――――秋津浦々について
「ヒック……そうだなあ、奴は……普通のチンピラに見せかけて、普通のチンピラよりちっとは用心深いかね。ヒャヒャヒャ……」
――――浮田重々
「煤の野郎、死んだと思っていたら生きてるとはな。……貸した金、はよ返せ」
――――賽
「賽の知り合いじゃな。普通のチンピラと言う感じで、話しとると面白いわい!」
――――ドローム・A・ヴィスタ
――学園都市第十一学区――
「ケケケケケケ……」
ここは学園都市第十一学区。物資の搬入が盛んなこの学区内で、焼き殺された『藍花悦』達の懐を探る影がいた。彼の名は秋津浦々。別名『炉心の浦々』である。
彼は元々、煤という賽の知り合いであった。だが、賽からした借金を返すためにスラッシャー行為にいそしんでいた際、メガコーポの治安維持部隊に捕らえられた。そして、完全武装の治安維持部隊に鉄パイプで戦い、何人も血祭に上げた戦闘力を見込まれ、人体改造を施された。
その結果が今の、煤の異様な姿である。彼の身体は固まりかけのマグマめいて内からオレンジの光が漏れ、左腕は頭無蚯蚓めいたジャンクの集積と化していた。このジャンクの集積こそ、今の煤の実態に近い。いかなる理屈か、彼は赤熱機械生命体と化したのだ。
だが、そのメガコーポに長年恭順していた散々なるろくでもない傭兵が謀反を起こした際、散々は弾避け代わりに煤を勧誘。煤もその誘いに応じたのだ。
その煤は基本的に『鋼龍』に所属するティピカルチンピラめいた性格をしており、金と暴力に目がない。今しがた焼き殺した者らの死体剥ぎをしているのも、彼らが身に着けていた貴金属類を探り出すためである。文句は言わせぬ。生者も死ねば死体なのだから。
だが、”異世界”のスラム街ならともかく、ここは学園都市、しかも外からの物資搬入が行われる都合、しっかりとした警備がひかれている場所である。煤の非道が見逃されるはずも無かった。
「何をしている……!?そ、それはなんだ!?」
突如、煤の顔面に鋭い一条の光が当たる!その正体は
「イヤーッ!」
対する煤は誰何されたことにも構わず目を細める!それに応じて彼の全身からは赤熱ワイヤーが飛び出る!ワイヤーは壊れたヒーターめいて熱を巻き散らかしながら、瓦礫やゴミを無差別に溶かし、舞い戻る!これに対し
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
だが、煤には二の矢があった。彼は尻尾めいて引き摺っていた左腕を異常な速度で引き戻すと、そのまま殴りつけた!吹き飛ぶ
(どういうことだ!?
「イヤーッ!」「グワーッ!?」
今度は
「アイエエエッ!?」
悲鳴をあげる
「イヤーッ!」「アババババババーッ!?」
グズグズに溶けた
コイツのビジュアル&能力イメージは赤黒の炎で焼かれたコンヴァージ(忍殺)+要塞で暴れたロボット(ラピュタ)です。