指パッチンの意味が分かります。
申し訳ないですが、上条とアウレオルスの和解シーンは今の所全カットさせてもらいます。
描写できる気がしないので……。
それに、原作でもステイルが余計な事言わずに、上条さんがすぐ説得に移れれば何とかなった気がするんですよね……。
――三沢塾・隠し部屋――
肉と鎧が融合した謎の塊に押し潰されんとしていた上条当麻を見て、ステイルとアウレオルスは叫び声をあげた。
「上条!」
「上条当麻!」
ステイルは、アウレオルスとは異なり、上条へ叫び声をあげながらも冷静だった。上条当麻には、超常を打ち消す右手がある。目の前の肉塊もあの右手には敵わないだろうと高を括っていたのだ。
しかし、非道な異界の技術は、ヒーローにも一切容赦がなかった。そもそも、この動き回る肉塊は彼の右手では打ち消せない常軌を逸した科学であった。
その結果、肉塊へ突き出した上条の腕と、その体は、一瞬のうちに両方が肉塊に潰され
上条当麻という人間の命が、この世から消えた。
そしてドロームの再びの指パッチンと共に、生命めいて上条に襲い掛かった肉塊はしかし、その仮初の命を刈り取られ、どろどろのスムージーのように広がっていった……。
「……クククク。ワシが、無意味に指パッチンしたとでも思うたか。『盗み見』した時に、あの
ウニ頭のガキが、異能をなんでも打ち消せる右手を持つことは分かっとったわ。それなら、奴にも、貴様らにも予想の付かない技術を使えばいいだけのことよ。」
ステイルとアウレオルスが呆然としている横で、筋金入りのクソ野郎が、自分の施した仕掛けを悠々と解説していく。
「十三騎士団?とかいうクソ共がワシにちょっかいかけてきよったんで、皆殺しにしてやって、死体の山ができとったからの。ワシの指パッチンで脳幹波動発生器を起動して、その死体共を一体化させた上で操作し、潰させた、というわけよ。……終わってみりゃあ、あっさりじゃったのう。こら、おんしら二人をブチ殺すのも難しくなかろうて!」
ここで、有頂天の頂上にいるドロームは調子に乗りすぎたあまり、言ってはいけない一言を言ってしまった。
「ああ、そうそう。あの姫神とかいうガキのことなら、檻ん中でぐっすりよ。催眠術をかけてやったんで、至近距離で核ミサイルが炸裂しても起きんぞ!いくらスプラッタになってもあのメスガキはトラウマをしょい込まんでもいいという寸法よ!
まぁ、あれだな!この分なら、この学園都市に居るっちゅう禁書目録とかいうガキを拉致ってアレコレするのも楽勝かもしれんの!」
「「……!」」
この暴言が、放心していた二人の心に火をつけた!
「炎よ……巨人に苦痛の贈り物を!」
BLOW!
「ヌゥ……!?」
SLASH!
「またか!鬱陶しいのう!クカッ!」
ステイルの炎魔術と、アウレオルスの剣戟を連続側転で回避!ドロームは再び臨戦態勢へ!
「全く……!心が勝手に折れてくれりゃぁ、簡単にブチ殺せたものを!面倒なことになりよったわい!クカカカッ!」
「……悪いが、『あの子』に手を出そうとするなら、僕は何としてでもお前を殺すつもりだぞ……!」
「憤然……!
「あー……面倒なことになったのう……!ま、全員殺せば同じか!クカカカ!」
「何でも自分の思い通りになると思うなよ!灰は灰に!塵は塵に!吸血殺しの!紅十字!」
「昂、然っ!」
「ヌゥッ!」
ドロームはアウレオルスとステイルの激しい攻撃を避ける!
ステイルの炎剣!避ける!アウレオルスの義手による一撃!避ける!炎剣!避ける!義手!避ける!炎剣!避ける!返しの炎剣!避ける!義手!避ける!義足の蹴り!避ける!……
ドロームは激しい攻撃を回避で凌ぎながら、この状況を分析する……!
(勢いはあるが、避けるのは難しくないのう。キレ散らかしとるせいで、攻撃はどれも直線的だからのー。さて……どちらから先に消すか……。)
ドロームはニヤリと笑うと、アウレオルスへ一直線に向かっていった!ステイルの炎剣の一撃スライにも介さず、アウレオルスとの距離を詰めていく!そして……!
「サツ!」 「バツ!」
SPLAAAAAAAASH!
ドロームの貫手めいた一撃により、アウレオルスの心臓摘出!血が噴水じみて噴き出す!
「これで終わりじゃぁ!」
ドロームは勝利を確信した!錬金術師は殺した!後はヒョロガリの炎大道芸魔術師一人!容易く、殺せる!しかし、アウレオルスは死の直前の馬鹿力により、ドロームの心臓摘出腕を掴んで離さない!
「何ィ―ッ!」
「ゴボッ……!憤、然!死ぬ、のは……貴様だ!ステ、イルッ!私ごと、やれ!」
「……!……世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ」
アウレオルスの叫びを聞き、ステイルが切り札の詠唱にかかる!
(クカカッ!無駄なことよ!
それを見て、ドロームはほくそ笑みながら指を回し、ステイルの切り札を雲散霧消させようとした……その時!
CRAAAAASH!「グワーッ!?」
アウレオルスの渾身の頭突き!あまりの威力にドロームの額が裂け、血が噴水めいてあふれ出す!そして、ステイルへの妨害も中断された!
しかし、その代償は安くはなかった。アウレオルスは頭突きによって己の力を全て消費してしまった。つまり……死んだのだ。
「……顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ!
だが、ステイルはアウレオルスの犠牲を無駄にはしなかった!そして、ステイルの切り札
そして巨人は、自らの主の意向通り、アウレオルスからの一撃でたじろいだドロームを、躊躇なく叩き潰した!
BLOW!「グワーッ!?アチッ、アチッ、アチィ――ッ!?」
そして、ドロームは、燃える!そこへ炎の巨人が追撃!だがドロームは燃え転がりながら避ける!再び追撃!燃え転がって避ける!追撃!避ける!追撃!避ける!……
(もう後一、二撃で仕留められるというのに……!そこから先が当たらない!奴は燃えてパニックになっているように見せかけながらその実、冷静に攻撃を察知して避けている!クソ……!下手に魔術を打てば回避と共に接近されかねない!)
ステイルの焦りを察知したかのように、ドロームは炎の巨人の連撃を回避しながら、徐々にステイルへと近づいていた!
「クッ……!炎よ、巨人に苦痛の贈り物を!」
ステイルは炎剣を放つ!苦しまぎれだ!そして、ドロームはそれを察せないほど愚かではない!
「クカカ―ッ!それを待っておったのよぉーっ!」
「サツ!」 「バツ!」
ドロームは炎剣と炎巨人の隙間を縫って飛び掛かり、ステイルの喉を切り裂く!そしてステイルがそれを知覚するよりも早く、首を狩った!砲丸めいて、ステイルの生首が飛んでいく!
そしてそれに合わせ、炎の巨人も、ドロームを苛む炎も、熱せられた飴細工めいて形を崩し、消えた。
「ハー……。終わった終わった。過信慢心、事故のもと。これから気をつけんとな……。」
そして。三人のヒーローを葬った筋金入りの外道は、三沢塾の隠し部屋から出ていった。そして、何かを思いついたかのような顔をすると、指パッチンをして、その場から消えた。
……この次の日、アレイスターからの命令は撤回された。
上条当麻はインデックスのもとに戻り、普段通りの生活に戻った。
アウレオルスは魔術界での指名手配を解除された上で、姫神の保護者となった。
ステイルは腑に落ちないものを感じながら、イギリスへ帰った。
三人の
脳幹波動発生器の元ネタはLibrary of Ruinaでチラッと出てきた脳幹集束共鳴器です。
幻想殺しについては、持ち主が死んだと思ったら蘇生したので、戻ってきたというていで行きます。
ドラゴンストライクについては、発動する前に上条さんが死んじゃいました。
はい。特大の突っ込み所に関しては、次回補完します。なので、突っ込まないでください!
最後に。感想、批評などお願いします。
そして、この小説をお気に入りに登録してくださった方々、本当にありがとうございます!!