ワシはこのクソジジイのことは嫌いではないぞ!時と場合に応じて自重を覚えてくれりゃあ最高じゃな!」

――――ドローム・A・ヴィスタ

 

――学園都市第十九学区――

 

「はぁー……この老骨にこんな遠くで、しかも寂れた地区で殺しをやらせるとは、奴は酷いのう……そうは思わんか?実証実験が出来んではないか」

「アバッ、アバッ」

 

 高位虚無僧めいた老人が、学園都市に似合わず寂れた学区内で、少女を締め上げながら独りごちていた。彼の名は早瀬早々。異名は『猛毒の早々』である。元々はさるメガコーポで化学兵器の研究主任を務めていたが、己の趣味に走りすぎて首になった老人だ。

 

 彼は極めて伝播力の高い毒『バジリスク』を開発したが、メガコーポ首脳陣はその毒を恐れ、すべて廃棄するよう早々に指示した。この毒は固体・液体中を高速で浸透し、標的に届く。『防護服で防がれない毒を』が開発スローガンであり、実際その通りになったのだ。

 

 首脳陣は予想以上の毒の凶悪さに喜び、そして恐れた。この毒が市勢に広まり、自分達の暗殺に使われれば、どうすればよいのか?実際『バジリスク』は反重力機構を利用し、何にも触れない状態でなければ、まともに保管することも出来ない。

 

 それゆえ、実験に扱う際も特注の小型反重力装置を利用しなければならない。何故こんなに不便なのに危なさに気付かないのか分からぬほどの危険物であった。

 

 首脳陣はこの毒を扱いかね、廃棄を命じた。だが早々は極秘に特殊反重力装置ごとこの毒を持ち出し、会社を辞した後は『バジリスク』の研究を続けていた。己の楽しみのために。この邪悪な老人は趣味で毒手を修めており、『バジリスク』もそれに組み込まんとしていたのだ。

 

 その結果として、彼は全身から『バジリスク』が分泌される体質となってしまい、彼の古巣から懸賞金付きで追われていた所を散々にスカウトされたのだ。

 

 だがこの早々、傭兵として最悪の欠点を持っていた。老齢に差し掛かったというのに学者肌で自重と言う言葉を知らないのである。己が体に含む毒の効果を確かめるために、標的一人殺すために街一つ滅ぼすことを一切躊躇わず、しかも楽しんでやってのけるのである。

 

 それほどの狂人であるゆえ、散々も面白がって学園都市の行政を司る第一学区などに差し向け、学園都市の機能を壊滅させてやらんとしたが、ドロームからストップが入った。ゆえに、早々は学園都市では珍しく寂れた学区である第十九学区に向かう羽目になったのだ。

 

「はぁー……()()()()もあまり取れなかったしのう」

「アバババッ、アババッ」

「儂の担当分がこれだけとは、残念無念よ」

「アババッ、アバッ」

「不本意にも早めに終わったことであるし、学園都市の()()()()()でも殺しに行くとするかのう」

「アバババッ、アバババババーーーーーッッ!!」CRASH!

 

 毒を流し込まれ、頭上に放り投げられた少女爆散!早々の毒手で『バジリスク』に汚染された肉片がまき散らされる!この一帯は立ち寄るだけで命の危険に陥る危険地帯となろう!早々はそんなことに一切注意を払わず、肩を落としたままこの場を立ち去った……




早々が第一学区に差し向けられてたら行政機能は壊滅してアレイスターが出張る羽目になってました。
ドロームはアレイスターが出ればひとたまりもない蠢動やザゾグのために破壊を差し止めたわけです。
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